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「ソーラークッカー(太陽熱調理器)」は、世界の発展途上国で必要とされて

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「ソーラークッカー(太陽熱調理器)」は、世界の発展途上国で必要とされて
「ソーラークッカー(太陽熱調理器)」は、世界の発展途上国で必要とされており、さらに性能をよく、効率をよくするため、また、太陽
エネルギーを広く利用するための研究が行われています。先月、ソーラークッカーを世界に広める活動・研究をされている足利工業
大学の中條祐一教授をお招きし、出張講義をして頂きました。そして今月、中條先生ご指導のもと、足利工業大学でソーラークッカ
ーの製作を行いました。
天気は快晴。到着後、私たちが訪問する前に準備してくださっていたソーラークッカーを見ながら、製作の説明を受けました。学内に
は部活動やサークル活動をする学生がたくさんいました。足利工業大学には、エネルギーから人間の意識を探る分野まで、さまざま
なフィールドがあり、多くの卒業生が各方面で活躍しています。足利という文化と自然に恵まれた地で充実した大学生活が送れるよう、
教職員が学生一人ひとりの学習や進路設計をバックアップしている様子が感じ取れました。
はじめは難しいと思っていた設計図の計算も、グループで協力して行い、製作に必要なテンプレート作りを済ませておくことができまし
た。中條先生が大学での講義の合間に、わたしたちのデータを修正してメールしてくださったり、アドバイスをくださったりしました。おか
げでスムーズに作業を始めることができました。
用意して下さったおいしい昼食をいただいた後、学内にある「風と光の広場」で、さまざまなソーラークッカーや風車を見学しました。
巨大なソーラークッカーでは、生スペアリブの調理実演。出来上がりが楽しみです。小型風車がたくさん回るこの広場には、日時計や
水時計、発電機、ビオトープもあります。そのひとつひとつを中條先生が丁寧に分かりやすく説明してくださいました。訪問した日が強
風だったため、風車はよく回っており、初めて風車を見た生徒たちからは歓声が上がっていました。
さて、このホームページをご覧の皆さまにクイズです。
次の風車は、とてもユニークな形、かわいい形をしています。このような形にする理由はなんでしょうか!
正解は、「モニュメントとしての役割を果たすため」だそうです。自然エネルギーへの関心や認知度はまだまだ低く、一人でも多くの
方々に風車を見て、風車の存在、風車の役割を知ってもらいたい、と中條先生は話します。中條先生の自然エネルギーにかける情
熱には心を打たれました。そして、牛山学長先生のコレクション、風車やソーラークッカーの歴史について学内の博物館で見学し、午
後はソーラークッカーの完成を目指します。
広場見学の初めに仕掛けた生のスペアリブ。ほんの 30 分で焦げるほど熱が通っており、おいしそうなにおいをモクモクと漂わせていま
した。見学後、みんなでおいしく頂きました。さらに、別のソーラークッカーに仕掛けておいたご飯、パンケーキもご馳走になりました。
出来立てのアツアツ、ホクホクで身も心も温まりました。寒い冬、低い気温にもかかわらず調理できるソーラークッカーと、太陽エネル
ギーの驚異を改めて知りました。
ついにソーラークッカーの集光部分が完成しました。あとは学校へ持ち帰り、支柱と焦点に鍋置きを作るだけとなります。グループによ
って焦点距離の違う様々な形のソーラークッカーが出来上がりました。来年行われる文化研究発表会では、ソーラークッカーの製作
と実験結果に関する報告をポスターセッションにて行います。サイエンスアカデミー、第 3 回目のスーパー教養講座は大成功に終わ
りました。今回、足利工業大学の中條先生をはじめ、教育連携センターの茅根先生、職員の方々には大変お世話になりました。どう
もありがとうございました。
第 4 回のスーパー教養講座は来年 2 月に実施予定です!
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