...

Taro-第19回日中韓仏教友好交流会議寧波大会及び雪竇寺拜塔

by user

on
Category: Documents
21

views

Report

Comments

Transcript

Taro-第19回日中韓仏教友好交流会議寧波大会及び雪竇寺拜塔
第十九回日中韓仏教友好交流会議寧波大会
及び雪竇寺拝塔並びに臨済禅師遠諱法要答礼
十月十二日~十六日
則 竹 秀 南
今回の大会は世界平和祈願法要が禅宗、特に臨済宗では因縁深い雪竇寺にて
行われるので大いに期待していたが、残念なことに法要当日の十二日には、
山内寺院の垂示式が行われることから、やむなく欠席することになった。し
かし、翌十三日の午前中に三国の茶道交流会が天童寺にておこなわれること
になったので、垂示披露を途中で退席し、関空に向かう。NH九七五便の手
続きと出国手続きをしてゲートへ。十六時十分発にて一路上海へ。到着後、
入国。寧波仏教界より出迎えの車有り、早速車に乗り約三時間半かかって寧
波のパン パシフィック寧波ホテルへ十一時すぎ着。中国仏教協会・李賀敏、張
琳両氏はじめ関係者の出迎えを受け、部屋へ案内され午前一時すぎ就寝す。
十三日、五時起床、朝食後八時すぎ出発、寧波市郊外の太白山の峰下にあ
る天童寺へ。九時頃、天童山一山門迎の中仏殿にて三国団長導師にて諷経後、
道元禅師ゆかりの顕彰碑前へ案内されて、その後法堂前
の大庭に着席。中国側の茶会を待つ。九時半より天童寺
住持誠信法師挨拶
後、中国側の茶会、
笛、笙等の演奏の中、茶道が始まり、王安作国家宗教事務局長はじめ、高僧
方に茶が振る舞われる。終わって韓国、日本の順で各国特色ある茶道が披露
されて十一時半頃無事終了。天童寺住持の最後の挨拶があり、一同席を離れ
て下山。全ての行事を終了し、バスに分乗し日本側は天台山に約二時間かか
って到着す。静寂な、しかも苔むした伽藍の天台山は、歴史の重みを感じる。
1 / 5
山門より入り
大雄宝殿にて
諷経後、食堂に
て二時頃昼食
をよばれて、マ
イクロバスに
分乗して、約十
分頂上附近ま
で上り下車。そ
れより徒歩に
て山道をゆっ
くりと歩を進める。途中、眼下に智者大師が坐禅し、住持された華頂山等の
旧蹟を眺める。現在ここに寺を復興中にて工事がなされている。再び行くと
智者大師入滅の塔廟があり、諷経し近くの堂にて茶礼後、下山。別のルート
にて約十分歩いてマイクロバスにて天台山温泉ホテルへ到着し、部屋に入り、
七時より夕食となる。
十四日八時、日中韓出席の一行と別れて、道案内の了さんと、雪竇寺(正式
名称は、雪竇山雪竇資聖禅寺と言う。)へ出発する。約一時間半かかり山門に到着
し、車のまま入山し山道を
進むところ、途中で突然下
車を命ぜられたままに案内
されると、実は雪竇山中の
資福寺の、再建地鎮祭が行
われており、丁度諷経が終
わったところ。我々一行の
到着を待っていたかのよう
に、鍬入れ式が始まる。そこには昨日中国側の首席代表明生法師はじめ、雪
竇寺怡蔵法師、広済寺演覚法師、天童寺誠信法師が随喜して、その中に入り
鍬入れをする。了って記念撮影後、車にて雪竇寺仏学院へ案内される。ここ
は現在工事中で将来大学として申請し、仏教系修道者二百名、一般の学生三
百名の計五百名からなる総合大学を計画しているとの事。日本では珍しくも
ないが、中国では初めてとの事である。見学後、各法師と別れて信者王夫人
と共に怡蔵法師の案内で雪竇寺へ。長年の願望がやっとかなった感じである。
小雨あがりの寺内は浄められ、又、広大なもので、山麓には大佛の弥勒菩薩、
つまり、布袋さんが鎮座。我々一行を笑顔で迎えて下さる。旧寺域と新寺域
2 / 5
とがあり、先ずは旧寺域
へ案内され、大雄宝殿に
て諷経後、新寺域へ。こ
こには壁に雪竇頌古百則
が石に刻まれ、その筆は
現代中国書道家百人が、
各々に筆蹟を残してい
る。第一則の達磨廓然は
本 則
と頌を趙樸初先生が書いたものである。一則一則を拝見し
ながら時間の都合で五十則までとなり、方丈にて茶礼、記
念品を贈呈後、食堂にて昼食となり、王夫人と怡蔵法師の
母(八十四才)と一緒に寺内で作られた精進料理を、美味し
くよばれて雪竇寺を後にし、舟山市祖印寺へと向かう。祖
印寺は一山一寧国師開山の寺にて、来る十月二十五日諏訪
慈雲寺にて七百年の遠諱法要があ
るので、是非共拜塔を希望したの
である。約一時間半で舟山市定海
区にある寺に到着すると丁度副監院妙雲法師に出会
い開山国師の楠で作られた尊像に参拜後、経蔵に安置
される。普陀寺より分骨された霊骨を拜する。その後、
元住持の九十五才の化通長老に会い記念撮影後、更な
る長寿を祈り下山。車を進めてフェリーに乗りかえ
て、中国5大名
山の一つ舟山普
陀寺へ。夕方五
時とは云うもの
の、多くの参拜
客でにぎわう普陀寺の観音菩薩の霊験
の有難さに驚きながら、案内僧に仏教協会まで連れてもらい事務局にて挨拶
後下山、再び暗くなった中をフェリーに乗り、とっぷり暮れた舟山空港に到
着。北京行きの飛行機の搭乗手続きをすませ、夕食をとり、三十分おくれM
U五一七九便八時二十分頃離陸し、一路北京へ。スモッグの北京へ十時二十
分頃到着。李賀敏国際部次長と弘雲さん出迎え、十二時前ホテル日航に到着
後、部屋へ。二時前やっと就寝す。
3 / 5
十五日朝八時前出発。任さん
迎え。北京西駅より新幹線にて
石家荘へ十時七分着。河北省仏
教協会より出迎えあり、配車に
て協会事務所へ。明海法師出迎
え接待室へ、二年前浄慧長老
に、日中合同臨済禅師遠諱法要
及びシンポジュームの無事円
成の爲、支援協力をお願いしたところである。その浄慧長老は遷化されてい
て淋しいが、今回の無事円成をお弟子であり、その意を引継がれた明海会長
に御礼の言葉を申し上げ、今後、お互い臨済門下、力を合わせて臨済禅興隆
の爲、尽力して行くことを願い、更なる協力を御願いする。明海会長からは
河北省仏教協会として、明年団を
組んで臨済各本山を参拜したい
由、協力の依頼をうけ、この四月
の日本での法要に、日本側が拝請
しなかったことに対する懺悔の念
にかられる。歸国後、日中友好の
最長老である有馬管長にこの意を
伝え、訪日について尽力したい由を伝え、記念品を贈呈した後、昼食をよば
れ小雨の中を臨済寺に向かう。約一時間後到着。慧琳法師と会い、同様に遠
諱法要無事円成の礼を申し、記念品を贈呈し、茶礼、臨済塔前にて大悲呪一
巻、答礼諷経後、河北省佛教協会から同行の焚華法師が臨済寺へ古文書の金
剛経の復刻された、五十部の一部を臨済寺へ奉納諷経に随喜する。寧波より
五十名の信者を連れての法要である。法要後、直ちに石家荘駅へ二時すぎ出
発。小雨の中新幹線で十五時四十五分発にて十六時五十分頃北京到着。直ち
にホテルに入り支度、人民大会堂で干宙兄弟の夕食の饗応をうける。九時半
頃まで、了ってホテルに。
十六日朝、九時出発。中国仏教協会を表敬訪問し、臨済禅師の遠諱法要の
答礼。学誠会長は福建省の自坊での受戒会で十三日より廿日までは留守との
ことで、演覚常任副会長に礼を述べて昼食の接待をうける。明海法師一行来
春訪日の件も伝える。その後、空港へ、任さん見送り、NH九八〇便にて関
空へ六時前着。九時五十分頃無事歸院す。
4 / 5
Fly UP