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採点基準 世界史
第 1 回 6 月 九大本番レベル模試 採点基準 (2015 年 6 月 7 日実施) 世界史 ※ 以下の加点ポイントは目安です。実際は個々の答案の状況に応じて採点しています。 〔1〕 オスマン帝国の拡大と周辺諸地域 (30 点満点) ※9 行目に入っている(181 字以上)答案を採点対象とする。 ※19 行目に入っていない(560 字未満)答案は,加点ポイントを満たしていても満点にしない。 ※指定語句に下線を引いていない答案(個数には関わらない)は,全体から 1 点減点とする。ただし,2 度目以 降下線を引いていない場合は不問にする。 ※指定語句が欠けているが他の加点ポイントで満点になる場合は,全体から 1 点減点とする。 ※指定語句を指定された形で用いていない場合は,加点しない。 Ⅰ 13 世紀末~15 世紀の状況 ① オスマン帝国が 13 世紀末にアナトリア(小アジア)北西部に建国されたこと…1 点 ② 14 世紀以降バルカン半島などへ進出したこと…1 点 ③ ②の過程でビザンツ帝国の領土を蚕食していったこと…1 点 ④ ビザンツ帝国は衰退期にあったこと…1 点 ⑤ オスマン帝国の軍事的中核はスルタン直属のイェニチェリであったこと…1 点 ⑥ イェニチェリはデヴシルメによって編成されたこと…1 点 ⑦ デヴシルメはキリスト教徒の子弟を集め改宗させる制度であること…1 点 ⑧ イェニチェリは歩兵常備軍であったこと…1 点 ⑨ イェニチェリは火砲を装備していたこと…1 点 ⑩ バヤジット 1 世がニコポリスの戦いで勝利したこと…1 点 ⑪ バヤジット 1 世がアンカラの戦いで敗北したこと…1 点 ⑫ メフメト 2 世がビザンツ帝国を滅ぼしたこと…1 点 2 ※デウシルメ,デヴシルメ制 ※「東ローマ帝国」可 ① 16 世紀の状況 セリム 1 世がサファヴィー朝を破ったこと…1 点 ② サファヴィー朝は 12 イマーム派を国教としていたこと…1 点 ※シーア派でも可 ③ セリム 1 世がシリア・エジプトを征服しマムルーク朝を滅ぼしたこと…1 点 ④ マムルーク朝が持っていた,メッカ・メディナの管理権をオスマン帝国が得たこと…1 点 ※「聖地管理権」に言及してもよいが,指定語句メッカを外してはならない ⑤ ④によって,オスマン帝国がスンナ派世界で宗教的権威を得たこと…1 点 ※「スルタン=カリフ制」は加点しない ⑥ スレイマン 1 世が諸制度を整備し,法典を集大成したこと…1 点 ⑦ スレイマン 1 世がモハーチの戦いに勝利し,ハンガリーを征服したこと…1 点 ⑧ スレイマン 1 世がハプスブルク家の本拠地であるウィーンを包囲したこと…1 点 ※「第 1 次ウィーン包囲」は加点。「第 1 回」可。 ⑨ ウィーン包囲がハプスブルク家のカール 5 世に衝撃を与えたこと…1 点 ⑩ プレヴェザの海戦に勝利し,東地中海の制海権を掌握したこと…1 点 1/3 可 ⑪ ⑩が,カール 5 世と教皇に衝撃を与えたこと…1 点 ※⑨とは複合しない ⑫ カール 5 世がイタリア戦争などでフランス王フランソワ 1 世と対立していたこと…1 点 ⑬ フランソワ 1 世がカール 5 世に対抗するためスレイマン 1 世と結んだこと…1 点 ⑭ フランスにカピチュレーションを与えたこと…1 点 ⑮ カール 5 世がフランス・オスマンに対抗するためルター派に譲歩したこと…1 点 ⑯ カール 5 世がルター派諸侯とアウクスブルクの和議を結んだこと…1 点 ⑰ ⑯の結果としてドイツの宗教改革が促進されたこと…1 点 ⑱ (神聖ローマ皇帝の一元的支配が成立しなかったことで)勢力均衡に基づく同盟関係が生まれたこと…1 点 ⑲ ⑱は,ヨーロッパにおける主権国家体制の形成を促進する一因となったこと…1 点 ⑳ オスマン帝国もヨーロッパの外交関係に組み込まれたこと…1 点 21 ○ ビザンツ帝国の滅亡で,イヴァン 3 世がツァーリを名乗り,モスクワが「第 3 のローマ」となったこと ※領邦教会制に触れても加点 …1 点 3 17 世紀の状況 ① 17 世紀には,オスマン帝国の官僚が腐敗したこと…1 点 ② イェニチェリが横暴化し,政治に介入するようになったこと…1 点 ③ サファヴィー朝のアッバース 1 世により東方が脅かされたこと…1 点 ④ 軍事費が増大し,オスマン帝国の財政が悪化したこと…1 点 ⑤ 1683 年,第 2 次ウィーン包囲に失敗したこと…1 点 ⑥ 1699 年,カルロヴィッツ条約でハンガリーをオーストリアに割譲したこと…1 点 ⑦ ⑥が,オスマン帝国のヨーロッパにおける衰退のはじまりだったこと…1 点 【論理構成点】(=上記加点ポイントの他に,論理展開を意識している答案に与えるプラスアルファの点。論述 問題の解答は,単に歴史用語をつなげればいいというわけではないことを受験者に理解してほしいために設け ている。解答欄の右下欄外に,「12+R1=13」などと記している。以下同) ① ヨーロッパに対する影響という視点から書かれていること…R1 点 ② 16 世紀までの拡大,17 世紀以降の衰退という流れを的確にとらえていること…R1 点 〔2〕列強の帝国主義政策 問1 問3 A 仏 B (40 点満点) 露 許容 24 点満点 ① 19 世紀末から 20 世紀前半にかけてのドイツ皇帝がヴィルヘルム 2 世であること…2 点 ② 19 世紀末にビスマルクがドイツ帝国宰相を辞任したこと…2 点 ③ ドイツはオーストリア・イタリアとの同盟関係(三国同盟)を維持したこと…2 点 ④ ドイツはロシアとの同盟関係を解消(再保障条約の延長拒否)したこと…2 点 ⑤ ドイツはパン=ゲルマン主義を掲げたこと…2 点 ⑥ ドイツはバルカン半島・中東(西アジア)へ勢力圏を拡大しようとしたこと…2 点 ⑦ ドイツはバグダード鉄道の敷設権を獲得したこと…2 点 ⑧ ドイツの帝国主義政策は 3B政策と呼ばれること…2 点 ⑨ ドイツは海軍力の増強を図った(イギリスとの建艦競争についての記述)こと…2 点 ⑩ ドイツはモロッコ事件(タンジール事件・アガディール事件)を起こしたこと…2 点 ⑪ ドイツはモロッコ事件の結果コンゴの一部を獲得したこと…2 点 ⑫ ドイツは太平洋地域の島々を植民地としたこと…2 点 2/3 ⑬ ⑫の具体的な名称(マリアナ・カロリン・パラオ・ビスマルク諸島・ミクロネシアなど)の記述…2 点 ⑭ ドイツは中国から山東半島の膠州湾を租借したこと…2 点 問 5 6 点満点 ① ペルシア(イラン)にカージャール朝があったこと…2 点 ② カージャール朝はタバコの利権を譲渡したこと…2 点 ③ ②の利権を譲渡した相手がイギリスであること…2 点 ④ ②についてアフガーニーや(シーア派)宗教指導者が抗議運動を提唱したこと…2 点 ⑤ ②の結果ペルシアで大規模なタバコ=ボイコット運動が起こったこと…2 点 ⑥ ⑤の結果イギリスへの利権譲渡が破棄されたこと…2 点 問6 2点 コルカタ 1 点のみ 〔3〕世界史における文化と政治・社会情勢との関係(30 点満点) 問 1 アトン神,アテン(神) 可 問 2(1) 荀況 可 問 3(1) パルテノン 可 問 4(1) コロッセオ 可 (2) 聖ソフィア聖堂,「~大聖堂」,ハギア=ソフィア,アヤソフィア 問 6 「」,『』なし 可 可 問 8(1) バロック式 可 以上 3/3