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生涯一度の川上りの不思議 ~サケ~ 写真:サケ サケのことを東京では
生涯一度の川上りの不思議 ~サケ~ ▲写真:サケ サケのことを東京ではシャケ、北海道、青森ではアキアジといいます。 川で生まれ海で育ったサケは3~5年で成熟します。9月から翌1月にかけて、サケは産 卵のために、生まれた川の上流に向かって上ります。一日平均14 キロの速さで川を上り、そ の間は何も食べないそうです。 産卵後の雄(オス)と雌(メス)は、やはり何も食べずに色あせて死んでしまいます。つまり 生涯で一度しか産卵しないのです。どうして生まれた川に戻れるの かという疑問ですが、母 なる川の特有の匂いを記憶しているからだといわれています。サケの一生は不思議なことば かりですね。最近ではこの「母川回帰」とい う特性を利用してふ化した稚魚の放流事業が盛 んに行われています。 成魚は新巻や塩焼き、刺身、ムニエ ル、三平汁などの料理があります。 熟卵はイクラとし て賞味されます。鮭とイクラの混ぜ寿司は、炊きあげたご飯に合わせ酢を回し入れて、切る ように混ぜます。鮭フレーク、キュウリ、キクラ ゲ、白ゴマを加えて混ぜ合わせ、大葉、イクラ を散らし仕上げます。鮭のムニエルは、水気を取ったサケに塩こしょうをし、小麦粉をつけま す。小麦粉をつけて から長時間おくと、粉がべっとりとして焦げつきやすくなるので注意しま しょう。また、余分な粉ははたき落としておくことです。バターをしいたフライパンで 片面に焦 げ目がつくまで焼き、静かに裏返し仕上げます。