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317 - 筑波大学

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317 - 筑波大学
%、
%が「罪悪感を
だ」といった意見が多かっ
使用の可否を)決めるべき
の授業の教員が(スマホの
べきではない」
「それぞれ
断力もあり)一律に制限す
生からは
「大学生だから
(判
SNSを使用。これらの学
イッターやLINEなどの
用の学生のほとんどがツ
アンケートによると、「授
業に関係のない」スマホ使
感じた」と回答している。
他大学で
う ち で も、 筑 波 大 で
割が使用
授業中のスマホ
学生約
学生の %が授業中「授業に無関係の用途」でスマホを使用し、うち %がそ
の使用に「罪悪感」を感じている……。 月に本紙が筑波大学360人、東京の
5大学269人に行ったアンケート調査で、
こんな結果が明らかになった。一方、
筑波大教員 人への調査では、授業中の使用について %が「一部」または「全
面的」に認める、と回答。恒常化した授業中のスマホ使用に学生が罪悪感を感じ
る一方、それが「市民権」を得始めていることも判明した。(新田萌夏=社会学
類2年、大西美雨=同1年、6、7面に関連特集)
教員は7割が「認める」
調査は 月、筑波大のほ が「主に授業に無関係の用 で7%だった。
か、 青 山 学 院、 慶 應 義 塾、 途 で 使 用 し た こ と が あ る 」 また、授業に関係のない
上智、一橋、法政の各大学 と 回 答。
「 授 業 に 関 係 あ る 用途でスマホを使用した学
%、他
チームだ。五輪では連戦連勝
た。日本の女子バレーボール
と名付けられた女性たちがい
半世紀前の東京五輪で、海
外 メ デ ィ ア に「 東 洋 の 魔 女 」
員に水分補給を禁じたり、暴力を振
名のもとに、学校の部活動では、部
論 が 問 題 視 さ れ て い る。
「根性」の
さらに美化された▼だが近年、根性
「スポ根」
(スポーツ根性)アニメで
1」や「巨人の星」などのいわゆる
下村氏 特別招聘教授に 23
を重ね、最後は宿敵ソ連(当
るったりする事案が多発。昨年発覚
下田センター
時)を破り見事金メダルを獲得。日
した女子柔道の体罰問題も、指導者
野球部
男子バスケ部
リーグ優勝逃す 9
があった。
2号機打ち上げへ
ファン交流イベント好評
人工衛星「結」
べることは認める」などの
と一喝し、鍛え上げた▼そのスパル
あ ま り、 選 手 に 根 性 論 を 押 し 付 け、
てないほど高い。だが期待しすぎる
……。この考え方は
「アタックNo・
本中を熱狂の渦に巻き込んだ▼立役
側の脳裏には根性論があったのかも
貴重な書籍展示 5
者は、厳しい指導で知られた監督の
しれない▼6年後には再び東京で五
タ指導は、日本に「根性論」を根付
追い込んではならない。選手への配
す る 授 業 が 増 え た こ と で、 授業に出席しなかった」と
分 析。 ま た、
「 学 生 の( 授
慮の心を忘れず、応援したい。
「講義を
な 機 器 な の で 活 用 す べ き を聞いていない」
業への)
関心を高めるため、
かせるきっかけとなった。我慢すれ
きだ」と述べた。
人社系存続を明言
文 社 会 系 の 組 織 は 存 続 す 組み直す」可能性に言及し
い』とは限らない。研究が
何をもたらすかに関わら
ず、オリジナリティーがあ
れ ば、 学 問 と し て 支 援 し、
守るのが大学の役割だ」と
文 部 科 学 省 が 今 年、 国 る」と明言した。一方で学 た。
文科省は9月、各国立大 語った。
人社系教員に「研
立 大 学 の 組 織 改 革 案 と し 長は今後、
一方で永田学長は「これ
て「人文社会科学系」の学 究成果を社会に還元する意 学に対し、人文社会科学系
部廃止などを提言した問題 識」を求める意向だとも発 の 学 部・ 大 学 に つ い て は、 ま で 人 社 系 の 教 員 の 多 く
文系学部廃止問題
研究でも、それが『必要な
ばどんな厳しい状況も打破できる
単位の取得だけを目的に出
び出すと、すでに子ガメ
数匹が波打ち際を目指
人。職員ら
していた。後ろで見守る
のは職員約
は 9 月 以 来、
「砂浜でウ
ミガメが産卵した可能性
がある」と話し合ってお
り、待ち望んだ誕生の瞬
間だった。
和田助教によると、子
ガメたちの最初の試練は
㍍先
大学の在り方を検討する同
とする改革案を提言。国立
人社系の教員に意識改革を
記 さ れ て い る 」 と も 発 言。
ことは、教育基本法にも明
関が社会のために貢献する
は、
研究成果を必ずしも
(世
「 波 」 だ っ た。 約
学長インタビュー
省の審議会「国立大学法人
間に分かる形で)社会に還
筑波大学下田臨海実験
センター
(静岡県下田市)
メは同市周辺の砂浜など
発するなど、議論を呼んで
いた。
科省の)改革案では、すぐ
論 を 唱 え た。 学 長 は「( 文
きだ」と文科省の提言に異
かりを問う姿勢は改めるべ
たらすか』という即効性ば
調。「
『研究が社会に何をも
社会学類1年、田中開=教
い」
と語った。
(小野憲司=
関与できる体制を整えた
員自らが改変の方針決定に
るのではなく、人社系の教
で(改変の)方向性を決め
い て は、
「大学本部の命令
と し、「 今 は 評 価 さ れ な い
事、3面に関連特集)
消 え て し ま う 恐 れ が あ る 」 育学類1年、2面に関連記
に成果の出ない研究分野が
こ れ に 対 し 永 田 学 長 は、 今後の組織改革の必要性に
人社系の学問の重要性を強 言及。具体的な改革案につ
『改変』は必要だ」と話し、
評価委員会」の議論を受け
で、筑波大学の永田恭介学 言。「 教 員 が 社 会 に( 研 究 「 組 織 の 廃 止 や、 社 会 的 要
分ほど
南側に広がる砂浜で
おり、和田助教は「今回
~130個の
という。
シが出没しており、無事
求めた。
長は本紙の取材に応じ、筑 成果を)発信しやすい環境 請の高い分野への転換に積
の波打ち際まで
主が特定され、一部が返還
上旬、一斉にアカウミガ
で毎年5~8月ごろ産
「カメが出ています」
。
センターの和田茂樹助
たもので、提言には強制力
かけて到着しても、押し
された。放置自転車の一部
卵。1回
タグの導入で発見される可
にかえってよかった。大
こ の 上 で 学 長 は「
(人社
系の)
『廃止』はしないが、
波大については「今後も人 づくりのため、組織体系を 極 的 に 取 り 組 む べ き で は 」 元してこなかった。教育機
と分かり、自転車は持ち主
は盗難された可能性があ
メ の 赤 ち ゃ ん が ふ 化 し、
同課によると制度導入
後、同様に盗難自転車が持
能性が高まったとみて、被
海原での無事を祈るだけ
です」と話していた。
はないが、文系の教員が反
寄 せ る 波 に 追 い 返 さ れ、
なかなか大海原に漕ぎ出
せない……。その奮闘ぶ
りに職員たちも一喜一憂
の手に戻った。また今年7
大海原を目指した=写
卵を産み、約2カ月でふ
したという。
月にも学内で見つかった放
る。
化する。産卵地の乱開発
下田市の下田海中水族
館によると、アカウミガ
置自転車の所有者が同様に
真、
和田茂樹助教提供=。
などで絶滅が危惧されて
件。これとは別に、つくば
月3日
教(生環系)が職員の連
月
特 定 さ れ、 返 還 さ れ た が、 一方、同課によると、今
年4~9月の学内の自転車
年ぶり
この砂浜でウミガメがか
話している。
駅周辺などで同市やつくば
絡を受けたのは
件)の約4倍。 えるのは、ほぼ
学生生活課によると、制
度導入後つくば市春日地区
害者が積極的に届け出始め
盗難の件数は
の路上でICタグ付きの自
車 も、 タ グ が あ る 場 合 は、 たのではないか」と分析し
中央署が回収した放置自転
て い る。
(鈴木拓也=人文
の同時期(
転車が放置されているのを
学類3年、 面に関連記事)
の産卵地周辺にはイノシ
市民が発見。筑波大に通報
件の持ち
市などが大学に連絡。今年
これについて同課は「IC
教員は授業内容を工夫すべ
だ」
「 わ か ら な い 用 語 を 調 する意欲が削がれる」など
特集
附属図書館企画展
大 松 博 文 だ っ た。 異 名 は「 鬼 の 大
位浮上 8
席し、その結果、授業中に
松 」。 選 手 に「 ど ん な 困 難 に も め げ
今季初連勝で
暇を持て余す学生が増えて
サッカー
といった声も目立った。
きたために起こっている事
輪が開催される。テレビや雑誌では
%で、その (人社系)は「
(授業中のス
11 10
「 学 生 が 講 義 マホ利用は)出席点を考慮
と し た 教 員 の う ち、
「 便 利 理 由 と し て、
用を一部/全面的に認める 答えた教員は
10
度だけですでに
の昼ごろ。すぐ砂浜に飛
だいまつ
「全
今回の結果について、社
一方、筑波大の教員への 意 見 が あ っ た。 ま た、
調査で、授業中のスマホ使 面的に使用を認めない」と 会学が専門の野上元准教授
ない精神力」
「体力の限界を超える
,
67
態 な の で は な い か。 昔 は、
紙面から
したところ、タグから持ち
これも盗難自転車だった。
授業中の 筑波大生の 44%が
スマホ「制限すべきでない」
るなど、メダル獲得への期待はかつ
茨城県つくば市
天王台1−1−1
「未来のアスリート特集」が組まれ
筑波大学
ハードトレーニング」を求め、体を
月 刊
壊した選手には「練習しながら治せ」
E-mail
件で、前年
い授業を心がけてほしい」
shinbun@
un.tsukuba.ac.jp
意欲のない学生はそもそも
029(853)2040・6699
TEL:
ま た、
「学生がスマホを
使用しなくなるような面白
で実施。他大学では学生が 用途で使用した」を含める 生 の う ち、
「 罪 悪 感 を 感 じ た。
編集する新聞が協力した。 と、授業中のスマホ使用率 た」のは筑波大が
編集責任
ち主に返された例は約
国立大学から
「文系」が消える?
ミニ特集
筑波大
10
編集代表
福原直樹
66
第317号
主が特定され、盗難自転車
ICタグで特定
20
67
69
その結果、筑波大の場合
は
全
大
学 で % に 上 っ た。 大生が %。授業に関係の
は %、また他大学は % 一 方、
「 無 使 用 」 は 全 大 学 ある用途で使用した学生の
65
10
70
盗難自転車 持ち主に返還
自転車・バイク
登録制度
筑波大学が昨年 月に導 置自転車でも同様の事例が
入した自転車・バイク登録 相次いでいる。元来は迷惑
制度で、自転車に装着した 駐輪や放置自転車・バイク
ICタグが奏功し、盗難自 の防止が目的の制度だった
転 車 が 無 事 持 ち 主 の 手 に が、思わぬ効果で、筑波大
戻った例が 件以上にのぼ の学生生活課は「ICタグ
る こ と が わ か っ た。 ま た、 は盗難対策としてもある程
つくば市などが回収した放 度有効なのではないか」と
人社系の学問の重要性を強調する永田恭介学長(10
月 22 日、学長応接室で)=田中開撮影
87
20
90
10
82
18
「また帰っておいで」
下田でウミガメふ化
10
10
10
発 行 所
43
11
11
33
本紙調査
30
74
10
30
筑波大学新聞
20
67
75
9
10
第 317 号
筑 波 大 学 新 聞
2014 年(平成 26 年)11 月 4 日(火)
(1)
研究機能の拡充進む
学し、教員や学生から研究
問。研究室や実験設備を見
会長の幡谷祐一さん(平成
を取得した茨城県信用組合
歳の時にバイオディー
ゼルに関する研究で博士号
下田臨海実験センターを訪
内容について説明を受けた
学生と共に、捕獲用ネット
のつくばⅡに乗船。職員や
7日に除幕式が行われ、永
を筑波大に寄贈した。
と自作の漢詩を刻んだ銘板
修了)が、ブロンズ像2体
年度生命環境科学研究科
を 使 っ て 海 洋 生 物 を 採 集、
ほか、稼働を始めたばかり
くばⅡ」が完成。9月には老朽化した研究棟も改修されたことで、今後の研究成
下村脩氏が筑波大の特別 招 聘 教授に就任。一方で、
3月には最新鋭の調査船「つ
観察した。
棟Aの南側広場に設置され
と題するもので、総合研究
体は
「旅へ」(高さ185㌢)
( 芸 術 系 ) の 作 品。 う ち 1
寄贈されたブロンズ像
は、いずれも柴田良貴教授
田恭介学長らが出席した。
月
果が期待されている。下村氏は、継続的に筑波大の研究活動への助言をしていく
地道に研究を続け、最後ま
みだ。しかし、来日した際 船された「つくばⅡ」が今
の生態環境を詳細に観察す
た。女性がこれから社会へ
踏み出そうとする様子を表
している。もう1体は、芸
術学系棟に置かれた「夜の
幕をひらく」(同184㌢)
。
「旅へ」のそばには、「食
を忘れ学ぶ」という意味を
込めた「忘食」という幡谷
さ ん 作 の 漢 詩 銘 文 も 設 置。
大学院生時代の思いが詠み
込まれ、学生へのメッセー
ジになっている。
総合研究棟Aの南側広場
で行われた式典では、寄贈
を受け永田学長から幡谷さ
んに感謝状が贈呈された。
を超える一期生に案内状を
%に及ぶ一期生が
ない時代なので、先を読む
のに時間を使うより、変化
にどれだけ対応できるかが
重要」と話し、事業計画を
作らず、会議も行わない独
自の社風を明らかにした。
第2部では「なぜ頭のイ
イ人も新事業で大ゴケする
のか?」をテーマに本荘氏
が具体的な事業の失敗例を
交えながら、アイデアを事
業化する方法などについて
説明。本荘氏は
「
(物やサー
ビスが売れる)マーケット
を知るにはアンケート調査
より、少数の顧客と深く対
筑波大学・つくば市・イ 話することが効果的だ」と
ンテル株式会社の連携事業 語った。
が
月
起業家教育講座」 両氏の対談ではそれぞれ
日、情報メディア の学生時代や大学の重要性
送付できた。その結果、全 「第3回
また、
ユニオンメディアホールで について話が及んだ。
学類の
集まった」と話した。
I N E 社 社 長 の 森 川 亮 氏 『臨機応変』はどう違うの
『行き当たりばったり』と
開催された。同講座ではL 「
開学当時は全ての学生が
一つの講義棟で授業を受け
荘修二氏の講演と対談が行 手段の違いを認識している
と経営コンサルタントの本 問に対し森川氏は「目的と
人が集まる
一期生が同窓会
ることで、下田の海の生態
系を明らかにできるとい
に 筑 波 大 で 講 演 を 行 っ た 年3月完成した。
う。
約
稲葉教授は「調査船の性
能は日本でもトップレベ
年度情報学類卒業) か」という参加者からの質
会「 ホ ー ム カ ミ ン グ デ ー」 も盛んだったという。参加
われ、会場には学生や社会 かどうかが問題。何を達成
者の一人は「何も無いとこ
人など約
ており、学類を超えた交流 (昭和
ろから、筑波大をつくりあ
ル。海底地形の状況や、R
だった。久しぶりに集まっ
げてきた一期生は家族のよ
OVの映像を分析してター
た一期生の一部から「還暦
分野「ケミカルマリンバイ ト「ROV」や、海底の地
を前に、みんなで大規模に
オロジー」の研究グループ 形を三次元で計測できる探
ホテル東京(千代田区)で
筑波大学第一期生全学同
窓の集いが 月 日に帝国
行われ、一期生のほか、永
の連携は強化していく。大学
的な存在だった。今後も市と
応援部WINSの演舞も披
100人が集まった。
の 開 催 を 目 指 す 有 志、 約
再会に話を弾ませた。
企画のきっかけは昨年
月に、開学 周年を記念し
て行われた大学主催の同窓
たい」と笑顔で話した。
のビジネスモデルを森川氏 と答えた。
(大西美雨、写真も) が 解 説。「 将 来 が 予 測 で き
(齋藤優斗)
大きな歓声が上がった。
アントラーズとの連携事
業を推進している大澤義明
教授(シス情系)は「運営
側の様子を知ることは学生
導するなどの業務サポート 催も検討していきたい」と
校の児童をスタジアムに誘 たと思う。来年度以降の開
月
日、筑波
環として、
筑波大とアントラーズは
輝さん(社学2年)は「今
やるべきことは何か考えな 昨年、地域連携・活性化に
人が鹿島アント
との難しさを感じた」と話 定を締結。大学院の社会工
大の学生
た。
した。
ラーズで企業体験を行っ
学生はアントラーズの本
拠地、茨城県立カシマスタ
ト ラ ー ズ が 点 を 決 め る と、
(森脇慎)
学専攻で、両者が協力し講
がら、主体的に行動するこ 向けた連携協力に関する協
ジアムのピッチサイドで
企業体験後にはJ1リー 義を開設するなど連携を強
グ戦、アントラーズ対柏レ めている。
アントラーズが試合観戦に
ての説明を受けた。
その後、 イソルの試合を観戦。アン
の制作など運営業務につい
チームの歴史や、試合映像
を行った。参加した冨沢元 語った。
筑波大学と鹿島アント
ラーズFCの連携事業の一
招待した鹿嶋市立波野小学 にとって貴重な経験になっ
業務サポート行う
J1鹿島で企業体験
卒業)は「地道に住所を調
べるところから始め、9割
したいのか目的を明確にし
い生物を捕獲できる可能性
p」では、起業のプロの力を
が活性化すれば、つくば市も
人が訪れた。
もある」と期待を込めた。
ゲットを絞ることで、珍し
バーが潜水できなかった深
第 1 部 で は 無 料 通 話・ た上で、場合に応じて手段
メ ー ル ア プ リ「 L I N E 」 を 変 え る の が 臨 機 応 変 だ 」
借りて、学生が起業のアイデ
活性化する。
発起人の代表、吉岡高志
さん(昭和 年度社会学類
露され、出席者は旧友との
ど 約 2 3 0 人 が 集 ま っ た。 が り、「 全 学 同 窓 の 集 い 」 一生もの。ぜひまた集まり
うな存在。このつながりは
アを練り上げた。このような
イスを行う予定。
「変化への対応が重要」
集まりたい」との声が上
ことのほかにも、若者がさま
つくば市の弱点は、製造業
企業の数の少なさだ。筑波大
特別招聘教授の就任に伴 海・海底環境の調査が初め
い 下 村 氏 は 月 ─ 日、 て可能となった。海洋生物
す る 五 輪 研 究 だ。 筑 波 大 は、
日本の五輪教育・研究の中心
的な存在。他にも筑波大には
学問の中心になりうる研究が
多くある。
そこを伸ばしたい。
また、学生や若手研究者の
発想力も大事にしたい。エネ
ルギー問題、少子化問題など
さ ま ざ ま な( 現 代 社 会 特 有
の)問題を解決するには発想
10
田恭介学長や当時の教員な
に所属し、研究へのアドバ 索 機 を 新 た に 導 入。 ダ イ
学と化学を融合させた学問 し出すことができるロボッ
いて助言する。また、生物 の様子をリアルタイムに映
つ く ば Ⅱ は、 水 深 約
り、筑波大の生物学や化学
分野の研究内容・方針につ 150㍍までの海中・海底
■新型調査船が完成
月 日付で就任した下
老朽化した海洋調査船
村氏は米在住で、筑波大で
の研究活動は行わない見込 「 つ く ば 」 の 後 継 と し て 造
■下村氏、特別招聘教授 であきらめないことが大事
だ」と話したという。
に就任
面に関連写真)
予定で、同センター長の稲葉一男教授(生環系)は「下村氏のサポートを受けな
しょうへい
筑波大学の海洋研究の拠点、下田臨海実験センター(静岡県下田市)の研究機
能の拡充が急速に進んでいる。 月には2008年にノーベル化学賞を受賞した
寄贈されたブロンズ像「旅へ」と幡谷さん(
がら、
(下村氏が提唱する)生物学と化学を融合させた海洋研究をさらに進めて
る。
「自分の専門分野以外は
力と、科学技術が必要。若者
の発想力を伸ばす取り組みを
ざまな経験をできるようにし
ていきたい。
と 企 業 の 共 同 研 究 を 推 進 し、
誘致にも取り組みたい。
60
(平嶋健人=社会学類3年、
知らない」
という学生も多く、
積極的に行いたい。
月7日、総合研究棟Aの南側広場で)
懇親会では、同センター
の学生に「困難があっても
いきたい」と話している。
■教育方針
筑 波 大 学 で は 現 在、 学 群・
学類を超えて授業を履修でき
これでは将来、世界で活躍す
きたい。一例が体育系を主と
「日本の学生は知識不足」
再任が決定した永田学長に聞く
めまぐるしく変わる世界情勢や社会の価値観に、今後、
大学はどう対応していくべきか。来年4月からの再任が決
(聞き手・井口彩=社会学類2年)
まった永田恭介学長に、今後の任期4年間での抱負などを
るカリキュラムが整備されて
聞いた。
いるが、単に教養としてほか
るのは難しい。
知 っ て い て 当 然 」 の 知 識 が、
の分野を学ぶだけでは不十分
日本の学生には不足してい
だ。十分に消化し身に付けな
ければ、将来の役に立たない。
■つくば市との連携
昔から教育機関は街の中心
10
12
24
Cam
LINE 森川氏が講演
11
63
10
230
25
10
7月に開催されたビジネス
コンテスト「Tsukuba
Creative
18
10
17
ブロンズ像2体を寄贈
旧友との再会に笑顔を見せた一期生たち(10 月
25 日、帝国ホテル東京で)
下田臨海実験センター
■研究の支援体制
筑波大が日本や世界をリー
ドするような研究を支えてい
10
80
52
16
「若者の発想力伸ばしたい」
38
86
21
11
下村脩氏が特別招聘教授に
世界では「大学卒業生なら
「Tsukuba Creative Camp」では発想力が試さ
れた(7 月 19 日、5C 棟で)=平嶋健人撮影
10
10
40
下村脩氏(左)と稲葉一男センター長(右奥)(10 月 17
日、静岡県下田市で)=下田臨海実験センター提供
(2)
2014 年(平成 26 年)11 月 4 日(火) 学内総合
筑 波 大 学 新 聞
第 317 号
国立大学から「文系」が消える?
今年8月、文部科学省は同省の審議会「国立大学法人評価委員会」の議論を受
け、国立大学に組織改革案を提示した。そこに書かれた「教員養成系、人文社会
科学系の廃止や社会的要請の高い分野への転換」
という文言が波紋を呼んでいる。
この改革案で国立大学はどう変わるのか。国立大学から「文系」が消えてしまう
のか――。有識者や現場の教員、学生の声を聞いた。
の取締役などから約
人が
2年に一度選出される。
今回の改革案は、平成
年度から実施される「第3
してほしい」
と語っている。 学の役割は「専門的研究の
はない。冷静に状況を判断
めのもので、法的な拘束力
示された。これまで国立大
立大学改革プラン」の中で
系を問わず複数の学問分野
は、
( あ る 問 題 を 文 系・ 理
社会の変化に対応するに
らず)文系・理系を幅広く
月に文科省が策定した「国
養成系、人文社会科学系の
=を踏まえた速やかな組
織改革を求めており「教員
具体的な役割が示された。
多く、彼らの国立大学への 低くてもその教育や研究を
要望が「社会」的要請にな 支えるのは、国の教育の中
る。その要請は、おそらく 枢を担う国立大学の役割の
経済や生産活動に直接関係 一つだ。
いま、大学関係者の知恵
する理工系などの分野に向
かいがちだ。哲学や文学な が問われている。国から予
部が統合され、学際系の学
の大学で文系学部と理系学
永由紀講師(ビジネス
教育社会学が専門の稲
求 め ら れ て い る の か。
なぜ教員養成系や人
文社会科学系に転換が
られているからだろう。
を生み出すだけだ」と考え だが、大学側がそれをうの
学 ん で も『 使 え な い 博 士 』 化 す る の は 自 然 な こ と だ。
価 さ れ な い の は、「 文 系 を 学が社会の要請に応じて変
ど「文系」が同委員会で評 算を得ている以上、国立大
部が新設されている。
また、
系)に聞いた。
みにしても、また反発する
各大学の志願者数や入学者
だが、文系を「経済的な だけでもいけない。大学や
利益にならない」というだ 現場の教員が自身の研究分
一方、
「
『国立大から文系が
期待を示した。
評価委員会の委員には大企
てきている」と学際系への い。文科省の国立大学法人
と さ れ て い る が、
「 社 会 的 学 戦 略 室 の 評 価 調 査 係 長、 学に委ねるのではなく国が う し た 現 状 を 踏 ま え る と、 まず改革案の「社会的要
支 援 す べ き だ 」 と 話 し た。 学際系の学部が主流になっ 請」という言葉に注目した
じる基礎的な学問。需要が 系の学問を支えることはで
文学などは全ての分野に通 専攻などを設けることで文
るが、それも違う。哲学や 要請をくみとった学際的な
学べばよい」という声もあ 重要だ。大学側が、社会的
けで廃止してよいわけでは 野が社会とどう関係するの
なくなる』と改革案に反対
また、各大学に向け「今 業の社長など財界関係者が
回の提案をうのみにして単
(聞き手・井口彩)
する人もいるが、文科省は
大学に義務づけている。同
と「中期計画」の作成を各
一方、同省の関係者は「改
なるのではないか」などと
赤石さんは「今後は人間
け入れる学生数を見直す必
要 が あ る 」 こ と を 挙 げ た。 科学や総合政策学など文理
い う 意 見 が 上 が っ て い る。 は減り続けているため、受
を融合した『学際系』の分
けられるよう、各大学の強
学問を学び総合力を身に付
問題だ。
初の大学は帝
ている。今の日本の教育は
だ。 哲 学 で は、
「哲学は社
この改革案は、高等教育 危機的状況といえる。
――学生にどのような努
会貢献できるか」という問 を受ける機会の不平等を招
きかねない。国立大から文 力をしてほしいか。
が重要。非常に時間のかか
が文系以外にもさまざまな
学生の声
いるのか。文系・理系
の学生に聞いた。
で、決して社会的要請の低
い学問ではない。社会科学
で養った知識は、さまざま
な場面で役立つからだ。例
えば、公共政策を学んだこ
とで、サークルなどのイベ
ント企画の責任者になった
時、どうすれば組織を運営
きる。古くからのシステム
に固執しては、縮小は免れ
ないだろう。
るし、医学や生物学で倫理
合もある。
究 を 行 う 学 問 分 野 が あ る。 学や哲学の知識が必要な場
すぐ役立つかどうかで学問
知的好奇心を生
とへの批判があるが、逆に
を理由に税金を投入するこ
人文社会科学が自然科学
と違い、実学的でないこと
の優劣をつけるべきではな 【物分3年・男性】
かし教育や研究
い。大学の役割は、個人の
の場を提供する
実学的でないからこそ国の
ただ、税金を投入されて
いる以上、人文社会科学は
補助が必要だと感じる。
ことでもある。
文系は理系の
学問に比べ唯一
の答えが出ない
ことは非常に面
て答えを求める
まな方法を用い
学 問 だ。 さ ま ざ
うな方法を学ぶ
きか」というよ
う答えを出すべ
いるので学んだ意味があっ
が、教養として役に立って
講義を履修したことがある
文系の科目にも興味があ
り、言語学や文化人類学の
う。
答えを出す必要はあると思
か」という声に、何らかの
場合が多く、
「ど 「 学 ん で 何 の 意 味 が あ る の
白いと思う。
たと思う。専攻する学問と
直結しないため、理系の学
わらず、大学にはすぐに研 ば、政治学で投票行動を数
ではない。文系・理系に関 く関わり合っている。例え
いって、廃止・縮小すべき いえるほど両者は相互に深
思う。
は縮小するべきではないと
が、学びたい人がいる限り
だとは必ずしも思わない
生が文系の科目を学ぶべき
究の成果が出にくい学問分 値化する時は数学を活用す
た。
大 学 で は、 文
また理系に比べてすぐ社
系・ 理 系 と い う
会の役に立ちにくいからと 枠組み自体も意味がないと
できるか考える助けになっ
野と、長い期間を要する研
大学側の知恵次第
委員会は各大学が計画をど
革案を採用するかどうかは
また「国立大の役割として
する現場の教員からの激し
東京大が諸外国の大学と比
いが「社会貢献できない学
な い。「 文 系 は 私 立 大 学 で か自覚し、発信することが
赤石さんは「文部科学省
は、国立大に文系が必要な
あくまで文系の廃止や転換
とを示すデータもある。こ
いとは考えていない」と明
うな学問分野こそ、私立大
展 が あ る 」 と し、「 そ の よ 際系の学部へ移っているこ
数が人文社会科学系から学
を用いて解決しなければな
ミ ッ シ ョ ン の 再 定 義 = 先導」や「社会の発展への
各大学や学問分野の社会的 貢献」など抽象的なものが
期中期目標」を見据えたも
組み合わせた学際系の学力
役割(ミッション)を改め
が 必 要 だ 」 と 発 言。
「多く
て定義したもので、昨年
多かったが、今回の再定義
ので、8月4日に行われた
で各大学や学問分野ごとの
同委員会の総会で提示され
た。 改 革 案 で は 各 大 学 に
に積極的に取り組むべきで
今回の改革案の真意は何
なのか。文部科学省国立大
「文系 国立大に必要」
はないか」という文言だ。
高い分野への転換」が必要
赤石亘さんに話を聞いた。
を6年ごとに設定し、目標
に文系の規模縮小をするの
れだけ実施しているか評価
各大学次第だ。文言にもあ
ているだけだ」
とも語った。 ではなく、学生一人ひとり
し、次期目標の検討に意見
みを活かした大学改革を進
積極的な取り組みを促すた
い 反 発 の 声 が 取 り 上 げ ら 【社学3年・男性】
話 し、
「 グ ロ ー バ ル 化 な ど めてほしい」と語った。
全国の大学学長や大手企業
出すことができる。
人文学に限った話ではな る作業で、結果をすぐに求
いが、教育をないがしろに める現代にはそぐわないか
文系が廃止や転換を
迫られていることにつ
まで続いているのではない
哲学を手放すことは、多
面的な価値判断ができなく
し て は な ら な い。 だ が 今、 もしれない。だが、哲学を
る」と改革案の中止を求め
――なぜこの記事を授業
で取り上げたのか。
較して特徴的なのは、工学
問は『悪』だ」という偏見
いて学生はどう考えて
か。
なるということ。柔軟に思
はいわゆる社会権に関わる 門分野以外の本を読むこと
9月2日付の東京新聞朝刊には、文部科学省の「人
文社会科学系の廃止」などの提言を受けた「国立大か
考できなくなり、困難や難
ている。
この政策が実行されれ
ば、哲学は国立大から真っ
部があって神学部がなかっ
文系理系問わず批判精神
系学部が消え、文系の分野
を私立大でしか学べなくな を養ってほしい。自分の常
はずだ。
がなく、今回の文科省の改 できる深い教養と見識はど
げた新聞社は
革案について大きく取り上 んな学問分野でも役に立つ
◆
9月2日付の東京新聞朝
刊では、今回の改革案に対
ら文系消える?」の記事が掲載された。筑波大学の津
――哲学はどのように社
会に貢献できるか。
学生に問題提起。哲学の存在意義への考えを求めてい
月、授業で
国民には教育に対する関心 はじめとする人文学で獲得
崎良典助教(人社系)はこの記事を基に
題に対処する方法を見つけ
――国立大の文系学部廃
昔から哲学は、医学から
法学まですべての学問の基
る。同助教に話を聞いた。
は、哲学が物事を多面的に
社会科学は今の世の中の
れ、
「教養は無形の力にな
動きについて考える学問
される潮流があるのはなぜ
か。
東 京 新 聞 だ け。
それだけ国民
は教育に無関
先に廃止される存在。現在
たこと。これは、当時の明
心 で、 ど う で
哲学をはじめとする人文学
をあきらめざるを得ない学 を見るためには、自分とは
批 判 す る。 哲 学 を 学 べ ば、 れば、経済的な理由で進学 識を疑い別の視点から物事
の基に成立していることを
生が増加するだろう。それ 全く異なる意見や自分の専
もいいと思っ
が置かれている状況を自覚
治政府が産業の発展を重視
今までの常識に批判を加
止の弊害は何か。
し、この現状を何か批判す
し、神学などの人文学を軽
え、新たな価値基準を生み
国 大 学 つ ま り 東 京 大 学 だ。 考える力を養う学問だから
る意識を学生に持ってほし
視したからだ。これを発端
と、 日 本 で 最
り返ってみる
廃止は教育の不平等を招く
日本の大学
の成立史を振
哲学はすべての学問の基礎
にくくなる。
の低い学問分野の継承と発
す る 権 限 を 持 つ。 委 員 は、 る通り、あくまで改革への ( 哲 学 や 史 学 な ど の ) 需 要 野が重要になってくる」と
この改革案を受け、一部
運 営 に 関 す る「 中 期 目 標 」
の報道機関やネットでは
達 成 の た め の「 年 度 計 画 」「 国 立 大 学 か ら 文 系 が 無 く 言。改革案の作成理由とし
も視野に入れた改革を求め
組織の廃止や社会的要請の
要請の高い分野」が何かは
稲永由紀講師
て「少子化で大学受験者数
月に文部科学省に設置さ
同委員会は、国立大学の
法人化に伴い、2003年
示されていない。
「ミッションの再定義」=
11
れた。同省は、国立大学の
文科省
(井口彩、
小野憲司、
林健太郎、
山野辺拓実=社会学類、
田中開=教育学類)
科学系は組織の廃止や社会
28
意見を基に基本方針や組織
「社会的要請」論点に
論議を受け、文部科学省が
的養成の高い分野への転換
問 題 と な っ て い る の は、 付で提示した組織改革案中
国立大学法人評価委員会の の「教員養成系、人文社会
全国の国立大学に9月9日
20
に、理系重視の潮流が現代
「実学でないから援助必要」
10
礎とされてきた。その理由
今回の改革案で議論を呼んだ文言(国立大学法
人評価委員会総会(第 48 回)資料に基づき作成)
かった。
改革案を取り上げた 9 月 2 日付の東京新聞
10
――文系より理系が重視
津崎良典助教
第 317 号
筑 波 大 学 新 聞
2014 年(平成 26 年)11 月 4 日(火)
ミニ特集
(3)
少ないままだった。
の で、 普 段 は テ レ ビ や ス 【社学4年・男性】
家志望の学生に個別指導
マートフォンでニュースを
情報交換に勤しむ姿も頻
営方針がぶれている。ビ
を行う施設を平砂地区に
繁に見られる。
ジョンを明確にすべき
る。
茨城県出身なので、地域 【応理1年・男性】
週に1回程度、中央図書
の情報を知るために中央図
書館で地方紙の茨城新聞を 館で読む。理系の学類に在
確認している。
その起業家が「つくば
にも、技術者や起業家が
起業家を育む文化・風
土の醸成のためには、I
設 置 す る 予 定 で も あ る。
T・先端企業の誘致を積
また
月には、筑波大生
だ」……。学生1グルー
極的に進めてもいい。ま
プへのマンツーマン指導
た、 共 同 研 究 を 通 じ た、
いかないので、大手紙はあ 源となっている。
に関心がある。宿舎の自室
メインに読んでいる。朝日 籍しているが、経済や政治
気軽に集まる(シリコン
大学と企業の連携の強化
新 聞 の 誤 報 事 件 以 来、 メ
などを対象とした起業家
バレーの)ような居酒屋
授業で扱われた時事問題
について詳しく調べるため
は約6時間。一流の経営
があればいいのに」と話
ディアがメディアを紙面上 にテレビがないので、新聞
向けの資金調達サービス
に、中央図書館にある新聞
も始まる。
の縮刷版をたまに読んだり
者からこれだけ濃密な指
新聞読みますか?
導 が 受 け ら れ る 機 会 は、
= に は 起 業 家 を 育 み、
応援する文化・風土があ
で批判し合う姿勢に納得が はネットに並ぶ貴重な情報
も必要だ。そして何より
する。
重要なのは、市民の意識
そうないだろう。助言を
していたのが忘れられな
受ける度に、目に見えて
い。
るという。その醸成がつ
ここで思い出すことが
あ る。 米 の シ リ コ ン バ
くばの課題ではないか。
【生環2年・女性(中国)
】
インターネットの普及で、自分の知りたいニュー
スをいつでもどこでも手に入れられる時代になり、
とだ。
われた。だが、事前に学
ルディスカッションが行
し、大学会館講堂でパネ
TCCの初日は、森川
氏ら著名起業家が参加
らかだろう。
風土が欠けているのは明
シリコンバレー=米
国カリフォルニア州の一
3年)
学新聞編集長・社会学類
ま さ に 同 感 だ。
(筑波大
化 が 大 事 だ 」 と 語 っ た。
は)チャレンジを許す文
リコンバレーを目指すに
(小野憲司=社会学類1年、山野辺拓実=同1年)
ているのか。
第三エリア周辺と中央図書館で聞いた。
4700万部だった。新聞離れは筑波大学でも起き
5377万部をピークに減少傾向にあり、昨年は約
ている。
は特に入念に読むようにし
で、国際情勢に関する記事
最近は中国と日本や周辺
諸国の関係が気になるの
の で は な い か と 感 じ て い 囲で新聞を読んでいる人は
に、新聞を読んだ方がいい 事に興味がある。自分の周
は 就 職 の 情 報 を 得 る た め 拉致問題など国際関係の記
を読んでいると思う。最近 ている。最近は、北朝鮮の
若者を中心に「新聞離れ」が深刻だという。日本新
改革でもある。
聞協会によると、新聞の発行部数は1997年の約
レーを知る、ある日本の
TCCの際、吉田和正
インテル社前社長は
「
(シ
プランが洗練され、学生
つくばの街、そして筑
波大に、
このような文化・
起業家に取材した時のこ
がわかる。
それを見て
「日
内の各所でポスターを掲
【心理3年・男性】
週 に 2、3 回 中 央 図 書 館 まり読まない。
あまり読まない。読む時
で各紙の気になるニュース 【数物1年・女性】
ニュースはインターネッ は、まんべんなく各紙の記
を流し読みする。
トで見ている。友達は新聞 事を読むようにこころがけ
本のシリコンバレー」の
彼によると、現地には
街全体に起業家精神を肯
示し、全学生にメールで
つくばに必要「起業文化」
tive Camp(T
CC)
」を取材して印象
定 し、 そ れ を 促 す 文 化・
筑波大は先月、TCCを
枠 組 み は 整 い つ つ あ る。
者が集まるパーティーは
者、起業に投資する経営
業家や起業を夢見る若
た。また、同講堂で開か
講堂には空席が目立っ
通知したにもかかわらず
知られる。
き、起業家が多いことで
の先端企業が拠点を置
ルやアップルなど、多く
部の地域を指す。グーグ
毎朝、大学に行く前に読
む。殺人事件や政治の記事
ので、
熟読することはない。 ネットでは茨城県のニュー
きっかけとして読んでいる
く調べている。物事を知る
モ帳に写し、ネットで詳し 【応理2年・男性】
して、興味のある記事をメ
日常的には読まない。月
に 2、3 回 程 度 流 し 読 み を
会話の話題作りに役立てて
報収集している。
の他の情報源などからも情
購 読 し て い る。 紙 は か さ
スマホやタブレット上で
紙面を閲覧できる電子版を
【社学4年・男性】
報学類卒業)ら、一流経
来年度から授業化すると
れた最終日の起業プラン
するかなど、命を守る方
いた。参加者に起業のア
(ビジコン)を初めて開
象のビジネスコンテスト
に」を合言葉に、学生対
イデアを問うもので、学
萌芽を感じた。
風土があったという。起
少ないと思う。
的だったのは、審査員で
つくばで起業を目指す
若者が、夢を実現できる
営者による個別指導の時
発表会でも一般の観客は
法を日ごろからシミュ
新聞はあくまで情報源の
一つ。テレビやネットなど
もあるLINE社社長の
大成功だったと思う。だ
間だった。
日常茶飯事。街のバーで
かなければならない。一
いる。
【物理4年・男性】
生らのプランには審査員
森川亮氏(昭和 年度情
が、現場を取材して気に
は 技 術 者 た ち が 集 ま り、
つは、現在ある観測ネッ
をよく読み、関連記事にも
米・ シ リ コ ン バ レ ー =
が 驚 く ほ ど 少 な い の だ。
日本人は置かれていると
なければならない宿命に
状況に応じて多くの情
の進歩と相まって、気象
開発が進み情報通信技術
などに関する研究・技術
る。気象、洪水、土石流
という点である。要は発
情報発信が行われている
ツが作成されて警報等の
ていた場所では例えば土
で、防災施設が整備され
石流が砂防堰堤で捕捉さ
む習慣のおかげで、語彙力
スをあまり扱ってくれない
【知識図書3年・男性】
の で、 新 聞 で 情 報 を 集 め、
日常的に読む習慣はな
い。新聞を読むのは面倒な
お気に入りの場所
松美池を眺めながら、定 らっしゃい」と声をかけて
食を食べられる一学食堂が くれる、いいところだと思
清掃員が気さくに「いって
と思う。
新聞を読んでいる人も多い
関 心 の あ る 人 が 多 い の で、
る社会学類は、社会問題に
ている。自分の所属してい
ば、大手紙の記事を比較し
めるので便利。時間があれ
ないが、電子版は手軽に読
い場所で読むのに適してい
ばってしまうので、人が多
なることがあった。観客
月には、筑波大
からみれば無秩序な宅地
レーションしておくこと
目を通している。活字を読 【比文2年・女性】
昨年 月 日の伊豆大
島土石流災害(死者・行
いえる。
人)
、今年8
れ被害を免れた事例が数
時間開放している、3 落ち着く。入学して以来毎 う。
D棟のサテライト室に頻繁 日のように、この場所で定 【生資1年・女性】
生の恐れのある現象ある
に行く。普段は春日エリア 食を食べている。
いは今後の雨量などの予
大学の単一キャンパスとして、全国2位の広さを
誇る筑波キャンパスには、多くの建物があり、また
ときめき太鼓塾という
サークルに入っているの
報、注意報、警報が出さ
豊かな自然に恵まれている。学生生活を送る中で、
で授業を受けているが、課 【地球1年・女性】
くことが多い。最近は、文
れ、危険が迫った場合に
休日に読売新聞の茨城県
版 を 全 部 読 む。 テ レ ビ や
出身の経営者らが、起業
開発も災害を誘発するポ
トワークの観測データに
が大切である。
かれていることを一日も
方不明者
発表。
「事業規模が小さい方
がリスクが少ない」
「経
110もあるため、防災
基づいて、現在の科学レ
忘れてはならない」と述
名)
、9月
日の広島市土石流災
害( 死 者
【知識図書1年・男性】
は国家を挙げて取り組ま
テンシャルを高めてい
ベルで解析されコンテン
が養われたと思う。
べている。すなわち、日
である。防災施設が万全
訪れる場所は人さまざま。その中でもお気に入りの
グローバルコモンズの隣
題に行き詰まった時などは
の机が置いてある場所。実
サ館で太鼓を叩くのが毎日
多くあることを知るべき
でないことは東日本大震
場所はどこなのか。春日エリアや第一エリアなどで
家から通っており、講義の
測は限りある観測データ
えんてい
明治から昭和初期の物
理学者である寺田寅彦
本 は 急 峻 な 地 形、 も ろ
月
は、1934年の彼の書
きゅうしゅん
で「日本は気象学的にも
特殊な環境の支配を受け
ているために、その結果
い 地 質、 多 雨 で あ る 上
として特殊な天変地異に
絶えず脅かされなければ
に地震が多く活火山が
生環系・教授。東京大学農
学部卒業後、建設省(現国土
交 通 省 ) 入 省。 国 土 交 通 省
河川局砂防部砂防計画課火
山・土石流対策官などを経て、
2010年から現職。
イラスト=姉崎信(心理学類2年)
6 名 ) と 大 災 害 が 続 き、
名、 行 方 不 明 者
日の御嶽山火山噴火災害
報・予報が、さらに一部
は2007年から火山警
がある。活火山について
告・指示が出される場合
は市町村からは避難勧
る。自分の住んでいる場
いないかと言う点であ
待ち・指示待ちになって
どうか、換言すると情報
け取る努力をしているか
市町村や住民が情報を受
に、情報の受け手である
るという事である。第二
ベルの範囲で行われてい
と現段階の科学・技術レ
るという意識を高める努
民は自分の命は自分で守
確な情報発信を行い、国
進しつつ、行政からは適
防災インフラの整備を促
は防災施設の整備という
したが、日本の経済発展
災で我々は目の当たりに
しい風景で、広々している 【情報創成4年・女性】
石の広場が好き。あまり
行く機会はないが、大学ら
り 立 っ て い る の で あ る。 【医学2年・女性】
国土基盤の強化の上で成
から。大学会館の前の芝生
虹の広場は、学内を探検
も広々していて、
落ち着く。 していた時に、たまたま見
食事している。
座り、景色を楽しみながら
聞いた。(大西美雨=社会学類1年、
森脇慎=同2年)
住んでいる追越宿舎が好
る。友達と会う時にも、校
舎が遠いので声の大きさを き。共用棟前の広場のベン
時や講義がない時に立ち寄 【日日4年・女性】
ても居心地がよい。お昼の ら過ごしている。
立っている。特に、5階は
中 央 図 書 館 に よ く 行 く。
専門分野の図書を読んだ
石の広場の芝生は、日当 空き時間に帰宅できないの の楽しみ。
たりは丁度よく、一人でい で、そこで課題をやりなが 【生資4年・女性】
【人文2年・男性】
食を見ることもある。また
つ け た お 気 に 入 り ス ポ ッ 気 に せ ず 話 す こ と が で き、 チに座って星を見たり、月
ト。夜は街灯がなく暗いの のびのびできる。
り、お気に入り。
興味のある生物の図書があ
り、 探 し 物 を す る の に 役
で、文化系サークル館に行
台風が来襲するたびに各
の活火山では噴火警戒レ
所の災害発生の危険性は
出現頻度が増加しており
き ぐ
医学食堂でよく昼食をと
そこで徹夜で作業する。
地で浸水被害が発生して
ベルが併せて運用されて
どうなのか、大雨などの
力をしなければ防災・減
(死者
いる。
いる。
情報入手手段は何か、危
る。窓から外が見える席に
近年の時間雨量 ㍉㍍
以上の非常に激しい雨の
こうした現状の背景に
在る二つの重要なポイン
【医学1年・女性】
今後台風の大型化も危惧
災は実現しない。
自分の命は自分で守る
27
険が迫った時はどう行動
57
地球物理学的にも極めて
16
トを私たちは認識してお
50
ならない運命のもとにお
は る お
10
39
74
くと、奇麗に見える。
また、災害時に被害が
大きく報じられる一方
で、満月や流星群の時に行 【数学3年・男性】
から「世界で通じる内容
3日間のビジコン「T
sukuba Crea
も徐々に自信をつけるの
11
だ 」 の 声 が 上 が る な ど、
筑 波 大 学 は 7 月、「 つ
くばをシリコンバレー
平嶋健人
西本 晴男 教授(環境防災学)
にしもと
20
されている。防災の視点
24
11
63
(4)
2014 年(平成 26 年)11 月 4 日(火) オピニオン
筑 波 大 学 新 聞
第 317 号
筑波大学附属図書館主催 教科書や学術書、雑誌や新 後に教材や書籍などで度々
の企画展「図書館を飛び出 聞などに掲載された貴重な 使用された「鯰絵」や、日
で 谷 口 孝 介 教 授( 人 社 系 ) 品の複製本についての特別
が「土佐日記」や「枕草子」
、 講 演 を 行 う 予 定。
(油布知
した書物たち」が 月 日 資 料 が あ る。 企 画 展 で は、 本史の教科書に掲載されて 「 古 今 和 歌 集 」 な ど 古 典 作 夏、写真も)
観客を落語の世界に
から 月 日にかけて中央 中でも特によく使われる貴 いる「解体新書」の扉絵な
た。
語絵巻」や山崎宗鑑の「新
「住吉物
図書館新館1階貴重書展示 重 な 書 籍 を 一 堂 に 展 示 し ど が 並 ぶ。 ま た、
漫談や大喜利も
との距離が近い会場で、臨 れてしまう。ついに怒った
で行われた。演者と来場者 て池となり、また頭で遊ば
に引き込んだ。
月
月 の 学 園 祭 を は じ め、 子 で 会 場 が 盛 り 上 が る 中、
プした落語で、さらに来場 「 怪 獣 の バ ラ ー ド 」 の メ ド
日に第2 第2回口演ではレベルアッ 「 こ こ ろ の あ つ い う ち に 」
会は学外での活動に力を入 「
れており、
回口演を行う予定。
大喜利の司会を務めた猪 者を楽しませたい」と語っ レーを熱唱。このコンサー
狩弘大さん(医学2年)は、 た。
(田中開、写真も) トで引退する3年生の団員
3人に花束が贈られた。
コンサートを訪れた筑波
大の他の合唱サークルの男
いると聞き、その完成度に
ど全てを学生のみで行って
性は「選曲や編曲、伴奏な
意味はない。しかし、低音
共に力強さを増し、会場は
荘厳な雰囲気に包まれた。
この公演で引退した 畳
悠 樹 元 団 長( 工 シ ス 3 年 )
たたみ
驚かされた」と話した。
で落ち着いた曲調で始まっ
多彩なジャンル熱唱
合唱団むくどりの定期コ
ンサートが、 月 日、つ
回目を迎
くばカピオ
(つくば市竹園) た曲はリコーダーの伴奏と
で開催された。
えた今回は
「夢の旅」
をテー
第6部で歌われた「Hi は「今回のコンサートは自
マに、
合唱曲だけではなく、
d e A n d S e e k 」 分の集大成。とてもうまく
はボーカロイド曲を同団が いった。今後は後輩の活躍
Jポップやジブリ映画の挿
入歌など、多彩なジャンル
合唱曲に編曲したもの。過 に期待したい」と語った。
然の積み重ねのようなも
今のところ、ほとんど偶
り率直に言えば、人生は
し、外国に行ってみたい
れは狭かったのだ。しか
校生の世界は、それはそ
道ばかりしていた男子高
てしまった。最初のお目
場に出る哲学」にかぶれ
らないまま僕はその「現
だ、と語った。よくわか
アンコールでは、ミラー 開 催 予 定。
( 山 野 辺 拓 実、
ボールの演出や観客の手拍
面に関連写真)
12
室で開催されている。
らの資料が転載された雑誌
例えば、江戸の大震災に 古今和歌集」も 年ぶりに
企画展のテーマは「二次
なまず
利用」
。 大 学 図 書 館 が 所 蔵 ついて鯰をモチーフに描い 一般公開されている。これ
まう書物は、普段は貴重書
場 感 の あ る 落 語 を 披 露 し 男は自分の頭の池に飛び込
曲を披露。集まった観
ぎ去っていった日々を振り
客約 人を魅了した。
同団は 月 日にもアル
コ ン サ ー ト は 6 部 構 成。 返る曲で、団員たちは想い ス ホ ー ル( つ く ば 市 吾 妻 )
第1部で歌われた「ADI を込めて歌い切った。
でウインターコンサートを
の
て行われている地域活性化
EMUS」は、音の響きだ
変えるなど、のびのびとし
のとして進んでいる。
日にかけ
キャンペーン「つくばスタ
けを重視した曲で、歌詞に
た演技で観客を落語の世界
バックに、クラリネット
月
上に多く入会したこともあ
イル縁日2014」の一環
サクランボを種ごと食べた
のソロが優しく響く。バ
日から
り、その後の漫談や大喜利
として催された。落語研究
同口演は、つくばの多様
な魅力を紹介しようと、9
など、終止活気に包まれる
月9日には中央図書館 男の頭から桜の木が生えて
うれしい」と話した。
は ) 良 い 時 間 だ っ た が、
葛飾公演に向け、本番の
イオリンの掛け合いや
僕は今、文化人類学と
いう学問を勉強し、教え
作曲者の「思い」を奏でる
オーボエのソロで徐々に
当てだった国際関係論に
経験を生かしてほしい」
音楽は膨らむ。一度音楽
という漠然とした思いは
と語った。指導者の一人
は成績が悪かったので進
で、新日本フィルハーモ
学 で き そ う も な か っ た。
を求めていた。指揮者の
持っていて、
何となく「国
田中一嘉
(昭和音楽大学・
ター、三浦章宏(昭和
学などという学問は知ら
年ぐらい経った
ない。というより、原点
ラ は 優 し く す く い 取 り、
かもしれない。でも、よ
い、という言い方になる
日本一大きな田舎町で弓
なかった。名古屋という
に惹かれたのだろう。教
学に出会った。しかし何
そうでなければ、普通に
れ を 自 分 の 道 に し よ う。
文化人類学の可能性探す
人生とは偶然の積み重ね
交えつつ、音楽は更に壮
て し ま う の だ。 こ れ は、
者・指揮者の中田延亮は、
カッコつければ、人生を
を語ろうとすると嘘くさ
の挫折から立ち直り、充
何かしらの単純なストー
くなって自分で嫌になっ
実と栄華の中で書き上げ
大に広がっていく。ラフ
ラ ク タ ー を 考 え、
『自分
たこの交響曲に込めた
マニノフが作曲家として
にとってこの音はこうい
リーに回収されたくな
けではだめだ。音のキャ
う意味だ』と考えながら
「 思 い 」 を、 オ ー ケ ス ト
「楽譜通りに演奏するだ
弾くんだ」と団員に熱く
奏でる。
京都大学特定助教などを経
て、2013年から現職。著
書に『震災の公共人類学』
(世
界思想社)など。
ワークを通じて考えるん
異文化でのフィールド
う い う 不 思 議 な 問 い を、
そして文化人類学は、そ
問 い を つ ぶ や い て い た。
かとか、よくわからない
乗れる服装はどう違うの
ニに行ける服装と電車に
師は学生の前で、コンビ
かった災害というテーマ
学としては当時まだ新し
の関わりから、文化人類
に恵まれ、周囲の人々と
た。師匠と出会い、同期
である。僕は運がよかっ
その賭けの結果はどう
なったか?ごらんの通り
大学を出て就職しよう。
ひ
音符に込めた思いや意味
プロによる洗練された
演奏と指揮。学生の豊か
で堪能した2日間だっ
き む ら しゅう へ い
を一つひとつ模索しなが
な感受性が表れたオーケ
ら、団員は練習漬けの1
週間を送った。
ふれる世界を、心ゆくま
た。( 原 啓 一 郎 = 社 会 学
ストラ。美しい音色にあ
日の葛飾公演。練習
の成果は、ラフマニノフ
の交響曲第2番で大きく
類4年、写真も)
花開いた。第3楽章のイ
長調。ヴィオラの感傷的
な 音 色 の 後、 弦 楽 器 を
人文社会系・助教。東京大
学大学院中退、博士(学術)
。
木村 周 平 助教(文化人類学)
叫んだ。作曲者が楽譜の
際」とかつく学問を学ん
つ く ば 公 演 は「 成 功 」
と言えたが、指導者たち
始めて
張り詰めた。オーケスト
ている。この学問を学び
年度人間学類卒)の独壇
が、それまでは文化人類
ラをバックに、三浦は物
そ こ で 僕 は 賭 け に 出 た。
先 に 告 白 し て お く と、
僕にはあまり回帰すべき
つしかシンフォニーヒ
悲しくも美しい旋律を奏
もし文化人類学に希望を
「原点」と呼べるものが
ルズモーツァルトホー
でていく。美しいソナタ
だ ら よ い の か な と 思 い、
は収束し、再びオーボエ
ル(東京都葛飾区)で開
が中心の第2楽章、夜明
大学では文系に進んだ。
やクラリネットのソロを
イオリン協奏曲第1楽
を三浦のバイオリンが奏
催され、両日合わせて約
出して進学できたら、そ
ニー交響楽団での演奏経
筑波大学管弦楽団の第
章。ト短調の悲哀な調べ
でた瞬間、会場の空気が
1200人が訪れた。H・
けを連想させるト長調の
楽譜を見つめ、真剣に練習をする団員たち(
A棟で)
そこで偶然、文化人類
験を持つコントラバス奏
月
11
講 師 ) は「
(つくば公演
回定期演奏会が、 月
4日にノバホール(つく
ベルリオーズ作曲「序曲
フの楽曲特有の「歌うよ
第3楽章。声楽家として
うな」バイオリンの独奏
秀でた才能を持つブルッ
曲 第 1 番 ト 長 調 」、 S・
を、三浦は遺憾なく奏で
フ作曲「バイオリン協奏
ラフマニノフ「交響曲第
た。会場からは割れんば
『 リ ア 王 』」、 M・ ブ ル ッ
2番ホ短調」を、約3時
分以上止むことはなかっ
かりの拍手が送られ、2
間にわたって演奏した。
た。
15
12
する書籍の中には、多数の た浮世絵で、東日本大震災
や教科書は、会場で閲覧す
ることができる。
落語研究会の口演会「秋 きてしまい、面白がった友
の収穫祭」が 月 日にデ 人達がその頭の上で花見を
イズタウンつくば(つくば 始める。嫌がる男は木を抜
庫の中で厳重に保管してい
「 光 が 当 た る と 劣 化 し て し 市竹園)のイベントホール くが、その穴に水がたまっ
る。今回はめったにない機
た。
22
10
34
口演となった。
み、自殺を図るという、非
会なので、有名な書物のオ
会場を笑いの渦に包んだ「香車亭いろは」こと菊池
ゆとりさん(10 月 18 日、デイズタウンつくばで)
最も会場を沸かせたのは 現実的で滑稽な演目だ。
リジナルを実際に見てほし
や り て い
「香車亭いろは」こと菊池
い」と語る。
菊池さんは頭に帽子をか
会場を訪れた学生は「鯰 ゆとりさん
(知識図書1年) ぶり、シャボン玉を吹く演
絵に興味があって来た。現 の「頭山」という演目。吐 出 で 演 目 の 滑 稽 さ を 表 現。
毎年行っている口演会だ
が、今年は新入生が例年以
11
10
10
展示会を企画した情報管
理課の山本淳一副課長は
筑波大所蔵の「鯰絵」(10 月 28 日、中央図書館で)
物を見るのは初めてなので き 出 す の が 面 倒 だ か ら と、 登場人物の設定を大学生に
18
90
10
は団員に
「成功のその先」
31
20
58
ら、と思っている。
いところにしていけた
り多様に、より生きやす
ちょっとずつ、世界をよ
は、 こ の 学 問 を 通 じ て、
類学者になったからに
う。そして運よく文化人
ら学んだことのように思
うことは、文化人類学か
んでみればいい。そうい
いが開く可能性に飛び込
頑なにならず、その出会
宜 と の ) の 連 続 で あ り、
人生は偶然の出会い
( 人 と の、 問 題 と の、 時
ちでもそうだ。
した東北のある小さなま
そのことは、ここ数年
通っている、津波で被災
けるような人々がいた。
友人としてつきあってい
査対象ではなく、ずっと
何よりそこには単なる調
美しく、
ご飯もおいしく、
と し て 選 ん だ ト ル コ は、
て、深い考えなく調査地
に導かれていった。そし
12
12
18
21
場だった。ブルッフのバ
11
20
10
11
ば市吾妻)で、 日にか
10
4 日 の つ く ば 公 演 は、
東京フィルハーモニー交
13
「鯰絵」や「住吉物語絵巻」など
13
響楽団コンサートマス
2
貴重な書籍を展示
76
第 317 号
筑 波 大 学 新 聞
2014 年(平成 26 年)11 月 4 日(火)
学芸
(5)
筑波大生 44%が「制限すべきでない」
などの意見も出ている。アンケート調査や取材をもとに、スマホ使用の実態や、
わかった。一方で、
教員への調査では「スマホの使用で学生が授業に集中しない」
スマホだが、本紙の調査では約9割の学生に授業中のスマホ使用歴があることが
マホ使用に関する9個の
の協力を得て授業中のス
上智大、一橋大、法政大
山 学 院 大、 慶 應 義 塾 大、
◆調査方法
月中旬から下旬にか
けて、筑波大のほか、青
ずつ任意の教員を抽出
の全学群・学類から3人
ウェブ上で実施。筑波大
個を含むアンケートを
マホ利用に関する設問
教員に対しては、9月
上旬に授業中の学生のス
の回答を得た。
教員や学生の意見などを報告する。(油布知夏=人文学類、大西美雨、新田萌夏、
質問に答えるアンケー
し、計
「マイナビ」
( 本 社 = 東 京 都 千 代 田 区 ) の 1 月 の 調 査 で は、 大 学 生 の ス マ ー ト
フォン(スマホ)の保有率は9割を越す。学生にとって身近な存在となっている
林健太郎=社会学類、齋藤優斗=社会工学類)
ト を 実 施。 筑 波 大 で は
「授業妨害」認識に差
してはいけない」との指摘
り、勝手に公開したり転用
た内容は)個人の利用に限
しい」の意見や、「
(撮影し
なく実際に手を動かしてほ
ない」と回答したある教員
卓として使う」ことなどに
い用語などを調べる」
「電
ま た、「 一 部 使 用 を 認 め
る」の教員には「わからな
の意見があった。
で対応した方がよい」など
だ が、
「 撮 影 す る だ け で は 限するよりも活用する方向
もあった。
は「学生は授業に専念すべ
滞った」
「スマホの呼び出
集中していて資料の配布が
としては「学生がスマホに
「man
定 的 な 意 見 や、
「試験日時 特に支障がない」
するために認める」など肯
ではなく、教員の話に集中
回答した教員には「授業に
た。
「 全 面 的 に 認 め る 」 と 常識を疑う」と答えた。
た。 一 方、「 全 面 的 に 認 め
限り許可する姿勢が目立っ
■教員の意見
「学生の授業中のスマホ
の使用についてどう考える
きで、スマホ使用は学生の
■写真撮影
アンケートでクローズ
アップされたのが、授業中
を配布。うち
か」に対しては、7割が一
語・居眠りよりはまし」な
に板書やスライドをスマホ
360人から、慶應義塾
部使用/全面使用を認め
スマホを使うのは「眠気
覚まし」
「授業中の暇つぶ
ど「授業妨害にならなけれ
%。これに
側も
%が「無断で撮影さ
%だけだった。
業と関係ないことでスマホ
aba
(学習支援サービス) 場面を見るのはつらい」「授
を使用すべきではない」と
いったものが多かった。ま
た「授業進行の不備につい
てツイッターなどのSNS
に書きこむのではなく、教
員に伝えてほしい」のよう
な要望もあった。
一 方 で「 ス マ ホ を 使 い、
質問や議論が盛り上がるよ
うな授業につなげてほし
い 」 と い う 意 見 の よ う に、
スマホを授業で積極的に活
教員が授業でスマホを活用
する例もある。4月からスマ
方でも確認できれば、出席点を
出席を取っている。どちらか一
番号を記入する方法の2種類で
方法②紙の出席票に名前や学籍
ホを使って出席確認を行って
ると、QRコードを読み込めず
いる桑原朋彦准教授(生環系)
四苦八苦していた学生もいた
与えているという。
同准教授は①学生がスマホ
のカメラでQRコードを読み
が、URLを入力することで全
に具体的な方法やメリットを
取る、もしくはURLを直接
員が出席を登録できていた。
実際に同准教授が担当する
「微生物学Ⅱ」の授業を見学す
入力して学習支援サービス
聞いた。
し、ネット上で出席登録する
「manaba」にアクセス
味や価値を決めるのは、技
のか。同助教は「技術の意
では学生は、ネットやス
マホとどう付き合うべきな
指摘する。
ば授業のスライドの撮影を
く、単純に『相手の嫌がる
らスマホやネットに関係な
え方に合わせて対応する方 理解が深まったケースがあ
大 事 」 と し た 上 で、「 例 え に決めるよりも、相手の考 つ い て 議 論 を す る こ と で、
ことはしない』ことが一番
が、きっと気楽に衝突なく るという。
禁止すべき』などと一義的 ツイッター上で授業内容に
許 可 す べ き 』『 迷 惑 だ か ら 受けている友人と授業中に
影 す る の が 合 理 的 だ か ら ともわかった。同じ授業を
い」としている。
終的にはどちらか一つに絞りた
い て、
「 今 は ま だ 試 験 段 階。 最
同准教授は紙の出席票とスマ
ホの両方で出席を取ることにつ
と語る。
レッシュさせることができる」
ことに集中するため、頭をリフ
また同准教授は「manab
a入力時間には、授業とは別の
きるメリットがあるという。
確実に登録できたことを確認で
通じ、学生自身で自分の出席が
た出席確認ではmanabaを
る」
と語る。また、
スマホを使っ
で、集計漏れを防ぐことができ
同准教授は「紙の出席票とス
マホの両方で出席を取ること
月 日、2B棟で)=新田萌夏撮影
ても▽メール▽LINE▽
許す先生もいれば、不快に
子(
「微生物学Ⅱ」でスマホを使い出席確認する様
ツイッター……など複数の
術自体ではなく、使う人と
用したい姿勢も見えた。
う。
手段でのやりとりが求めら
教員の態度と相関関係
つ い て「 授 業 内 の デ ィ ス
カッションであまり発言で
の
を行った。その結果、全体
安東恵実さん(教育4年) 業への意識や態度、要望な
は、卒業研究として「現代 どを聞いたアンケート調査
んは「学生は教員の態度を 重 な 場 だ 」 と す る 意 見 が
挙がったことから、安東さ 表明し、反応を得られる貴
き な い 内 気 な 人 に と っ て、
の大学生の主体的な授業参
授業中におけるスマホの使
とがわかった。
にスマホを使用していたこ
るようだ」と話した。
安東さんは「学生の意見
の授業態度は結びついてい
を聞きながら、今後は教育
よく見ている。教員と学生 あった。
の 3 % を 大 き く 上 回 っ た。 いて話を聞いた。
SNS依存から抜け出す
り残されたくない』という
同 助 教 は「
( 自 分 の ) 担 関係を失うことへの焦りや 鍵 も ま た 人 間 関 係 だ と い
当授業でもスマホを使用す 不 安 が あ る の で は な い か 」 う。同助教は「事情があっ
用実態について調査してい
る」と話し、その主な用途
%に上る学生が授業中
てメッセージを確認できな
%より
% で、
「 支 障 が 出 る学生を見かけることがあ
たことがない」の
たのは
業に支障が出た」と回答し
と分析する。
る。
一方、授業中にSNSを 効果を高めるスマホの活用
また、
教員に対しては「伝
安東さんは7月から8月 え る 姿 勢 が 感 じ ら れ な い 」 利用することで、学習効果 方法を考えたい」
と語った。
上旬にかけて 人に対し授 「 下 を 向 い て 話 し 続 け な い を高めている学生がいるこ
ただ、支障が出た具体例
け出せるのではないか」と
また同助教によると、S い時があることをお互いに
N S の 弊 害 も 多 い と い う。 理解できれば、依存から抜
でほしい」など要望が複数 ツイッターは自分の意見を
加」をテーマに、大学生の
あんどう
本紙のアンケート調査で
も授業中のスマホの使用に
学生が授業中でも頻繁に
SNSを使う心理について
関係悪化防ぐため使用
音にするべきだ」との意見
では
(スマホ使用の)
ブレー 「 ス マ ホ で の 写 真 撮 影 は 無 写すことに時間を費やすの
キがかけられないので制限
もあった。
このほか、自由意見とし
て「スマホを使用している
ばよい」とする意見が目
%
の意見があった。
人へ
◆ ◆ ◆
教員側は授業中の学生の
スマホ使用をどう考えてい
るのか。筑波大教員
のアンケートではさまざま
インターネットの利用が 『 み ん な の 動 き や 話 題 に つ メッセージを確認する手間
人間の心理に及ぼす影響を いていきたい』といった関 が増えている。これがいき
過ごせる」と語った。
過ぎるとストレスになった
思う先生もいる。そこで『撮
り、勉強に集中できない原
その影響を受ける人。だか
係の維持を求める意識があ
因になりえる。
の重層化」が発生。頻繁に
る」と指摘。
「
『関係を悪く
同 助 教 は「
( 友 達 グ ル ー プ れる「コミュニケーション
■「目撃」
「学生が授業中スマホを
使用しているのを目にした
研 究 す る 藤 桂 助 教( 人 間
したくない』
『一人だけ取
答。
「いいえ」「わからない」 とネット依存との関連につ
「manaba」使用
近年では一人の相手に対し
一方、
「
(スマホ使用で)授
スマホで出席確認
はLINEやツイッターな
などの)人間関係において
ことがあるか」に対しては
系)に授業中のスマホ使用
な意見が噴出した。
などの重要な情報ならよ
し」……。本紙のアンケー
%、 いった意見もあった。
ト調査ではそんな声も上
と答えた筑波大生は
で 撮 影 す る 学 生 の 実 態 だ。 し音や操作音で授業が妨げ
筑波大生 %、他大生
と少なかった。
人に迷惑をかけなければス
「堂々と使う
「 制 限 す べ き で は な い 」 してほしい」
と し た 理 由 に つ い て、
「 他 のは教員に対し失礼」など
17
けない」
「試験などの重要
その是非に関しては
また「どちらでもない」は た。
また「使用を制限するべ な 情 報 を 正 確 に 把 握 で き 「 ノ ー ト を 取 り き れ な い 場
筑 波、 他 大 と と も に %、
との意見が挙がる一方、 合 は 認 め る 」
「 自 分 る」
「板書を書き
「 使 用 を 制 限 す る べ き 」 は き だ 」 の 意 見 で は、
が早く)手書きでは追いつ 「ない」は
対 し て は「
( 授 業 の ペ ー ス れ た こ と が あ る 」 と 回 答。
%、他大は
う こ と も わ か っ た。 ま た、 し た こ と が な い 」 は 筑 波
いような面白い授業をして
影した」と答えたが、教員
れ て い る だ け で 気 が 散 る 」 他大生は %に上った。板
■「無断撮影」
などの意見も。学生によっ 書などのスマホ撮影は日常
学生の調査では6割以上
化 し て い る よ う で、
「 撮 影 が「スマホで板書などを撮
い」
「隣でスマホを使用さ
立った。
%、他大生の %が「制
思うか」には、筑波大生の 「 学 生 が ス マ ホ を 使 用 し な
マホの使用について、どう
い る よ う だ。
「 授 業 中 の ス て「授業妨害」の意味が違
すべきではない」と考えて
■使用の是非
授業中のスマホ使用につ
いて、多くの学生は「制限
がった。学生の本音や使用
から回答を得た。
人の教員
人にアンケート
11
方法を探った。
大など他大から269人
33
「制
一 方 で、
「 着 信 の バ イ ブ 「 板 書 な ど を ス マ ホ 撮 影 し ら れ た 」 の ほ か、
などの意見が目立った。 を 利 用 し て い る か ら 」
「 授 業 に い」
「ある」 対する意欲が低下する」と
レーション音を控えてほし たこと」の有無に、
マホの使用は自己責任」「私
69
どのSNSではないかとい
57
75
限するべきでない」
と回答。 ほしい」という声も多かっ
32
%の教員が「ある」と回
藤桂助教
20
61
33
10
10
57
65
21
大幅に少なかった。
39
38
28
93
12
43
18
44
(6)
特集
2014 年(平成 26 年)11 月 4 日(火)
筑 波 大 学 新 聞
第 317 号
授業中のスマホ
他人に迷惑な行為は禁止
る と い う。
「 単 位 さ え 取 得 「 社 会 人 に な っ た 時、 例 え
できれば、授業中は何をし ば取引先の社長の前で平気
止 し て い る わ け で は な い。 別 に 約 束 を す る こ と は な
ナー』の範囲だと思い、特
作った」
(海後准教授)
。
らえない。だからルールを べきものだということに気
識』を唱えても理解しても る人がいる、マナーは守る
学生に対し、『マナー』
や
『常 ないか心配。それを気にす
ていても許されると考える でスマホをいじってしまわ
かった。だが、最近ではマ
の授業でスマホの利用を禁
う海後宗男准教授
(人社系) 演習のような少人数での授
ナーを無視し、好き勝手に
授業中の学生のスマホ使
用にあまり賛成しないとい
業では「授業に関係のない
振る舞う学生が増えてき
ここまで厳しく対応する は語った。
の は 学 生 の た め で も あ る。
づいてほしい」と同准教授
にその理由を聞いた。
た」と同准教授は語る。
j
j
j
れ ず、 あ る 授 業 で は 全 面
などの「筑波基準」を設け
禁 止 に な っ て い る ……。 てもいい。
つ あ る。 一 つ は、 問 題 に
今回のアンケートで浮
き彫りになったことは二
となって「授業中のスマホ
うことだ。その学生が主体
るのはあくまで学生だとい
最後に一つだけ指摘して
おきたい。スマホを使用す
を受けている学生にとって
ついてほとんどの人が
「スマホ」は瞬く間に普
及し、大学生の所有率は9
は 自 分 の や る 気 を 削 ぐ 迷 学生の授業中のスマホ使 割 を 超 え た。 そ う し た 中
惑 な 行 為 で し か な い。
「 集 用は許されるのか……。今 で、今回のアンケートでの
使用」について考える姿勢
に我々の将来を明るく照
とにまずルールを決める」
を 感 ず る 学 生 も 目 立 っ た。 その上で、例えば一部の教
の出席を認めない場合もあ か っ た と い う 現 実 だ。 早
に必要とする特定の波長
る理由は▽植物が光合成
進されたほか、青い光を
を実施。成長が大幅に促
EDを当てて育てる実験
昼間は日光を、夜間はL
に同准教授らは長時間光
ることが判明した。さら
いほど成長速度が速くな
光の光強度が強ければ強
ま た、 夜 間 に 当 て る
長速度を速くしすぎる
て方を工夫することで成
まだ課題もある。光の当
培技術が、LEDのよう
を抱える人類。新しい栽
する方法を模索してい
の光を照射できる▽熱放
当てると背丈が上向きに
るという。
射が少なく植物にダメー
高くなり、逆に赤い光を
し か し、 実 用 化 に は
ち方の変化を研究する福
の当て方による植物の育
周囲の環境を知る手がか
を 見 分 け る こ と が で き、
できるが、植物も光の色
人間は目で光の色を識別
ンギクやレタスなどの葉
この性質を利用するこ
とで、見栄えの良いシュ
かった。
形態が変化することがわ
る影響を調べている。
ポリフェノール量に与え
とを発見。現在光の色が
ノールの量が多くなるこ
培技術にしたい」と同准
でも利用されるような栽
「これから3~4年の
間に課題を改善し、国外
決策を検討中だ。
上げやすくさせるなど解
ら地上部の末端まで吸い
物学類2年、写真も)
田萌夏=社会学類2年)
が、今求められている。(新
は、 教 員、 学 生 の 意 思 疎
明確な意見を持ってい
自分だけ勉強に身を入れる 一部の学生の「大学生なの ンの使用を認めており、ス
のは大変だ」として、スマ だから制限はいらない」と マホだけを禁じるのはおか
ある授業では許可さ
れ、 あ る 授 業 で は 言 及 さ
らす光となるのか、注目
の よ う な 議 論 の 場 を 開 き、
教授は話す。環境の変化
し た い。
(添島香苗=生
ジを与えない▽長寿命
と、植物が必要とするカ
る。
……など、植物栽培に適
を当てることで成人病の
地中から吸い上げるのが
間に合わず、葉の先が枯
れ て し ま う こ と が あ る。
同准教授は、植物に人工
風を当てることで蒸散速
田 直 也 准 教 授( 生 環 系 )
実験結果を踏まえ、同
准教授はより短期間で栄
度を上げ、栄養素を根か
に聞いた。
養価の高い農作物を栽培
員が行うように「各授業ご
てを禁止している。違反行 生、 教 員 が こ の 問 題 に つ
に 伴 う 耕 作 地 の 減 少 や、
しんし
為が多い学生には、授業へ い て 真 摯 に 議 論 し て い な
人口増加による食糧問題
学生に迷惑がかかる行為全 け確実なのは、これまで学 一方、スマホ使用に罪悪感
ホ使用だけでなく、ほかの いう意見……。だが一つだ し い 」 と い う 意 見 も あ る。 そのためにはシンポジウム
繰り返すが、教員と学生
と の 議 論 が 必 要 だ と 思 う。
「 電 子 辞 書、 パ ソ コ 通 が 欠 け て い る こ と だ。
全 体 が そ ん な 雰 囲 気 の 中、 面禁止。一部許可。そして 方 で、
笑っている人がいる。教室 員、学生から噴出した。全 と全面禁止の意見がある一
中したいのにふと隣を見る 回のアンケートでは、この 教員の対応はさまざまだっ
急 な 論 議 が 待 た れ て い る。 こ れ で は 混 乱 を 招 く。
真摯に議論を
j
出てきた用語などを調べる
授業中にスマホやパソコ
ンで関係のないことをす
j
菜類を効率的に栽培でき
2007年に体育専門
学群に入学しました。実
は、元々体育学を学びた
いとは思っていなかった
ため、自分のやりたいこ
とや目標に関して思い悩
む日々でした。
そんな中、3年生の時
に友人、後輩と学生団体
を立ち上げ、200人規
模の交流イベントを開催
したり、学園祭に女優の
加藤ローサさんを招いて
トークショーを開催した
あいきょう
表情に愛嬌がある。
かっぽ
オレンジ色)
。接近して写
の上に登ってきた。せっか
くなので、手にカマキリを
乗せたままバイト先に向か
い、建物に入る前に近くの
茂みに逃がした。久々にカ
マキリと触れ合えて楽し
かった。
と活発に活動をし、人と
企業説明会を開催したり
そして、筑波大生の就職
報サイト「ツクバイト」
、
波大生専門アルバイト情
サ イ ト「 つ く い え 」、 筑
す。この文化がずっと継
であると思っておりま
れは筑波大の一つの文化
んいらっしゃいます。こ
い素敵な先輩方がたくさ
2年、野生動物研究会)
( 写 真・ 文 = 今 田 創、 比 文
人とのつながりや出会い
活動支援として年間 本
社を集めて合同
を 作 る「 き っ か け 作 り 」
っていきたいという想い
好きになり、ずっと関わ
感動し、筑波大が非常に
生の人の良さや温かさに
た活動を通して、筑波大
りました。また、こうし
に喜びを感じるようにな
非常にお世話になり、そ
れは私が筑波大の先輩に
は、理由があります。そ
筑波大生向けのサービ
スを提供しているのに
ています。
上の就活生の相談にのっ
を運営し、1000人以
以上の学内でのイベント
でいます。
い思い、日々仕事に励ん
伝いを一人でも多くした
たいていく学生さんの手
いと思っています。今後
に少しでも価値を届けた
もサービスを通して後輩
承されていくように、私
筑波大生と関わらせてい
しており、現在も多くの
サービスを中心に展開を
います。筑波大生向けの
リーという会社を営んで
株式会社クロノファクト
を立ち上げた親友と共に
現在、社会人になって
3年目となり、学生団体
た。
と思い、身近で何でも相
自分も目指していきたい
在 が す ご く あ り が た く、
からです。そのような存
いう言葉に感銘を受けた
輩にやってあげなよ」と
に返すんじゃなくて、後
ってもらった分は俺たち
の先輩方から「先輩にや
れませんが、一生ものの
は今は分からないかもし
ました。大学での出会い
やっている友人と出会い
人や、現在一緒に会社を
アをするようになった友
ここで3年間ルームシェ
いと思っています。私は
最後に、筑波大で出会
った縁を大事にしてほし
専門学群卒)
さ い。
(平成
年度体育
出会いを大切にしてくだ
出会いです。一つ一つの
談できる先輩を目指して
筑波大には面倒見の良
います。
ただいています。サービ
大生専門アパート情報
スの内容としては、筑波
も筑波大から世界に羽ば
をもつようになりまし
で企業
つくばセンター近くで白 真を撮っていると、木か何
かだと思ったのか、カメラ
が、 体 の 動 き や 大 き な 眼、 どを見て、判別を行う。
や 牙 で 攻 撃 さ れ る と 痛 い け根の色や、後羽の模様な る(チョウセンカマキリは
カマキリは私が最も好き とチョウセンカマキリは見 鎌の付け根が黄色いことか
な虫の一つだ。凶暴で、鎌 分けがつきにくい。鎌の付 らオオカマキリだと思われ
この中でも、オオカマキリ ら っ た。 こ の カ マ キ リ は、
マ キ リ、 コ カ マ キ リ な ど。 忘 れ て 写 真 を 撮 ら せ て も
センカマキリ、ハラビロカ トに行く途中であることも
身近に見られるカマキリ 昼堂々闊歩するカマキリに
は、オオカマキリ、チョウ 出会い、うれしくて、バイ
図
鑑
筑波での出会いを大切に
り、つくばカピオホール
20
「 無 断 で 携 帯 電 話 等、 授 ことはしないように」と口
業に関係のない電子機器を 頭注意するだけで、授業で
際にスマホを使うことを認
psbfo
使用しない」
「授業中に私
めている。問題なのは受講
る、私語をする、ゲームを
psbfo
j
osgfjo
psbfo
語をしない」…… 年前か
して遊ぶ、ほかの授業のレ
psbfo
osgfjo
生が100人を超えるよう
な 大 教 室 の 授 業 だ。
「 以 前 ポートを書く……これらの
は 誰 も が わ き ま え る『 マ
j
ら海後准教授は、初回の授
業で学生とこれらの約束を
ただ、海後准教授は全て
j
「授業の進行を妨げる」 る こ と だ。 だ が も う 一 つ
と、スマホをいじりながら 問いに対する賛否両論が教 た。
行為は全て、真面目に授業
j
筑
波
◇オオカマキリ◇
鈴木良弥 さん
交わしている。
授業中のスマホ使用について語る海後准教授
j
当てると横に広がりやす
日、共同利用棟で)=油布知夏撮影
j
した特徴を備えているか
月
j
ルシウムなどの栄養素を
(
psbfo
osgfjo
予防に効果的なポリフェ
3研究者が青色発光ダイ
月、 日 本 人 の
psbfo
osgfjo
いなど、照明色によって
らだ。
今年
)
るようになる可能性があ
福 田 准 教 授 に よ る と、
効率良い栽培技術確立へ
LEDで植物の成長促進
オード(LED)の発明
でノーベル物理学賞を受
賞した。LEDは消費電
力の少ない照明やブルー
レイディスクに利用さ
れ、我々の生活を支えて
いる。その一つが農学分
psbfo
osgfjo
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jifjgb
psbfo
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今回配布・集計したアンケート
クロノファクトリー
撮影地=つくばセンター周辺
20
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4.fjikv jifjgbgijdjo
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1.oihf
10
りにしている。同准教授
野だ。LEDを用いて光
15
はシュンギクやレタスに
LED の青色の光の中で育つレタスと福田直也准教授(10
月 24 日、農林技術センターで)
10
福 田 准 教 授 に よ る と、
研究にLED照明を用い
23
「マナー無視する
学生増えた」
10
第 317 号
筑 波 大 学 新 聞
2014 年(平成 26 年)11 月 4 日(火)
特集
(7)
対抗戦最下位と低迷
が、
分に島田拓也(社学
―
と一
3年)がトライを決めたも
のの、惜しくも
歩及ばなかった。
つかった。今後は筑波大ら
―
白鴎大にリードされる。第
までは帝京大と互角の戦い
し い ラ グ ビ ー で 勝 ち た い 」 1ピリオド終盤には
に譲らぬ点の取り合いと
と語った。 (山野辺拓実) と 2 点 差 ま で 詰 め 寄 っ た
が、第2ピリオドでは互い
ができた。最後は力負けし
たが、この敗戦で課題も見
4位で1部残留
月 日に秩父宮ラグ
ビー場(東京都港区)では
帝京大戦が行われた。前半
で惜敗した。
白鴎大には惜敗
分 に ト ラ イ を 許 し た が、
―
筑波大はゲーム序盤から
大は村越圭佑(同3年)の
をつけられる。終盤、筑波
3年連続出場も 位
シード権逃す
フリースローなどで反撃し
たが、逃げ切られた。
吉田健司監督(体育系・
准教授)は「練習でやって
全日本大学女子駅伝
位 に 終 わ っ た。 榎 本 靖
分 秒
( 位)
通 り。 ▽ 1 区( 6・4 ㌔ )
・
秋山桃子=
▽2区(5・6㌔)
・新山美
帆= 分 秒( 位)▽3
分
位)▽4区(4・
区(6・8㌔)
・久馬萌=
分 秒(
8㌔)
・藤丸佑紀=
( 位)
▽5区
(9・2㌔)
・
士・中長距離コーチ(体育 秒
き た こ と が で き て い な い。
それに対する迷いばかり
なった。第3ピリオドでは
Pシュートで勢いの乗る
笹山貴哉(体専4年)の3
と、杉浦佑成(同1年)も
出て、ベストのメンバーで
系・准教授)は「故障者が 中村真悠子(体育2年)=
分 秒
( 位)
▽6区
(5・
・ 大 森 由 香 子( 体 専
戦えなかった」と不調の理 2 ㌔ )
4年)= 分 秒( 位)
由を語った。
個人の記録と順位は次の
次の試合に向けて、頑張り
位で、8
関東学生リーグ
接戦に強さ
男子は3位
たい」と話した。(大西美雨) 区)周辺で行われた。筑波
陸上競技場(仙台市宮城野
全日本大学女子駅伝対校
で、試合に勝ちたいという
気 持 ち が 出 て い な か っ た。 選手権が 月 日に仙台市
シュートを決め、同点まで
点差
追いついた。だが、第4ピ
リオドで、白鴎大に
大は3年連続の出場だった
チーム中
が、一度も上位争いに加わ
れず
位以内に与えられるシード
権の獲得はならなかった。
1 区 秋 山 桃 子( 体 専 2
年)は流れに乗れず、 位
で 2 区 の 新 山 美 帆( 同 3
年 ) に た す き を つ な い だ。
きゅうま
2年ぶりの出場となった3
区 久 馬 萌( 同 3 年 ) は 力
(井口彩)
が優秀選手賞に輝いた。ま
た女子の水田亜莉沙(同4
年)が特別賞に選ばれた。
春季リーグで2位だった
男子は初戦で中央大に敗
れ、苦しい滑り出しとなっ
た。しかし、その後は接戦
選手権では頂点を目指す」
を強化して、 月の全日本
男子の藤本元監督(体育
系・助教)は「戦術面など
8月から行われていた関 を勝ち抜くなど、粘り強さ
東学生リーグが 月 日に を見せた。
チーム中3位、女子
走を見せたが、順位を上げ 終了し、男子は5勝2敗2
の後4区の藤丸佑紀(生資 は4勝2敗1分で8チーム
ることはできなかった。そ 分で
1年)が順位を一つ上げた 中3位に終わった。男子は
分
算224勝をマークした。
を経験し、実働
◆柔道
日、アメリ
世界ジュニア選手
―
月
(栗山菜帆子)
秒=2位
鈴木直美(地球1年)
分 秒=1位、
増山春菜
(同
1年) 分
訂正とおわび
日、トリ は
俊一
(地球4年) 分
▽学生一般クラス1
月
日まで行われる」
松井 月 日まで行われる」の誤
秒= り で し た。 ま た、
「関東大
ムパークかなづ)
【 男 子 】 とあるのは「リーグ戦は
ンス競技(
ル )【 女 子 】 ㌔ 級 内 尾
真子(体専1年)=3位◆
3 1 6 号 8 面「 女 子 バ
オリエンテーリング 日本 レ ー 秋 季 関 東 大 学 リ ー グ
学生選手権ロングディスタ 戦 」 の 記 事 で、
「リーグ戦
カ・フォートローダーデー
権(
月
秒で 女 子 は 加 納 明 帆( 同 4 年 )
が、最後まで苦しいレース 加 藤 芳 規( 体 専 4 年 ) が、 と語った。
面に関連写真) が続き、2時間
プロ野球ソフトバンクの
来季監督に、野球解説者で
点を振り返った。
11
分に鈴木啓太
(体専1年)
前半を終えた。続く後半5
(
と抱負を語った。
度の
筑波大学大学院に通う工藤
現役引退後は野球解説者
として活動し、今春には同
筑波大はこの日の勝利で
年間で通
公康氏(体育1年)が就任
大学院に入学。人間総合科
14
がトライを決め、5―7で
9月 日から開催されて
いる関東大学対抗戦で、筑
分に連続でトライを
分、
月
波大ラグビー部の低迷が続
い て い る。
関東大学1部リーグが9
日 現 在、 決められた筑波大は、 分
に亀山宏大(同3年)のト 月6日から 月2日まで国
ライで5点を返した。しか 立代々木競技場第二体育館
開幕から4連敗し、8チー
ム中5位。思うような結果
(東京都渋谷区)などで行
し流れを覆せず、
分、
を出せないでいる。
帝京大戦でトライを決め 1部残留が決定した。 月
た 鈴 木 は「 後 半 開 始 後 に 1、2 日 に 行 わ れ る、 1 位
月 日に熊谷スポーツ 分に連続トライを決められ われている。男子は 月
― で敗北した。
日現在、 チーム中4位で
文 化 公 園( 埼 玉 県 熊 谷 市 )
義塾大戦では前半2分に福
デ ィ フ ェ ン ス の 隙 を 突 か から4位のトーナメント方
で行われた第3回戦の慶應
岡堅樹(情科3年)がトラ
れ、 ト ラ イ を 決 め ら れ た。 式の試合で、最終順位が確
入念な練習でしっかりと守 定する。
と
―
試合終了間際には、ゴー
ル正面の位置でフリーキッ
クを獲得。中野嘉のゴール
などでプレーした。
(現ソフトバンク)や巨人
位で西武に入団。ダイエー
ら1981年のドラフト6
気高(現愛工大名電高)か
大学院は休学も
工藤氏 監督就任へ
左を狙ったシュートはポス
さちろう
トに当たったが、詰めてい
た戸嶋祥郎(同1年)が頭
で押し込み追加点を挙げ
た。
DF陣の懸命の守りに応
えた中野嘉は「自分のとこ
ろでボールが収まればチャ
ンスになるとわかってい
た。周りの選手のおかげで
自分の前にスペースがで
度の日本一
することが内定した。今季
学研究科でスポーツ医学な
リーグ優勝と
限りで退任する秋山幸二監
どを学んでいる。監督に就
き、狙い通りにシュートを
督の後任で、日本シリーズ
16
10
イを決めるなど、
22
20
37
11
リードして折り返す。後半
22
28
18
18
11
52
12
月 日には、東海大湘
3分、7分、 分にトライ 備を固めたい」と話した。
古川拓生監督(体育系・ 南キャンパス(神奈川県平
を決められた筑波大は、
分 に 水 上 彰 太( 体 専 4 年 ) 准教授)は「後半 分ごろ 塚 市 ) で 白 鴎 大 と 対 戦 し、
月 日にかけて行われている。1
月
向け負けられない戦いが続
後に正式に発表されると見
打つことができた」と先制
く。中野嘉は「残り試合は
位に浮上したが、残留に
31
35
10
秒=8位【女子】▽選手 6日から 月
小林大悟(心理1年)
日にかけて
3位▽学生新人クラス1
学サッカーリーグ戦」の記
分 事 で、
「リーグ後期が9月
12
【古河市立古河サッカー場(茨城県古河市)で森
脇慎=社会学類2年、写真も】関東大学リーグ後期
が9月6日から
部リーグ残留争いを繰り広げている筑波大は
日、駒澤大と対戦し、2─0で勝利した。今季初の
位に浮上し、降格圏を脱出
24
16
19
11
19
15
18
権クラス 宮田優花(心理 行われている」とあるのは
3年)1時間 分 秒=6 「 9 月 6 日 か ら 月 日 に
11
連勝を飾った筑波大は
日現在)
た中野誠也(同1年)から
全て残留を争っている相手
の深い位置でボールを持っ
パスを受けた中野嘉が、ワ
本に対し、筑波大は1本
と防戦一方。しかしGK岩
ントラップしてから右足で
番
脇力哉(同3年)を中心に
転落する大一番となった一
21
17
する可能性が高いという。
任する場合は大学院を休学
秒=9位▽学生新人クラス いたします。
村里奈(芸専3年)
位▽学生一般クラス1 中 かけて行われている」の誤
分
りでした。おわびして訂正
16
戦。エースナンバーの
守りきり、前半を0─0で
26
36
15
11
した。
( 月
嘉が 活 躍
を背負う中野嘉大(体専4
勝ち続け、
残留を決めたい」
工藤氏は愛知・名古屋電
年)が全得点に絡む活躍を
制点をもぎ取った。
終える。後半は筑波大が攻
分、左サイド
10
20
られている。
前日に最下位の中央大が
中野
26
16
との直接対決。この調子で
めに転じ、
22
30
ゴール左隅にシュート。先
たため、
勝てば降格圏脱出、 見せた。
前半、駒澤大のシュート
引き分け以下なら最下位に
位の東京国際大に勝利し
10
10
10
11
20
12
18
36
11
26
21
09
14
38
10
36
14
13
18
12
31
74
44
10
36 17
10
26
10
15
20
57
10
12
第4ピリオド、フリースローでゴールを狙う村
越(10 月 26 日、白鴎大戦で)=林健太郎撮影
工藤公康氏
11
66
29
32
20
12
40
26
12
10
関東大学リーグ
巧みなドリブルで果敢に相手ゴールへ攻める中野嘉大(10
月 26 日、駒澤大戦で)
13
ラ
グ
ビ
ー
30
14
10
13
11
29
16
10
46
26
57
10
相手選手を振り切りトライを狙う鈴木(10 月 18 日、帝京
大戦で)=ラグビー部提供
11
10
35
30
16
10
10
10
17
10
関東大学リーグ
降格圏を脱出
11
帝京大戦も敗れる
今季初連勝で 10 位浮上
(8)
2014 年(平成 26 年)11 月 4 日(火) スポーツ
筑 波 大 学 新 聞
第 317 号
勝3敗1分けで東海大、帝京大に次ぐ3位に終わったが、明治
日に行われた。筑波大は勝てば優勝という大一番で帝京大に
【バッティングパレス相石スタジアムひらつか(神奈川県平塚市)で鈴木拓也=
人文学類3年、写真も】8チームが2回戦総当たりで戦う首都大学秋季1部リー
グの最終戦が 月
波大は流れを変えようと細
春から同リーグは勝率を争う「勝
度戦わなければならない。だが今
看板を固定できたことが勝率制の
た。川村 卓 監督
(体育系・准教授) 見せた。そして、この左右の2枚
率制」に変更。
試合数が少なくなっ
リーグ戦を勝ち抜く上で大きな強
が先発の軸として安定した投球を
3年)と左腕の西島隆成(同3年)
筑波大の投手陣を見た場合、今
よしき
季、制球力のある大間幹起(体専
活 躍 し た が、
「下位打線が打てな
砲の平井孝治(同4年)ら主軸は
打った國井伸二朗(同3年)や主
一方で、打線の「勝負弱さ」が
浮 き 彫 り に な っ た。 主 に 1 番 を
3年)など3年生に中心選手が多
今年のチームは投手では大間と
西島、
野手では國井や板﨑直人
(同
すこともできなかった。
ちあぐねるなど、左投手を打ち崩
を支えた。
郎(同1年)がフル回転でチーム
筑波大は2006年秋以来の首
都大学リーグ優勝まであと一歩
は「春は(勝率制が初めてで)手
かった」
(川村監督)
。最終戦で帝
得るまで、最大で相手チームと3
だった。チームはリーグ序盤から
探りの戦いだったが、ようやく戦
京大の1年生左腕・本野一哉を打
記者の目
順調に白星を重ね、首位で最終戦
みとなった。試合を作れる大間と
勝率制の戦い方では、投手陣の
たかし
を迎えた。だが、最後は帝京大に
西島という先発2人が優勝争いを
勝3敗1分けで最終順位
繰り広げる原動力になったのだ。
取っていた。この場合、勝ち点を
が 勝 ち 点 を 得 る「 勝 ち 点 制 」 を
は、相手チームに先に2勝した方
う。だがこれまでの順位決定方法
士が各2回、戦う総当たり戦を行
方が有利になる」と説明する。
の先発投手が揃っているチームの
戦目がないので)ある程度の実力
ので有利。だが、勝率制だと(3
1戦目と3戦目をエースで勝てる
9試合に登板した抑えの大場遼太
登板した石黒敦也(同2年)と同
だ。リーグ戦全
きな役割を果たしたのが中継ぎ
は7試合にも上る。接戦の中で大
取ってほしい。
年以来5度目のリーグ優勝を勝ち
の2枚看板を中心に、接戦に強い
打線に課題はあるが、大間と西島
く、
来年も上位進出が期待できる。
盟第3代表となった筑波大
心 で 臨 む こ と を 強 調 し た。 どで行われた。首都大学連
准教授)は選手たちに平常
は関甲新学生連盟第1代表
ついて川村監督は「勝ち点制だと
また筑波大の強みは接戦を勝て
絶 対 的 な エ ー ス の い る チ ー ム は、 ること。今季1点差で制した試合
特徴が重要なカギになる。これに
投手陣がチーム支える
い方が分かってきた」と語る。
敗れ、
は3位。それでも春の6位から大
きく順位を上げ、6年ぶりに関東
地区大学選手権に出場するなど躍
進のシーズンだった。
躍進の要因はリーグの運営方法
の変更に適応できたことだ。筑波
大の攻撃を止められなかっ
だが試合終了後、初回につ
大の所属する同リーグはチーム同
た。
いて「いきなり3失点は厳
の上武大と対戦、1―2で
拙攻が目立った。6点差で
た春季リーグから成長でき
動きが固かった。6位だっ
が、八回に先発投手の西島
ゴロの間に1点を先制。だ
筑波大は二回、無死満塁
のチャンスを作ると、内野
タジアム(横浜市中区)な
筑波大打線は三回、先頭
の板﨑直人(同3年)が左
しい。せめて1点に抑えて
迎えた九回には、二死満塁
たと思うが、優勝を逃した
三塁打を浴び、
逆転された。
で3位入賞、9月に台湾
今年8月の第 回全日
本大学ボート選手権大会
で行われたアジアジュニ
九 回 は 三 者 凡 退 で 終 わ り、
ど、1年生ながら世界を
1―2で敗れた。
つことができた。この調子
舞台に戦う。入学から半
ア選手権では優勝するな
で全日本インカレの優勝に
年で早くも部を牽引す
レー部に所属していた
高校生の時。中学ではバ
数々のタイトルを持つ
が、ボートを始めたのは
と思いつつも、心から本
の高い舞台で戦いたい」
たいスポーツで、レベル
にやっていた。自分がし
員 の 姿 に「( ボ ー ト を )
心不乱にオールを漕ぐ部
ように進むボートと、一
練習だった。水面を滑る
に水面を進むボート部の
筑波大入学後は迷わず
漕艇部に入部。朝は午前
なった。
年の時にはキャプテンと
いと思うように。高校3
り、世界を相手に戦いた
を漕ぎ、夜はボート練習
気で打ち込めるスポーツ
用の機器を使ったトレー
が、持ち前の体力で、学
た。その後は「勝ちたい」
ニ ン グ を 行 う。
「大学の
5時から霞ヶ浦でボート
一心で練習に没頭。高2
近くに練習場がある早稲
やってみたい」と強く心
の1月には早くも日本代
田大や慶應義塾大などの
引 か れ、 入 部 を 即 決 し
表の選考合宿に招集され
強豪に比べると、水上で
が見つからなかった。
た。日本代表になれるの
の 練 習 量 は 限 ら れ る が、
位に入賞していた。だが
上部を差し置いて常に上
東高に進学。そこで目に
そんな中で地元愛媛県
のボートの強豪校、松山
から復帰。見事日本代表
り返る。2カ月後に故障
ましに支えられた」と振
焦ったが、母や友人の励
考を前に練習ができず)
日 が 続 い た。「( 代 表 選
その矢先の3月に腰を
故障し、練習ができない
期待は一気に高まった。
ボート協会や友人などの
の代表選考に向けて地元
た小原のボートは、世界
い」
。周囲の期待を乗せ
ルを目指して頑張りた
は間違っていない。メダ
を見ると、練習の方向性
だが、今シーズンの結果
獲 得。
「まだまだ力不足
目標は、来年7月にイ
タリアで開催されるU―
いたい」と話す。
その分質の高い練習で補
れる。小原は1人乗りか
「
(バレーもマラソンも)
人数によって細かく分か
があり、種目は漕ぎ手の
のオールを持つ「スカル」
ウィープ」
、小さい2本
オールを両手で持つ「ス
漕艇にはさまざまな種
目がある。大きい1本の
ら 4 人 乗 り ま で こ な し、
世界選手権でのメダル
幅広い種目に対応できる
万能型の選手だ。
世界でのメダル獲得目指す
し て い る。
(田中開=教
部提供)
育学類1年、写真は漕艇
チーム
位に終わったが、世
界の強豪のレベルを知
中
の世界選手権は
の大舞台に力強く漕ぎ出
人の枠に残ると、6月
人。同月の最初の選抜で
は招集された
人中6
内のマラソン大会では陸
(鈴木拓也)
06
の座を勝ち取った。8月
る、筑波大漕艇部期待の
けんいん
向けて練習していきたい」
と話した。
14
したのは、沈む夕日を背
新人だ。
試合中8試合に 「 守 り の 野 球 」 を さ ら に 磨 き、
前打で出塁。だが、続く國
ほ し か っ た 」 と 話 し、
「 い 惜敗した。
のチャンスを作るが、押し
日に横浜ス
三塁から右中間に2点適時
隆成(体専3年)が二死一、
◇
のは悔しい」と語った。
月
の
他人からやらされるまま
小 原 有 賀(体専1年)
失 敗 で 併 殺 に 終 わ る な ど、 つもと比べると選手たちの
井伸二朗(同3年)が犠打
かい継投策に出たが、帝京
三回、先頭打者の板﨑が左前打を放つ(10 月 19 日、
帝京大戦で)
出しの四球で1点を返すの
が精いっぱいだった。
たかし
「リーグ戦最後の試合だ。
明治神宮大会の出場権を
いつも通りやろう」
。 試 合 かけた関東地区大学選手権
― は攻守の切り替えが上手く
前、川村 卓 監督(体育系・ の初戦が
得点を決め、それぞれ
、 ―7と大差をつけて、 いかず苦戦した。だが最終
戦では第3セット以降、そ
中西監督は「秋季リーグ ういった切り替えができ勝
逆転勝ちを決めた。
41
1―6で敗れ、
神宮大会の出場権をかけた関東地区大学選手権の出場権を6年ぶりに獲得した。
2位の帝京大とは勝率で並んだが、春季リーグの順位が帝京大よりも下だったた
で
10
め、筑波大が3位となった。
リーグ3位で終了
挙に3点を先行される。西
時三塁打を浴びるなど、一
得意の接戦に持ち込め
初回、
先発の西島隆成
(体
ず、試合は終始、帝京大に 専3年)は制球が定まらず
島は四回にさらに1点を失
―
い、この回途中で降板。筑
二 死 一、二 塁 か ら 中 越 え 適
主導権を握られた。
「第1、 撃の多くを防ぎ、
日に行われ、女子は 序盤から苦戦した。
第3セットを奪取した。
12
逆転勝ちで3位入賞
後半流れつかむ
を許すなど、劣勢の場面も
秋季リーグ
前 に 失 点 を 喫 し て 第 1、2
た、萩谷沙也加(体専1年) セットを奪われた。
【 青 山 学 院 記 念 館( 東 京 がスパイク賞を受賞した。
青山学院大との3位決定
都渋谷区)で林健太郎=社
会学類2年、写真も】9月 戦では、チームの強みであ
多かった。だが徐々に流れ
第3セット前半は、相手
の素早い攻撃の前にリード
から行われていた秋季関東 る高さを活かしたブロック
月
大学1部リーグの最終戦が を 相 手 に か わ さ れ る な ど、 をつかみ、後半は相手の攻
青 山 学 院 大 に 逆 転 勝 ち し、 2セットは守備が機能して
日、青山学院大戦で)
23
25
スパイク賞を受賞した萩谷沙也加( 月
か
ゆ
は ら
27
19
続 く 第 4、5 セ ッ ト は、
(中西康己監
5勝5敗で8チーム中3位 い な か っ た 」
に入賞。 月に行われる全 督 = 体 育 系・ 准 教 授 ) と、 全 日 本 代 表 の 井 上 愛 里 沙
10
首都大学野球1部リーグ
日本インカレに向けて弾み 何度も相手のフェイントの ( 同 1 年 ) を 中 心 に 次 々 と
アジアジュニア選手権優勝 漕艇部期待の新人
お
10
10
10
をつける結果となった。ま
初回 1 死一、二塁、先制の適時打を浴びる先発の西島
(10 月 19 日、帝京大戦で)
26
40
19
12
12
14
10
14
15
最終戦敗れ優勝逃す
12
28
第 317 号
筑 波 大 学 新 聞
2014 年(平成 26 年)11 月 4 日(火)
スポーツ
(9)
「今日は何から始めようか」
「キャッチボール!」。夕闇が
迫る野球場に元気な子どもた
ちの声が響き渡る。ボールを
持ってグラウンドに出るとめ
い め い ボ ー ル を 投 げ 始 め た。
いよ」と一人一人声をかけて
「もう少し踏み込んだ方がい
も ら い、 ア ド バ イ ス を も ら
う。「そう、いいね」。褒めら
れた少年は得意げな笑顔を見
せた。
「 星 空 野 球 教 室 」 は
2008年ごろから活動を始
め、 年からは筑波大学社会
貢献プロジェクトの一環とし
て活動を行っている。毎週水
曜日、午後5時 分〜午後7
地域の一員として何かできな
れるのではと期待した。
とで、何かヒントが得ら
閉店
分前になると店員
で、
日曜はどの店も休み。
開けておけば、もっとも
不 便 極 ま り な い。「 店 を
イタリア人にとって最
も大切なのは、家族や友
間を売らない」のだ。
う小学校3年生の女の子は
んどなく、大学は敷居の高い
にとって大学との接点はほと
的には近くても、地域の人々
遠い」と評されていた。地理
少 や 練 習 場 所 の 不 足 に よ り、
は、ボランティア指導者の減
ムに所属していた子どもたち
案した。当時地域の野球チー
授(体育系)がこの活動を発
タリア語。イタリア語を
かった。授業はすべてイ
最初の授業は、いつ終
わったのかさえわからな
たかし
いか」と考えた川村 卓 准教
「 新 し い 友 達 が で き た り、 友
遠 い 存 在 だ っ た。
「大学だっ
野球教室を始める前、筑波
大は地域の人々から「近くて
く ば 市 近 隣 の 小 学 生 に 対 し、
達同士でアドバイスし合った
院生が小学生に指導
野球の基礎動作や試合形式の
りするのが楽しい」と魅力を
の
練習指導を行っている。指導
練習機会は土日に限られてい
た。しかしそれではなかなか
(イタリア)
い。外国語で外国語を教
をすべきかもわからな
の言うことも、自分が何
全く知らないので、先生
者は野球の経験があり、コー
て 地 域 の 中 で 暮 ら し て い る。
大山 祐季
わると、こんなに混乱す
月に留学し、現地でイタ
ベネチアのカ・フォス
カリ大学に2013年9
のような授業をすれば伝
乱を経験したことで、ど
ただ身をもって不安や混
る の か と 初 め て 感 じ た。
この野球教室だ。最初は大学
リ ア 語 の 授 業 を 受 け た。
人以上集まる
口コミで評判が広まり、晴れ
まっただけだったが、すぐに
は、私がイタリア語を全
イタリアを選んだ理由
わるかのヒントを得た。
らと」と客を店に入れさ
は、
「もう店を閉めるか
た。
うけが出るのに」と思っ
係ない。昼は一度閉店し
人、恋人との時間だ。多
家 族 と テ ー ブ ル を 囲 み、
少もうけが出なくとも関
せない。
当初は馴染めなかっ
しかしその生活に慣れ
る と、 徐 々 に 見 方 が 変
夜も早く店を閉め一目散
に帰宅する。
残業もせず、
土日は家族とゆっくり過
ごす。高い給料をもらえ
たとしても、一日中働か
されて自分の時間を失う
のは、
全く幸せではない。
大切な人と過ごす時間の
ほうが、給料よりずっと
価値があるのだ。
このような価値観で社
会が成立つイタリアで
る。家族を大切にするイ
く 知 ら な か っ た か ら だ。
タリア人の社会だからこ
ほどの人気となっている。
は、 人 が 人 ら し く 働 き、
わった。仕事をして金を
そ、社会が家族を尊重す
なものは何か」を教えて
稼ぐということは、自分
る の だ。
( 日 本 語・ 日 本
くれた。ベネチア人の生
た。せっかく店に行って
の時間を売るというこ
筑波大学で外国人への日
も昼休中で閉まっていた
と。 彼 ら は「 働 か な い 」
本語教育を勉強するなか
分あるの
川村准教授は「今後も野球
の普及活動に力を入れていき
り、閉店まで
人が社会をつくってい
開け、途中正午から午後
に早く出ろとせかされ
活 は 日 本 人 と 全 く 違 う。
3 時 ま で 昼 休 み を 挟 み、
で、日本語を全く知らな
教えることの難しさを
午 後 7 時 に は 閉 店 す る。
たい。地域の人々に喜んでも
知った。そこで、自分が
ントを実施。また、プロの
同部は日本の学生トップ ンに対し筑波大のシンボル 者 が 毎 年 増 え て う れ し い。 な イ ベ ン ト に し て い き た
レベル・関東大学バスケッ 「 桐 の 葉 」 の ボ デ ィ ー ペ イ 毎年質が上がっている、と い」と話している。
昆虫食を楽しむ
パトロール
実施できるのが特徴。ビブ
スは筑波大学人間総合科学
研究科の学生3人がデザイ
ロール活動を行う「ジョギ
どをしながら、地域のパト
来 年 3 月 ま で、 市 民
200人を対象に実験を実
とができる。
茨 城 県 警 と つ く ば 市 は、 ンしたもので、つくば市に
市民がジョギングや散歩な 申請すれば無料でもらうこ
ングパトロール(ジョグパ
採集した。最初は食べるの
一方、試合後のファン交
昆 虫 を 食 べ る イ ベ ン ト 唐揚げなど7品。材料とな
流会には観戦に来た小中学 「 む し 食 う べ 」 が 月 日 る昆虫はメンバーが学内で
オレンジや水色のビブス
を着た市民が地域を巡回
つくば市の担当者は「安
心・安全なまちづくりには、
時ごろに
で、これからも『楽しさ』を
外国で、知らない外国語
朝、店を午前
合言葉に活動したい」と抱負
文化学類3年)
い人に日本語で日本語を
を 語 っ た。( 油 布 知 夏 = 人 文
の で は な く、「 自 分 の 時
らうために始めた活動なの
ていれば毎回
さらに約1年間の生活
で は、「 人 生 で 最 も 大 切
職員の子どもが
人程度集
よう。そうして始まったのが
は筑波大が練習機会をあたえ
上達しない。それなら、平日
カ・フォスカリ大学
語った。
チング論の勉強をしている
人の大学院生。毎回多くの子
どもたちが集まっている。
練習では、キャッチボール
やフォームの確認のような野
球の基礎のほか、走ったり片
足でバランスをとる練習など
基本的な体の動かし方も教え
る。そのため「野球が上手く
なるだけじゃなく、走るのも
速くなってうれしい」と喜ぶ
子も多い。練習中は皆真剣な
表情でコーチの指示に聞き
入っているが、休憩中などの
時間は和気あいあいとした雰
囲気で、子どもらしい笑顔を
見せていた。参加者は男の子
が中心だが、女の子も珍しく
る。日曜日は何もできず
DJに頼み、選手紹介や試
たほか、プロチーム「つく
い物時など、自由な時間に
土曜は午前中のみの開店
トボール1部リーグに所
の準優勝、さらに6月の関
ばロボッツ」関係者の指導
セミが一番人気
散歩しながら
を学習する立場になるこ
筑 波 大 学 バ ス ケ ッ ト ボ ー ル 部 が、 年 一 回 の つ く ば 市 で の ホ ー ム
ゲーム(本拠地での試合)で行う「ファン交流イベント」が好評だ。
属。今年5~6月の関東大
合経過の克明な解説も行っ
学類2年)
3年前から始めており、
今年は選手の等身大パネルとの記念撮影や、
年ぶり
年ぶり
東大学新人戦では
を求め、会場一体となる応
をためらう参加者もいた
市民の防犯意識が欠かせな
施し、参加者のアンケート
生や、若い女性ら約100 に 生 物 農 林 系 棟 で 行 わ れ
が、口に入れると「ごはん でおいしかった」と話した。 2年)は「安全性について
し、あいさつをしたり、不
い」とした上で「外を出歩
や犯罪の発生件数変化を検
入れるのが同リーグ・ホー
人が参加。筑波大チームの た。自然と触れ合うことの
審者・車をチェックするこ
ト)
」の社会実験をつくば
ムゲームでのファンサービ
メンバーで、学生の日本代 楽しさや昆虫の魅力を伝え
弁護士や教職員に意見をも
とで▽犯罪の予防▽住民の
と人気だった。参加した奥 に簡単な健康調査を実施し
る人が多いと思っていた
前は(昆虫食に)抵抗のあ
待できるという。
帯強化……などの効果が期
犯罪不安の低減▽住民の連
協力してもらい、防犯意識
く機会が多い筑波大生にも
今後も継続するという。
証する予定。
結果次第では、
スだ。学生の発案で行われ
らいながらイベントを作り
市内で9月から始めてい
るもので、過去のイベント
表選手らによるサイン会も ることを目的とするT‐A
上げることができた。開催
~5日、拓殖大学、国士館
トが相次いだ。1部リーグ と企画したもので、学生や
が、みんな食べてくれて良
る。
ではTシャツやタオルなど
普段食べ慣れない昆虫を
に合いそう」と好評。中で
もセミの唐揚げは「鶏肉に 食べるため、つくバグのメ
大学を相手に戦い全勝した
西宏太さん(生物2年)は たり、アレルギーや食中毒
向をこらした。
言葉のもとにさまざまな趣
る・つなぐ・つくば」の合
イベントを組織した1人
提供された料理は蜂の子
で、
同部の牧原史明さん
(比 などの市販品に加え、つく
学チームは少ないという。 し、昆虫食を楽しんだ。
クした食感と濃厚な味わい ある上原拓也さん(生物圏
なかった。蜂の子がサクサ た。つくバグのメンバーで
とがあり、昆虫食に抵抗は う促すなど安全面に注意し
食べる人をテレビで見たこ 調の悪い人は試食しないよ
と話した。
一般的な防犯パトロール
かった。虫が捕れる時期に
な っ た ら ま た 開 催 し た い 」 活動と違い、自警団やボラ
問い合わせ=つくば市危
機管理課(電話:029─
を向上させたい」
と話した。
(添島香苗、写真も) る必要がなく、通勤時や買
(平嶋健人)
883─1111)
文2年)は「今年は準備に バグのメンバーが手作りし
ンティア団体などに加入す
半年以上をかけたが、参加 たトンボの天ぷらやセミの
20
今年のイベントでは「得
点王」
予想などのほか、
ファ
ホ ー ム ゲ ー ム で は、
「 つ く で同様のイベントを開く大 教 職 員 な ど 約
「 食 糧 が な い 状 況 で 昆 虫 を などの危険性を説明し、体
を販売。さらに今年
似 て い て 食 べ 応 え が あ る 」 ンバーたちは参加者に事前
援で試合を盛り上げた。
価値観の違いに学ぶ
人が参加
10
(福原直樹)
の優勝を果たした。
20
催され、「一緒に写真を撮っ CT「つくバグ」が、昆虫
15
10
てほしい」などのリクエス への興味を持ってもらおう
15
月4
10
27
の評価もあり、来年も大き
全選手のサイン入りボールが賞品の「得点王予想」など、学生のア
学選手権大会では
ない。毎回参加しているとい
10
イデアをふんだんに盛り込んだ。年々、参加するファンが増えてい
基礎動作や試合形式の練習
るといい、同部の関係者は「今後も地元との『絆』を深めるために
男子バスケットボール部
10
その同部が「自分たちの
試合を見てほしい」と力を
蜂の子に箸を伸ばす参加者(10 月 15 日、
生物農林系棟で)
院生とバッティング練習をする小学生(10 月 29 日、野球
場で)=平嶋健人撮影
星空野球教室
時まで、筑波大の野球場でつ
30
10
10 周 年
30
続けていきたい」と話している。
イベント後、笑顔で記念撮影する選手と子どもたち(10
月 5 日、中央体育館で)=男子バスケットボール部提供
12
ファン交流イベントが好評
(10)
2014 年(平成 26 年)11 月 4 日(火) 学生生活
筑 波 大 学 新 聞
第 317 号
未登録車の撤去開始
から徴収したICタグ代は
県が宿舎を無償貸出
計 約 3 0 0 万 円 で、
「この
ままでは将来的なICタグ
きクリエイターズハウス
茨城県は、つくば市松代
の 公 務 員 宿 舎 を「 い ば ら
ら無償で貸し出す。アニメ
年)
。
「住居」としてではな
公務員宿舎2棟4戸(築
有する空き家となっていた
入居者の制作活動支援
の値上げは避けられない」
(同課)という。
ICタグは現在、自転車
が盗まれた場合やICタグ
自体が壊れた場合は無料で
転車を買い替えてICタグ (仮称)
」として、個人やグ
再配布している。だが、自
車・バイク登録制度の運営
をなくした場合は1000
やゲーム、スマートフォン
月か
を交換する場合やICタグ
450万円かかる。一方で
円を徴収。大学は今年度か
し、県のコンテンツ産業の
今年度、同制度に充てられ
育成を狙う。
アプリなどのコンテンツを
続きの際にICタグ代とし
制作する若者の活動拠点と
昨年度の約1400万円か
て1000円を徴収してい
望する新入生から、入学手
ら大幅に減額。さらに来年
た 予 算 は 約 3 0 0 万 円 で、 ら学内で自転車の利用を希
ループ、法人向けに
費は主に人件費など毎年約
値上げも視野に
ICタグ1年
迷惑駐輪や放置自転車をなくすことを目的に、ICタグを用いた自転車・バイ
ク登録制度が運用されてから1年になる。今年度から未登録自転車などの撤去が
始まったが、当初予定していた不適切な駐輪をした学生に対するメールでの警告
はまだ行われておらず、学内は今学期も多くの自転車であふれている。当初は無
料配布だったICタグも今年は実費を徴収。来年以降はその値上げの可能性が浮
上するなど、新たな問題も浮き彫りとなってきた。
(鈴木拓也=人文学類3年)
度は予算がゼロの可能性も
提供する宿舎は、県が保
る。
ある。また今年度の新入生
てもらう」という目的は
変わらない。ただ、1号
機では衛星の温度や電池
定だ。開発チームは、今
から宇宙に放出される予
Sの日本実験棟
「きぼう」
打ち上げられた後、IS
テーション(ISS)へ
トに相乗りし国際宇宙ス
構(JAXA)のロケッ
た。宇宙航空研究開発機
げられることが決まっ
2016年9月に打ち上
号 機「 I T F ― 2」 が、
筑波大学生が製作する
小型人工衛星「結」の2
を引き出せるよう努めた
いため、メンバーの能力
りも)チームの人数が多
「
(1号機を開発した時よ
チーム代表の犬塚健斗
さ ん( 工 シ ス 4 年 ) は
する。
合成音声でも情報を発信
授=シス情系)だという
ト責任者・亀田敏弘准教
信が簡単」
(プロジェク
「モールス信号よりも受
2号機ではそれに加えて
送 信 す る 予 定 だ っ た が、
だ。 彼 ら が 読 む 絵 本 に、
トーリーテリング研究会
を読み聞かせるのは、ス
絵 本 の「 お 話 会 」
。絵本
まっている。お目当ては
の一室に子どもたちが集
曜日の昼下がり、図書館
の残量をモールス信号で
年2月に打ち上げられた
い。2号機は絶対に成功
「きぼう」から放出
告する予定だったが、まだ
■120台廃棄処分
ただ同課によると、自転
筑波大は今年4~ 月ま 行われていない。学生生活
でに未登録自転車など計約 課は「年内には警告を始め
200台を各エリアの撤去 たい」としている。
同課によると当初予定さ
場所に移動、うち一定期間
が過ぎた約120台を廃棄 れていた警告や撤去作業が
処分にした。学生生活課に 進 ん で い な い こ と に つ い
が衛星からの電波を受信
させたい」と抱負を語っ
相乗り衛星として打ち上
にJAXAのロケットの
線が一心に注が
れている。
ストーリーテ
リング研究会
は、毎月1回吾
妻保育所(つく
ば市吾妻)とつ
しての利用が想定されてい
入居者が負担する。入居期
水道代などその他の費用は
の用紙をホームページから 中 旬 か ら 入 居 を 開 始 す る。
く、アトリエやオフィスと
受 付 締 切 は 月 日 ま し込む。書類選考の後、
敷金、駐車場代が無料だが、
で。個人、団体共に、所定 月下旬に面接を行い、 月
る。部屋数は2棟合わせて
ダウンロードし、郵送で申
11
間は最長で2017年3月
20
室で、キッチンやダイニ
11
人やグループでの利用は活
ての利用は2室までで、法
ングなどは共用。個人とし
作活動の進捗状況を確認す
入居後は支援担当者との
自転車環境シンポジウム
面談を定期的に実施し、制
までの予定だ。
学生と意見交わす
交通マナー講演
動規模によって部屋数を決
め る。 入 居 の 際 は、 家 賃、 る。また、入居者支援のた
め、 制 作 に 必 要 な 技 術 を
(原啓一郎)
交通法の対象になってい
る」と説明。過去に自転車
事故で相手に後遺症を負わ
せ、多額の賠償金を請求さ
れた例を挙げ「事故を起こ
行っている。絵本だけで
けに絵本の「お話会」を
書館で、地域の子ども向
から始まる。選んだ絵本
お話会の準備は、読み
聞かせの絵本を選ぶこと
館学類の学生だ。
い」と語った。
ンテンツ産業を活性化した
ネットワークを形成し、コ
波 大 を は じ め、 地 域 と の
れない」と話した上で、「筑
しい産業が生まれるかもし
の人が協力することで、新
居してほしい。学生と地域
んは「筑波大生にもぜひ入
ボ代表取締役、島袋典子さ
ンではどんな気持ちなの
た、「登場人物はこのシー
にアドバイスをする。ま
き手の目線に立って丁寧
む速度などについて、聞
持ち方や言葉の抑揚、読
でも気軽に乗れるが、道路
語を、子どもたちが集中
1年)は「自分が読む物
だ稲冨明子さん(図情メ
持てる工夫をする。 月
ちが物語の展開に興味を
(栗山菜帆子)
講演では、同署の小髙正 歩道を通ってもらえるよう
路交通課長が「自転車は誰 な取り組みを提案した。
けて意見を交わした。
して聞いているのを見る
員が自転車マナー向上に向 いて危険だ」と指摘。歩道
演した。また、学生と教職 と自転車が同じ道を通って
内の自転車問題について講 リアンデッキでは、歩行者
の職員らが交通マナーや学 センターの近くのペデスト
署の交通課長や学生生活課 ん(応理3年)が「外国語
その後のディスカッショ
が 月8日に筑波大学1D
棟で開催され、つくば中央 ンでは、全代会の新山歩さ
くばインキュベーションラ
なく、紙芝居の読み聞か
の内容をある程度覚える
だろうか」と、全員で頭
を整備し、歩行者には必ず
せも行う。普段は週に1
まで読み込み、会員の前
人で、そ
の多くが知識情報・図書
いる。部員は
読み聞かせの練習をして
回 ミ ー テ ィ ン グ を 行 い、
持った人材の紹介を考えて
学 生 生 活 課 が 主 催 す る してしまえば人生が一変す
と話した。
いる。管理運営委託者のつ 「自転車環境シンポジウム」 る可能性もある」
県が貸し出すつくば市松代の「いばらきクリエイタ
ーズハウス」=つくばインキュベーションラボ提供
12
日、お話会で本を読ん
10
よ る と、 第 一、三 エ リ ア で て、学生からは「撤去しな
は 主 に 未 登 録 自 転 車 を 各 いと実効力が伴わない」な
114台、 台撤去し、総 どの意見が大学によせられ
これに対し、
合研究棟A周辺では駐輪ス ているという。
ペース外にあった約 台を 同課は「自転車問題は学生
できずに消滅した1号機
「 む か し む か し、 あ る
と こ ろ に ……」
。ある日
の製作経験を生かし、作
と同じだが、1号機の故
げられたが、内部に何ら
16
やかだ。まだまだ絵本を
を見送る会員の顔も晴れ
とうれしい」と話す。
練習の成果を発表する
場が、保育所や図書館で
読み足りない子どもたち
を悩ませ、読み方を模索
のお話会だ。図書館のお
は、すぐに絵本の本棚に
お話会が終わって部屋
を出る親子の顔も、彼ら
話会には、毎回親子合わ
することもしばしばだ。
人が訪れる。お
話会では手遊びを交えな
の気配りを忘れない。お
む最中も、子どもたちへ
ける。話し手は絵本を読
め、話し手の声に耳を傾
たちはじっと絵本を見つ
話会が始まると、子ども
れない。ストーリーテリ
思い出す時が来るかもし
に、今日の読み聞かせを
子どもたちが大人に
なった時、ふとした瞬間
た。
に読む絵本を探してい
駆け寄り、親と一緒に次
せて約
分で3冊の絵本
参加した先輩が、絵本の
そこでは何度もお話会に
で お 話 会 の 練 習 を す る。
をめくる速さをわざと遅
も。そんな時は、ページ
たちが飽きてしまうこと
を読むが、途中で子ども
がら約
図書館学類3年、
写真も)
( 佐 々 木 優 = 知 識 情 報・
出 の 一 冊 を 残 し て い く。
も、彼らの心の中に思い
ング研究会はこれから
子どもに思い出の一冊を
くば市立中央図
26
10
くしたりして、子どもた
読み聞かせの練習をするメンバー(10 月 26 日、
春日福利厚生棟で)
撤去。同課では「今後も撤 の マ ナ ー の 問 題 で も あ る 」
びかけて、学生の意識を変
「全代会などが呼
去、廃棄作業を続ける」と と 指 摘。
している。
えてほしい」
と話している。
■計画通りに進まず
■ICタグの値上げも
ただ、現在は人員不足か
一方、昨年から大学の一
ら学内の撤去作業は不定期
に行っている。また制度開 部で浮上したICタグの値
始当初は、登録したにもか 上げ案について学生生活課
日、総合研究棟Bの開発室で)
月
会議で進捗を報告しあうメンバーたち
(
障原因とみられる電気回
かの不具合が生じて衛星
子どもたちの目
た。
年
業を進めている。
年
月に完成し、今年2月
路のパーツなど内部の構
と大きさや重さは1号機
造を改良するという。
からの電波を受信できな
いまま、6月末に大気圏
に突入し消滅した。
(井口彩、写真も)
ストーリーテリング研究会
15
30
13 11
だが、1号機が達成で
きなかった「子どもや一
般の人にも手作りの簡易
アンテナで電波を受信し
25
12
10
かわらず不適切な駐輪をし は「今のところ決まってい
た学生に対してメールで警 ない」と話している。
「結」2号 16 年に打ち上げ
34
「結」の1号機は
3月に開発を開始。
11
10
50
12
2号機は1辺約 ㌢の
立 方 体 で 重 さ 約 1・2 ㌔
10
35
第 317 号
筑 波 大 学 新 聞
2014 年(平成 26 年)11 月 4 日(火)
学生生活
(11)
2014 年(平成 26 年)11 月 4 日(火) トピックス(12)
下田臨海実験センター
ヒマラヤ山脈のマンセイル峰 世界初の登頂成功者
学内総合
学芸
スポーツ
スポーツ
9面へ
得点を決め喜ぶ筑波大選手(10 月 12 日、青山学院大戦で)
=林健太郎撮影
8面へ
先制点を挙げた中野嘉大(10 月 26 日、駒澤大戦で)=森
脇慎撮影
2面へ
高性能の新型海洋調査船「つくばⅡ」(10 月 24 日、静岡県
下田市で)=平嶋健人撮影
5面へ
多彩なジャンルの曲を披露し、観客を魅了した(10 月 10 日、
つくばカピオで)=合唱団むくどり提供
秋季関東大学リーグ
中村 眞理子
合唱団むくどり 定期コンサート
今年9月 日にヒマラヤ山脈の未踏
峰・ マ ン セ イ ル 峰( ネ パ ー ル・ 標 高
6242㍍)の登頂に世界で初めて成
功 し た、
「日本山岳会学生部女子ムス
タ ン 登 山 隊 」 の メ ン バ ー の 一 人。
「足
奥 ヒ マ ラ ヤ・ ム ス タ ン の マ ン セ イ ル
中村さんにとって、今回が初めての
海 外 登 山。
「禁断の王国」と呼ばれる
た」と登山を振り返る。
ての標高を目指すことに感動を覚え
の断念を余儀なくされた。登山中は深
のメンバーの一人が体調を崩し、登山
い降雪に見舞われた。さらに、登山隊
の天気は大きく荒れることはない」と
いた。登山前、
現地の天気予報では
「山
さ数㍍級のクレバス(氷河の巨大な裂
されていたが、その予報は外れ、激し
峰。登破には数々の困難が待ち受けて
マンセイル峰にアタックする中村さん(9 月 29 日、キャ
ンプ 2 とマンセイル峰の間の氷河で)=本人提供
29
を一歩一歩進めるごとに、人生で初め
け目)にも遭遇し、その上を通過する
こ と も。 数 々 の 困 難 に ぶ つ か っ た が、
はと思った」と、苦境を乗り切った表
「せっかくの登山だから楽しまなくて
情で語る。
今や数千㍍級の山々を登るほどだ
が、意外にも中学・高校時代は美術部
に所属するなど、アウトドアとは真逆
の生活を送っていた。当時は日本国内
の山に登った経験すらなく、富士山な
ど有名な山しか知らなかった。しかし
高校時代、エベレストなど世界最高峰
関東大学リーグ
何事も楽しむチャレンジ精神
「登山で自分と向き合える」
そんな思いから、筑波大入学直後に
ワンダーフォーゲルクラブに入部。初
たい」と思うようになった。
旅してみたい。世界中の山を登ってみ
ついても話す。登山以外でのチャレン
の食材を食べた」と異文化との交流に
見 つ け た 」 と 語 る。 ま た、
「登山隊の
れた岩や石)が道端に並んでいるのを
他のメンバーが敬遠するような、現地
めて登った山は東京都奥多摩の雲取山
編集後記
し、強みと弱みは表裏一体
です。2面のインタビュー
記事で永田恭介学長が指摘
大 学 で は 宗 教 学 を 専 攻 す る。「 た だ
単に登山するのではなく、現地の文化
を見たら驚くのでは」とほほ笑む。
ちが、海外登山に挑戦する今の私の姿
び 山 の 風 景 を ス ケ ッ チ す る。「 旧 友 た
た画力を生かして、登山の際はたびた
身の成長をかみしめる。美術部で培っ
登山に余裕が生まれたと感じる」と自
に な っ た。
「 1 年 生 の こ ろ と 比 べ て、
が、今は後輩を引率しながら登るまで
指す彼女を待つ山は、まだまだ無数に
ろ を 教 え て く れ る 」。 さ ら に 高 み を 目
「山に登ることで自分と向き合うこ
とができる。山は自分の足りないとこ
の意欲を見せる。
全く異なる経験が得られる」と登山へ
経験ができた。新しい山に挑戦すると
び た い と い う。「 今 回 の 登 山 で は 良 い
将来はカナダで本格的な登山技術を学
は 国 内 の 山 小 屋 で 働 い て 資 金 を 蓄 え、
高い向上心を内に秘める。大学卒業後
「 登 山 技 術 は ま だ ま だ 未 熟。 経 験 を
積 ん で、 さ ら に 磨 き を か け た い 」 と、
ジ精神も旺盛だ。
ではないでしょうか▼しか 社会学類3年)
キュラム。これに惹かれて に、学ぶことは多い気がし
の 講 義 を 履 修 で き る カ リ 点が成果を生んだこの好例
専門分野を超えて、他学類 受賞しました。学際的な視
域をカバーした学群・学類。 断的な研究でノーベル賞を
性」でした▼幅広い学問領 物学を融合させた、分野横
くの票を集めたのが「学際 した下村脩氏は、化学と生
……話し合いの中で最も多 う▼特別 招 聘 教授に就任
波 大 の 強 み は 何 な の か?」 れていないのが現実でしょ
報戦略室」の会議に参加す 最大限に活用した上で、そ
筑波大学の今後のブラン するように、学生が筑波大
ディング戦略を考える「広 の特徴である「学際性」を
や生活に触れるのも面白い」と興味の
ある。峰々の頂を吹く風は、今日も彼
おうせい
幅も広い。マンセイル登山のために訪
女を山へといざなう。
次号は
月
日(月)
入学を決めた学生も多いの ます。
(編集長・平嶋健人=
しょうへい
る 機 会 が あ り ま し た。「 筑 れを研究成果に結びつけら
れたムスタン地方は、チベット仏教の
ても苦しく、
登るだけで精一杯だった」
影響を強く受け、その文化が残った数
(小野憲司=社会学類1年)
( 2 0 1 7 ㍍ )。
「初めて登った時はと
少 な い 地 域 の 一 つ だ。
「ネパールを散
策している時、マニ石(仏教典が刻ま
発行予定です
8
の山々を登った経験を持つ校長先生と
出会い、徐々に登山に興味を持ち始め
た。全校集会で校長先生の登山の体験
談を聞くうちに、少しずつ「世界中を
12
さん(人文4年)
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筑 波 大 学 新 聞
第 317 号
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