Comments
Description
Transcript
PDF:147KB
会 議 録 平成28年2月12日作成 会議名 京都府舞鶴警察署協議会(第4回) 開催日 平成28年2月10日(水曜日) 時 間 午後1時30分から午後2時55分までの間(85分) 場 所 京都府舞鶴警察署 平成31年3月末日廃棄 足立会長、濱本副会長、吉田委員、西野委員、嵯峨根委員、塚本委員、岡本委員 出席者 鈴木委員、山口委員、谷委員(欠席 上野委員) 計10人 署長、副署長、管理官、会計課長、警務課長、生活安全課長、刑事課長、交通課長 警備課長、組織犯罪水際対策係長、広聴相談係長 諮問事項 計11人 (暴力団の関与する)薬物犯罪の現状について 1 会長挨拶 2 署長挨拶 3 協議 司会 副署長 司会 会長 (1) 協議事項「(暴力団の関与する)薬物犯罪の現状について」(刑事課長) (2) 諮問事項協議 (委員)薬物犯罪と言えば、先日、京都市内の小学生が大麻取締法違反で検挙された ニュースを聞き、ショックを受けた。薬物犯罪は低年齢化していると感じる。 入手経路の説明があったが、インターネットでも簡単に手に入るし、怖さも感 じている。中学校等で防犯面の薬物乱用教室を開催されてるとのことであるが 、薬物を使用すると体が蝕まれていくというような健康面についても強調され 会 議 てはどうかと思う。学校での教養内容はどのようなものか。また、薬物犯罪で 内 容 検挙されても、大半は執行猶予が付き、刑が軽いイメージがあるがどのように お考えか。 (警察)薬物の怖さ、危険性という面を両輪にして教養している。特に、学校では、 成長過程にある生徒を対象としており、健康被害を含め、ドラッグの入口とし ての喫煙の問題があるので、喫煙の有害性、家庭における喫煙環境、特に大人 の喫煙の問題から入っていき、それから段々と刺激を求めて薬物に手を出すと いう薬物犯罪への発展過程を説明している。成人の喫煙の危険性を含めてもっ ともっと指導していきたいと思っている。量刑について言えば、覚醒剤では初 犯で1年6か月の懲役、執行猶予3年程度になっている。その影響かどうかは 不明であるが、再犯率は高くなっている。法務省も今後の対策として、保護観 察付きの執行猶予や短期間の懲役を検討していると聞いている。 (委員)文部科学省が出版している健康問題についてのパンフレットの中に、タバコ - 1 - やシンナー、薬物の知識についての記述があった。薬物の知識を知って薬物乱 用防止教室を受講すれば知識も深まると思う。学校もいじめの問題等で様々な 問題を抱えており、指導面で行き届かない面もあると思う。協議会等で連携を 図れば、効果的な指導ができると思うが、学校との連携という部分での協議会 はあるか。 (警察)薬物に特化した協議会はない。各学校ごとに協力を得ている。 (委員)自分が子どものころは、低年齢化という言葉はなかったが、インターネット 等で広がりを見せ、今では小学生にまで薬物使用者を出している。大人を検挙 することはもちろん大事であるが、これからの時代を担う中学、高校生等の未 成年の使用者を増やさないことが大切ではないかと思う。 (委員)喫煙者にとってはつらいところではあるが、子どもが最近、喫煙について学 校で学習している。以前は子どもの前で吸っていたが、反省し、今は離れたと ころで吸うようにしている。先ほどの説明では、覚醒剤の末端価格は高額であ り、子どもでは入手できないような気がするが、大麻、危険ドラッグ末端価格 はどれ位か。 (警察)先ほど薬物犯罪の現状で説明した覚醒剤1グラム7万円というのは、警察庁 が発表しているものであり、価格は地域によって異なる。関西地方では1グラ ム2万円から4万円が相場である。1回の使用量は0.05グラムであり、価格は 会 議 5,000円から1万円で取引きされている。量が多くなれば多くなるるほど割安 内 容 になる傾向がある。大麻については、1グラム 5,000円から1万円が相場であ り、危険ドラッグについても大麻と同じぐらいの価格である。子どもでも買え ない価格ではない。 薬物購入の代金欲しさの犯罪というのも発生しており、過去、少年が薬物代 ほしさに強盗に入ったり、学校内で恐喝に及ぶこともあった。大麻や危険ドラ ッグについては、中学生や高校生でも、決して手の届かない価格ではない。覚 醒剤については、不良グループのリーダー格が暴力団員を頼って安く仕入れる ということもあるが、今子どもが直面しているのは、大麻、危険ドラッグの方 だと思う。 (委員)今回の議題は身近には感じることはできないが、舞鶴の薬物犯罪の状況と、 低年齢化しているのかどうかについて伺いたい。 (警察)舞鶴については、再犯率が高く、年々平均年齢が上がっており、年齢では40 歳から50歳位が多い。ただ、その下の20歳から30歳位の世代が今、LINEを 通じて下の世代の若年者に薬物を渡しているというような風評を認知している 。実際に、舞鶴でも数年に一回、中学生の覚醒剤検挙事案がある。隣接の福知 山はもっと低年齢化している。 (委員)危険ドラッグは、成分などから色々なものが存在しているということである が、成分が判明していないものについては検挙しづらいということか。 (警察)そのとおりである。危険ドラッグ一番の問題点はそこにある。化学式に一致 しないと危険ドラッグとして認定されない。法律的に言えば、白か黒かのいず れかしかなく、グレーは存在しない。また、危険ドラッグと認定するにはそれ - 2 - なりの時間がかかる。職務質問をして、覚醒剤であればその場で検査をして成 分を判定するが、危険ドラッグの場合は、科学捜査研究所に鑑定を依頼する。 その結果が判明するまで長い場合で数か月を要する。鑑定結果が指定薬物に該 当すれば、検挙することとなるが、製造者は日々少しずつ成分を変化させ指定 薬物への認定を困難にしており、その繰り返しでイタチごっこのような状況で ある。 (委員)本人への影響に留まらず、危険ドラッグを使用して交通事故を引き起こし、 他人への被害をもたらしている。舞鶴に薬物の更生施設はあるのか。 (警察)舞鶴にはない。 (委員)舞鶴で検挙されれば、他方に所在する更生施設で更生させるということか。 (警察)そのとおりである。 (委員)パワーポイントの資料に、脳の半分が黒くなっていたものがあったが、どう いう状態なのか。 (警察)いわゆる「脳が焼ける」という症状であり、脳が焼けただれたような状態に なり、脳の機能が麻痺し、色々な障害を引き起こしていき、いずれは死に達す ることになる。 (委員)どれ位の量で致死量に達するのか。 会 議 (警察)1回 0.1グラムで致死量に達すると言われている。 内 容 (委員)検挙はどういう形で行うのか。 (警察)端緒としては、近親者からの相談や職務質問から入るのが大半で、刑事訴訟 法の諸手続を得て捜索差押等を行い検挙している。 (委員)更生についてお聞きするが、どのくらいの期間で更生の道を辿っていくのか 。また、どのくらい期間で直っていくのか。医者が治していくのか。 (警察)検挙した者から話しを聞くと、更生は自分一人では難しいという。目の前に 薬物を出されると手を出してしまうのが現実である。更生への道は一生涯続く 。そこで一番大切になってくるのが周りの協力である。 (委員)学校教育について、中学1年では喫煙、飲酒、高学年になると薬物を中心に 学習させている。その中で、依存症の怖さというものを学習する。学習の中で は、お酒やタバコを吸ったことがあるか聞くと、中には経験したことがある生 徒もおり、家庭では、子どもの周囲にお酒やタバコなどが手の届くところに乱 雑に置かれている状況が窺われる。興味、関心というものを考えて接しなけれ ばいけないと思う。また、繰り返し指導して、薬物の恐ろしさを理解させるこ とが必要であるが、分かっていても薬物に手を染める子どもの心境というのが 分からない。悪いグループに入っていくとか、寂しさを抱えているとか、LI NEのつながりとかが大きいのかと思う。今や単に検挙するだけではいけない 時代で、カウンセリング等の精神面も大切だと思う。更生はどのようにされて いるのか。 (警察)少年に関して言えば、非行を犯した少年に対して、こちらから連絡をして様 子を窺う。支援が必要な少年については、農業を体験させるなどのボランティ ア活動を通じてその立ち直りを支援している。 - 3 - (委員)薬物犯罪はテレビなどを通じて何となく理解しているが、今ひとつ実感がな い。なぜ危ないのに手を染めるのかが理解できない。心の弱さなのか。喫煙に 関して、薬物の危険性を大人が認識し、子どもに影響しないようきっちりとし た対処が必要である。 (委員)自分とは関係のないことと思っていたが、京都市の小学生の大麻使用事件は ショッキングな出来事であった。低年齢化していると実感する。家庭でも子ど もに啓発しているが、ちょっとだけなら大丈夫というような興味に負けないこ とが必要であり、繰り返し啓発していかなければいけないと感じる。 (委員)危険ドラッグは錠剤なのか。 (警察)危険ドラッグには錠剤(植物片様)、パウダー、水溶液の三種類がある。水 溶液はリキッドと言われ、一番効き目がきつい。一般的に出回っているのは植 物片様である。 (委員)薬物犯罪等について、知識として法律的なボーダーラインや売買に関する部 分を知ることが大切であると思うし、喫煙に関しても、子どもの前では吸わな いなど、時と場合を考慮することが必要であると思う。薬物について言えば、 買った者より売った者のほうが悪いのではないかと思う。元を断ち切ることが 必要である。 (委員)中高生はタバコを興味本位で吸っていると思うが、大人は覚醒剤を覚醒剤と 会 議 内 容 分かって使用しているのか。 (警察)色々なパターンがあるが、皆危険な薬物と分かって使用しているのがほとん どである。たた、検挙されたくないので「やせ薬」と称して売買したり、それ に騙される人もいる。 (委員)薬物犯罪は、精神的に弱いところにつけ込んでくるということを、委員とし て機会を通じて訴えていきたいと思う。 (委員)ゲートウェイ犯罪としての万引き事件のように、薬物犯罪も喫煙から始まっ ていくのかなと感じたが、補導は増えているのか。 (警察)突出して増えているわけではないが、深夜はいかいは増加している傾向にあ る。 (委員)学校の中でも、トイレに隠れて喫煙していることがあるが、学校の中の出来 事は警察には分からないのではないか。 (警察)学校とは情報共有はしている。 (委員)今日は、普段知ることができない警察の業務を知ることができた。今後も、 各課のことをもっと勉強していきたいと思う。 4 署長挨拶 5 その他 司会 副署長 次回、平成28年6月中に開催予定 以 - 4 - 上 - 5 -