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弥盛地(イヤシロチ)の科学
弥盛地(イヤシロチ)の科学 世の中には科学的事実であってもその科学的根拠のはっきりしないことがいろいろある。 私は「祈りの効果」というものは科学的にも間違いなくあり得ると考えており、「祈りの 科学シリーズ」という電子書籍を発刊し、その中で「100匹目の猿現象」というまこと に不思議な現象とペルシャ猫と鳩の超能力的な不思議な力を紹介した。さらに、「祈りの 効果」の科学的事実としてアメリカの医療チームの実験を紹介した。これらの科学的説明 は私の電子書籍を読んでもらうとして、ここではそれらのまことに不思議な科学的事実を 紹介しておこう。 http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/hadou01.pdf http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/hadou02.pdf http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/hadou13.pdf これらの他に不思議な科学的事実は沢山あるようだ。そのひとつに弥盛地(イヤシロチ) の問題がある。イヤシロチについては船井幸雄が二冊の本を書いていて容易に手に入るの で是非読んでもらいたいが、イヤシロチを語るとき欠かすことのできない人に 崎皐月 (ならさき さつき又はならさき こうげつ)がいる。 崎皐月は、ホームページhttp:// www.yoides.com/iyasi/1852.shtmlによれば、鉄を製造してしていたところ、材料も技術 も全く同じ条件であるにもかかわらず、生産する場所 によって鉄の出来上がりに著しい差 があることを発見した。まったく同じ条件でも<作る場所>によって品質が大きく変わ る、それは土地のエネルギーに原 因があるのだろうと そして、 崎皐月氏は推測したのである。 崎皐月氏は、全国の1万2千ヶ所にのぼる土地を電気的に測定してみた。する と、やはり土地にはエネルギーのよしあしがあり、それぞれ電気的な特性があることと確 認できたのである。そして特別によい影響を与えるエネルギーの土地を「イヤシロチ(弥 盛地)」=癒しの土地パワースポット、反対に悪い影響を与える土地を「ケガレチ(気枯 地)」と名づけた。まあいうなればイヤシロチの名付け親であり、科学的研究をした最初 の人である。そのご科学的研究は行われていないので、今のところイヤシロチの第一人者 と言って良いだろう。上記のホームページとは別にhttp://www.kumanolife.com/ History/katakamuna.htmlというのもあるので、そのなかから 崎皐月についての記述を 紹介しておきたい。 『戦時中、一部の産業界や軍部から天才科学者と評価されていた ま した。その 崎皐月という人物がい 崎皐月が戦後、才能を高く買ってくれていた星製薬社長の星一氏の依頼 で、当時の食糧難と将来に備えた農業技術の開発という名目で研究を始める ことになり ました。そこで、助手の青年数名と一緒に六甲山系・金鳥山に入り六十日余りの穴居生活 をしながら研究をしていたろころ、穴居の扉をドンドンと叩 く者がいました。 崎皐月 が出ていくと、初老の猟師が鉄砲を持って立っていました。猟師は「山に何しに来た。お 前さんたちが泉に妙なものを仕掛けるから、 森の動物たちが水を飲みに行けなくて困っ ておるのじゃ。すぐに除けてやってくれ。あそこは動物たちの水飲み場なんじゃ」と訴え るのでした。それは らでした。翌朝、 崎皐月 たちが泉に電線を張り巡らせて水の成分も分析していたか 崎皐月たちが電線を外すと、その夜に再び猟師が現れました。「お前 さんたちは感 心な人たちじゃ、穴居しなければ本当のことは分からんものじゃ。これ は、すぐに外してくれたお礼じゃ」といってウサギを1羽くれたといいます。そして、そ の猟師は「儂は平十字という者じゃ、父親はカタカムナ神社の宮司であった。これは父祖 代々伝わるご神体で、儂たちなんかが見たら眼がつぶれると伝え聞いて いるもので、秘密 にされてきたものなのじゃが」と告げられて古い巻物を見せられたといいます。その巻物 は古い和紙に書かれてあり、円と十の字を基本とした 図形を渦巻き状に配列したもので、 暗号のようなものに見えるものでした。猟師は「今までにこれを見て、刀のつばや定紋で はないかといった学者がおったが、 そんなものではないのじゃ、このカタカムナの神を 伝える家は、平家と食家(中家を入れて三家という説もある)の二つしかない」と語った といいます。 崎皐 月はその巻物に描かれていた図形を見て、満州にいた頃に老子教の道 志であった蘆有三に聞いた話を思い出しました。それは「日本の上古代に、アシア族とい う 種族が存在し、八鏡の文字を使い、特殊の鉄を作り、さまざまな生活技法を開発し高 度な文明を持っていて、それが神農氏らによって伝えられシナの文化のもと になったもの と秘かに伝わっている」というものでした。巻物の図形を見て、 字ではないかと直感したのでした。そこで 崎皐月はこれが八鏡文 崎皐月は猟師 に巻物を写 し取ることを申し 出ました。平十字と名乗る猟師はすぐに了解したといいます。このようにして 崎皐月が 六甲山中で平十字と名乗る不思議な猟師に出会ったこ とで写 し取った図象がカタカムナ 文献だとされています。カタカナのもとになったのがカタカムナ文献であり、平十字なる 人物がサンカ(山窩)ではなかったのかとの 話もあります。』 さらに次のホームページもあり、そこには以下のようなきわめて大事なことが書かれてい る。http://d.hatena.ne.jp/news8/20070219 『物理学者・ 崎皐月氏は、優勢地であるイヤシロチ(弥盛地)と劣勢地のケカレチ(気 枯地)があることを科学的に解明しました。私たちの体の電気生理は環境の電気現象に大 きな影響を受けており、体を形成する細胞は、常に短いリズムで変動しています。これは 「人体波」と呼ばれ、脳波や臓器など神経活動の電流に相当するもので心電図やMRIな ど超音波を使った精密検査などでも大いに役立てられています。当然、波形が正しく活性 波形であれば健康体で、異常な波形であれば病気になっている事がわかります。 崎氏は、この波形を支配するものは内外の環境と考え、土地と空間の微弱な電気現象 (温度、湿度、圧力、光線の赤外線・紫外線、イオン、磁力など)が、地形によって常に 変動している。なおかつ私たちの身体だけではなく、精神作用にまで大きな影響を及ぼし ている。その電気現象の密度やバランスを決定づけているのは、その土地の形状や地表に 存在する物(樹木、造形物)であること。優勢地のイヤシロチ(弥盛地)と劣勢地のケガ レチ(気枯地)があることを科学的に解明しました。そして、その優勢地であるイヤシロ チ(弥盛地)を人工的につくることができることも文献に残してくれているのです。それ は、大地に穴を掘り、その周辺の電位構成に変化を与え、更に炭素質を埋設することで安 定的な誘電効果を図ることです。炭素質埋設孔の炭素質は電極となり、周囲には電気が発 生し、電気力を高める事によって磁力も高まり、安定したエネルギーの強い場になりま す。主体の炭素は良導体であるため、電気やエネルギーを吸収し導くと共に吸収したエネ ルギーを蓄えるという優れた性質を持っています。炭素は常に電子を供給し、電気のコン ディションを整え、酸化物質を還元しているからです。土地に穴を掘り、大量の炭を埋設 することは、現代では莫大なお金がかかり、高層の住居では不可能なことです。けれど も、優勢地=イヤシロチ(弥盛地)の条件を読むとまるで、『幸せの和』の体験談を読ん でいるようなのです。』 崎皐月については以上であるが、阿基米得(あきよねと)が「 のカタカムナ文明」 (徳間書房)を書いているので、イヤシロチを語るときこれも必読の本かと思われるの で、次にこれを紹介しておこう。まず目次を紹介するので、おおよそどんな内容の物かを 判断してもらいたい。 序説:秘境科学は るか? 数万年前の<科学>を伝える書 真のオカルト・サイエ ンスの復権 第1章:カタカムナ文献とは何か? 口清之氏も調査した金鳥山 平十字(ひら とうじ)と「カタカムナ文献」の出現 超感覚的知覚を超える<カタカムナノサトリ> 太田竜氏のカタカムナ=相似象学への接近 新左翼に着目されたエコロジーとオカルティ ズム 原理運動にも影響を与えた? 禁断の知識をどう生かすか? 直観物理と相似象の 原理ニ基づく農法 農法戦国時代を描いた「農の軌跡」 ミチューリン農法と対決した植 物波農法 星製薬の秘密研究援助・・・星新一氏も証言 理学的奇才ぶりを発揮した の幼年期 崎 崎皐月と原子力と石原莞爾 発見をめぐる疑惑にも奇妙なリアリティ 金鳥 山コンタクトは幻視的体験か? 天孫族と「アシアトウアン」の戦い!? 「信太妻(し のだづま)での陰陽師、 の産地・九州 屋道満のストーリー 金鳥山狐塚をめぐる道満伝承 不思議な 屋との符号 別体系の高度の物理を知っている者のしわざ 第2章:風景工学はエコロジーを超える イヤシロチ(弥盛地)とケガレチ(気枯 地) 大地の経路が<竜脈> 「風水」は竜脈を知り大地を加工する科学 ワトキンスが 発見した直線上のネットワーク 「古代の直線路」レイ・ライン ダウンジング(水脈占 い)によるレイ探求 ダウザーはなぜ地下水を発見できるか? 三種類ある地下反応線 一直線上に並ぶ古代遺跡の地名 地球は12面体と20面体からできている 「割れ目を 研究した<新理学者>寺田寅彦 コンペイトウも立派な超常現象 割れ目の線上にある地 球の最重要地点 イヤシロチにはマイナス・イオンがある? サヌキ(電子)とアワ(陽 電気性)を収着させるミソギ 生命を活性化・腐敗化する還元・酸素 宇宙の根源的シス テムが相似象 有機農法と自然農法も不完全 「天然」を人工的に呼び戻す植物波農法 木炭を埋めるとイヤシロチ化する 連作の害を防ぐ方法もある 第3章:錬金術は復活する 錬金術とは何か? 記憶する金属や金属水素もある な んと古代中国ではアルミニュームを製造 古代インドの<さびない鉄柱>の 上代ほど良質なのは何故か? 日本刀が 鉄を材料とする<縄文式冶金法> 竹内文献とヒヒイロ カネ 鉄冶金文明が青銅器文明より先行 鉄は金属の王様だ! 病気の鉄を健康にするこ とが錬金術 インチキ錬金術も科学と精神文化に貢献 ツクシはカルシウムを融合する原 子炉だ ケルヴランの生体内原子転換はなぜ可能か? 自然界でも行われている原子転換 自然食運動家・桜沢如一の陰陽無双原理 体内のカリウムとナトリウムのPU原理 ナト リウム→カリウムの低温・低圧原子転換の成功 低温・低圧・低エネルギーの原子転 換・・・ミトロカエシ生命自然発生の実験 第4章:性の魔術が人類を救う 猥褻感を伴わない性行為と「性のサトリ」 霊的 舞踏家グルジェフの切り拓いた性の分野 性を司る水素12とは何か? 性のセンターは 独自のエネルギーで働かせよ 性ネネルギーの他への流用は危険 ウィルヘルム・ライヒ の性経済論 オルガスムは電気的放出現象 不思議なエネルギー「オルゴン」の発見 オ ルゴン・ボックスで大気中のオルゴンを測定 生物体は細胞内にオルゴン・エネルギーを もつ ゲーテのいう「根本現象」を見よ アインシュタインとの闘い 恐怖の反放射能オ ルゴン実験 集雲励起装置で気象をコントロール 悠久の性的抱擁と宇宙的融重 マイナ ス・エントロピーの性を 「第4の道」から「二重思考」へ 終章:カタカムナ文明はすべての根本 カムヒビキが示す上代民族の生活生産技法 縄文土器より優れた植物栽培技術 縄文造形の映像的認識とカムヒビキの直感的認識 シュタイナーと握手した今西錦司氏の「種」実在説 カタカムナ人は根本人種だった 時 空の本質を表す極限的文字がカタカムナ図象 「あらゆる本である一冊の本」としてのカ タカムナ 宇宙的巨人アントロポスに匹敵する根本言語 以上私は、 崎皐月から始まって「弥盛地(イヤシロチ)」について、要点的なものでは あるが、かなり本質的な内容のものを述べてきた。しかし、これらのことはとりあえず一 切忘れてもらって結構だ。ただ、「弥盛地(イヤシロチ)」についてはいろいろあるんだ なあと感じてほしい。後はこれから私が「 弥盛地(イヤシロチ)」の科学的説明を行 う。私の説明に対しては、充分なご理解を戴きたい。多少の勉強が必要かもしれない。さ あそれでは始めよう。 まず、ご理解いただきたいのはこの世は「波動の海」であるということだ。私の電子書籍 「祈りの科学」シリーズ(1)「<百匹目の猿>が100匹」の第11章でも述べたが、 皆さんはあらゆる物質はエネルギー(波動)であるということはご存知であろうか? 1 924年フランスの物理学者ド・ブロイは、電子に波としての性質を見出し、「すべての 物質は波動である」と考えて、物質波と名づけた。物質波の提唱当時はそのあまりにも常 識はずれの説ゆえに無視されていたが、その後シュレディンガーによる波動方程式として 結実する。波動方程式の性質、つまり波動の性質についてはいろいろ疑問点があって未だ 定説というものがないが、物質が波動であることは今や量子物理学の常識と考えてよく, 非科学的な話ではない。あらゆる物質は「波動」なのである。だから、私たち人間もその 波動を感じてあらゆる物を見えるままに認識しているのである。人間みんなが見ているリ ンゴは貴方の見ているリンゴとまったく同じリンゴである。しかし,他の動物がリンゴを どのように見ているか,それはその動物になってみなければ判らない。違う形や色に見え ているかもしれない。「波動」とはそういうものである。 「祈りの科学シリズ(1)」の「100匹目の猿が100匹」は、量子力学を真正面か ら取り上げたものではありませんが、これを読んでいただくと、摩訶不思議な波動の世界 というものが多少なりとも身近なものになる筈です。この本では、「形態形成場」という シェルドレイクの考えを説明しておりますが、この世が「波動の海」だということを感覚 的にご理解いただけるかと存じます。そのためにもこの本を読んでいただきたいのです。 「形態形成場」というシェルドレイクの考えは、摩訶不思議な女性の力を理解する上にも まことに大事な考えです。 http://honto.jp/ebook/pd_25231954.html 山も川もすべては波動の固まりである。これも私の電子書籍「書評<日本の大転換>」で 説明したが、私たちの記憶や意思や「こころ」もそうだし、生命でさえ波動現象なのであ る。 http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/bunhohitu1.pdf さて、風水については、私の電子書籍「書評<日本の大転換>」でも書いたが、中沢新一 も内田樹も風水思想を科学的ものであって荒唐無稽なものではないと考えているが、私も 同感であって、「気」の流れというものはある。風水では「気の流れ」を竜脈と言いそレ ガ れ出てくる箇所を龍穴と言っているが、私の考えでは「気の流れ」はとりもなおさず 「波動の流れ」なのである。風や音や光も波動だし、磁力線や重力波も波動である。シェ ルドレイクの「形態形成場」の仮説に働く力も波動である。風水思想というのは、私に言 わせれば、波動現象の一形態にすぎない。 崎皐月の「弥盛地(イヤシロチ)」もそう だ。波動現象というのは科学的にいろいろな形で起こっているが、科学者によるその研究 は遅れているというかほとんど行われていない。しかし、波動現象というのは科学的に起 こりうる事実である。 一応説明上、風水の竜脈をイメージしてほしい。「気の流れ」と同じように、山や川には 「波動の流れ」がある偏りも以て存在する。それがある場所で れ出てきて、物質の形成 や人間の心に作用する。波動同士の共振が起こるということだ。物質からも人間からもあ る波長の波動が発信されているので、それとの共振が起こるのだ。その場所に炭や塩を撒 いたり埋設しておくとその共振が起こり易いということがあるのかもしれない。要するに 「弥盛地(イヤシロチ)」というのは山や川からの波動が集中するところであって、その 場所に存在する物質や人間などと響きあうのである。「波動との響きあい」、これが「弥 盛地(イヤシロチ)」の本質である。 実は、「弥盛地(イヤシロチ)」については、もう一つ大事な現象が起こっている。それ をこれから説明しよう。 みなさん!「お迎え現象」というのをご存知でしょうか? 私はこれについてブログに書 いたので、是非、熟読してください。 http://iwai-kuniomi.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-a3c0.html さあ、そこで問題なのはこういう「お迎え現象」というのは科学的に起こりうる現象なの かどうかということである。起こりうるのである。それをこれから説明したい。 私は、これも私の電子書籍「天皇と鬼と百姓」の中に書いたが、「祈り」というものは 「心」がこもっていなければならないが、その「心」というものは先祖伝来のもととして 遺伝子として継承されていく。私たちは、すべての先祖の遺伝子を持っている。ここでは 「祈り」に焦点を当てているので、便宜上、「祈り」の遺伝子という言葉を使おう。天皇 の大いなる「祈り」の遺伝子は男帝にしか伝わらない。「祈り」の遺伝子、これこそ「伝 統・文化」の重みというものを考えねばならないキーワードである。天皇は祈る人であ る。大いなる「祈り」を捧げる人である。大いなる「祈り」を捧げるためには、「祈り」 の遺伝子が伝わっていないといけない。「祈り」の遺伝子は男帝にしか伝わらない。 お迎え現象というのは、遺伝子を継承した身内の人が枕元に出てくる現象である。死に直 面して、あの世の幸せを心を込めて祈るとき、天にいる父や母や祖父母の魂との共振現象 が起こる。死んだ父や母や祖父母が天にいるということは、上述の電子書籍「祈りの科 学」第一冊目の第6章に書いたように、波動的に存在しているのである。 「弥盛地(イヤシロチ)」についてのもう一つの大事な現象、これをご理解いただくには 「系統発生」のことを語らねばならない。私たちがみんな生まれるときに経験する「系統 発生」について、私の電子書籍「女性礼賛」の第2章に詳しく書いてあるので、是非、熟 読していただきたい。 http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/onna02.pdf この「系統発生」というのはまことに摩訶不思議な現象であり、シェルドレイクの「形態 形成場の仮説」を前提に波動というものを考慮しない限り、理解することはできない。そ れと同じような波動現象が「弥盛地(イヤシロチ)」でも起こっている。この波動現象は 人間のみが感知しうるものであろう。 以上縷々述べてきたが、「弥盛地(イヤシロチ)」には二つの力が働いている。一つは山 や川からやってきて人間以外のものにも働く波動の力、もう一つは人間のみに働く波動の 力、前者を「風水的現象」と呼び、後者を「地域の系統発生」と呼ぼうと思う。これらの 波動現象については、私の説明を補強又は関係するものとして関英男の研究がある。関 英男は日本を代表する電気工学者である。東京工大卒業後、東京工大・ハワイ大学・電気 通信大学・千葉工業大学・東海大学の教授を歴任したが、電波関係の著作も多く、電波工 学の世界的権威として知られている立派な科学者である。勲三等瑞宝章を受章。この方は 日本サイ科学会を創設するなどサイ科学の研究・発展・啓蒙に努められたのである。私は 関英男の提唱する「サイ科学」に重大な関心を持っており、彼の最新の著書「生命と宇 宙」(関英男、平成10年3月、飛鳥新社)から、私の提唱する「祈りの科学」を補強又 は関係の深い部分を紹介しておきたい。 http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/sekihido.pdf 私は、 先に述べたように この世はすべて「波動の海」であるが、関英男は波動にも 「念波」と「天波」が二種類の波動があるという。そしてその「念波」に関連して、関英 男は私のいう「外なる神」を宇宙創造の神様と呼び、その「外なる神」が発する波動を 「天波」と呼んでいる。さらに、私たちに内在する「内なる神」が発する波動を「念波」 と呼んでいる。私がいう「外なる神」や「内なる神」については、電子書籍「祈りの科学 シリーズ」(1)の「<100匹目の猿>が100匹」の第10章と 第13章を是非読 んでもらいたいと思うが、私の主張は「神に祈りを捧げれば、神はそれをかならず聞きと どけてくれる。」というものである。しかし、関英男の主張はさらに先を行っていて、宇 宙創造の神には「意思」というものがある、というものである。私には、宇宙に意思があ るかどうかは判らないが、「内なる神」の発する波動と「外なる神」の発する波動との共 振現象があるのは間違いないと思う。さらに、それとは別個に「外なる神」の発する波動 というものがあって、それが人間も含めてあらゆる生物と「響き合う」のである。前者は 私が主張する「地域の系統発生」の現象であり、後者は「弥盛地(イヤシロチ)」でも起 こっている「風水的現象」である。 なお、「生命と宇宙」(関英男、平成10年3月、飛鳥新社)には、関英男の研究した波 動(天波と念波)に関連する科学的知見がいろいろと書かれており、「サイ科学」を知る 上で基本となる書籍であるが、サイ科学学会も設立され「サイ科学」も進化発展しつつあ る。したがって、今後、「サイ科学」に関するデーターベースがより充実することを心か らお祈りしたいと思う。 さて、「弥盛地(イヤシロチ)」については、 崎皐月がわが国ではじめて科学的説明を したが、私に言わせれば間違っている。波動現象としての説明になっていないからであ る。阿基米得(あきよねと)はほとんど科学的説明をしていない。しかし、 崎皐月も 阿基米得(あきよねと)も「弥盛地(イヤシロチ)」に関わる不思議な現象をいろいろと 紹介しているので、この二人は「弥盛地(イヤシロチ)」を語る場合、草分け的存在とし て大事な人ではある。また、最近では船井幸雄が続編を含む「イヤシロチ(評言社)」と いう本を出しているので、皆さんにも是非読んでもらいたい。最後に、船井幸雄の科学的 説明に触れておきたい。大いに参考になるであろう。船井幸雄は全国の代表的な「弥盛地 (イヤシロチ)」を訪ねながら、以下のような考えを述べている。すなわち、 『電子というものは軌道をもって原子核の周囲を っていますが、ずっとそのまま って いる訳ではなく、出ていったり、入ってきたりする。この電子の変化がいわゆる化学反応 と言われるものです。つまり、電子はじっとしていない。一つの原子から電子が離脱(出 て行くこと)すると、その原子は陽イオン(プラスの電子を帯びた原子)になります。こ の状態は不安定で、つねに他の原子から電子を奪おうと働きます。そして電子が原子に付 加(入ってくること)されると、原子は元通りに安定を取り戻します。一般に電子の離脱 を「酸化」といい、電子の付加を「還元」といいます。 崎皐月さんが行った大地電位の 測定で、酸化電圧、還元電圧という言葉が出てきましたが、それぞれの土地によって、電 子の出入りが違っているということです。つまり、酸化電圧の場合は電子が離脱して、不 安定な状態になっている。還元電圧の土地は逆に電子が集まってきている状態になってい て、安定しているということです。 この電子がいっぱい集まっている状態がなぜいいかというと、電子が付加されると原子は 陰イオン(マイナスの電子を帯びた原子)となり、安定した状態を保てるのです。逆に電 子の離脱、すなわち酸化がなぜ良くないかというと、ものが腐るのも鉄が びるのも、細 胞が老化するのも、すべて酸化反応だからです。 酸化とは物質をエントロピーの増大(無秩序、崩壊)へと向かわせるのです。これに対し て還元反応とは物質を蘇生させる方向へと導くのです。 ここで炭素埋設の話に戻すと、炭には磁場を調整することで、電子が逃げにくい環境、電 子が集まってきやすい環境を作ることができるのです。 そういう電子の多い場所に生命体、たとえば人間が入ると、電子が付加されて蘇生の方向 へと導かれる。マイナスイオンの多い場所で癒されるとか、疲れが取れるというのは、そ のためなのです。 つまり、イヤシロチ化というのは、電子を集めやすい環境を作るということであり、そう いう環境では人間をはじめ動植物、あらゆるものが安定し、蘇生の方向へと向かうことに なるのです。』・・・・と。 なぜ、そういうイヤシロチが波動の関係ででき てくるのか、その点については、関英男の説明 でも私の説明でもできていない。船井幸雄的に いうと、なぜそこが電子が集まりやすい土地な のかそれは判らないが、ともかく電子の集まり やすい場所がある。それがイヤシロチなのであ る。しかし、私は上述したように、「地域の系 統発生」の現象とともに、「弥盛地(イヤシロ チ)」でも起こっている「風水的現象」に重大 な関心を持っているので、それらに対しどのよ うな科学的説明をするかが今後の重要な課題だ と考えている。 それでは船井幸雄がその場に訪れてイヤシロチ についていろいろと思考を重ねたというその場 所を見てみよう。船井が訪れたという46カ所 の「弥盛地(イヤシロチ)」は、右の表であ る。表中、神社仏閣もかなりあるが、そのほか にもいろいろある。なかで船井的というか面白 いのは、新潟の豪農の館(夢山荘)、東京のホ テル(都ホテル、八芳園)、神奈川の宿(七沢 荘)とか、京都の遊歩道(哲学の道)などがあ る。宮崎県の・・・かの「100匹目の猿現 象」で有名な「辛島(からしま)」がある。 船井幸雄の言うとおりイヤシロチが電子の集まりやすい場所だとして、問題はなぜその場 所が電子が集まりやすい場所なのかということである。何故か? 私は、多くの場合風水 で説明できるのではないかと大きな期待を持っている。また、辛島の場合は、私のいう 「地域の系統発生」の現象である。ここではその二点だけを強調しておきたい。