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第7号

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第7号
私立探偵・大杉良太は、新聞社で編集委員をしている残間龍之輔から、違法な武器の輸出に関係する商社につい
て、電話で告発してきた男の尾行を依頼された。同じ頃、残間は元上司で現在はオピニオン誌「ザ・マン」編集長
の田丸に呼び出され、かつて百舌と呼ばれた殺し屋に関する事件を雑誌に書いてほしいと頼まれる。大杉と残間が
それぞれ調査を続けていたある日、警察庁特別監察官の倉木美希が自宅に戻る途中何者かに襲われた。運よく大杉
が駆けつけ軽傷で済んだが、美希のコートから百舌の羽根が出てくる。トップシークレットである過去の百舌事件
と、ある商社の不正武器輸出。全く接点がないと思われた二つの事象が交差する時、巨悪の存在が明らかに…。
平成 28 年 1 月 25 日
新着図書案内
寄 贈
岩波ブックレット
7 【 帝国的ナショナリズム : 日本とアメリカの変容 】大澤 真幸
超国家的「帝国」を担いながら、偏狭なナショナリズムに陥るアメリカ。
「9.11」前夜の滞米経験をふまえ、そ
の変貌のメカニズムを摘出し、同じ病理を別の形で抱える日本社会の危機と未来を展望する。
1 【 データでわかる 世界と日本のエネルギー大転換 】レスター・R.ブラウン , 枝廣 淳子
気候変動が制御不能になるのが先か、新しいエネルギー経済が主流になるのが先か―。今、世界は全速力で化石
燃料から再生可能エネルギーへ舵を切る。レースの結末はそう遠くないうちに明らかになるだろう。環境問題の世
界的なオピニオンリーダーと日本の環境ジャーナリストがタッグを組み、データとグラフを織り交ぜながら、世界
と日本の現状と未来をコンパクトに紹介する緊急リポート。
8 【 思想のケミストリー 】大澤 真幸
本隆明、折口信夫、宮沢賢治…。大沢社会学がひきおこすスリリングな思想の化学反応! 雑誌『現代詩手帖』
『国
文学』などに書いた文章の中から、日本の近代の思想家や作家を論じたものを収録。初の思想家・作家論集。
9 【 現実の向こう 】大澤 真幸
ブッシュ・ドクトリンやネオコンの論理、リメイクされた松本清張原作のドラマ『砂の器』の詳細な解析を通じ
て炙りだされる国際社会と戦後日本の隠されたメカニズム。平和憲法の現代性、あっと驚く北朝鮮問題の処方箋、
「おたく」の定義、
「他者」と「未来」の共通性、偽記憶を生みだす心の仕組みなど、手品のようにくりだされる
意表を突く分析と提言の彼方に、現在の大沢社会学の到達点が啓示される。
東洋文庫
2 【 メッカ巡礼記 1: 旅の出会いに関する情報の備忘録 】イブン ジュバイル (著), 家島 彦一 (翻訳)
イブン・バットゥータの『大旅行記』に多大な影響を与えた旅の記録。十字軍時代の社会を克明に活写。第 1
巻はグラナダを出発し、地中海を経て、エジプトを南下、メッカに至る。
10 【 社会は絶えず夢を見ている 】大澤 真幸
いつも「リスク社会」は可能性として語られてきた。ついに到来した「震災・津波・原発」の惨状を見据え、あ
りうべき克服を提起する強靱な思考。連続講義第一弾。
11 【 美はなぜ乱調にあるのか : 社会学的考察 】大澤 真幸
個人の孤独な作業とされる芸術は、根底に「他者」を抱えもっている。芸術の根源的社会性を明確にするととも
に、この「他者」のありようが、どのように「近代」の変容を規定してきたかを厳密な論理でたどりなおす芸術論。
文 学
3 【 プラージュ 】誉田 哲也
たった一度、魔が差した結果、仕事も住む場所も失ったサラリーマンの貴生。やっと見つけたシェアハウスで、
人生をやり直す決意をした矢先に、一人の女性住人に「夜這いし放題よ」と耳打ちされて…。あるシェアハウスに
住む、厄介者たちの物語。
12 【 量子の社会哲学 : 革命は過去を救うと猫が言う 】大澤 真幸
20 世紀認識革命とは何か?―第二の科学革命(相対性理論、量子力学)と、探偵小説、精神分析、キリスト教、
キュビスム、レーニン、シュミット、そして革命などの、見えない協働関係、同時代性とは…。壮大なスケールで、
現代社会を生んだあらゆる“知の大転換”を描き尽くす大澤社会学の新境地。
4 【 人魚の眠る家 】東野 圭吾
娘の小学校受験が終わったら離婚する。そう約束した仮面夫婦の二人。彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予
行演習の直前だった。娘がプールで溺れた―。病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。そして医師か
らは、思いもよらない選択を迫られる。過酷な運命に苦悩する母親。その愛と狂気は成就するのか―。
13 【 意味と他者性 】大澤 真幸
「意味」の内に囚われることと、逃れることとの、厳密な同根性を提示。
「意味」の理論を、
「コミュニケーショ
ン」の理論へと展開させ、その展開から、
「他者」とは何かについて解明する。
14 【 行為の代数学 : スペンサー=ブラウンから社会システム論へ 】大澤 真幸
現代数学界の鬼才スペンサー=ブラウンの算法を導きの糸に「自己組織性」のパラドックスを乗り越え、レヴィ=
ストロースの人類学、ラカンの精神分析さらには折口信夫の「まれびと論」
、ヴィトゲンシュタインの「言語ゲー
ム」
、バタイユの「至高性」などが描き出す社会の全事象を一つの視野に収斂させる驚異の社会システム論。
5 【 きみはうみ 】西 加奈子
作家、西加奈子が描く、
「海」をテーマにした絵本。たくさんの「不思議」に満ちた海で、主人公が、大きな「発
見」をしていくストーリー。その結末は味わい深く、子どもはもちろんのこと、大人が読んでも、心揺さぶられる
傑作絵本。
15 【 二千年紀の社会と思想 】見田 宗介、大澤 真幸
千年の射程で人類のビジョンを示す、日本を代表する社会学者による奇蹟の対談集。
6 【 墓標なき街 】逢坂 剛
1
16 【 性愛と資本主義 】大澤 真幸
愛撫する身体という人間関係の基底から出発して、原理的には愛は不可能であることを証明し、それを宗教ある
いは信仰が隠蔽することによって貨幣と資本が成立するメカニズムをフーコーとウェーバーの理論を敷衍して描
き出し、現代社会の危機の必然性を明らかにする大沢社会学のエッセンス。書き下ろし「サッカーと資本主義」を
増補。
でんぐり返る一冊。
26 【 物語の哲学 : 柳田国男と歴史の発見 】野家 啓一
物語ることで歴史はつくられる。物語行為の言語活動としての本質を探り、又、歴史哲学のラディカルな転換の
ために、柳田の口承文芸論と対話し、歴史のミクロロジーを構想する。生きた現在を回復するための歴史哲学の方
法序説。
17 【 <不気味なもの>の政治学 】大澤 真幸
「不気味なもの」とは、ハイデガーが同時代の知と社会の困難を形容するのに用いた表現である。それをいかに
して回避しうるかというハイデガーに対して、いかにそれを引き受け、通り抜けることができるのか、と問いを立
てる。
27 【 科学の解釈学 】野家 啓一
科学への無批判の信奉と全否定とをともに排し、ハンソンとクーンに代表される「新科学哲学」
、クワインの「知
識の全体論」
、ウィトゲンシュタインの「アスペクト知覚論」を三本の柱に、
「自然」を解読する解釈学的営為とし
ての科学の再生を訴える。科学哲学に本来課せられた役割の「科学的理性批判」の回復を謳う、斯界の第一人者に
よる刺戟的な論考。
18 【 現代宗教意識論 】大澤 真幸
社会は宗教現象である。―現代日本を代表する社会学者が、ポストモダンの現在における社会現象や出来事を、
宗教現象として解釈する。
28 【 無根拠からの出発 】野家 啓一
すでに大海に船出し、もはや帰るべき港はない。基礎づけ主義を離脱、事象そのものへ向かう知的ラディカリズ
ムの航跡。-広い意味での「現象学」に関わる論文十篇が収められている論文集。
19 【 資本主義のパラドックス : 楕円幻想 】大澤 真幸
近代社会存立の仕組みには、自己否定へ導くダイナミズムが潜んでいる。本書では自身の中に他者を孕むその様
を、二つ焦点(=中心点)をもつ楕円になぞらえ、近代の本性に迫る。他者という存在に投資することで初めて成り
立つ資本制の構図を明らかにし、その起源を錬金術に求めた。近代の萌芽から帰結まで様々な題材を議論すること
で、我々の社会の有様を示す。現代社会の問題に真摯に向き合いつつその行く末を論じる、著者の多層的見識が十
全に発揮された意欲的論考。
29 【 <私>の存在の比類なさ 】永井 均
永井均は今と同じあり方で存在しながら、彼が私でなくなることは想像できる。このとき、彼には何の異変も起
きていない。しかしもはや彼は私ではない。この私を“私”と表記しよう。
“私”から展開される永井哲学は、他
者や倫理など根源的な問題を刺戟し続けてやまない。著者自身、
「本書こそが独在論の入門書として最もふさわし
い」と断ずる必読の哲学書。
20 【 街場の憂国論 】内田 樹
行き過ぎた市場原理主義、国民を過酷な競争に駆り立てるグローバル化の波、排外的なナショナリストたちの跋
扈、改憲派の危険な動き…未曾有の国難に対し、わたしたちはどう処すべきなのか?日本が直面する危機に、誰も
言えなかった天下の暴論でお答えします。真に日本の未来を憂うウチダ先生が説く、国を揺るがす危機への備え方。
30 【 <魂>に対する態度 】永井 均
〈私〉をめぐって深まりつつ繰り返される思索は、隣人をもたない〈魂〉に到達した。思想の場所を解体してい
く哲学の悦び。
21 【 こんな日本でよかったね : 構造主義的日本論 】内田 樹
時間的に後から来たものがすべてを支配する、というのは歴史主義的な考え方で、構造主義は時間の広がりと深
みを重んじます。
「私とは違う時間の中に生きている人に世界はどのように見えているのか私にはよくわからない」
―。そんな謙抑的な知性で、内田センセイと一緒に、こんな日本について考えてみませんか。
30 【 <私>のメタフィジックス 】永井 均
ヴィトゲンシュタインの省察を背景に、他我問題の迷宮から哲学の最後の謎=〈私〉へ向う、しなやかで強靭な
思索。
31 【 仮想の近代 : 西洋的理性とポストモダン 】村上 淳一
普遍性から偶発性へ。
「近代」と「近代の終焉」を超えて、歴史の重層性の基層に在るものを剔抉、現代の意味
を探る。
22 【 邪悪なものの鎮め方 】内田 樹
「邪悪なもの」と対峙したとき、私たちの常識的判断や生活者としての論理は無効になってしまう。そんな「ど
うしていいかわからない」状況下でどう適切にふるまうか?霊的体験とのつきあい方から記号的殺人の呪い、災厄
の芽を摘む仕事の方法まで―“人間的尺度を超えたものに”に対処するための知恵の一冊。
32 【 株式会社という病 】平川 克美
会社が不正を犯すすべての因子は、会社そのものの性格の中に潜んでいる―繰り返される企業不祥事。その原因
は経営者にあるのではなく、株式会社というシステムそのものにある。欲望という病を抱えた成り立ちから限界ま
で、その本質を思考した画期的な書。
「文庫版のためのまえがき―株式会社と原発事故」を収録。
23 【 街場の教育論 】内田 樹
「他者とコラボレーションする能力」の涵養こそ喫緊の課題。学校、教師、親、仕事、宗教…あらゆる教育のと
らえ方がまるで変わる、驚愕・感動の 11 講義。
* 引用元:アマゾンサイト 「 http://www.amazon.co.jp 」
24 【 下流志向 : 学ばない子どもたち働かない若者たち 】内田 樹
なぜ日本の子どもたちは勉強を、若者は仕事をしなくなったのか。だれもが目を背けたいこの事実を、真っ向か
ら受け止めて、鮮やかに解き明かす怪書。
「自己決定論」はどこが間違いなのか?「格差」の正体とは何か?目から
ウロコの教育論、ついに文庫化。
「勉強って何に役立つの?」とはもう言わせない。
25 【 逆立ち日本論 】養老 孟司、内田 樹
『下流志向』の内田樹と日本の知恵袋、養老孟司が火花を散らす。
「ユダヤ人問題」を語るはずが、ついには泊
りがけで丁々発止の議論に。それぞれの身体論、アメリカ論、
「正しい日本語」
、全共闘への執着など、その風狂が
炸裂し、日本が浮き彫りになる。なぜこんなに笑えるのか。養老は「
“高級”漫才」とこの対談を評した。脳内が
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