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NEWS LETTER
キルギス共和国日本人材開発センター
(JICA プロジェクト発行)
2015年7月, № 35
キルギス日本センター合同調整委員会の開催
2015年5月28日、キルギス共和国財務
省、キルギス国立総合大学、在日本国
大使館、JICAキルギス共和国事務所の
出席の下、キルギス共和国日本人材開
発センタープロジェクト/公益法人の合
同調整委員会を開催しました。
キルギス日本センターの活動・予算計
画は毎年開催されるこの合同調整委
員会で承認を受けていますが、今回
は、2016年3月末で現在実施中のJICA
プロジェクトとしてのフェーズが終了する
のを受け、2016年4月からのキルギス日
本センターの5年間の運営計画につい
て協議し、以下の方向性でセンター活
動を実施することで合意しました。
•産業多角化、ならびに製造業育成 に資する人材育成
•中央アジア地域の地域内協力への
貢献
•日本企業進出支援
なお、日本語コースと日本とキルギスの
相互理解促進活動についても、継続し
て実施していきます。
活動予定
今後の行事について詳しい情報を
ホームページでご覧いただけます。
ビ ジ ネ スコ ース
www.krjc.kg Facebook.com/KRJC.KG
17期ミニMBAでの新たな試み
4月に開講した17期実践的経営管理(ミ
ニMBA)コースが、7月17日で終了しまし
た。昼間部・夜間部合計で50名以上の受
講生が、「マーケティング」、「財務分析」「
人的資源管理」等のビジネスに必要な知
識を、3ヶ月間に渡って勉強してきました。
17期の特徴の一つとして、経験豊富な
若い現地講師を新たに迎えたこと、また、
財務管理の科目を日本人講師が教える
科目として一新したことがあげられます。
講師は、日本の大手ガス会社での業務
経験も有する国際的なビジネスコンサル
タントの加藤久仁明氏です。
秋に開講する第18期ミニMBAコースの
募集は8月下旬に開始します。
エグゼクティブ・コース ー「持続的競争優位性」
をテーマとして実施
5月中旬、今期の企業経営者向け
のエグゼクティブコースを開講しまし
た。キルギスがロシアの主導するユ
ーラシア経済連合に加入目前である
ため、今後更に重要となる「持続的
競争優位性~いかに競争相手をし
のぐか?」というテーマのもと、日本
人講師陣4名がそれぞれの専門的
見地から講義をします。寺村滋氏に
よるマーケティング、福山哲郎氏によ
る生産品質管理、林隆男氏による人
7月22日~24日
エグゼクティブコース:ビジネスコンサ
ルタント加藤久二明氏による
「財務管
理」
セミナー
7月28日
キルギス人講師ターライベック・ボロッ
ト氏による
「ビジネスにおける銀行利
用」
セミナー
8月
第18期実践的経営管理コース受講生
の募集
8月
エグゼクティブコース受講生の募集
的資源管理の観点からの持続的優
位性に関する各モジュールが既に
終了し、それぞれ約10名の企業経営
者が受講しました。
7月24日から26日、加藤久仁明氏
の財務管理の観点からの持続的競
争優位性のモジュールをもって、今
期のエグゼクティブコースは終了予
定です。
ビジネス成功の主要因(CSF)
6月1日、キルギス日本センター・ビジ
ネスコースの福山哲郎氏を講師に迎
え、ビシュケクの実業家向けに「あなた
のビジネス成功の主要因(CSF)」という
テーマで2時間のセミナーが行われまし
た。セミナーへの参加者9名のうち、大
半が日本センタービジネスコースの修
了生でした。
参加者は、小売業や食品業界におけ
る具体例を通じて、ビジネスで成功する
ためには「主要な成功要因(CSF)」が何
であるかを見極めることが大切であると
学びました。更に、「主要な効果指標」
や「バランス指標システム」といった他
の戦略的な経営管理ツールとCSFとの
相関関係についての検証も行われまし
た。
「CSF」:企業を成功に導きうる行動を明
らかにして焦点を当てる、戦略的な経
営管理ツール。
1
エネルギー産業リーディング企業向けビジネスコースの実施
3月11日から4月30日にかけて、キルギ
ス日本センターはガスプロム・ネフチ・ア
ジアの経営幹部約20名に対してビジネ
スコースを実施しました。
天然ガス供給と生産においては世界
最大、エネルギー産業企業としては米
国エクソンモービル社に次ぐ世界第2位
の企業である露ガスプロム社の100%子
会社として石油製品生産・販売を一手
に展開するのが「ガスプロム・ネフチ(ネ
フチはロシア語で石油の意)」です。この
ガスプロム・ネフチが100%出資し、キル
ギス国内に展開するのが、「ガスプロム・
ネフチ・アジア(以下、同社)」であり、 同社はキルギス国内では石油小売り・元
売り両面において最大規模を誇り、同時
に他の中央アジア諸国のカザフスタン
やタジキスタンにも進出しています。
同社はキルギスにおいては、2千人以
上の雇用をもたらす最大規模の企業で
すが、昨今は業界の競争激化に直面し
ているため、より効率的に事業を展開す
るための改革を進行中であり、そ
の一環として同社経営幹部の20名
を選抜して「厳しい競争環境を生
き抜くためのスキルアップを図る」
という目的で、キルギス日本センタ
ーによる同社向けのビジネスコー
スが実現することとなりました。
コース内容は、ビジネス・プラン、
マーケティング、ソーシャルメディ
アマーケティング、税務管理、ビ
ジネス関連法規、財務管理、会計
I&II、人的資源管理、生産品質
管理の10項目からなり、キルギス日本セ
ンターが年2回実施する3カ月間のミニ
MBAコースの構成とほぼ同様で、エッ
センスを凝縮した短期集中プログラムで
す。
今回の同社向けビジネスコースの講義
は、全てキルギス日本センターの現地
講師によるものでしたが、受講者からの
評価は概ね良好であり、今後、コース受
講を通じて得られた知識によって、同社
の経営が一層改善されることが期待され
ます。
キルギス日本センターは今後もキルギ
スの経済発展につながるような個別企
業向けビジネスコース事業を拡大してい
くととともに、現地講師の活用を推進す
る予定です。
マイクロファイナンス機関向け研修の実施
5月12日から13日、キルギス日本セン
ターは、キルギス全土でマイクロファイ
ナンス事業を展開するKompanion社の
経営幹部向けのトレーニングを実施し
ました。今回のテーマは「銀行部門での
経営管理基礎」で、講師を務めた福山
哲郎氏が、5S分析、因果分析などにつ
いての講義を行いました。
今後、同社の経営がいっそう効率化さ
れ、業績が改善されることが期待されま
す。
日 本語コ ース
第19回中央アジア日本語弁論大会
5月2日、ウズベキスタンのタシケントに
おいて「第19回中央アジア日本語弁論
大会」が開催されました。出場者はカザ
フスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、
トルクメニスタン、キルギスの5カ国から
16名でした。キルギスを代表して4名の
学生が出場し、キルギス日本センター
からは中級Ⅰクラスのボロットベックさん
と中級Ⅱクラスのエルビーラさんが参加
しました。エルビーラさんは本大会で見
事第一位に輝きました。以下参加者の
大会についての感想です。
現在、私も総合大学の国際学部の教師
をしています。聴衆を引き付ける技能が
私にとって重要な役
割を果たしています。
授業で、学生がただ
聞くのではなく、むし
ろ、一つ一つの言葉
に注意して、科目に
興味を惹き起こすよう
に努力しています。
私の人生のもう一
つの愛するものは日
本語です。日本語の
美しいメロディーに
引かれて、この言語
を勉強しようと思いました。キルギス日本
センターや毎年の日本語弁論大会のお
かげで、私のこの二つのことが実現でき
たことで、大きな喜びを覚えています。
中央アジア弁論大会の様々なテーマ
のおかげで、隣国の住民が、どんな課
題を抱えているかがより良く分かります。
この大会は、多くの参加者と同じく、私
にとっても、大好きな日本語の上達がは
かれるし、これからの勉強の刺激にもな
ります。
驚くほど美しい町、タシケントで行われ
た中央アジア日本語弁論大会で第一
位になって、とても嬉しいです。優勝の
活動予定
今後の行事について詳しい情報を
ホームページでご覧いただけます。
www.krjc.kg Facebook.com/KRJC.KG
8月
まるごとコース受講生の募集
感激はまだ消えていません。自分の考
えを大勢の人の前で、日本語で表すこ
とは極めて得難い経験です。
大会の主催者やキルギス日本センタ
ーに心から感謝を申し上げたいと思い
ます。このようなイベントは学習者の興
味を高め、日本語が上達するための刺
激になりますから、もっとたくさんあれば
良いと思います。
ニヤザリエワ・エルビーラ
うれしいことに、中央アジア弁論大会
に2回参加できました。今回の大会が特
にタシケントで行われたこともうれしい
です。長い間、タシケントを訪問するの
が夢でしたから。とても良い印象ばかり
でした。弁論大会について言えば、初
めて参加した時と同じく緊張していまし
た。でも、私にとってそれはとてもいい
経験だったと思います。大会の準備で
私のレベルも上がりました。
アブダゾフ・ボロットベック
2
JF日本語講座講師訪日研修
5月12日から29日まで日本語講座
の専任講師2名が国際交流基金の第
3段階研修(最終段階)に参加しまし
た。(2013年第1段階、2014年第2段階)
以下は研修に参加したサルクエワ・アイ
ジャン講師からの報告です。
「今回の研修にはタイ、カナダ、エジ
プト、ラオス、ベトナム、キルギスの6カ国
から9名の日本語講師が参加しました。
今回の最終段階研修の主な目的の
一つは、各国からの先生方の実践報告
と、今後の取り組みについての議論で
した。実践報告テーマはさまざまで、中
級日本語コースの実践や、コース評価
についての報告もあれば、日本語講師
の授業に対する意識調査についてもあ
りました。私たちは、キルギス日本センタ
ーの子供向け日本語コースにJFスタン
ダードの考えを取り入れた新カリキュラ
ムと、現在取り組んでいる新教材の開発
について報告しました。実践報告後、意
見や経験の交換があり、新しいJFスタン
ダードについて知識がより深まり、これ
から自分の仕事でも役に立てられるよう
頑張って行きたいと思います。
また新しい「まるごと中級」レベルの詳
細な紹介と教え方の特徴についての研
修がありました。特徴の一つとして、作
文を書くとき、現代の生活に合わせキー
ボードで打ち込むことが提示されている
ことでした。また、同じ教科書にキルギ
スについての情報があり、これから日本
語学習を通してキルギスについて知る
人も増えるだろうと期待しています。」
JF日本語講座修了式
6月26日、JF日本語講座修了式が開
催されました。修了式には受講生と講
師、キルギス日本センター日本側とキ
ルギス側両共同所長、来賓として在キ
ルギス日本国大使館原田参事官と多
田書記官が出席されました。今年は54
名の受講生が修了しました。
高坂共同所長より各クラスの代表者
に修了書の授与後、コルバエフ共同所
長より成績優秀な学習者へ優秀賞、及
び一度も授業を休まなかった学習者へ
皆勤賞が授与されました。
修了生代表として挨拶したニヤザリエ
ワ・エルビーラさんが「センターの先生
方のおかげで、4年間学んだこと、クラ
スで得たことを大事にして、こ
れからもがんばっていきます」
と感謝の言葉を述べました。
式の後半では各クラスの受
講生による日本語のプレゼン
テーションもあり、これまでの
学習の成果を披露することが
できました。式後は全員で記
念撮影をし、各クラスの学生
がクラスメートや担任の先生
と話したり、写真を撮ったり、1
年間のセンターのコースの学
習を終えた充実感で感慨深
げでした。
6月15日から30日まで10才から14才ま
での生徒たちを対象に夏期ジュニア日
本語コースを実施しました。全12回のコ
ースで、子どもたちが日本語で家族や趣
味について話したり、友だちや家族の人
に誕生日の絵はがきを書いたり、クラスメ
ートに自分の一日と休みの日について
説明したりしました。コース最終日には、
日本語での自己紹介や日本の観光地
についての発表といった、子どもたちに
よる簡単なプレゼンテーションがあり
ました。
JICAボランティアによるプレゼンテ
ーションの評価の後、高坂共同所長
より修了書が授与されました。
夏休みにもかかわらず9名の生徒
が集まりました。子どもたちは日本語
や日本文化に興味を持ち、楽しく日
本語を学びました。
夏期ジュニア日本語コース
タジキスタン日本語教育セミナー
タジキスタンでは2002年に国立言語
大学で日本語教育がスタートしました。
開設からこれまで、長期滞在の日本人
教師はほとんどおらず、日本人留学生
や在留企業の一般日本人、短期派遣
のボランティアや日本大使館員の方々
が日本語教育を支えてきました。現在
は全学で約50人の大学生が日本語を
学んでいます。卒業生の中から優秀な
講師が育ちはじめ、日本への研究留
学を果たしている教師も数名出ており、
今、大学では第2世代・第3世代の若手
教師たちが奮闘しています。
この教師たちから、タジキスタンで教
師セミナーを、との要請を受け、6月4日
~6日の3日間、JF講座の山口専門家
がドゥシャンベに出向き、大学生向け
日本語・日本文化講座と教師向けのセ
ミナー及びワークショップを実施しまし
た。学年末試験期間中にも関
わらず、全学年の学生ほぼ全
員が集まり、「カタカナ語の表
記の規則」と「落語を楽しむ」
の2本立てのレクチャーに楽し
んで参加してくれました。噺家
の小道具である扇子と手ぬぐ
いの活用法を考えるミニ講座
では、「畳んだ手ぬぐいをスマ
ホに見立てる」など現代っ子な
らではのアイデアが披露され
盛り上がりました。
教師セミナーは「課題達成型の授業を
考える」と題して教授案を作成するワー
クショップ、新教材『まるごと』を使用した
教授法、そして「JFスタンダード準拠ロ
ールプレイテスト」の体験と実施法の、3
本立てで実施。タジキスタンの日本語
教師ほぼ全員といえる7名が朝9時から
夕方4時まで昼休みなしで真剣に取り組
みました。彼らにとって初めて耳にする
新鮮な内容ばかり、ということで、来年以
降も専門家による訪問セミナーを強く希
望し、教授スキルを磨いていきたいとい
う意欲に燃えていました。今後もタジキ
スタンの日本語教育に継続的な協力を
していきたいと考えています。
3
日本語能力試験 (JLPT)
7月5日(日)、キルギス国立総合大学第8号館において、日
本語能力試験(JLPT)が、キルギス共和国日本語教師会を
実施機関として開催されました。これまでは年に一度の実施
でしたが、今後は7月と12月の年に2回実施されることになり、
今回は136名が応募し、106名が受験しました。内訳は、N1(1
級)12名、N2(2級)22名、N3(3級)36名、N4(4級)32名、N5(5
級)35名です。
今回の結果は9月中旬に発表される予定です。また、12月
実施分の応募は9月1日から11日までです。
相 互 理 解促進活動
キルギス日本センター開所20周年記念「さつき祭り」の開催
真夏のような晴天に恵まれた5月30日
(土)、キルギス日本センターにおいて、
大人から子供まで約600名の来場者を
迎え、毎年恒例の春の文化行事「さつ
き祭り」が開催されました。1995年5月に
開設されたキルギス日本センターは開
所20周年を迎えており、今年の「さつき
祭り」は20周年記念行事として盛大に執
り行われました。
冒頭のキルギス日本センター日本側
共同所長の開会挨拶と日本国大使から
の祝辞の後、青少年センター所属の児
童舞踊団によるキルギス民族舞踊、キ
ルギス日本センター所属の太鼓グルー
プ「大江戸太鼓」による和太鼓演奏によ
り、ステージの幕が上がりました。
ステージではその後、空手、剣道、合気
道、居合道、相撲といった日本武道の
演武、JICAボランティアと現地学生によ
る「よさこいソーラン節」踊り、現地邦楽
愛好者による筝の演奏が披露され、来
場者の目を惹きつけていました。
ステージ以外では、「体験ブース」に
て、書道、茶道、折り紙、日本の伝統遊
戯、囲碁、和太鼓、浴衣着付けなどの
日本伝統文化体験の他、ボディペイン
ティング、ペーパークイリング、塗り絵、
カルタや紙芝居を通して日本語に親し
む機会が設けられました。これらの日本
文化体験機会は、日本人だけではなく
キルギスの日本文化愛好家によって来
場者に提供されました。
「展示ブース」では、愛好家による盆
栽の展示、キルギス日本センタービジ
ネスコースによる展示、そしてキルギス
日本センター20年間の活動が垣間見え
る数々の写真の展示がありました。「販
売ブース」では、JICA一村一品プロジェ
クトが支援する生産者組合が製作した
手工芸品や加工食品、JICAボランティ
アが活動する地域組合やリハビリセンタ
ーで製作した製品、キルギス日本セン
タービジネスコース修了生の企業で製
造されている菓子や飲料、その他日本
製品の販売が行われ、各店舗は来場
者で賑わっていました。「飲食ブース」
では、当地の日本食レストランによるカ
レーやおにぎり、JICAボランティア有志
によるたこ焼き、観光地イシククリ州都名
物の麺料理「アシュランフー」に舌鼓を
打つ人たちの姿が見られました。
ステージではその後、コスプレ愛好者
活動予定
今後の行事について詳しい情報を
ホームページでご覧いただけます。
www.krjc.kg и Facebook.com/KRJC.KG
7月11日
七夕祭り
8月6日
平和の日
9月
盆踊り大会
によるショー、クイズ大会が行われ、大
江戸太鼓の演奏とキルギス日本センタ
ーキルギス側共同所長の挨拶で幕を閉
じました。
祭りのテーマ「キルギスと日本の架け
橋」にふさわしく、キルギス国民と日本
国民が交流、キルギス文化と日本文化
が交差する場となりました。そして、キル
ギス日本センター20年間の活動成果と
して、キルギスにおける日本文化発信
の担い手となるキルギス国民が着実に
増えてきたことが感じられた初夏の1日
でした。
一日文化講座「生け花」
6月25日(木)、生け花の一日文化講
座を実施しました。
一日文化講座は、受講者にとっては1
回完結の体験講座です。今年度第一回
目となった今回の講座は、ビシュケク市
内にある外資系企業から13名の女性職
員の参加がありました。文化講座への一
企業からのグループ参加は初めてのこ
とです。今回は、申込代表の女性が個
人的に同僚に呼びかけて参加してくだ
さったとのことで、とてもリラックスした雰
囲気で講座が行われました。
生け花は、その日手にとった花の種類
や色、大きさで作品をイメージすることか
ら始まります。海外のフラワーアレンジメ
ントと比較すると、素材も使われる色も少
ない中、最小限ながらもどうすれば派手
にみせることができるかを考えながら、そ
れぞれの花がもっている一番美しい面
を活かせるように生けることを心がけま
す。受講者それぞれの感性で、世界に
ひとつだけの作品となる生け花の楽しさ
を体験してもらえた機会となりました。
参加者にとって、日本文化を体験した
ことで日常生活にも仕事にも新しいアイ
デアが生まれるきっかけとなる一助にな
れば光栄です。
4
今後のイベントの予定
日本の七夕を紹介して、願い事を短冊に書きます。折り紙で七夕飾りを作ったり、紙芝居や映画を見たりと、毎年
子どもたちに大人気なイベントです。
8月「平和の日」: 1945年、日本の広島(8月6日)長崎(8月9日)に対して原子爆弾が投下されてから今年で70年が経ちます。キルギ
ス日本センターではこの日に因んでこれまで9年連続で千羽鶴を折り広島平和記念資料館へ寄贈してきました。
第10回目となる今年の「平和の日」でも、世界の平和を祈るキルギスの参加者とともに千羽鶴を折ります。
9月「盆踊り」:
夏の日本には欠かせない盆踊りを開催します。輪になって一緒に踊ることでキルギスと日本の結束が強まるイベ
ントです。今年もみなさまのご参加をお待ちしております。
イベント情報は随時、日本センターホームページ、Facebookに記載されますので、ご覧ください。
7月「七夕」:
キルギス日本センターでの任務を終えて
2013年5月より約
2年間、キルギス日
本センターにて業
務調整員(コーデ
ィネーター)の仕事
に携わりました。
キルギス日本セン
ターの正式名称は
「キルギス共和国
日本人材開発セン
ター」であり、その
名のとおり、人材育
成をミッションとして
います。私がこの2
年間で目指したこ
とは、各種コースの受講生という人
材だけでなく、キルギス日本センタ
ーの現地スタッフという内部人材を
育成することでした。日本人専門家
から指示された業務を行うだけでな
く、自分で企画立案し、進捗管理し
ながら業務に当たり、効率が上がる
方法を工夫し、日本人より現地の事
情をよく知る立場からよりよい方法を
提案する、そのレベルにまで各スタ
ッフが到達することを期待して指導
してきました。特段の研修を行った
わけでなく、全て日々の業務の中で
のOJT形式でしたが、その成果はあ
る程度出たと言えます。任務を終了
日本センターの新業務調整員
(コーディネーター)
した今、振り返って嬉しいと感じるの
は、2年間で現地スタッフが1人も退
職しなかったこと、スタッフ間の人間
関係が良好であることです。今後も
彼らが1人1人のモチベーションを高
め、相互に補完しつつ、キルギス日
本センターの将来を担う人材として
成長し続けることを心より願っていま
す。
末筆となりましたが、キルギス日本
センターでの業務遂行にあたりお世
話になった関係者の皆さまに対し、
この場をお借りして、深謝の意を表
します。
前業務調整員(JICA専門家) 西川直子
この度6月18日にキ
ルギス日本センター
の業務調整員として
着任しました、浜田恵
美子と申します。2013
年6月に当地を離任
し 、この度2度目の赴
任となりました。キル
ギス日本センターの
設立20周年という大き
な節目にまたこうしてここで勤務できること
に大きな喜びとやりがいを感じています。
どうぞよろしくお願いいたします。
浜田恵美子
Frunze st.
Филармония
Isanova st.
Mira st.
Turusbekova st.
КНУ
им. Ж.Баласагына
Togolok-Moldo st.
Jibek-Jolu st.
“Демир Банк”
Chui street.
МЭРИЯ
г.Бишкек
Торговый Дом
НАРОДНЫЙ
編集者より:
キルギス共和国日本人材開発センター(KRJC)のNews Letterは四半期に
1回発行しています。News Letterでは、3ヶ月間の活動報告と今後の行事に
ついての記事を掲載しています。
編集者:
浜田恵美子(業務調整員)、サグデワ・オクサナ(シニア・マネージャー)
Гипер-маркет
“Бета-Сторес”
Kyrgyz Republic Japan Center
for Human Development
KNU, Building 7, Floor 2, 109 Turusbekova Street.
Bishkek tel. +996 (312) 906580, 906581
e-mail: [email protected] www.krjc.kg
facebook.com/KRJC.KG
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