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企業文化を学ぶ
スを招き、不良品を作ってしまいました。その 優良賞 後、品質教育を受け、深く反省しました。不良 品のほとんどは作業ルールを無視することによ るものだということが分かりました。品質だけ 企業文化を学ぶ 昂 ではなく、一番大切な作業安全も同じです。す 萍 べての基準、ルールは会社の長年の生産活動の ANG PING 経験からまとめたもので、必ずその存在の理由 があります。一見人を縛るような厳しい規則 今の勤め先の企業採用面接の時、面接官に 「日 は、従業員の作業安全を守り、製造の品質を保 本企業の魅力は何ですか」と聞かれました。あ 証する貴重な企業文化の一つです。このような れから 品質を大切にする文化の存在こそが、企業の繁 年の実習を経験し、当初の質問にうま 栄を支えるものだと思っています。 く答えられるようになりました。それは、 「企 厳しいものだけなら企業文化とは言えませ 業文化」だと思います。 「企業文化」という抽象的な言葉は、テレビ ん。やさしい一面もあります。例えば、会社は ニュースや記事などから聞いたことがあります 定期的に日本語教育を実施することや、毎年に が、意味が分かりませんでした。そこで、私は スピーチ大会を開くなど、実習生の語学力を身 いろいろ調べみました。「企業文化は経営学用 につけるように様々な取り組みを行っていま 語の一つで、企業の独特の価値体系や行動規範 す。今私たちの職場では、作業日記を書くのは を指す。企業の日々の生産活動において、全従 実習生全員の日課となっています。そのお陰 業員の行動の基準になる」という。 で、現場で起こった問題をリアルタイムに報告 私の周りにはあてはまる基準がたくさんあり でき、いろいろなトラブルを防ぐことができま ます。私の会社では、安全靴、保護メガネなど した。このような報連相の基準が、すでに実習 の保護具を着用しなければ、製造現場への出入 生の中で定着し、誰でも同じようにやれる体制 りが禁止されます。これは、会社の全員で守ら になっています。 会社の本当の強さは莫大の資本やカリスマ社 なければならない服装の基準です。一日の仕事 は必ず朝礼の“品質不良ゼロで行こう!良し!” 長ではなく、大切なことを一つ一つ丁寧に人々 という指差し呼称から始まります。ラインの仕 に教えながら、そして人々と共に成長していく 事が始まったら、“ 個流し”(ワークを必要以 −良い企業文化ではないかと考えています。こ 上に作らないこと)という作業ルールを守らな れから、私はもっと企業文化のことを学び、日 ければなりません。 本での経験を活かし、将来自分の国の経済発展 に役に立ちたいと思います。 私は最初このルールを軽視して、痛い目に遭 いました。上司に自分の生産能力をアピールす 国 籍 中国 職 種 仕上げ 実習実施機関 シロキ工業株式会社 監 理 団 体 Jプロネット協同組合 るために、ひたすらに作業のスピードを追求し ていました。常に後工程に ∼ 本のワークを 流すことによって、後工程の作業者のセットミ ― 31 ―