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2015年7月号
水稲 農 報 水稲営農情報 ◎障害の回避は水管理で 登熟を向上させるためには、根の老化を 防ぎ、刈り取り直前まで活力を維持するこ とが大切です。そのため、間断灌水による 水管理を励行しましょう。 収穫前の早めの落水は、乳白・心白・腹 白米・粒張り不足の原因となり品質や食味 を落とします。田んぼの排水路・排水溝を 整備して、稲刈りに支障のない限り落水期 は遅くまで延ばして下さい。(刈り取り5 ∼7日前まで水田を乾かさない)高温の期 間が続くようであれば、水の掛け流しなどを行い、稲体を冷 やして乳白・心白・腹白米の発性を抑えましょう。 ◎適期刈り取りの励行について 一穂の籾の 85%程度が黄色く熟れる頃が収穫最適期です。 なお、茎や葉が緑色であっても籾は黄色くなっていることが 多いので注意が必要です。 収穫時期の目安は、出穂期 ( ほ場の 50% が出穂した日 ) か ら 30 日∼ 32 日程度が刈り取り適期となります。刈り取りが 早い場合は青米・未熟米が多くなり品質が低下し食味も低下 します。 刈り取りが遅い場合は胴割れ米・茶米が多くなり品質が低 農畜産課 課長 0969-22-1105 下し、食味も低下します。 ◎収穫・乾燥・調整の留意点 ①コンバイン収穫 ・刈り取り作業は、 「つゆ」がなくなった頃から始めるの がもっとも効率が良く、しかも傷籾や穂切れ・枝こう付 き籾の発生も少なくなります。 ・こぎ胴の回転数が高すぎると傷籾の発生が多くなります ので、規定の回転数を守りましょう。 ・収穫した生籾は、2 時間以内に通風乾燥を行って下さい。 ②掛け干し 高温の時期ですので乾燥に注意しましょう。 ・期間は 3 ∼ 4 日とし適正玄米水分 15 ∼ 16% で早めに脱 穀しましょう。 ③乾燥・調整について うまい米づくりの総仕上げは乾燥調整です。 ・乾燥は玄米仕上げ水分 15%を目標とします。過乾燥は品 質食味を落としますので注意して下さい。 ・乾燥にあたっては高温乾燥にならないよう機種にあった 温度設定で行いましょう。 ・乾燥直後は籾水分のばらつきが大きく常温まで穀温を下 げないと籾摺作業で肌ずれが発生しますので注意して下 さい。 花卉 花 卉 中原 英幸 クルクマ栽培について ᭶ 㡯┠ 水 稲 新木 真一 䠍᭶ 䠎᭶ 䠏᭶ 䠐᭶ 䠑᭶ 䠒᭶ 下島営農指導センター 080-1729-1629 䠓᭶ 䠔᭶ 䠕᭶ 䠍䠌᭶ 䠍䠍᭶ 䠍䠎᭶ ㏻ᖖ᱂ᇵ ᱂ᇵయ⣔ ඖ⫧ ᐃ᳜ ㏣⫧ 通常管理 ㉺⟶⌮ ㉺ᚋ⟶⌮ ᤣ⨨㏣⫧ 䕿 䕿 ᤣ⨨᱂ᇵ 䠍䠌䠽ᙜ䜚❅⣲䚸⇥㓟䚸ຍ㔛䜢ᡂศ䛷䠍䠌䡚䠍䠑㼗㼓⛬ᗘ⏝䛧䜎䛩䚹䠄⫧ᩱྡ䠖㻯㻰㼁㻡㻡㻡䚸䜶䝁䝻䞁䜾䚸㻸㻼䝁䞊䝖䛺䛹䠅 ␇ᖜ䠍䠏䠑䟛䚸␇㛫䠓䠑䟛䚸ᰴ㛫䠐䠌䟛䛾༓㫽᳜䛘䚹䠍䠌䠽ᙜ䜚䠏䠈䠌䠌䠌⌫⛬ᗘ䚹 䠍ḟⱼ䜢᥇ⰼᚋ䚸㏣⫧䜢⾜䛔䜎䛩䚹⫧ᩱ䛜ษ䜜䜛䛸ⴥⰍ䛜ⷧ䛟䛺䜚䚸ໃ䛔䜒䛺䛟䛺䜚䜎䛩䚹ⴥⰍ䜢┠Ᏻ䛻㏣⫧䜢⾜䛔䜎䛩䚹 ◲ຍ⇥Ᏻ䚸ኳⲡⰼ䚸䢗䢙䡴䢚⫧ᩱ䛺䛹䜢⏝䛩䜛䛛䚸ᾮ⫧䜢⾜䛔䜎䛩䚹 ᐃ᳜ᚋ䛿༑ศ䛻₤Ỉ䜢⾜䛔䚸䛣䜎䜑䛻₤Ỉ䜢⾜䛔䜎䛩䚹 ⴥ䛜እഃ䛻ᕳ䛟≧ែ䛿Ỉ䜢䜋䛧䛜䛳䛶䛔䜛䝃䜲䞁䛷䛩䛾䛷䚸ⰼ䛾㒊ศ䛻Ỉ䛜ᖖ䛻⁀䜎䜛䜘䛖䛻Ỉ⟶⌮䛧䜎䛩䚹 ᐃ᳜ᚋ䚸ಖ 䛾䛯䜑␇䛻䝡䝙䞊䝹⿕そ䛩䜛ሙྜ䛿䚸₤Ỉ㊊䛰䛸⌫᰿䛜↝䛡⭉ᩋ䛩䜛䛾䛷ὀព䛧䜎䛩䚹 㢼䛻ᙅ䛔䛯䜑䚸ᇶᮏⓗ䛻䛿䝃䜲䝗䝡䝙䞊䝹䜢タ⨨䛧䚸䝃䜲䝗䛿㛤䛡䛯䜎䜎䛸䛧䜎䛩䚹 ᇶᮏⓗ䛻䛿㐽ග㈨ᮦ䛿⾜䛔䜎䛫䜣䛜䚸ရ✀ḟ➨䛷䛿ⱖⴥ䛜᪥↝䛡䛧䜎䛩䛾䛷䚸䠎䠌䠂௨ෆ䛾㐽ග䜢⾜䛔䜎䛩䚹 㞧ⲡᑐ⟇䛸䛧䛶䚸ᐃ᳜ᚋ䚸ⱆ䛜ฟ䜛๓䛻䝂䞊䝂䞊䝃䞁ங䜢ᩓᕸ䛧䜎䛩䚹㞧ⲡ䛜䛝䛟䛺䛳䛶䛛䜙䛿ຠᯝ䛜䛒䜚䜎䛫䜣䚹 䜎䛯䚸ᩜ䝽䝷䜔䝲䝅䜺䝷䚸䜿䜲䞁䝖䝑䝥➼䜢␇䜈ᩜ䛝䚸㞧ⲡᑐ⟇䛸䛧䜎䛩䚹 ⌫᰿䛜䠍䠌䉝௨ୗ䛾ప ⟶⌮䛷䛿⭉ᩋ䛧䜎䛩䛾䛷䚸ฟ᮶䜛㝈䜚ಖ 䛻ດ䜑䜛⟶⌮䛜ᚲせ䛸䛺䜚䜎䛩䚹 ᥀䜚ୖ䛢䛶⌫᰿㈓ⶶ䛩䜛䛻䛿䚸⭉ᩋ⋡䛜㧗䛟䛺䜚䜎䛩䛾䛷䚸ᇶᮏⓗ䛻䛿䝝䜴䝇䛷䛾ᅡሙᤣ⨨䛝䛸䛧䜎䛩䚹 ෭ⶶᗜ䛜䛒䜛ሙྜ䚸㻝㻡䉝⛬ᗘ䛷⟶⌮ಖ⟶䛩䜛䛣䛸䛻䜘䜚䚸⭉ᩋ䜢㜵䛢䜎䛩䚹 ᆅୖ㒊䛾ⴥ䛜ᯤ䜜䛯䜙ษ䜚ྲྀ䛳䛶䚸䝝䜴䝇እ䛷ฎศ䛧䜎䛩䚹እẼ 䛜䠍䠌䉝௨ୗ䛻䛺䜛㡭䚸䝝䜴䝇䜢㛢䜑ษ䜚䜎䛩䚹 䠍䠎᭶䛻ධ䜚䚸ᅵተ⾲㠃䛻䝡䝙䞊䝹⿕そ䛧ᐮᐖ䜢㜵䛞䜎䛩䚹䛷䛝䜜䜀䝃䜲䝗ཬ䜃ኳ䝡䝙䞊䝹㔜䜹䞊䝔䞁䛧䜎䛩䚹 ⿕そ䝡䝙䞊䝹䜢㝖ཤᚋ䚸℺Ỉ䜢༑ศ䛻⾜䛔䜎䛩䚹䜎䛯䚸䛥䜃ᩬ㜵㝖䛾䛯䜑䛻䚸ẅ⳦䛷℺ὀฎ⌮䜢⾜䛔䜎䛩䚹 ฟⱆ๓䛻䝂䞊䝂䝃䞁ங䛷㞧ⲡᑐ⟇䜢⾜䛔䜎䛩䚹⿕そ䝡䝙䞊䝹䜢㝖ཤ䛩䜛䝍䜲䝭䞁䜾䛜㐜䜜䜛䛸ⱆ䛜↝䛡䜛䛾䛷ὀព䛧䜎䛩䚹 ᇶᮏⓗ䛻䛿䚸ᙧయ䠍䛾⟶⌮䛸ྠ䛨䛸䛺䜚䜎䛩䚹 ฟⱆᚋ㏿ຠᛶ䚸⦆⾜ᛶ⫧ᩱ䜢⏝䛧䜎䛩䚹䠍䠌䠽ᙜ䜚ྛᡂศ䛷䠍䠌䡇䡃⛬ᗘ䛷䛩䚹⫧ᩱྡ䛿ᙧయ䠍䛸ྠ䛨䛷䛩䚹 ⫧ᩱ䛻䜘䜚䜎䛩䛜䚸䠍䞄᭶䡚䠏䜹᭶䛻䠍ᅇ䛾ྜ䛷㏣⫧䜢⾜䛔䜎䛩䚹ᾮ⫧䛷䜒䜘䛔䛛䛸ᛮ䛔䜎䛩䚹 䕿ᐖ㜵㝖 ᐖ䛷䛿䚸䝶䝖䜴䝮䝅㢮䛸䝘䝯䜽䝆㢮䛸䛺䜚䜎䛩䚹ᐃᮇⓗ䛻㜵㝖䛧䜎䛩䚹 䍾䝶䝖䜴䝮䝅㢮䍿 䍾䝘䝯䜽䝆㢮䍿 䝥䝺䜸䝣䝻䜰䝤䝹䚷䠍䠈䠌䠌䠌ಸ 䝇䝷䝂䚷䠑䡃㻛䟝䚷Ⓨ⏕ሙᡤཬ䜃ᰴඖ㓄⨨ 䜰䝣䜯䞊䝮ங䚷䠍䠈䠌䠌䠌䡚䠎䠈䠌䠌䠌ಸ ᐖ䛷䛿䚸䛥䜃⌜䛜ከⓎ⏕䛧䜎䛩䚹ᐃᮇⓗ䛻㜵㝖䛧䚸Ⓨ⏕䜢ᢚ䛘䜎䛩䚹⌫᰿䜈䛾℺ὀฎ⌮䛜ຠᯝ䛜䛒䜚䜎䛩䚹 ᢠ⳦䛜䛴䛛䛺䛔䜘䛖ྠ䛨⣔⤫䛾⸆ᩓᕸ㐃⏝䜢㑊䛡䜎䛩䚹 䍾䛥䜃⌜䍿 ⣔⤫ ᢠ⏕≀㉁ ᭷ᶵ◲㯤⣔ 䢉䢚䢙䡻䢚䡮䢌䡼䢚䡻䢚䡬䢕⣔ ⸆ྡ 䝫䝸䝧䝸䞁Ỉ 䝆䝬䞁䝎䜲䝉䞁Ỉ 䝧䞁䝺䞊䝖Ỉ ᕼ㔘ಸᩘ 䠍䠈䠌䠌䠌ಸ 䠐䠌䠌䡚䠒䠌䠌ಸ 䠍䠈䠌䠌䠌ಸ シャロームピンク ⏝᪉ἲ ᩓᕸ ᩓᕸ ᩓᕸ エメラルドパゴタ 6 野菜 野 菜 平田 優輝 抑制カボチャ栽培 1、品 種 くりゆたか 2、圃場準備 排水対策を徹底し、畦幅は3∼4mの高畦ベットを作る。 施肥量(kg) 10a 当たり N 基 肥 12 ∼ 15 追 肥 3 合 計 15 ∼ 18 P 20 ∼ 25 3 23 ∼ 28 K 12 ∼ 15 3 15 ∼ 18 3、播 種 8月上旬∼中旬に直播又は、セルトレー・ポットに播種す る。播種量は10a当り1本仕立て1000粒、2本仕立て500粒 必要。 4、定 植 一本仕立ては株間30cm、二本仕立ては株間70cmで、植穴 処理を行い定植。活着するまでは潅水する。 営 情 下島営農指導センター 080-1729-1639 5、整 枝 枝 一本仕立て 主枝が60cm位伸びた頃わき芽を除き、 風等で動かないように主枝を等間隔に杭や 棒等で真直ぐ固定する。着果位置は、9∼ 12節程度で、株元から70∼100cmの長さ に着果させる。 二本仕立て 本葉が4∼6枚残し摘芯する。子づるが 15∼20㎝ほど伸長したら、良好なつるを 2本残し他はかぎとる。後の管理は1本仕 立てに準ずる。 6、交 配 9月上旬∼下旬にミツバチ等や雄花を利用した人工交配によ り必ず着果させる。 7、追 肥 着果確認後にソフトボール大の大きさになった頃、速効性肥 料を施用する。中耕と除草を兼ねて蔓が1mほど伸びた時に 待ち肥を行う。 8、収 穫 着果後45∼50日前後で収穫。 9、病害虫 アブラムシ、オンシツコナジラミ、ハモグリバエ、うどんこ 病等が発生する為早めの防除を行う。 果樹 7月の柑橘園管理 7月に入りますと梅雨も明けて、夏がやってきます。今後 も乾燥しやすい園地では肥大や減酸促進させる為、かん水を 行いましょう。 また、今月より摘果の時期となります。暑い中の作業とな りますが、肥大を良くする為にも早期に摘果作業に取り掛か り高品質果実生産を行いましょう。 1.病害虫防除 6 月にハーベストオイルを散布できなかった園地では、7 月上旬までに散布を終えて下さい。希釈倍数は 200 倍での散 布となります。 また、夏芽の発生に伴いアブラムシ等の防除も必要となり ますので、適期防除をお願いします。 対象品種 防除時期 温州 中晩柑 対象病害虫 黒点病 上∼中旬 アザミウマ類、 ゴマダラカミキリ − ミカンハダニ − ハマキムシ 農薬名 ペンコゼブ水和剤 希釈倍数 600 倍 モスピランSL液剤 4,000 倍 バロックフロアブル 2,000 倍 オリオン水和剤 40 1,000 倍 備考 混用散布 発生時 発生時 2.施 肥 肥料名 10 a当たり袋数 熊本デコポン 2袋 8-3-3 清見・河内晩柑・甘夏 アグリロング 6袋 省力化タイプ 7月上旬 パール柑・デコポン 28号 栽培タイプ 施用時期 品種名 通常タイプ 7月中旬 デコポン 3.摘果の実施 ○温州みかん・・・小玉果や病害虫果を中心に摘果を行って 下さい。また、日焼けしやすい上向き果も摘果を行うように しましょう。 ○中晩柑・・・今月の中旬あたりをメドに粗摘果を行って下 さい。粗摘果では目標着果数の7∼8割程度まで落とし、裾 7 果 樹 山下 俊二 下島営農指導センター 080-1729-1632 成り・内成を最初に落とします。その後赤道部と樹上部を落 とします。この際、小玉果や傷果を落とすようにしましょう。 品種名 デコポン 清 見 甘 夏 河内晩柑 パール柑 目標階級(収穫時) 2L 2L 2L L 2L 7月10日 7月20日 30ミリ 35ミリ 37ミリ 44ミリ 38ミリ 47ミリ 45ミリ 55ミリ 57ミリ 67ミリ 8月1日 43ミリ 49ミリ 57ミリ 59ミリ 75ミリ 4.温州みかん品質向上対策 ○タイベック被覆の実施 品質向上の為にも、タイベック被覆を行いましょう。 また、被覆後は定期的に果実分析を行い、品質に応じた水分 管理を行いましょう。 品種名 肥のあかり・豊福・肥のさやか 肥のあけぼの・早生 被覆時期 6月下旬 7月中旬 品種名 南柑 青島・金峰 被覆時期 7月中旬 8月上旬 ○フィガロン散布の実施 マルチ被覆と併せ、フィガロンを散布する事により品質の 向上を図ります。下の表を参考に実施しましょう。 また、樹勢が弱った樹に散布しますとますます樹勢を低下 させてしまいますので、使用は避けて下さい。 ※使用薬剤 フィガロン乳剤 2 回目の散布は 1 回目の散布から20日後に行って下さい。 但し、収穫前日数は21日までとなっていますので、 ご注意をお願いします。 品 種 散布時期 極早生 7月中旬 肥のあけぼの 7月中旬 7月中下旬 早生 普通 7月下旬 1回目 希釈倍数 2,000 ∼ 3,000 倍 2,000 ∼ 3,000 倍 2,000 ∼ 3,000 倍 2,000 ∼ 3,000 倍 散布時期 8月上旬 2回目 希釈倍数 3,000 倍 8月中旬 2,000 ∼ 3,000 倍 8月中旬 3,000 倍