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三菱マテリアル株式会社 IR決算説明会
三菱マテリアル株式会社 経営説明会 2011年6月29日 常務執行役員 経営戦略部門長 浜地昭男 本日のご説明内容 1. 前期業績の概要と今期業績の見通し ◆ 前期業績ハイライト ◆ 震災影響と回復状況 ◆ 今期の業績見通し ~震災復興への貢献・今期のトピックス~ ◆ 新中期経営計画の骨子・発表の予定 2 本日のご説明内容 2. 当社グループにおけるリサイクル事業の現状と将来戦略 ◆ 当社グループと資源との関わり ◆ リサイクル事業の拡大 ◆ 循環型社会の形成に貢献 ◆ 各事業部門におけるリサイクルへの取り組み (セメント、銅、加工、電子材料、アルミ) ◆ 家電リサイクル事業 ◆ 資源・エネルギー・リサイクル事業部門の統合 3 前期業績ハイライト (連結ベース) (億円) 14,000 12,000 売上高 全社計 セメント 銅 加工 電材 アルミ 13,339 11,194 10,000 7,079 8,000 6,000 4,000 5,060 1,661 1,010 1,284 627 2,000 0 1,532 2009年度 2010年度 (億円) 営業利益 600 500 400 300 200 100 126 106 58 26 30 0 -100 -52 2009年度 1,430 1,360 647 ◆銅価が歴史的な高水準を記録 (09年度277c/lb⇒10年度369c/lb) ◆高銅価を背景に鉱山配当が増加 (連結:09年度100億円⇒10年度245億円) ◆自動車・半導体関連需要が大きく回復 (銅、加工、電子材料、アルミ等) ◆総合経営対策によるコスト圧縮 (億円) 572 600 500 400 300 259 200 100 160 0 74 47 49 -100 -200 -300 2010年度 経常利益 564 432 151 98 107 19 -95 -72 -253 2009年度 52 38 -115 2010年度 4 業績の推移 (連結ベース) 14,521 (単位:億円) 14,241 11,436 1,359 9,847 1,400 1,200 1,071 1,000 800 600 540505 807 689 588 787 713 11,194 16,000 13,339 14,000 12,000 10,000 8,000 1,001 742 572 564 351400 400 200 (単位:億円) 16,592 163 61 126 142 0 -200 売上高 営業利益 経常損益 当期純損益 -95 -400 -600 -800 -665 04年度 05年度 06年度 07年度 08年度 09年度 10年度 配当/株 3円 4円 6円 8円 4円 ― 2円 ROA 3.6% 5.3% 6.3% 7.5% 2.2% -0.5% 3.1% Net DEレシオ 3.7倍 2.2倍 1.5倍 1.3倍 1.7倍 2.1倍 2.0倍 5 震災影響と回復状況 3月12日 5月9日 小名浜臨海道路 3/12~18まで 現時点 操業停止: 操業再開: 59事業所 60事業所 操業停止: 岩手工場(セメント)…通常操業再開済み 1事業所 震源 小名浜製錬㈱(銅地金) 7月1日部分操業再開、 9月初旬通常操業予定 ⇒復旧予定の早期化 いわき製作所(ダイヤモンド工具) 通常操業再開済み 中央研究所…通常業務再開済み 筑波製作所(超硬工具)…通常操業再開済み 6 今期の業績見通し 2011年度予想業績(連結ベース) (売上高:億円) 14,000 13,800 (利益:億円) 800 600 セメント 300 259 加工 電材 150 13,500 600 572 564 13,000 100 アルミ 営業利益 160 200 13,339 銅 100 74 130 50 50 47 49 0 450 2010年度 2011年度予想 400 500 330 300 142 151 200 100 52 38 70 120 70 40 0 0 10年度 配当/株 経常利益 400 220 200 432 2円 11年度(予想) 3円 売上高 営業利益 経常損益 当期純利益 -100 -200 -115 2010年度 2011年度予想 7 今期の業績見通し② ■前提条件 銅価 為替 2010年度 369c/lb 86円/$ 2011年度業績への震災影響(連結ベース) 2011年度 380c/lb 83円/$ (億円) 700 10 0 億円 ■SUMCO社持分法利益 2010年度 2011年度 増減 持分法損益 10億 営業損益 600 △185億円 +14億円 +200億円 復旧の早期化により減少している。 500 30 加工△38億円 億円 銅 △37億円 ■震災影響 ◆小名浜・筑波の被災影響 円 710 億円 アルミ △16 億円他 特別損失 600 休止固定費△27億円 億円 復旧費 △ 3億円 ◆自動車産業等顧客の生産影響 徐々に縮小、回復ペースが早まり つつある。 400 ◆節電による当社生産への影響 ①前倒生産、②共同使用制限制度 の活用、 ③節電幅縮小(25⇒15%) などで減少している。 震災前 経常利益 震 災 後 経常利益 8 震災復興への貢献 震災廃棄物の処理 4セメント工場、 青森工場 並びに東京圏の 焼却施設等を 利用した木質系 岩手工場 ・プラスチック系 廃棄物の処理 九州工場 横瀬工場 放射能汚染地域における環 境修復事業への参画・協力 資源・リサイクル事業本部 グループ各社 銅製錬所による自動車 シュレッダーダスト・非鉄系廃 棄物のリサイクル 小名浜製錬所 家電廃棄物の処理 東日本リサイクルシステムズ社 パナソニックエコテクノロジー関東社 9 震災復興への貢献② 再生可能エネルギーへの取組み 福島第一原発の事故により、電力源の多様化が求められる中にあって、 製品・技術面で多様な貢献が可能! 【太陽電池関連事業】 太陽電池用シリコンウエハー向け多結晶シリコン CIGS系ターゲット(薄膜系太陽電池製造用) 多結晶シリコン スパッタリング・ターゲット アルミバックシート など 【地熱発電事業】 秋田県鹿角市において2発電所を運営(澄川地熱発電所*、大沼地熱発電所) *東北電力(株)へ地熱蒸気を供給 秋田県湯沢市において発電事業化検討中 その他複数の候補地域にて調査を実施中 10 今期のトピックス 銅事業 カナダ・シミルコ鉱山が稼動開始 地質鉱量/可採鉱量 銅品位 山命 銅精鉱生産量 起業費(予備費含む) 直接生産コスト(予想) カナダ・シミルコ銅鉱山 出資比率 470百万トン/211百万トン 0.361% 17年 約15万トン/年 470百万カナダドル 約1.00$/lb 75% Copper Mountain社(カナダ) 25% MM Copper社 (当社100%子会社) 加工事業 筑波製作所とMMCツールズ(タイランド)社でインサートを30%増産 インサート インサートでの切削加工 インサート増産計画の概要 ★総投資額 100億円 ・30%の生産能力増強(2010年度比) ・筑波製作所内に新建屋を建設 ・自動化、省人化を徹底し、リードタイムを 約60%短縮(2006年度比) ・タイでの増産体制確立 11 新中期経営計画の骨子・発表の予定 07 08 09 10 11 12 13 前中期経営計画 Break-through 1000 ~四輪駆動経営~ 年間計画 策定 2008 9.15 リーマン・ショック /世界不況 総合経営対策 新中期経営計画 財務体質の改善と成長戦略の両立 <戦略> 1.海外-特に新興国-における事業展開 2.マテリアル・プレミアムの発現 3.11 東日本大震災発生⇒事業環境激変 見直しの上、別途公表 12 リサイクル事業の現状と将来戦略 当社グループと資源との関わり 三菱グループ創生期 石炭 銅 1871年 1873年 貴金属 三菱商会が吉岡鉱山 を買収 1896年 九十九商会が炭鉱 事業に着手 1917年 直島製錬所設置 石灰石 1956年 1955年 黒崎工場 (現九州工場)設置 宮内省大阪製錬所が 三菱合資会社に移管 タングステン 1942年 東京金属工業所大井 工場(現筑波製作所 前身)設置 東谷鉱業所(現東 谷鉱山)設置 シリコン 1959年 日本電子金属㈱(現 SUMCO㈱)設立 アルミ 1962年 1967年 三菱レイノルズアルミ 高純度シリコン㈱ (現四日市工場)設立 ニウム㈱(現三菱ア ルミニウム㈱)設立 資源・素材への幅広い 経験と技術力 1972年 富士小山工場設置 (現ユニバーサル製缶 ㈱富士小山工場) 13 リサイクル事業の拡大 1970年代 1980年代 セメント 銅 1990年代 1987~95年 産業廃棄物処理業 許可を取得(横瀬~各工場) 1989年 産業廃棄物処理業 許可を取得(直島) 加工 2000年代 2007~09年 特別管理産廃処理業許 可を取得(岩手・青森) アルミ 2010年 汚染土壌処理業 許可を取得(九州) 2003~04年 溶融飛灰再資源化施設、 有価金属リサイクル施設設置(直島) 2001年 超硬製品のリサイクル 事業を開始 電材 1975年 アルミ缶リサイクル 事業を開始 2010年代 2006年 フッ化カルシウムの リサイクル事業開始 2001年 UBC(使用済みアルミ缶) の一貫処理を開始 家電 リサイクル 2001年 家電リサイクル法施行 家電リサイクル事業開始 2010年 エコポイント制度による 家電買い換え需要 14 循環型社会の形成に貢献 金属資源の輸入状況 ◆資源偏在やナショナリズム/国家戦略の中で 多くの原燃料を海外に依存 ◆都市資源としてのリサイクルの重要性は増し 続けている ◆非鉄・セメント事業は国家・経済の根幹を支 える重要なリサイクル産業 非鉄・セメント事業の廃棄物受入れ状況 産業廃棄物処理形態の推移 計13.3% 2007年度実績 (環境白書2010) 15 各部門における取り組み(セメント事業) 大量かつ広範な処理の実現 熱エネルギー代替廃棄物 青森工場 岩手工場 九州工場 廃タイヤ 横瀬工場 廃棄物・副産物処理量の推移 (百万t) 原料系廃棄物 (kg/t-ce) 12 420 10 400 8 廃プラスチック 380 セメント生産量 6 360 廃棄物等処理量 原単位 4 340 2 320 0 石炭灰 下水汚泥 300 2005 2006 2007 2008 年度 2009 2010 16 各部門における取り組み(セメント事業) 難処理廃棄物の高度処理へ H19 特別管理廃棄物処理施設設置(岩手工場) H20 塩素バイパス設備増強(九州工場) 廃プラスチック破砕設備増強(九州工場) 廃プラスチック破砕設備増強(横瀬工場) 特別管理廃棄物処理施設設置(青森工場) H21 廃プラスチック破砕設備増強(岩手工場) H22 塩素バイパス設備増強(横瀬工場) (億円) 特別管理廃棄物処理施設(青森工場) 廃棄物処理効果額の推移 200 150 環境売上 代替効果 100 50 0 塩素バイパス設備(横瀬工場) 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 17 各部門における取り組み(セメント事業) 難処理廃棄物の高度処理へ② 2012年4月から年間約3万tの 都市ゴミ焼却灰を受入れ予定 三菱マテリアル九州工場 黒崎地区新規施設 洗浄後の焼却灰 セメント資源化施設 黒崎地区 焼却灰 都市ごみ焼却施設 (一般廃棄物) 【対象自治体】 九州地区を中心 とした各自治体 ・異物除去 ・金属回収 ・水洗脱塩処理 苅田地区 セメント工場 【現状】 最終処分場埋立 洗浄排水 北九州市 皇后崎浄化センター 18 各部門における取り組み(銅事業) 三菱プロセスに前処理設備を付加(直島製錬所) リサイクル 原 料 有価金属リサイクル施設 (千㌧) 250 処理量推移 200 150 溶融飛灰再資源化施設 有価金属リサイクル施設 銅熔錬施設 100 50 度 08 年 度 09 年 度 10 年 度 07 年 溶融飛灰再資源化施設 06 年 度 0 19 各部門における取り組み(銅事業) 反射炉を活用したシュレッダーダスト処理(小名浜製錬株式会社) 小名浜でのシュレッダーダスト・石炭処理量推移 ■銅鉱石溶解時の熱量に余裕ある反射炉を 活用、国内最大規模でシュレッダーダストを処理 処理量(千t/年) ■特に規模の大きい自動車シュレッダーダスト(ASR) においてはグループ内合計で国内総発生量 の約20%を処理 銅精鉱 ボイラー SD処理量 100 50 0 シュレッダーダスト 石炭使用量 150 '93 '94 '95 '96 '97 '98 '99 '00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 2009年ASR処理内訳 焼却・埋立 11% 76千㌧ 電炉 7% 45千㌧ 小名浜製錬 96千㌧ 14% 直島製錬所 4% 30千㌧ 九州工場 1% 4千㌧ 33m 11m 石炭(微紛炭)バーナー 448千㌧ その他 63% ※ASR…廃棄自動車由来 のシュレッダーダスト 20 各部門における取り組み(銅事業) 貴金属・希少金属の回収強化へ ◆価格の高騰している貴金属類(金、銀、白金、 パラジウム等)のリサイクル処理を拡大 ⇒携帯電話・電子基板等の回収・処理体制強化 ◆同様に価格高騰や入手困難の懸念ある希少金属 類についても処理量・品目等の拡大を目指す (現行の回収品目…セレン、テルル、ニッケル等) 生産量(kg) 2,000 Pt生産量 白金・パラジウム 価格・生産量推移 価格(円/g) 5,000 Pd生産量 当社リサイクル原料処理量推移 (万t) 41 40 Pt価格 1,500 貴金属・希少金属が使用 されている携帯電話内部 4,000 Pd価格 3,000 39 38 37 1,000 2,000 500 1,000 36 35 34 0 0 08年度 09年度 10年度 33 05年度 06年度 07年度 08年度 09年度 10年度 11年度(見込) 21 各部門における取り組み(加工事業) 希少金属・タングステン資源の偏在と価格高騰 タングステン生産量推移(W千ton) 中国依存度 85% 70 ◆ 価格高騰への対策が急務 60 50 ◆ 当面必要量の確保に問題 はないが、中長期的には 適切な資源戦略が必要 40 30 20 10 0 中国依存度 81% その他 19 96 19 97 19 98 19 99 20 00 20 01 20 02 20 03 20 04 20 05 20 06 20 07 20 08 20 09 20 10 0 APT LOW 2010/12 2010/04 2009/08 2009/07 2008/11 2008/03 2007/07 2006/11 0 2006/03 2 100 2005/07 4 200 2004/11 6 300 2004/03 8 400 2003/07 その他 中国 タングステン相場推移 500 2002/11 ボリビア 2010 2002/03 オーストリア 2009 2001/07 ポルトガル 2008 タングステン輸入元動向(W千t) 12 10 カナダ 2007 2000/11 ロシア 2006 US$/MTU 中国 2005 2000/03 2004 APT HIGH 22 各部門における取り組み(加工事業) タングステン・リサイクルの強化 日本新金属社(当社100%子会社)秋田工場において タングステン製造能力を増強 ◆ 総投資額 25億円 日本新金属社秋田工場 ◆ 15%の生産能力増強(2006年度比) ◆ 鉱石、スクラップから炭化タングステン粉末までの 一貫生産ライン 製品を切削加工に使用 (写真はインサート) お客様から使用済みの 製品を回収 前処理の後、原料鉱石 処理プロセスに投入 原料タングステンとして 製品にリサイクル 23 各部門における取り組み(電子材料事業) 6 フッ素リサイクル事業 蛍石価格 ◆ フッ素化合物は半導体、液晶パネル等の 製造に欠かせない重要な基礎材料 ◆ 原料である蛍石は枯渇が危ぶまれる資源 希少性や偏在性から価格が高騰 ◆ 使用済みフッ素化合物は環境規制が強化 される中で大量の廃棄物処理が困難 原料蛍石の価格推移 5 4 3 2 1 ※「’00年度価格=1」とした場合 0 '00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 処理量推移 フッ素化合物を製造する工程で、ユーザー から回収したフッ化カルシウムを蛍石の代 替原料として使用(三菱マテリアル電子化成社) (2006年度/処理開始から2010年度) 4,000 汚泥処理量(T) 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1,000 500 0 原料蛍石 フッ素化合物製造設備 06年下期 07年度 08年度 09年度 10年度 24 各部門における取り組み(アルミ事業) アルミ缶リサイクルへの取り組み ◆毎年、国内最大の4万㌧台のUBC(使用済みアルミ缶)を回収 ◆資源循環のモデルとして、エネルギー消費量・CO2排出量削減に貢献(UBC再生地金 は、新地金と 比較して約3%のエネルギー量・CO2排出量で製造が可能) ◆グループ内で回収⇒溶解⇒鋳造⇒圧延⇒製缶までの一貫サイクルを確立、高効率化 の達成により、他のリサイクル・システムに比べて更に約30%のエネルギー消費量・ 日本のアルミ缶リサイクル率 CO2排出量削減を実現 (アルミ缶リサイクル協会調査) 100 91.7 57.3 90.9 62.1 92.9 87.3 62.7 93.4 66.8 62.5 92.6 68.4 50 0 06/3 07/3 08/3 09/3 回収率 10/3 11/3 Can to Can率 25 家電リサイクル事業 現在の事業の概要 家電リサイクル出資5社の合計処理実績 全国の処理シェア約20% 北海道エコリサイクルシステムズ㈱ (出資44%、苫小牧市) 東日本リサイクルシステムズ㈱ (出資78%、宮城県栗原市) パナソニックエコテクノロジー関東㈱ (出資40%、茨城県稲敷市) 関西リサイクルシステムズ㈱ 第二工場(三重県伊賀市) 関西リサイクルシステムズ㈱ (出資40%、大阪府枚方市) 593 3,253 2,000 洗濯機 734 2,814 1,000 1,538 0 2006年度 ガラス 再生利用メーカー 冷蔵庫 エアコン 2007年度 テレビ 鉄スクラップ 2,337 2,143 2,086 826 409 572 3,000 家電リサイクル法 に基づく対象品目 の解体・再資源化 テレビ 564 4,000 (単位:千台) 中部エコテクノロジー㈱(出資 51%、三重県四日市市) 4,797 5,000 2008年度 冷蔵庫 2009年度 洗濯機 2010年度 エアコン 銅・貴金属 含有スクラップ 製錬所へ 廃プラスチック類 セメント工場等へ 26 家電リサイクル事業 新たな取り組み(レアアース、小型家電、廃プラ燃料化) ◆ レアアース(ジスプロシウム・ネオジム)の再資源化 ◆ 廃プラスチック類の燃料化 エアコンのコンプレッサーや 冷蔵庫のモーターから高性能 なレアアース磁石を回収し、 高価なジスプロシウム・ネオジムを 再資源化 左:解体したエアコンのコンプレッサー (○印が高性能レアアース磁石部分) 冷蔵庫等で使用され ているウレタン類を 燃料ペレットに加工 し、より高付加価値 な形で再資源化 上:廃ウレタンを加工した 燃料ペレット ◆ 小型家電から貴金属・レアメタル等の回収 自治体や携帯電話会社との 提携により、これらルート にて回収した小型家電から 貴金属・レアメタルなどを 当社の銅製錬所で再資源化 上:回収対象の小型家電類(左から携帯電話、デジタルカメラ、携帯型音楽プレーヤー) 27 家電リサイクル事業 海外事業化の検討 ■ 中国では現在、製造業者が売上台数に応じ支払う基金の管理に関する法制度を 整備中。(中国版エコポイント制度において政府補助金による処理が実施されて おり、市場規模は既に2,500万台程度と推定。) ■ 法制度が安定施行された場合には1億台規模の市場に成長する見込み。 ■ このほか、法制度としては未整備ながら安定した家電市場を有する東南アジア地域 等においても常に情報収集に努めている。 中国における家電リサイクル法のしくみ 消費者 (排出者) 廃家電品 回収業者 店舗 基金 管理機関 処理・運搬費用 回収費用 情報 処理業者 政府 製造業者 輸入業者 回収・解体した廃テレビから取り 出したブラウン管 現在は、中国版エコポイント制度において政府が費用を負担 28 資源・エネルギー・リサイクル事業部門の統合 経営資源の集約による効率化とシナジー創出 資源技術 の集約 リサイクル システムと プロセス技術 の融合 顧客情報 の共有化 電力 石炭 石灰石 銅 セメント 地熱 銅製錬 製錬・セメント 資源化システム 土木・建設 公共団体 タングステン 銅加工 プラスチック ガラス 家電リサイクル 超硬工具 自動車 電力 鉄 電機・電子 家電 資源・製品供給 リサイクル処理 29 まとめ ◆ 震災影響は期前半で略克服。今後、復興への貢献 や新規需要への対応で社会と共に発展を目指す。 ◆ これからの循環型社会への大きな転換の流れの 中でリサイクル事業はグループ成長戦略の中核 ◆ 「財務体質の改善と成長戦略の両立」をテーマに 目標達成への基盤整備と戦略の具体化・実行へ 30 31