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「京都市住宅マスタープラン」の中間見直しに係る答申の概要

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「京都市住宅マスタープラン」の中間見直しに係る答申の概要
別紙1
京都市住宅審議会からの「京都市住宅マスタープラン」の中間見直しに係る答申の概要
はじめに(審議会への諮問経過等)
諮問事項① 「京都市住宅マスタープラン」の施策の進捗状況の点検について
② ①の点検結果及び社会情勢の変化を踏まえた「京都市住宅マスタープラン」の中間見直しに係る基本的な住宅政策の考え方や施策の在り方について
プラン策定後の社会情勢等の変化
現行施策の点検結果
人口減少,少子高齢化
・京都市の人口は減少が続き,平成52
年には130万人を割るとの推計
・京都市の合計特殊出生率は1.26
で,全国平均を大きく下回っている。
・京都市の高齢者の割合は平成47年に
は人口の33%に達するとの推計
自然災害
・東日本大震災の発生
・京都市においても今後巨大地震が予測
されている。
・近年は水害,土砂災害等も多発。自然
災害の脅威が増している。
住宅ストックの流通・管理状況
・5年前と比較すると,空き家総数は増
加したが,住宅総数も増加しているこ
ともあり,空き家率はほぼ横ばい
・新築住宅の着工戸数は年間1万戸前後
で推移
・中古住宅の購入による持ち家の総数は
5年前に比べて増加
+
住宅確保要配慮者の動向
・2人以上世帯の年間収入の低下
・高齢単身者世帯やひとり親世帯は今後
も増加が予測されるなど,人口の減少
がそのまま住宅確保要配慮者の減少に
繋がるとは言えない状況
経済情勢
・京都市の現在の経済情勢は回復傾向
・京都市の財政状況は依然として厳しい
状況
国及び京都市全体の動向
・住生活基本計画(全国計画)の見直し
開始
・はばたけ未来へ!京プランの点検
・まち・ひと・しごと・こころ京都創生
長期ビジョン及び同総合戦略の策定
取組が大きく前進している施策
<住み継ぐ>
「地域連携型空き家流通促進事業」
の推進や「京都市空き家の活用,適正
管理等に関する条例」の制定等,総合
的な空き家対策のための基盤が整備さ
れており,既存住宅の流通活性化や,
住宅ストックの良質化のための適正な
維持管理,更新につながる取組とし
て,大きく前進している。
<そなえる>
中間見直しに係る
基本的な住宅政策の考え方
京都の持つ強みと魅力を最大
限に活用した住宅政策を展開す
る中で,京都らしいすまいやすま
い方を継承,発展させるととも
に,今後の人口構造の変化に的確
に対応し,子育て世帯などの多様
な住宅ニーズに応じた住環境・住
情報を提供することにより,人口
減少の進行に歯止めをかける。
(充実)
住宅政策の根幹である安心・安
全なすまい・まちづくりのため
に,歴史的な町並みが残る京都に
おいて耐震改修や密集市街地対
策等のこれまでの取組を更に進
<住み継ぐ>
「平成の京町家」については,その
理念の普及が「京都らしいすまい方の
継承」や「京町家の保全・活用」につ
ながり,政策的な意義も大きいことは
理解できるが,広く一般の市民や市場
に普及,浸透しているとは言い難い状
況であり,京都らしい住宅の啓発モデ
ルとして,より一層の普及を目指した
見直しが求められる。
これまで京都で培われてきた様々な強みを最大限に活かすことや,京都らし
いすまいやすまい方を継承・発展させることを基本として施策を展開していく
ことが必要である。
また,多様な地域特性や地域コミュニティの状況を踏まえたうえで,個々の
特性や状況に応じたまちづくりを推進することが求められる。
(新規)
<支え合う>
更なる取組が必要である施策
今後の施策の在り方
京都の強みを活かしたすまいやすまい方の継承・発展
耐震改修や密集市街地対策,細街路
対策など,住宅・住環境の安全性の向
上につながる取組が,歴史的な町並み
が残るまちの特性や,京都の持つ地域
コミュニティの力を最大限に活かしな
がら先駆的に進められている。
京都市居住支援協議会を中心に高齢
者の居住支援の取組が進められてお
り,とりわけ「京都市高齢者すまい・
生活支援モデル事業」については,先
進的な取組であり,これからの展開が
大いに期待できる。
横断的
視点
めるとともに,危険家屋だけでな
く,空き家の予防から管理まで一
体的な京都ならではの対策を推
進する。
また,誰もが安心して暮らすこ
とができるすまいの実現に向け
て,市営住宅をはじめとする住宅
○
市
民
の
豊
か
な
暮
ら
し
に
つ
な
が
る
住
情
報
の
発
信
・
提
供
を
拡
充
さ
せ
る
○
○
京町家の保全・活用・継承
住教育の推進
○ 平成の京町家の普及・促進
人口減少社会に対する対応
人口減少社会に向けて,雇用や子育てをはじめとする各施策との融合を図り
ながら,空き家の活用やニュータウンの再生など,既存ストックを活用した次
世代の居住促進策を講じることにより,定住人口の増加を目指していくべきで
ある。
○
○
次世代の居住促進・子育て支援
ニュータウンの再生
○ 空き家対策の推進
安心・安全な暮らし・まちづくりの推進
東日本大震災の発災を踏まえた更なる地震対策の推進や,水害や土砂災害の
対策等を含め,平時からの取組を充実し,災害に強い安心・安全な暮らし・ま
ちづくりをさらに推進していく必要がある。
○
○
災害に備えた平時からの取組
密集市街地・細街路対策
○水害,土砂災害対策
将来を見据えた住宅セーフティネット機能の構築
今後の人口減少や少子高齢化等による社会全体の変化を踏まえ,賃貸住宅全
体で将来を見据えた重層的な住宅セーフティネット機能を構築していくこと
が必要である。
また,市営住宅については,住宅確保要配慮者にとっての最後の砦として引
き続き必要であり,今後は若者世代,新婚・子育て世帯に対する施策の更なる
充実が求められる。
○民間賃貸住宅等への入居の円滑化と居住支援
○市営住宅の再生等
セーフティネット機能の充実を
図る。
住情報の提供・発信の拡充に係るセンター機能の強化
住宅に関連する制度は多岐にわたっていることから,ワンストップ総合相談
窓口としてのセンター機能の充実・強化を図り,必要なときに必要とする市民
の元へ,住情報がしっかりと届くよう取り組む必要がある。
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