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策 定 基 調 - 福島県トラック協会

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策 定 基 調 - 福島県トラック協会
第3号議案 【策
定
基
調】
1. 大震災そして東電原発事故による原子力災害から早いもので2年が経過し、 3年目に入りました。 しか
し福島県内は、 いまだ収まらない風評被害はじめ除染作業の遅れや汚染土壌などの中間貯蔵施設建設問題
そして東電による損害賠償補償の不十分さなど課題は山積しています。
福島県内景気は日銀が1月に発表した内容を見ると 「海外経済の減速等の影響が続いているものの震災
復旧関連需要が増加しているほか消費が堅調に推移していることから緩やかに持ち直している」 と改善傾
向を指摘しています。 しかし、 県内の物流は昨年秋以降から低迷を続けているとみえるのが実感であり
ます。
そんな中昨年末の総選挙で大方の予想通り民主党が大敗し、 結果して自民党が政権を担うことになりま
した。 安倍総理大臣は、 「2030年代に原発ゼロ」 を目指した民主党政権方針をゼロベースで見直すことを
明言、 「フクシマの教訓」 を活かした政策遂行に疑問符の付く動きになっています。
2. 1月28日には通常国会が召集され、 安倍総理の所信表明演説が行われました。
デフレ脱却による強い経済再生に向けて 「大胆な金融政策、 機動的な財政政策そして民間投資を喚起さ
せる成長戦略」 この三本の矢で取り組むとしています。 早速市場が反応し、 まだ政策が実行される前の段
階であるにもかかわらず、 期待感も手伝って 「株高・円安」 が急激に進行しています。
これらの政策がトラック運送業界に及ぼす様々な影響があると思われます。
例えば、 国土強靭化に向けた公共事業の拡大による資材等を中心に物流が増えることや円安による輸出
産業の活性化でこれまた物流が増える可能性などあります。
反面、 円安による影響として早くも燃料価格が高騰しており、 すでに軽油価格も1リットル110円台を
超え、 まだまだ値上がりする可能性があるとみられます。 これによりトラック運送業界はさらに苦しい経
営環境に追い込まれることは避けられません。 政府・自民党に助成など支援策を求める必要があると思い
ます。
3. 現在のトラック運送業界の窮状を生み出した大きな要因は何と言っても
規制緩和
に尽きると思いま
す。 平成2年の 「物流二法施行」 からすでに20数年が経過しました。
「日本経済の暗く長いデフレ経済のトンネル」 を 「失われた20年」 と言うそうですが、 それと重ね合わ
せ 「トラック業界の失われた20年」 と言ってもいいと思います。
当時の運送事業者数4万社に対し、 これまでに約4万3千社が新規参入し、 そして約2万社が淘汰され
現在6万3千社、 約5割増の大変な過当競争状態を生み出してきました。
この間競争激化に伴う運賃水準の低落は歯止めがかからず規制緩和開始から10年間に約20%の運賃水準
引き下げになったといわれていますし、 今もその傾向は続いています。
兎に角、 本来貰ってしかるべき運賃、 言い換えれば失ってきた運賃低下分を取り戻すため、 事前チェッ
クの強化や許可更新制など規制緩和の見直しや多層構造の是正などトラック産業が健全に発展することが
可能となるような政策を確実に実現するよう政府や自民党などに強く訴えるべきであります。 そのために
も政治に対するアプローチを更に強める必要があります。
しかし、 アベノミクスの3本目の矢である 「民間投資を喚起させる成長戦略」 の中身はまさに規制改革
(緩和) の推進であることから運輸事業の規制緩和見直しという我々の主張は相当の覚悟をもって取り組
― 51 ―
む必要があります。
4. まさに社会的なインフラとしての使命を果たすため日夜額に汗して頑張っているこの業界が正当に評価
され、 そこに従事する事業者・従業員そして家族が人並みに生きていくことができる。 そんなトラック運
送業界の実現のために私どもトラック協会が存在しなければならないと受け止めております。
5. 懸案でした 「公益法人移行」 については平成25年4月1日から 「公益社団法人
福島県トラック協会」
としてスタートすることになりました。
平成23年に着手した 「支部統廃合」 「会費の一律化」 「本部・支部の一体運営」 などはその基礎になるも
のとして会員のご理解とご協力を頂き今日まで進めてきました。 今後は、 「公益社団法人」 として名実と
もに社会的な評価を獲得することが求められます。 そのためには組織運営の適正化や公益目的事業の拡充
など引き続き推進する必要があります。
平成25年度は、 これらの課題克服を含め事業計画に基づく諸施策を積極的に推進していくこととします。
【最 重 点 施 策】
東日本大震災並びに原発事故に伴う事業基盤などの本格的復興
高速道路通行料金の引き下げ及び割引制度の充実
原価管理の徹底及び適正運賃収受並びに荷主との公正取引の実現
軽油引取税の当分の間税率 (旧暫定税率) の廃止及び軽油価格高騰対策の推進並びに燃料サーチャージ
制の導入促進
規制緩和の見直し促進
普通免許で運転できる車両総重量の拡大 (中型免許問題への対応)
【重
点
施
策】
地球温暖化対策税の還付制度の創設及び自動車関係諸税の簡素化・軽減の実現
交通・労災事故撲滅運動及び環境・省エネ対策の積極的な推進
適正化事業の推進による法令遵守の徹底と輸送秩序の確立
事業後継者の育成と少子高齢化に対応した労働力の確保対策の推進
大規模災害発生時における緊急輸送体制等の確立
【主な事業計画】
1 東日本大震災並びに原発事故に伴う事業基盤などの確実な復旧・復興に向けて
被災会員事業者の事業基盤復旧・復興に向けて、 引き続き国や東京電力、 県などに損害賠償の完全か
つ迅速な実行と支援策の実施を求めていく。
2
県等の震災対策特別融資などに対する特例的な信用保証料や支払利子助成を継続して取り組む。
軽油価格抑制・経営危機対策について
軽油価格抑制と下請け事業者・荷主取引の適正化推進の取り組み
①
公共的な物流を担うトラック運送事業は、 社会的インフラと位置づけられるべきことから、 燃料価
格の抑制や安定供給などについて経済産業省や資源エネルギー庁など関係機関が石油元売りなどに的
確に対応していくよう求める。
②
国及び全ト協と連携し 「燃料サーチャージ制」 の導入促進並びに原価水準にあった運賃収受に向け
― 52 ―
た取り組みを推進する。
③
県の緊急経済対策資金や商工中金等のセーフティネット貸付など公的融資制度の活用について周知
徹底する。
荷主等との 「パートナーシップ」 確立のため運輸支局が進める 「トラック輸送パートナーシップ会議」
の定期的な開催を求めると共に積極的に対応する。
行政機関や議会、 荷主関係団体等に対してトラック運送業界の実情と適正運賃収受に対する理解促進
に向けて要請等を取り組む。
経営等の実態調査の実施
①
3
経営等にかかわるアンケート調査を適宜実施し、 実態把握に努める。
交通安全・労働災害防止対策について
交通安全対策の強化
①
運輸安全マネジメントの積極的な導入促進に合わせ、 交通事故の大幅な減少と飲酒運転根絶を目指
すため 「事業用自動車の総合安全プラン2009」 や 「飲酒運転防止対策マニュアル」 に基づく諸対策を
徹底する。
②
点呼時の検知器使用による酒気帯びの有無確認等が義務付けられているが、 出先での飲酒による検
挙があることから、 アルコールインターロックや携帯電話などを活用したアルコール検知器に対する
助成を拡充する。
③ ドライブレコーダーの普及拡大及びASV (先進安全自動車) 関連機器の導入促進助成の実施。 また、
ヒヤリ・ハットケースを教材にドライバー教育を取り組むなどドライブレコーダー活用法の周知に向
けて研修会の開催を検討する。
④
テレビスポット放送など交通事故防止普及啓発広報の強化を図る。
ドライバーの資質向上
①
「トラックドライバーコンテスト県大会」 については全国大会出場選考を兼ねて本年も実施する。
②
貸出機器の支部配置による運転適性診断については、 「インターネット利用方式 (ナスバネット)」
を導入しているが、 初任診断についても対応が可能になったことからカウンセリングを集団で実施す
るなど取り組みを進める。
経営・管理者層の安全管理活動の徹底
①
各講習会、 セミナー等への積極的参加
適正化事業部が県内6ヵ所において実施する 「事故防止講習会」 は、 行政の講師を基本に開催して
いるがテーマ選定なども工夫して充実していく。 また、 ドライバーを対象とした 「事故防止講習会」
を支部と連携して開催できるよう取り組む。
各交通安全運動への積極的参加
①
福島県交通対策協議会に参画するとともに全国交通安全運動をはじめとする各種交通安全の取り組
みに積極的にかかわる。
4
環境・省エネルギー対策について
低公害車導入促進の取り組み
①
原油価格の上昇傾向が続くことから、 代替エネルギーであるCNG (天然ガス) 車の導入・利用促
進に向け、 助成措置の拡大やガスステーション設置に向けた取り組みを強める。
― 53 ―
「グリーン経営」 認証取得の推進
省エネ安全運転講習会の開催とエコタイヤ導入助成等の実施
①
24年度から支部主催に移行した省エネ安全講習会の開催と省エネ効果のあるエコタイヤ導入を促進
するため助成制度を継続実施する。
「トラックの森」 事業の推進
①
「企業の森林作り事業 (福島県森林整備課所管)」 を活用して下郷町地内に三年計画で実施してき
た現事業は一区切りとなったが、 県等の関係機関と協議し新たな事業地 (津波被災地など含め) を選
定の上継続実施を目指す。
アイドリングストップ運動の取り組み
①
アイドリングストップは燃料節約の徹底などから相当進んでいるもののまだ苦情の中に「駐車中の
エンジン音」の指摘がされている実態があり、 エアコン・暖房の機器導入促進を含め更に徹底するよ
う取り組みを進める。
5
労働対策について
自動車運転者の過重労働防止と健康管理の徹底
①
自動車運転者の過労死(脳・心臓疾患)については増加傾向が続いていることから健康診断受診の推
進と従業員に対する健康管理を徹底し事業者責任をより果たしていくことが重要です。
②
改善基準告示の遵守、 過労防止対策の推進など取り組みを強める。
「福島県物流政策懇談会」 の開催
①
ドライバー不足が深刻化していることから労働環境の改善を含め労使共通の課題解決に向けて意見
交換を積極的に進める。
労働力確保に向けた環境整備について
①
車両総重量5トン以上は中型免許となり、 最大積載重量2トン車でも中型免許が必要なケースが少
なからずあることから普通免許の車両総重量規制の緩和 (6.5トン未満まで) の実現を求め、 新卒採
用を含めた若年労働者確保を可能にしていく。
6
輸送サービスの向上対策について
引越し利用者保護対策の取り組み
①
全ト協が平成26年度新設予定している 「優良引越事業者認定制度」 の活用に向け引越管理者講習会
の拡充など取り組む。
「トラックの日」 事業の取り組み
①
業界のイメージアップを図るため 「道路に感謝!クリーン作戦2013」 を支部統一で10月上旬目途に
実施する。
②
7
「トラックの日パレード」 を10月上旬目途に実施する。
総合物流対策・税制対策について
運転者用施設整備と道路整備対策
①
県南地域の 「トラック休憩施設並びに研修施設」 建設に向け予定地の買収と施設概要のマスタープ
ラン作成、 更には関係機関等への積極的な働きかけを実施する。
税制改正に対する取り組み
― 54 ―
①
平成26年度 「税制改正」 では、 軽油引取税の暫定税率廃止などトラック運送業界としての要望実現
に向けて県選出国会議員に対する陳情や政党に対する要請行動を積極的に取り組む。
②
石油石炭税にかかる 「地球温暖化対策のための課税の特例」 について還付措置の適用を求めるとと
もに軽油引取税のトリガー条項の凍結解除及び自動車関係諸税の軽減、 簡素化に向けた活動の推進を
図る。
③
震災・原発事故被災地支援として高速道路通行料金の大幅な引き下げを求めるとともに平成26年度
以降の通行料金割引制度見直しに当たっては営業車特別割引の導入や大口多頻度割引の深堀など大幅
引き下げを求める。
8
中小企業対策について
事業協同組合の拡充・強化に向けて
①
日貨協連が推進する 「求荷求車システム (WebKIT)」 の改善が図られていることから利用組合員
の拡大と担当者研修会などによる連携強化を取り組む。
②
日貨協連が進める 「軽油カードによる燃料共同事業」 がまだ実現していないことから組合員の要望
を踏まえつつ燃料価格引き下げと安定供給の実現にむけ具体的な取り組みを進める。
9
地方貨物自動車運送適正化事業について
適正化巡回の効果的な取り組み
①
新規事業者、 悪質事業者など指導の必要性が高い事業者に重点を置き、 特に評価がD及びE判定事
業者に対するフォローアップ対策を強化する。
②
Gマーク認定事業所で巡回指導期間が4年以上経過している事業所も 「法令順守状況の確認」 のた
め巡回指導を継続して実施する。
通報制度の積極的活用
①
「社会保険未加入」 や 「改善報告未提出」 など悪質とみられる事業者を支局通報するとともに支局
と連携して改善に向けた取り組みを強める。
②
国土交通省が新たに適正化巡回結果に連系して行政処分のスピードアップを図る方向を検討してい
ることから具体的な対応を進める。
「地方適正化事業実施機関評議員会」 の運営強化に向けた取り組み
①
行政に対する施策提言まで踏み込んで行けるよう委員の理解促進を図る。
安全性評価事業の取り組み
①
新規認定40社を加え413事業所 (28.7%) を実現するため、 Gマーク取得にかかる説明会開催や相談
業務を含め取り組みを強める。
適正化事業部の体制強化について
①
適正化事業の役割が大きくなっていることから、 専任指導員体制は定数6名を最低限維持するとと
もに指導員の資質向上や効率的な巡回方法など含め体制充実を図っていく。
10
輸送秩序確立対策について
貨物自動車運送事業法等関係法令の遵守徹底を期すとともに、 違法行為の是正を図るため荷主企業等
に対する広報活動を積極的に展開する。
輸送秩序を混乱させる恐れのある規制緩和に反対するとともに、 「最低車両台数の見直し」 や 「許可
― 55 ―
更新制度の新設」、 「緊急調整措置 (供給過剰対策)」 等諸方策の実現に向けて取り組む。
輸送秩序を阻害する行為の防止対策を積極的に推進すると共に、 関係行政機関との連携を密接にして
違法行為の排除に取り組む。
11
業界の多層構造を是正するための方策を研究・検討して行政等への働きかけを強める。
大規模災害発生時における緊急輸送体制の確立と防災機能の強化
災害対策・危機管理等検討委員会を継続設置し、 県や市町村との災害時協定の見直しなどまだ完了し
ていない課題を中心に検討を進め対応マニュアル作成や体制整備を図る。
トラック協会管理の本部研修センター・共同休憩所などを対象に 「耐震診断」 等を踏まえ必要な補強
や場合によっては移設などを行うとともに、 停電時の非常電源確保など含め防災機能の強化と拠点化を
推進する。
12
地方自治体が実施する防災訓練 (緊急輸送訓練) への積極的な参加を推進する。
組織、 財政改革について
支部の円滑な運営に向けて取り組む
①
支部事務局長の理事会出席に合わせ支部事務局長会議を適宜開催するなど一体運営に向けた取り組
みを進める。
各種委員会の見直しについて
①
現行4委員会 (交付金運営、 適正化事業推進、 輸送、 安全・環境問題対策) だけでは課題への対応
が不十分なことから 「全ト協見直し案」 を踏まえた総務委員会の新設など含め見直しを図る。
各部会の設立について
①
霊柩部会 (福島県霊柩自動車組合との関係調整の上で必要であれば設立を検討する)
②
ダンプ部会 (早期に設立を目指す)
③
青年部会 (事業後継者の育成並びに協会事業推進の中核形成に資する組織として平成25年4月設立
を目指す)
会計処理システムの構築について
①
会計処理の本部・支部一体化を更に進めるために研修など取り組む。
② 公益法人会計の 「平成20年基準」 に準拠したシステム稼働を平成25年度の実施を目指して取り組む。
財政の健全化に向けた収支均衡を目指し、 支出構造、 特に助成事業の在り方に焦点をあてた見直し・
再点検作業をスタートさせる。
事務局体制の整備について
①
全ト協の事務局再編内容を参考にしながら事務局組織 (各部) の事務分掌など見直し効率化を進
める。
②
組織改革に伴う支部事務局長の雇用など多層化が進んだことから、 事務局全体の賃金・労働条件等
整合性を図るため就業規則等を見直しする。
公益法人移行に伴う取り組み
①
平成25年4月1日から 「公益社団法人福島県トラック協会」 としてスタートします。 公益法人移行
後の手続き等については福島県生活交通課が窓口になり、 福島県公益法人等審議会事務局の福島県私
学法人課が所管することになりますので全ト協とも連携しながら適切に対応していきます。
広報対策の充実にむけ 「ホームページ」 の活用促進に向けた環境整備を行う。
― 56 ―
A
国民生活に不可欠な物資、 エネルギー等の安定供給の確保を目的とする事業
(公益目的事業1)
1
交通公害対策事業
2
交通安全対策事業
3
適正化事業
4
中央出捐事業
5
緊急輸送整備事業
6
研修・調査事業
7
福利厚生事業
8
労働対策事業
B
レクリエーション施設貸与業
C
経営改善事業
(収益事業)
(共益事業1)
1
広報誌 「わだち」 の発行
2
基金運営事業
3
キャンペーン事業
4
若手経営者、 後継者等の人材育成に関する事業
5
表彰事業
6
セーフティチャレンジ事業による独自の事業
7
レクリエーションセンター事業
― 89 ―
A
国民生活に不可欠な物資、 エネルギー等の安定供給の確保を目的とする事業 (公益目的事業1)
1
交通公害対策事業
①
低公害車等の導入促進
環境対策推進のためのディーゼル車排出ガス対策として、 低燃費トラック・低公害車等導入に対し
て助成する。
②
エコタイヤ導入促進
エコタイヤ (転がり抵抗を5%以上低減するタイヤ (再生タイヤを含む)) の導入に対して助成
する。
③
アイドリングストップ支援機器導入促進
アイドリングストップを積極的に推進するために、 エアヒーター、 蓄熱式マット、 蓄熱式電気毛布、
蓄冷式クーラーや車載バッテリーを活用した冷房装置などに加えて、 外部電源により車内で冷房が
使用できるパッケージクーラー等の導入に対して、 全日本トラック協会と協調して助成する。
④
ETC装置導入促進
ETC装置導入に対して助成する。
⑤
エコドライブの徹底に向けた推進及び省エネ運転講習会の開催
大気汚染物質排出削減や安全性の向上にも有効なエコドライブの普及促進を図るため省エネ運転講
習会を県内6会場で開催する。
全日本トラック協会作成の 「エコドライブ推進マニュアル」、 「エコドライブ推進手帳」 などを配布・
活用する。
⑥
環境汚染防止啓発品の配布
「環境汚染防止啓発用品」 や 「環境汚染防止普及のためのポスター」 を作成し、 配布する。
地球温暖化防止への取り組みの普及啓発として、 福島県地球温暖化防止活動推進センターを通じて
啓発品を配布する。
⑦
トラックの森づくり事業
地球温暖化防止対策の一環として 「トラックの森」 づくり事業の継続実施を目指す。
2
交通安全対策事業
①
飲酒運転撲滅の推進
飲酒運転に対する意識改革や点呼時におけるアルコール検知器の使用を徹底し、 飲酒運転撲滅対策
を強力に推進するため、 アルコール検知器導入に対して助成する。
呼気吹込み式アルコールインターロック導入に対して助成する。
文書発送の際などに封筒等に貼付することで飲酒運転撲滅を呼びかけるシールを作成し、 配布する。
②
安全装置導入促進
後退時の事故を防止するため、 後方視野確認支援装置の導入に対して助成する。
追突事故を防止するため、 衝突被害軽減ブレーキや後方視野確認支援装置等のASV関連機器の導
入に対して全日本トラック協会と協調して助成する。
③
ドライバー等安全教育訓練
ドライバーの安全教育のため安全教育訓練施設である安全運転中央研修所等の研修参加者に対して
助成を行うとともに、 県内の自動車学校を利用し、 安全運転講習会を実施する。
④
SDカード取得促進
ドライバーの安全管理・安全教育等に活用するため自動車安全運転センター発行のSDカード取得
― 90 ―
者に対し、 会員及び非会員を対象に助成する。 但し、 非会員においてはGマーク取得を条件とする。
⑤
適性診断受診促進
運転適性診断受診者に対し会員及び非会員を対象に助成する。 但し、 非会員においてはGマーク取
得を条件とする。
⑥
夜間追突防止用反射テープ導入促進
夜間の追突事故防止に効果が期待できる高輝度反射テープの普及を促進し、 大型トラック等の事故
防止を図ることを目的に反射テープの導入に対して助成する。
⑦
安全確認音声警報装置の導入促進
死角事故を予防するため、 左折時やバック時に音声で周囲に安全を呼びかける安全確認音声警報装
置の導入に対して助成する。
⑧
EMS及びドライブレコーダー機器導入促進
数値等で走行結果が得られ、 ドライバーに対し安全運転管理や指導等に活用できるデジタルタコグ
ラフなどEMS機器の導入に対して全日本トラック協会と協調して助成する。
映像等で走行データが得られ、 ドライバーに対し安全運転管理や指導等に活用できるドライブレコー
ダーの導入に対して、 全日本トラック協会と協調して助成する。
⑨
トラックドライバー・コンテストの実施
安全意識ならびに運転技能の向上を図るために 「トラックドライバー・コンテスト県大会」 を実施
する。
⑩
交通事故防止シルバーメール作戦の推進
高齢者の交通事故防止を図るため、 福島県交通対策協議会が実施する交通事故防止シルバーメール
作戦を推進する。
3
適正化事業
①
事故防止・安全対策等の指導内容の充実強化及び事業者・運行管理者等に対する積極的な広報啓発
活動の推進
事業者・運行管理者等にコンプライアンスの周知徹底を図る。
「運輸安全マネジメント」 はすべての事業者が輸送の安全性の向上に努めることを踏まえ、 巡回指
導等を通じて、 同制度の更なる普及啓発を図る。
②
社会保険等の未加入事業者に対する指導、 社会保険制度に関する法的義務の周知徹底、 啓発活動の
推進
巡回指導等を通じ社会保険制度等の加入について、 周知及び法的義務の履行の徹底を図る。
③
適正化事業指導員に係る研修事業の充実並びに更なる資質向上
小規模グループ研修を開催し、 専門的知識の習得や指導能力の向上を図る。
東北ブロック研修では、 運輸局・運輸支局との連携強化を目的とした官民合同の研修に参加すると
ともに、 東北ブロック内における指導内容の均一化を図る。
④
安全性評価事業 (Gマーク制度) の積極的な推進及び内外に対する広報啓発活動の展開
貨物自動車運送事業安全性評価事業 (Gマーク制度) について、 貨物自動車運送事業者の安全性を
正当に評価し、 公表する 「貨物自動車運送事業安全性評価事業」 (Gマーク制度) について、 円滑
な推進を図るとともに、 更なる認知度アップに努めるため、 荷主企業や県民一般等内外に対し、 広
報啓発活動を積極的に展開する。
⑤
巡回指導
― 91 ―
巡回指導については、 新規事業者や悪質事業者など優先度に応じた、 指導内容並びに巡回頻度とし、
事業者評価が厳正・公平に行われるよう、 巡回指導に係る指針等に基づき、 中立性、 透明性を確保
しながら、 年間巡回目標650件の達成に向けて取り組む。
評価が厳正・公平に行われるよう、 巡回指導方針に基づき、 重点指導項目について適切に指導する。
適正化事業の巡回率向上を図るための指導体制の強化を図る。
⑥
物流セミナー
荷主との連携・協力強化やトラック運送業に対しての理解を深めていただくため、 物流セミナーを
実施する。
⑦
適正化評議委員会
学識経験者、 消費者団体など第三者からなる 「適正化評議委員会」 を設置、 適正化事業の実施状況
について評議、 提言を受けるなど中立性、 透明性を図っていく。
⑧
「運行・整備管理の実務」 作成
貨物自動車運送事業法関係法令等の遵守に資するために 「運行・整備管理の実務」 を作成し、 周知
徹底を図る。
⑨
持ち帰り調査の実施
点呼や日常点検の未実施など運行管理の不備につながる 「持ち帰り車両 (自宅)」 の実態調査と改
善指導を適切に実施する。
⑩
事故防止講習会の開催
貨物自動車運送事業者の安全意識の高揚を図り、 貨物運送の安全確保するためにも、 福島運輸支局、
福島労働局、 福島県警察の協力得て事故防止講習会を県内6ヵ所で開催する。
⑪
初任運転者講習会の開催
未経験者及び3年以上のブランクがある運転者を雇入れた場合、 事業者 (管理者) は法律で定めら
れている指導項目について、 指導を実施し、 記録を保存することが義務付けられていることから、
初任運転者講習会を実施する。
⑫
引越相談所の開設
輸送相談所を開設し、 常設で輸送相談及び苦情相談を行う。 報道機関等を媒体とし、 引越し及び苦
情等輸送相談を広報する。
4
中央出捐事業
①
中央出損
「運輸事業の振興に関する法律」 に基づき全日本トラック協会に交付金額の25%相当額を出捐する。
全日本トラック協会が実施している事業の大部分は 「運輸事業の振興に関する法律」 の第1条 「国
民の生活の利便性の向上及び地球温暖化対策の推進に寄与するため」 これらに該当する事業を行な
う。 そのなかで、 福島県トラック協会は全日本トラック協会から助成を受ける。 内容は物流効率化
推進費助成、 事故防止安全装置機器導入並びにドライバー安全研修、 追突事故防止SAS対策等交通
安全事業助成、 さらに交通環境対策機器導入助成、 輸送秩序確立の適正化事業体制整備助成などが
含まれている。 これらの助成収入は交通公害対策事業、 交通安全対策事業、 適正化事業、 研修・調
査事業、 などに活用する。
5
緊急輸送整備事業
①
緊急輸送整備
大規模災害時における情報ネットワークの整備を図るとともに、 災害対策・危機管理等検討委員会
― 92 ―
の協議により緊急輸送体制の確立と防災機能の強化を図る。
6
研修・調査事業
①
グリーン経営認証制度促進
「グリーン経営認証制制度」 の普及や取得の促進を図り、 取得等費用の一部を助成する。
7
福利厚生事業
①
研修施設
研修施設として、 「研修センター」及び 「県中研修センター」 を有し、 トラック運送に係る知識や技
能を高めるための講習や研修等の会場とし、 また、 貸出しする。
②
共同休憩所
大型車等が駐車できる共同休憩所としては、 国道又は幹線道路において県内4ヵ所の 「県南方部共
同休憩所」 「会津方部共同休憩所」 「相馬方部共同休憩所」 「いわき方部共同休憩所」 を有し、 安全
対策に必要不可欠な車両点検や自動車運転者の休息期間の確保等労働時間の改善基準に即応するよ
う有効適切に活用する。
「県南方部共同休憩所」 の 「トラック休憩施設並びに研修施設」 建設に向け予定地の買収と施設概
要のマスタープラン作成、 更には関係機関等への積極的な働きかけを実施する。
8
労働対策事業
①
SAS及びPSG検査促進
ドライバーの運行中の、 強い眠気等による労災・交通事故を回避するために睡眠時無呼吸症候群
(SAS) スクリーニング検査の受診者に対し、 会員及び非会員を対象に全日本トラック協会と協
力し助成する。 但し、 非会員においてはGマーク取得を条件とする。
検査助成制度がスクリーニング検査、 PSG検査 (精密検査)、 治療と繋がるようPSG検査の受
診者に対しても助成する。
②
フォークリフト運転技能講習受講促進
ドライバーの労働災害防止を図るためフォークリフト運転技能講習の受講料を助成する。
③
運行管理者講習の受講促進
行政関係の行う運行管理者講習会に積極的に参加させ、 管理者業務の徹底を図るため、 運行管理者
基礎講習及び運行管理者一般講習の受講料の助成を行う。 なお、 一般講習においては、 会員及び非
会員を対象に助成する。 但し、 非会員においてはGマーク取得を条件とする。
④
中型・大型免許等取得促進
県内の教習所における中型・大型免許等の取得に対して助成する。
B
レクリエーション施設貸与業 (収益事業)
1
レクリエーション施設貸与業
①
レクリエーション施設貸与業
レクリエーションセンター (体育館) を有し、 トラック運送事業従事者の肉体的、 精神的疲労回復
や地域の保育所、 クラブチーム活動拠点として貸与する。
― 93 ―
C
経営改善事業 (共益事業1)
1
広報誌 「わだち」 の発行
①
広報誌 「わだち」 の発行
機関誌 「わだち」 (毎月1回、 20ページを基本とし、 各月で情報に応じてページ数を増加) を発行
し、 トラック運送事業経営に係わる情報提供や事故防止対策及び環境対策への取り組みの周知を図
り、 ホームページへも掲載し、 広く一般にも情報提供を行う。 ホームページでも機関誌 「わだち」
の掲載とともに、 トラック運送事業に係る事故防止対策及び環境対策の取り組みを周知する。
2
基金運営事業
①
信用保証料助成
会員事業者の資金融資を支援するため、 環境問題や安全対策さらには、 震災・原発事故対策のため、
保証協会の保証による融資の保証料を助成する。
②
車両購入及び物流施設建設に係る斡旋融資に対する利子補給
トラック運送事業の近代化、 合理化に資するとともに輸送力の増強を促進するため、 近代化基金融
資の斡旋並びにその融資に対して利子補給を実施し、 省エネ推進及びトラック走行に伴う環境問題
の重要性に鑑み、 ポスト新長期規制車の購入及び低公害車並びにEMS等購入を促進するための融
資に対しても利子補給を実施する。
③
中小企業大学校講座受講料助成
中小企業の経営者・管理者等が必要な知識・能力を身につけ、 経営課題解決と支援担当者の支援能
力向上を図るために (独) 中小企業基盤整備機構が運営する中小企業大学校の講座受講を促進し、
全日本トラック協会と協調して、 受講料の一部を助成する。
3
キャンペーン事業
①
トラックパレード
全日本トラック協会を中心に10月9日を 「トラックの日」 と定められていることから、 スローガン
の幕を付けた大型車による 「トラックパレード」 を実施する。
②
道路に感謝!クリーン作戦
全日本トラック協会を中心に10月9日を 「トラックの日」 と定められていることから、 県内一斉に
国道や主要道路を清掃する 「道路に感謝!クリーン作戦」 を実施する。
〈①、 ②においてはトラック運送業界の社会的役割を周知するとともに事故防止対策及び環境対策等を
呼びかける。 〉
4
若手経営者、 後継者等の人材育成に関する事業
①
若手経営者、 後継者等の人材育成に関する事業
少子高齢化の流れの中で、 会員事業者各社にとっても、 若手経営者、 後継者の獲得、 育成は重要な
課題であり急務であることから、 会員事業者所属の若手経営者、 後継者によって組織される青年部
会と連携し、 研修事業を中心とした各種人材育成事業の企画、 運営を実施する。
5
表彰事業
①
表彰事業
各種叙勲、 褒章に係る申請事務手続きを行う他、 本協会が定める表彰規定等に基づき、 会員事業所
所属の優良従業員表彰事業を実施する。
6
セーフティチャレンジ事業による独自の事業
①
セーフティチャレンジ事業による独自の事業
― 94 ―
(一社) 福島県交通安全協会が主催するセーフティチャレンジ事業に会員事業者が積極的に参加し、
無事故・無違反を達成し、 主催者表彰から漏れたチームを対象に福島県トラック協会が独自に抽選
会を実施し、 副賞を贈呈する。 さらに、 特に結果が優秀な事業所には事故防止コンクール表彰とし
て 「福島県交通対策協議会」 「 (一社) 福島県交通安全協会」 「福島県トラック協会」 の3者連名で
表彰する。
7 レクリエーションセンター事業
①
レクリエーションセンター (体育館) を有し、 トラック運送業界に従事する者の日常生活における
肉体的、 精神的疲労から回復のため貸与する
― 95 ―
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