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野菜作り基礎知識2(肥料について)
野菜作り 野菜作り基礎知識2 基礎知識2(肥料について 肥料について) について) 《 栽培種類による 栽培種類による肥料 による肥料の 肥料の考え方 》 葉菜類 N-P-K チッソ成分は葉や茎の中でたんぱく質やアミノ酸の成分となる 果菜類 N-P-K リン酸成分は成長の盛んな部分や花や蕾、種に多く、根の伸長に大 きな働きをする N-P-K 根菜類 カリ成分は光合成を盛んにし、果実の付や育ちを良くし、イモ類 の品質向上になる。Nの抑制をする。 《 肥料の 肥料の欠乏と 欠乏と症状・ 症状・障害 》 チッソ(N) …葉色が悪くなり、葉が小さくなる(キュウリのべト病) リン酸(P) …葉にアントシアンが発生し紫色になる カ …葉の周辺が黄褐色に枯死する リ(K) 石灰(Ca) …新しくできる若い葉、その葉の先が黒変したり果実の一部が黒変する 鉄(Fe) …若い葉の部分の緑色が発現しない ホウ素(B) …葉がもろくなり、果実はヤニをふいて軟化する(キュウリ) モリブデン(M) …花蕾を形成しない(ブロッコリー・カリフラワーなど) ※ 対 策 ※ 定植前の耕転時にミネラックス、FTEなどの微量要素剤を施用し定植する。特にダイコン のさめ肌予防、ニンジン・ホウレンソウの色の向上、ハクサイの茎色が鮮やかになる。 《 施肥の 施肥の考え方 》 元 肥…追肥で補えない個所に実施し、定植直後から速やかに植物体が吸収できることが条件 ※ダイコン、ニンジンの元肥は施肥の場所によっては二股割れの原因になる。 ※深根性(トマト・ナス)の元肥は深い位置に、浅根性(ウリ類・ハクサイ等)は浅 く広い範囲に施すことが基本。 追 肥…早めに吸収できる位置を見極め、土寄せと同時に実施する(流亡防止)。 生育と共に根は張り、根は肥料を求めて伸びていくことを忘れないように! 元肥全層施肥を基準に考える 配合肥料と化成肥料の上手な組み合わせ…栽培期間によって速攻と緩効比率を変える 定植後の液肥潅水(活着促進)…「ただの水はやるな」を常に頭に置く 葉面液肥(生育補助と早期吸収を助ける)…収穫疲れに追肥との併用 《 肥料の 肥料の種類 》 肥料名 くみあい化成8号 加燐硝安黄3号 燐硝安加里S646 あさひポーラス タマゴ化成(CDU222) IB化成S1号 園芸配合(特号・3 号等) 有機化成 10 号 天然ぼかし(ペレット) ブラドミンL・1(ワン) 成分内容 N-P-K-Mg 8-8-8 13-10-11 16-4-16 16-16-10 12-12-12-4 10-10-10-1 10-6-7 3-5-3 8-3.9-2.5 使用例 野菜全般・タマネギの追肥 野菜・果樹全般、追肥としても使用 野菜追肥専用 野菜・果樹追肥(速効性)液肥としても使用 緩効性肥料、野菜元肥用苦土を含む 緩効性肥料・野菜元肥用苦土を含む 野菜全般の元肥・長期作型に適する 有機率 60%、野菜全般元肥・追肥 動物有機 100%、ペレットで使用がらく 有機 100%、葉物はL、果菜は 1 《 土壌改良剤・ 土壌改良剤・補助剤等 》 苦土入りセルカ 2 号 シェルミン・キングシェル 20kg 有機苦土石灰肥料、動物有機のため土を締めることがない ゆっくりと分解し、風による飛散は少ない シンボル キノ培土 与作N150 バーミュキュライト 液体ジャンプ アミノメリット(青・黄) FTE(微量要素剤) キンチョウエイト 15 ㎏ 土壌団粒促進剤、保水性を高め肥料流亡を防ぐ 20 ㎏ ペーハーポット、連結ポット用、チッソ持続 60 日 20 ㍑ プラグ育苗専用培土、 覆土専用、軽く発芽への影響は少ない 6 ㍑ 定植後の潅水、液肥に使用。500~800 倍で使用 6 ㍑ 葉面液肥専用 2 ㎏ 1aあたり 500gが適量、過剰施用は障害が発生 15 ㎏ 発酵鶏糞、堆積後に粒状に加工、速効性 《 支 柱 》 合掌型…支柱は少なく、真夏には土が乾きにくいが病気が出やすく、北側の生育が遅れる 直立式…風通しがよく、日当たりも良いが支柱が風で倒れやすい、土も乾きやすい ※ナス、トマト、キュウリ、ピーマンなどの定植直後の支柱は後の生育に大きな影響を及ぼ すので必ず実施すること(風により動くと根が弱まる。) 《 マルチの マルチの効果と 効果と種類 》 地温を上げる…白マルチ(透明) 地温を下げる…シルバーマルチ 雑草防止…黒マルチ 害虫忌避…ムシコンマルチ(二色の縞、銀と黒) 平成 18 年 7 月 7 日 JA大井川営農企画課