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年少、年長組保護者殿 『就寝時刻』 幼児のからだ−№1− 就寝時刻(平成18年6月年中組調査結果) ※本園年中児の半数が 9 時までの 就寝ですが、遅めの就寝の方も 多くみられます。起床と合わせ て、生活習慣の見直しをしまし ょう。 健康生活調べの報告 4 6 5:30 ∼ 6:00 6:00 ∼ 6:30 3 6:30 ∼ 7:00 7:00 ∼ 7:30 7:50 ∼ 8:00 19 19 :00 ∼ : 3 0 19 :3 0 20 ∼2 :00 0 : 00 20 ∼2 :30 0 : 30 21 ∼2 : 0 0 1 :0 0 21 ∼2 : 3 0 1 :3 0 22 ∼2 : 0 0 2 :0 0 22 ∼2 : 3 0 2 :3 ∼ 0 23 :00 人数(69名中) ※全国の就寝時刻を 1995 年と 2000 年で比較すると,2000 年 の方が9時台に寝る子が減り, 10 時以降に寝る子が増えている ことが分かります。 就寝時刻 無 回 答 11 :00 頃 10 :30 頃 9:3 0頃 1995年 2000年 『子どものからだと心白書』より引用 「子どものからだと心白書」より抜粋 ※日中の運動量が少ない場合や、運動しないうえに夕食前のおやつの摂取は、夕食の摂取量の少な さにつながり、それは夜食摂取の誘引となり、結果的に就寝が遅れます。就寝を早める工夫をし ましょう。 時刻 1995年と2000年における幼児の平日の起床時刻の比較(全国 平均) 「子どものからだと心白書」より抜粋 30 25 20 15 10 5 0 1995年 2000年 5:3 0以 前 6:0 0頃 6:3 0頃 7:0 0頃 7:3 0頃 8:0 0頃 8:3 0頃 9:0 0以 降 無 回 答 人数比率(%) 2 30 25 20 15 10 5 0 10 :00 頃 21 5 1995年と2000年における幼児の平日の就寝時刻の比較(全国平均) 9:0 0頃 ※本園では、7 時までに起床している 幼児は半数以上いるという結果と なりました。遅めの起床時刻の方 は、就寝時刻の見直しをし、睡眠時 間を確保する為に頑張りましょう。 35 9 2 8:3 0頃 50 40 30 20 10 0 1 8:0 0頃 人数(69名中) 起床時刻(平成18年6月年中組調査結果) 14 11 7:3 0頃 『起床時刻』 25 就寝時刻 7:0 0以 前 生活調べの結果① 30 25 20 15 10 5 0 人数の比率(%) 現在本園では、美作大学助教授長谷川先生のご指導をいただきながら、「子ども達の健康」の研究 をすすめています。その一環として、今年 6 月に年中組対象の「健康生活調べ」を実施しました。こ こでその結果報告を致します。実施目的は、「足裏形成と幼児期の生活との関連を見ることで、園と 家庭での生活のありかたと充実を目指す」事であります。年中児は活動量が大幅にアップし、足裏の 形成が如実に表れる時期ということで、年中組対象とさせて頂きました。年中組保護者の方のご理解 とご協力の上、年少、年長組保護者の方へ配布させて頂いています。 毎日の生活を充実させて、子ども達に豊かな生活体験を持たせる為には、登園してからの幼児の心 身のコンディションを良好にしたいものだと考えます。又、子ども達の足裏形成と生活調べの関連と は?とお考えになる方もおられるかと思います。長谷川勝一先生回答の Q&A(別紙)にもあるよう に、足裏を形成する為には、しっかりと動く事(動き方も大切です)が大前提であり、そこには生活 習慣が深く関っています。基本的生活の安定が不可欠です。足裏の状態と生活習慣の関連を見ること で、幼稚園生活でのより良い育ちへとつなげていきたいと考えています。今後、3 回に分けて「健康 生活調べ」からの結果をお伝えします。今回は「起床時刻」 「就寝時刻」 「睡眠時間」について調査結 果をお知らせします。なお,全国の調査データと比較できるように,『子どものからだと心白書』か らデータを引用しました。 11 :30 頃 平成 18 年 10 月 25 日 美作大学附属幼稚園 起床時刻 ○起床時刻や朝食開始時刻が 遅れることで、登園前の排便 をしないようでは充実した 生活を体験する準備ができ てないといえます。 生活リズムは親が見てあげましょう ○ 夜、深い眠りに入ると、成長ホルモンが出ます。「寝る子は育つ」です。 ○ 老化防止、抗がん、リズム調整に役立ちますが、寝る時間が遅いと量が少なくなりま す。 ○ 睡眠不足はストレスになります。 ○ 子どもは自然に早寝早起きにはなりません。大人が環境を整えて、眠りに誘ってあげ ましょう。 平成 18 年 10 月 25 日 美作大学附属幼稚園 望ましい足裏形成の為に 美作大学助教授 生活調べの結果② Q 『睡眠時間』 10 時 間 ∼ 11 時 間 11 時 間 ∼ 12 時 間 ∼ 10 時 間 5 9時 間 8時 間 31 7 ∼ 9時 間 人数(69人中) 26 『土踏まず』ってなに? A:人間が直立二足で歩行を始めたとき,それまで四つ足動物にあった前足と後足の間の空間(ア ーチ)がなくなったために,不安定な二足だけでも安定して立てるように足の裏に出来た空間だ と言われています。『土踏まず』が作る縦方向のアーチの他に,足の指(趾)もアーチを作って おり,これを横のアーチと呼んでいます。 左右の足の裏にそれぞれ縦と横のアーチがあることで,人間は安定した直立二足歩行が出来る ようになりました。このアーチが崩れると,長距離を歩くと疲れる,歩行時の衝撃を吸収しきれ ずに膝や腰を痛めやすいなどの問題を起こします。土踏まずは足がよい発達をしているかどうか の目安の一つなのです。 睡眠時間(平成18年6月年中組調査結果) 35 30 25 20 15 10 5 0 長谷川勝一先生による回答 Q 足の発達に影響を与えている要因って? A:足の発達の優劣を決めるものとしては,まず身長などの体格によるものがあります。 身長が高ければ足も大きくなるということです。また,骨格については遺伝の要因もあります。 しかし,『土踏まず』の形成などの機能的な発達については,体格や遺伝よりも歩くという運 動の要因(生活習慣)と履物による要因が大きいのです。 睡眠時間 幼児の夜間の睡眠時間(2003年全国平均) 人数の比率(%) 60 Q 50 40 男 女 30 『土踏まず』を作るためのよい生活習慣ってどんなの? A:まず歩きましょう。毎日の繰り返しは子どもにとって大きな意味を持っています。日常生活の 中で歩く習慣を持つことが大切です。そして足によい履物を選んであげること。最後に足の裏 をしっかり使うような遊びをすることです。 20 10 Q 0 9時間未満 9時間台 10時間台 睡眠時間 11時間台 無回答 『子どものからだと心白書』より引用 「子どものからだと心白書」より抜粋 ※幼児期は 9 時間程度の短時間睡眠では精神疲労を保持させることになり、情緒の安定や 対人関係づくりの充実は図れないでしょう。 A:鬼ごっこなど昔から伝わる伝承遊びの中には,友達と三々五々群れて遊ぶような群れ遊びがた くさんありました。このような群れ遊びの中には足をしっかり使わざるを得ないような遊びが あります。 年齢にもよりますが,サッカーやドッチボール,相撲などもよいでしょう。友達と群れて遊ぶ ためには社会性やルールを理解できる知性も必要です。子どもは総合的に発達しているのだと いうことを忘れないでください。 急に走る,急に止まる,急に方向を変えるなどの動きがある遊びは、総じて足の裏によい刺激 を与えます。ただし,遊ぶときは,履物や接地面などの状況もよく気を付けてあげてください。 ピータイルなどの硬質な床面で裸足のまま遊ぶことは足を痛める原因になります。 Q ◎尚、この研究内容は美作大学の紀要に長谷川先生により投稿される予定です。園内では年中保護 者のご協力により年長、年少にも配布させて頂いています。 ◎次回は食生活等についての報告です。 足の裏を使った遊びって? しっかりと動いて遊ぶには? A:情緒の安定が不可欠です。情緒の安定には親子関係をはじめとするいくつかの要因があります が,規則正しい生活習慣も重要だと考えます。