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香川県NPO基金制度に関するQ&A
香川県特定非営利活動促進基金( 香川県特定非営利活動促進基金(香川県NPO 香川県NPO基金 NPO基金) 基金)制度に 制度に関するQ&A するQ&A Ⅰ NPO基金制度について Q1 どのような目的で、この基金制度は作られたのですか。 A1 県が寄附金の受皿となり、県民、企業等から寄附金を募り、これをNPO に助成することにより、NPOの活動資金の安定確保を図るものです。 この基金は、県民の皆さん一人ひとりの力を「寄附」という形で結集し、 地域の様々な課題に取り組んでいるNPOを支えようとする制度です。 Q2 この制度の特徴は、何ですか。 A2 寄附者から関心を持って寄附をいただくため、この基金への寄附の際に、 寄附者は、寄附金の活用方法として支援したい団体(団体指定寄附)や活動 分野(分野指定寄附)を指定して寄附することができます。 なお、団体指定寄附の対象となる団体は、あらかじめ県で登録した団体(基 金登録団体)のみとなります。 Q3 わざわざ県に寄附しなくとも、支援したいNPOに直接、寄附すれば良い のではないでしょうか。 A3 県が寄附金の受皿となることで寄附者は、NPOに直接寄附しても受けら れない次のような税法上の取扱いを受けられます。このため、企業等の社会 貢献活動の一つとしてNPOへの寄附が促進されることを期待します。 個人の場合は ①所得税の控除額:寄附金額又は総所得金額等の40%のいずれか低い方の 金額から2千円を引いた金額が所得金額から控除されます。(所得税法 第78条) ②住民税の控除額:寄附金額又は総所得金額等の30%のいずれか低い方の 金額から2千円を引いた額に一定の率を乗じた額が住民税から控除さ れます。(地方税法第37条の2及び第314条の7) ③相続税の控除額:相続又は遺贈により取得した財産を申告期限内に一定 の要件を満たし、寄附した場合、その寄附をした財産は、相続税の課税 価格の計算に算入されません。(租税特別措置法第70条) 法人の場合は 寄附金額の全額が損金算入されます。 (法人税法第 37 条) (注)寄附を行うことによって寄附者に特別の利益が及ぶと認められる場 合は、寄附金控除を受けることができません。 (平成 23 年6月 30 日現在) ※上記の取扱いは税制改正等により変更される場合があります。 Ⅱ 基金登録団体について Q4 なぜ、基金制度の対象団体を登録する必要があるのですか。 A4 団体指定寄附などの寄附者の意向はできるだけ尊重したいと考えていま すが、寄附金のNPOへの助成は、県からの補助金として交付するため、一 定の要件を満たすNPOであることが求められます。 このため、県が補助金を交付しても問題がないと認められる団体をあらか じめ登録することにより、寄附者の意向が損なわれることがないよう努める ものです。 Q5 基金登録団体として登録を受けるには、どのようにすればよいですか。 A5 登録を希望するNPOは、所定の登録申請書に必要な書類を添付し申請い ただき、審査等を経て登録要件等を満たしていると認められれば登録されま す。 Q6 具体的な登録の要件は、どのようなものですか。 A6 まず、登録を申請できる団体の要件(申請要件)としては、特定非営利活 動法人で、原則として法人設立後2年以上の活動実績があること、県内で活 動する団体であること、などの要件を設けています。 詳細については、香川県特定非営利活動促進基金運営要綱第 14 条各号の とおりです。ご確認ください。 次に、申請要件を満たしている団体で、さらに次の活動要件を満たす団体 が登録されます。 ① 広く県民を対象にしたNPO活動を行っていること ② より公益性の高いNPO活動を行っていること ③ 活発なNPO活動を継続的に行い、活動に発展性や模範性があること Q7 登録の決定はどのように行うのですか。 A7 「申請要件」及び「活動要件」を満たしているかを、外部有識者による委 員会の意見も踏まえて審査し、決定します。 なお、この審査にあたっては、別途、活動状況等について申請団体に説明 を求めたり、調査させていただくことがあります。 Q8 登録の申請はいつでも可能ですか。また、登録には、どれくらい期間がか かりますか。 A8 申請は随時受けていますが、委員会の意見を聴いて登録するため、登録に は少し時間がかかる場合があります。詳細については、県にお問い合わせく ださい。 Ⅲ 登録団体への補助 Q9 登録されれば、どのくらいの補助金が受けられますか。 A9 登録を受けたからといって、補助金の交付が保証されるものではありませ ん。 補助金の交付の対象となるのは、団体指定寄附のあった登録団体や分野指 定寄附のあった分野の登録団体です。また、補助金交付に当たっては、別途、 申請書を提出いただき審査手続等を経て決定されます。 Q10 補助金は、寄附があれば、その都度交付されるのですか。 A10 寄附があった都度補助金を交付すると、寄附金の額や件数によっては、県 にとっても登録団体にとっても事務的負担が多くなることが想定されます。 このため当分の間は、前年度に寄せられた団体指定寄附をまとめて、年度の 始めに各団体ごとに補助金として交付することを考えています。 Q11 団体指定寄附を活用した補助金の申請額は、どのように決められるのです か。 A11 補助金の申請額は、団体指定寄附の金額に応じて決定します。具体的には、 前年度の各団体の団体指定寄附の金額から県が一定の割合額を控除した金 額となります。 この金額については、各年度の初めに各団体ごとにお知らせします。 なお、団体指定寄附の一部はNPO全体の支援策に充てさせていただきま すので、全額が団体に交付されることはありません。 Q12 団体指定寄附が多い団体ほど補助金が多くなると考えてよろしいですか。 A12 そのとおりです。ただし、年間の補助金額は、原則として、1団体3百万 円が上限です。また、補助金の交付決定は、第三者機関の意見等を踏まえ審 査し決定しますので、必ず保証されたものではありません。 Q13 団体指定寄附の一部はNPO全体の支援策に充てるとのことですが、どの くらいの金額又は割合ですか。 A13 団体指定寄附の全額が、寄附者の指定どおりに団体に助成される制度であ ったり、一定額が団体に助成されることが保証された制度であると、実態は、 県への寄附でなく団体への寄附(いわゆる「トンネル寄附」)であるとみな され、寄附者は税制上の優遇措置を受けられない可能性があります。 このため、NPO全体の支援策に充てる割合等は公表しません。 また、実務上も、寄附金の件数や金額等によって様々なケースが想定され、 一律に一定の額や割合を決めることは難しいと考えております。 Q14 県から通知を受けた金額の範囲内で申請すれば、団体指定寄附補助金の交 付を受けられるのですか。 A14 必ず保証されたものではありませんが、登録要件等を継続して満たしてお り、補助申請事業が登録団体の活動目的に添ったものであると認められれば、 交付される予定です。 Q15 事業実施上、団体指定寄附補助金の額を早めに把握し、事業の準備をした いので、寄附金の状況を教えてもらえますか。 A15 団体指定寄附は、寄附者が支援したい団体を指定できる制度ではあります が、その寄附は、あくまでも県に対する寄附であり、その使い道の決定権は 県にあります。 個々の団体へ寄附の状況は、年度途中に照会いただいても、お教えできま せん。寄附金が一定額に達した団体には、原則として、年度当初に補助申請 の上限金額をお知らせしますので、申し訳ありませんが、この通知をお待ち ください。 Q16 寄附金が一定額に達した場合、翌年に補助申請できるとのことですが、一 定額とはどのくらいの金額ですか。 A16 数万円の補助金では、県、登録団体の双方にとって事務手続等の負担を考 えると補助の効果が乏しいため、原則として 10 万円以上の補助金に相当す る額を考えています。 Q17 県から補助申請可能な金額の通知があっても、その金額に相当する事業を 実施できない場合、どのような取り扱いとなりますか。 A17 団体指定寄附の金額が多く、事業の準備ができないなど相当の理由が認め られる場合は、特例的に、翌年度に差額を繰り越すことができる取り扱いと します。 Q18 数年後に大きな事業の予定があるため、補助金を申請せずに、貯めておく ことは可能ですか。 A18 貯めることは想定しておりません。団体指定寄附といえども、寄附を受け るのは県であり、各団体の都合にすべて合わせることは、税法上も適当であ りません。団体指定寄附の相当額は、県が受付けた年度の翌年度に補助する ことを原則としております。 Q19 前年度の団体指定寄附が、補助申請が可能な 10 万円に相当する額に達し なかった場合は、その寄附金はどうなりますか。 A19 寄附のあった年度から3年度間は寄附者の意向に配慮することとしてお ります。よって、この間は 10 万円に相当する額に達するまで留保しますが、 この期間を超えた場合は、NPO全体の支援策に充てることになります。た だし、特に必要と認める場合については、補助金額が 10 万円に満たない場 合であっても、補助対象事業の募集を行うこととしています。 Q20 分野指定寄附を活用した補助金は、どのように交付されるのですか。 A20 補助金交付の対象となる分野や補助金額は、前年度の分野指定寄附の状況 に応じて、各年度当初に決定し、詳細をを登録団体等にお知らせする予定で す。 また、補助金の交付の決定は、寄附者が指定する分野の活動を行う登録団 体からの申請に基づき、より公益性、先駆性に優れた事業を選考し採択する 予定です。 Ⅳ 補助対象事業等について Q21 年度始めに、突然、補助申請の手続を求められても、事業計画が立てられ ません。新しい事業でなく、毎年実施している事業でも申請は可能でしょう か。 A21 可能です。新規の事業か既存の事業であるかは問いません。補助申請金額 と同額かこれを超えるNPO事業を補助対象事業として申請してください。 Q22 施設の建設費や自動車の購入費は、補助の対象となりますか。 A22 NPO活動に直接必要な施設の整備や備品購入の経費であれば、補助の対 象となります。 Q23 スタッフの人件費は、補助の対象となりますか。 A23 事業の実施に必要なスタッフの人件費であれば、対象となります。 ※ 法人の内部事務のスタッフの人件費などは、対象となりません。 Q24 法人の事務所経費は、補助の対象となりますか。 A24 補助の対象は、活動に直接必要な経費です。法人の管理・運営に必要な経 費(例えば、法人事務所の家賃、光熱水費、総会・理事会の開催経費など) は、対象となりません。 Q25 補助対象となる事業の実施期間等について、制約はありますか。 A25 県の事業年度である4月1日から翌年3月31日までの間に実施する事 業であって、その期間の事業費が特定されることが必要です。 なお、補助申請時点で既に事業を着手しており、場合によっては終了して いる事業であっても、県の事業年度内に着手し終了する事業であれば、補助 対象となります。 Q25-2 補助金の交付決定時に事業が終了している場合、事業実績報告書はいつ までに提出すればいいのですか。 A25-2 事業実績報告書は、事業の完了した日から起算して 30 日を経過した日 又は翌年度の 4 月 30 日のいずれか早い日までに知事に提出することとなっ ていますが、補助金の交付決定時に事業が終了している場合は、補助金交 付の決定のあった日から起算して 30 日を経過した日を、事業実績報告書の 提出期限とします。 Ⅴ 寄附金について Q26 寄附の方法は、どのようになっていますか。 A26 県の指定金融機関(百十四銀行)、指定代理金融機関(香川銀行、香川県 信用農業協同組合連合会) 、収納代理金融機関(三菱東京UFJ銀行外 20 の 金融機関の県内の各店舗及び全国に所在する新生銀行、みずほ銀行の本・支 店)の窓口で、NPO基金専用の納付書によりお振込みください。 納付書が必要な方は、県までご連絡ください。 Q27 事前に寄附の申込みを行うなどの手続は必要ですか。 A27 特に事前の手続は必要ありません。直接、所定の納付書により納入くださ い。 Q28 寄附金の額に制限はありますか。 A28 寄附金の額については、特に制限は設けません。ただし、事務処理の簡素 化を図るため千円未満の端数は、ご遠慮いただいています。 なお、県からの補助金は、原則として、各団体1年度3百万円までとなっ ておりますので、団体指定寄附をされる場合は、この上限額にご注意くださ い。 Q29 団体指定寄附や分野指定寄附の手続は、どのようにするのですか。 A29 寄附金を振込む際に、納付書の寄附目的の欄に、支援したい1団体又は1 分野を明記してください。特に支援したい団体等がない場合は一般寄附と記 入ください。 Q30 複数の登録団体を指定して、団体指定寄附をすることは可能ですか。 A30 団体指定寄附は1団体のみを指定することとなっております。お手数です が、複数の団体の支援を希望する場合は、各団体ごとに納付書を分けて寄附 をお願いします。 Q31 複数の個人や企業等からの寄附金をまとめて寄附することは可能ですか。 A31 誰かが代表となれば可能です。ただし、税法上の優遇措置を受けるために は、寄附者ごとに寄附金納付書の控え(領収書)が必要となりますので、寄 附者ごとに納付書を分けて寄附することをお勧めします。 Q32 税法上の優遇措置を受けるためには、何か手続が必要ですか。 A32 寄附しただけでは、優遇措置は受けられません。必ず所得税又は法人税の 確定申告の際に、寄附金納付書の控えを添付し申告してください。 なお、寄附を行うことによって寄附者に特別の利益が及ぶと認められる場 合は、対象となりませんのでご注意ください。 Ⅵ その他 Q33 団体指定寄附の対象団体として登録を申請したいと思いますが、県民や企 業等に対するPR活動は、いつから可能ですか。 A33 基金登録団体には、基金制度のリーフレット、基金専用の納付書等をお渡 ししますので、県が登録した日以降でお願いします。 Q34 寄附者の情報等は、どのように公表するのでしょうか。 A34 寄附者本人の意向を確認の上、「寄附者の氏名」、 「所在地の市町名」、「寄 附金額」、「寄附目的の区分(団体指定寄附、分野指定寄附、一般寄附)」に ついて、県ホームページ「共助ネットかがわ」の「香川県NPO基金」のペ ージに掲載します。 Q35 団体指定寄附をされた方にお礼を言いたいので、寄附者の氏名を個別に教 えていただけますか。 A35 団体指定寄附と言えども、県に対する寄附であり、個々の寄附者がどの団 体を指定したかは、お教えできません。 寄附者に対しては、県から礼状をお送りします。また、寄附金額が百万円 以上となる場合は、知事から感謝状を贈呈させていただきます。 Q36 登録団体としての登録や補助金交付の審査を行う「外部有識者による委員 会」とは、どのようなものですか。 A36 「香川県ボランティア・NPO支援事業選考委員会」と言い、県のボラン ティア・NPO活動推進事業の実施に必要な審査等を行うため、平成13年 に設置された民間の有識者6名で構成される委員会です。 基金登録団体や補助金交付額の決定については、あらかじめ、この委員会 の意見を聴き決定することとしています。