...

第6回難関大本番レベル記述模試 世界史 採点基準

by user

on
Category: Documents
14

views

Report

Comments

Transcript

第6回難関大本番レベル記述模試 世界史 採点基準
第6回難関大本番レベル記述模試 世界史 採点基準
【1】全体的な基準
1.
【漢字表記】
① 通常、漢字で解答すべき用語に関して、誤字・ひらがなで書かれたものは誤りとみなして加点しない。
例) ○南京
×ナンキン
○毛沢東
×マオタオトン
※ (中国史や朝鮮史の人名・地名について、通常、教科書等で漢字表記の場合は漢字を使用して解答するという原
則にする)
② 新字体・旧字体の両方が存在する用語については、いずれも正解とする。
例) ○蔣介石
○蒋介石
2.
【カタカナ表記】
① カタカナ表記の揺れは、許容される範囲であれば正解とする。
例) ローズヴェルト/ルーズヴェルト → いずれも○
② v音をb音で表記しているものは、正解とする。
例) ローズヴェルト/ローズベルト
ヴェトナム/ベトナム → いずれも○
③ b音をv音で表記しているものは、誤りとみなして加点しない。
例) アラブ → アラヴ
ベルリン → ヴェルリン
→ いずれも×
④ 音引きが欠如している場合、もしくは不要な音引きが混入している場合、1点配点の場合は加点せず、2点以上のと
きは1点減点とする。
例) ローズヴェルト → ロズヴェルト(音引きの欠如)
例) ローズヴェルト → ローズヴェールト(不要な音引きの混入)
⑤ 標準的ではない(用語集に明記されていない)表記については、1点配点の場合は加点せず、2点以上のときは1点
減点とする。
例) ボッカチオ(○) → ボッカツィオ(△)…原語から考えると可能性はある。
3.
【語句の区切り方】
① 人名・地名等に関しては、
「=」
「・」
「-」のいずれを使用しても正解とする。
例) フランクリン=ローズヴェルト/フランクリン・ローズヴェルト → いずれも○
② 「=」
「・」
「-」で区切るべきところでこれらが抜けている場合、たとえば「フランクリンローズヴェルト」などと
一続きで書いてあるものは、1点配点の場合は加点し、2点以上のときは1点減点とする。誤った場所で区切っている
場合、たとえば「プエル=トリコ」
(正しくはプエルト=リコ)などとしているものは、誤りとみなして加点しない。
4.
【その他】
① 解答に不要の字句を含んで解答した場合、1点配点の場合は加点し、2点以上のときは1点減点とする。
例) 問題 = 「ナポレオンの皇帝即位は
年のことである。
」
解答 = 「1804」 → ○加点
「1804年」→ △1点配点の場合は1点、2点配点の場合は1点
② 文字・記号などで判読不能のものは、誤りとみなして加点しない。
例) 片仮名の「ソ」と「リ」
、
「シ」と「ツ」の判別が極めて困難な場合など。
【2】論述式問題について
1.
【字数】
① 200字以上の論述式問題で、解答字数が指定字数の3分の1に満たない答案は、採点対象としない。
② ただし、字数不足であっても書かれている内容は正確である場合があるので、字数不足で採点対象外であることを指
摘した上で、加点ポイントに該当する部分をチェックする(加点はしない)
。
③ 字数オーバーについては、得点を2分の1とする(四捨五入)
。
2.
【論述式問題の採点記号】
1/6
。誤字等には下線を引いて×をつける
① 加点ポイントは「<ルター派を公認し>①」のように記す(○内に得点を記入)
(
。ただし、満点を超える加点ポイントは< >で示すにとどめる。
×)
3.
【誤字・誤認等の処理】
① 加点ポイントに関する誤字、脱字、ひらがな表記、年号の誤りについては、加点しない。加点ポイント以外の部分に
関する誤字等は、
「
×」にて指摘するにとどめる。
② 加点ポイントに関する出来事の前後関係や事実に誤りがある場合は、加点しない。加点ポイント以外の部分に関する
事実誤認等は、
「
×」にて指摘するにとどめる。
例) 加点ポイント = アルザス・ロレーヌは普仏戦争後にドイツ領となる …1点
解答 = 「アルザス・ロレーヌは普仏戦争前にドイツ領となった。
」
採点 = 出来事の前後関係に誤認があるので加点せず
③ 2つ以上の加点ポイントにまたがり、かつ誤りではないが不十分とみなさざるを得ない記述については、以下のよう
に対処する。
例) 加点ポイント
= ① イギリス外相のカニングは市場拡大をねらったこと …1点
= ② イギリス外相のカニングはラテンアメリカの独立運動を支持したこと …1点
解答 = 「イギリスは市場拡大をねらってラテンアメリカの独立運動を支持した。
」
採点 = 「カニング」の語が欠けているものの、加点ポイント①②にまたがり、記述自体は正しいので、合わ
せて1点とみなす。
4.
【解答書式の不備】
① 論述書式の規則違反(行頭1字空け、改行、句読点の位置、数字の表記方法など)については、減点対象とせず、不
備の指摘にとどめる。
② 未完の解答(句点で文が閉じられていないもの)については、1.の字数を満たしていれば採点対象とする。
5.
【指定語句】
① 指定語句がある場合、解答に指定語句が欠けていても減点しない。ただし、満点の答案については、指定語句が欠け
ている場合、1 点減点とする。
② 指定語句に下線を付すという条件のある設問で下線を付していない場合は、その旨を指摘するのみにとどめる。ただ
し、満点の答案については、指定語句に下線を付していない場合、1 点減点とする。
③ 指定語句を指定された形で用いていない場合は、加点しない。
例)指定語句「メフメト2世」 → 解答「メフメッ×ト2世」
6.
【論理構成点】
① 字数が200字以上の論述式問題に関しては、優れた論理展開の答案を評価すべく、加点ポイントに加えて「論理構
成点(R)
」を設定し、満点を越えない範囲で加点する。詳細は、個別の採点基準にて別途定める。
② 論理構成点のある論述問題では、解答欄の右下欄外に「4+R1=5」
(加点ポイント4点分+論理構成点1点分=
合計得点)と記す。ただし、論理構成点を加えることで満点を超えてしまう場合は、
「4+(R1)=4」と記す。
2/6
【3】今回に関する個別の採点基準
1 中国の皇帝権と政治体制 (25 点満点)
問1
A
「門下省」 1点のみ加点【1-4-①】
B
「中書省」 1点のみ加点【1-4-①】
F
「靖難の変」可
※「靖難の乱」
「靖難の反乱」等は1点のみ加点。
問7 3点満点
① 政策の名称は海禁(海禁政策・海禁策・海禁令)であること …1点
② 政策の目的は倭寇の取り締まりであること …1点
※「倭寇」の語がない場合は加点せず。
③ 朝貢貿易以外の貿易を禁止したこと …1点
※「民間貿易(私貿易)を禁止(制限)した」
「朝貢貿易(勘合貿易)をおこなった」等の表現も可。
④ 中国人の海外渡航を禁止したこと …1点
3/6
2 黒人奴隷とアメリカ (25 点満点)
問2 「リベリア」のみ可
問3 7点満点
① 南部はイギリスに綿花を輸出したこと …1点
※南部が綿花生産地帯であることは問題文に記されているので、そのことが書いてあっても加点しない。
② 南部はイギリスから工業製品を輸入したこと …1点
③ 南部は自由貿易を主張したこと …1点
④ 北部は商工業地帯であること …1点
⑤ 北部は国内市場の確保をめざしたこと …1点
⑥ 北部はイギリスの工業製品の流入を防止(または制限)したかったこと …1点
⑦ 北部は保護貿易を主張したこと …1点
⑧ 西部の新設州の議員が連邦議会に入ること …1点
⑨ 西部の議員の動向によって連邦議会での南北の勢力関係(または奴隷制をめぐる議論など)に大きな影響が出るこ
と …1点
⑩ 論理構成点:南北の経済構造を,それぞれ「自由貿易(主義)
」
「保護貿易(主義)
」という語を明記して説明してい
ること …1点
※加点ポイントの③と⑦がいずれも書けている答案に加点する。
4/6
3 世界各地の民族紛争 (25 点満点)
問3 「アイルランド共和軍」可
※ "Irish Republican Army" 可。
問6 「コソボ」可
「コソヴォ(コソボ)自治州」 1点のみ加点【1-4-①】
問 15 「ダライラマ」可
※「ダライ」と「ラマ」の間に「=」または「・」を付けない表記もあるので、これらがなくても減点しない。
5/6
4 人類とエネルギー
問1
(25 点満点)
A
「トマス=ニューコメン」可
C
「ロバート=フルトン」可
E
「チェルノブイリ原子力発電所」 1点のみ加点【1-4-①】
「チェルノブィリ」可
問2 7点満点
① インド産綿織物の流入が綿織物の需要を高めたこと …1点
② (イギリス)東インド会社がインド産綿織物を輸入したこと …1点
③ インド産綿織物はキャラコ(キャリコ)と呼ばれたこと …1点
④ インド産綿織物の流入が木綿工業における機械の発明を促したこと …1点
⑤ 毛織物業の発展によって資本が蓄積されたこと …1点
⑥ 奴隷貿易によって資本が蓄積されたこと …1点
⑦ 植民地戦争に勝利して植民地や市場を確保していたこと
…1点
⑧ 農業革命に伴い第2次囲い込みが起こったこと …1点
⑨ 第2次囲い込みによって大量の労働力が供給されたこと …1点
⑩ 鉄鉱石・石炭などの資源が豊富であったこと …1点
⑪ その他の要因 …1点(いくつ挙げられていても1点のみ加点)
・イギリス革命の成果としての経済活動の自由
・17 世紀以来の科学技術の発達
・毛織物業でのマニュファクチュア(工場制手工業)がすでに発達していたこと
・インド産綿織物の流入による貿易赤字の解消の必要性
・農業革命により食糧が増産されたこと
⑫ 論理構成点:植民地戦争での勝利が市場確保につながったこと,
第2次囲い込みが労働力の確保につながったこと,
以上の3点が明記されていること …1点
※ 加点ポイントの⑦⑨がいずれも書けている答案に加点する。
以上
6/6
Fly UP