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(熱田参考人提出資料)(PDF)

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(熱田参考人提出資料)(PDF)
場所 中央合同庁舎5号館
第40回造血幹細胞移植委員会
厚生科学審議会疾病対策部会
(H25.4.26)
第40回 造血幹細胞移植委員会
料 3
日時資平成25年4月26日
厚生労働省19階 共用第9会議室
造血細胞移植一元化登録データを用いた
登録研究
熱田 由子
名古屋大学大学院医学系研究科
造血細胞移植情報管理・生物統計学
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
自家・同種移植の年次推移
3500
3000
2500
2000
自家
1500
同種
1000
500
0
登録診療科数の推移
350
300
250
201
200
150
172
181
181
成人診療科
197
204
86
87
2011
2012
100
50
75
71
82
100
2007
2008
2009
2010
0
Pediatric centers
Adult centers
小児診療科
造血細胞移植一元化登録
データ収集システム
日本小児血液学会
1984
日本造血細胞移植学会
1993
骨髄移植推進財団
1993
JSPH
JSHCT成人
一元化登録
JCBBN
日本さい帯血バンクネットワーク
1997
2005年まで
2006年から
JMDP
日本造血細胞移植学会全国調査
報告書には
• 移植件数
– 施設別移植件数を公開
• 生存解析
– 疾患ごと、年齢別、移植時病期別などの生存曲線
– これまでの日本全体の成績
– 臨床現場での活用
データ収集の意義
• 移植実施状況の把握
– 本邦における移植活動性
– 施設別件数
– 自家・同種(ドナー・ソース別)
– 患者年齢・疾患別
• より知りたいことに焦点をあてた解析
“知りたいこと”とは
「50歳、予後不良といわれる染色体異常を有する急性骨髄
性白血病を発症。抗がん剤を用いた寛解導入療法は2
コースで完全寛解に」
• 移植すべき?
• どのタイミングで?
• ドナー・幹細胞は?
– HLAが一致する兄弟/姉妹はなかった
– 骨髄バンクでHLA-A, -B, -C, -DRすべてがあうドナーはいなくて、
それぞれ異なる1座不適合が3名→3-4カ月後
– 臍帯血は、細胞数が2.5 x 107/kgでHLA2座不適合があり→すぐ
に移植できる
– 2座不適合の血縁(息子 25歳)→すぐに提供可能
• 移植の前治療(用いる抗がん剤と放射線)は?
• GVHD予防(免疫抑制剤)は?
“知りたいこと”とは その2
•
•
•
•
生着不全
感染
宿主対ドナー病(GVHD) (急性、慢性)
臓器障害 (急性期、晩期)
– 肝臓
– 消化管
– 呼吸器
– 腎臓
– 中枢神経
–眼
– 口腔
– 皮膚・粘膜
– 筋・骨格系
– 内分泌・性腺
• 移植後長期のquality of lifeと社会復帰
“知りたいこと” = “臨床的疑問”
• 答えはどのように導かれるか
• 無作為比較前向き臨床試験(RCT)
– 非血縁者間骨髄 8/8 vs. 7/8 vs. 臍帯血…
– ヒトからヒトへという特殊な状況。患者ごとに選択できるド
ナー・幹細胞は違う状況
– 多くの”臨床的疑問”にRCTを実施することは上記の理由
から、またリソースの面からも困難
• 移植登録データを用いた登録研究が国際的にも高く
評価され、移植医療の発展に多大な貢献をしてきて
いる
“誰が”知りたいことか
患者/医療従事者
ドナー・幹細胞選択
HLA一致同胞
Morishima et al. Blood 2002
Morishima et al. BBMT 2007
Kawase et al. Blood 2007
HLA 8/8 一致
非血縁骨髄ドナー
Atsuta et al. Blood 2009
第一代替ドナー・
幹細胞
Kanda Y et al. Blood 2003
Kanda J et al. Blood 2012
Kanda J et al. Leukemia 2013 HLA不一致
HLA 不一致 (7/8)
血縁ドナー
非血縁ドナーから
非血縁骨髄ド
の臍帯血
(骨髄もしくは
ナー Atsuta et al. BBMT 2012
Atsuta et al. Haematologica 2013
末梢血)
Kanda J et al. BBMT 2013
ALL: Nishiwaki et al. Blood 2010
ALL: Nishiwaki et al. Ann Oncol 2013
第二代替ドナー・幹細胞
CIBMTRとEBMT
• 北米を中心に施設単位の登録を行っているCenter for
International Blood and Marrow Transplantation
Research. テーマごとのWorking Committee(19)が存
在し、ホームページで約800件の研究成果が紹介され
ている。設立1972年
• 欧州各国からなる国単位・施設単位で参加する登録
European group for Blood and Marrow Transplantation.
テーマごとのWorking Party(11)が国の壁なく活動して
いる。ホームページで560件を超える研究成果が紹介
されている。設立1974年
• いずれも移植医療の発展に多大な貢献をしている
移植成績、特に移植片対宿主病(GVHD)は
人種の影響を大いに受ける
Oh H et al. Blood 2005;105:1408-1416
©2005 by American Society of Hematology
<ドナー情報>
<患者情報>
<ドナー基本情報(HLA、採取細胞数含む)> <ドナー安全性情報>
移植施設
造血細胞移植登録一元管理委員会
JSPH
JMDP
JCBBN
TRUMP
データ収集
データ解析
データ利用の活性化
臨床研究委員会
採取施設 / ドナー
JSHCT
JSHCT
ドナー委員会
骨
髄
財
団
さ
い
帯
血
バ
ン
ク
<ドナー情報>
<患者情報>
<ドナー基本情報(HLA、採取細胞数含む)> <ドナー安全性情報>
移植施設
採取施設 / ドナー
JSHCT
造血細胞移植登録一元管理委員会
JSPH
データ収集
JMDP
JCBBN
JSHCT
TRUMP 第二世代
・中央管理データベース化
・研究データベース化
データ解析
テーマごとの
研究グループ
Working Group
組織・運営
統計解析の
効率化と質の向上
ドナー委員会
骨
髄
財
団
さ
い
帯
血
バ
ン
ク
国際委員会
国際共同研究の
活性化
臨床研究委員会
平成24年度厚生労働科学研究 免疫アレルギー等予防・治療研究事業
「本邦における造血細胞移植一元化登録研究システムの確立」研究班
WBMT
APBMT
CIBMTR
KSBMT
JSHCT Working Groups 2010年末
1 AML, 小児
工藤 寿子
13 ATL
宇都宮 與
2 AML, 成人
高見 昭良
14 MM
岡本 真一郎
3 ALL, 小児
加藤 剛二
15 固形腫瘍
井上 雅美
4 ALL, 成人
田中 淳司
16 遺伝性疾患
矢部 普正
5 CML, 小児
嶋田 博之
17 HLAと移植成績
神田 善伸
6 CML, 成人
大橋 一輝
18 ドナー・ソース別
宮村 耕一
7 MDS, 小児
渡邊 健一郎
19 GVHD予防とGVHD
村田 誠
8 MDS, 成人
宮崎 泰司
20 GVHD以外の合併症
福田 隆浩
9 ML, 小児
小林 良二
21 晩期合併症とQOL
谷口 修一
10 ML, 成人
鈴宮 淳司
22 ドナーの安全性
小寺 良尚
11 AA, 小児
小島 勢二
23 海外ドナーからの移植
一戸 辰夫
12 AA, 成人
山﨑 宏人
責任者名:敬称略
• 2012年末までに141件が承認、研究開始され、116件の学
会発表がなされた。
研究支援
JSHCT
CIBMTR
EBMT
テーマごと 23
のWG / WC Working
Groups
/ WP
17
11
Working
Committees
Working Parties
統計家の数 0→1
PhD 5
Master 1517
4
(+WPごと、
11)
(医師でない)
統計解析の効率化と質の向上プロジェクト
統計ソフト(Stata)共同購入
Stata-EZR
●使用マニュアル
●Stata-EZR共通の変数リスト
●スクリプトファイル
ダウンロード可能
統計セミナー開催
統計相談・解析サポート
登録件数と公表論文数の推移
70000
140
6000
18
60000
120
16
5000
14
50000
100
4000
12
40000
80
10
3000
8
30000
60
2000
6
20000
40
移植件数
論文数
累計件数
4
1000
2
10000
20
2013
2010
2007
2004
2001
1998
1995
1992
1989
1986
1983
1980
1977
0 0
1974
00
第一例目の移植
日本小児血液学会登録開始
日本造血細胞移植学会登録開始
骨髄移植推進財団設立
日本さい帯血バンクネットワーク設立
TRUMP運用開始
ワーキンググループ発足
登録研究
• 造血細胞移植情報収集の一つの重要な目的
– “知りたいこと”
– 移植活動性(件数)、単純な単変量生存成績
• 後方視的観察研究(⇔前方視的臨床試験)
– 国際的にも高く評価
– 費用対効果が優れている研究
– 前方視的臨床試験のベースとなる情報
登録研究 その2
質の高い
データ管理
・データ管理学
・システム工学
移植医療の知識
ハーモナイズ
質の高い
統計解析
熱意と
チームワーク
が働く仕組み
謝辞
日本造血細胞移植学会
理事長 岡本真一郎
アドバイザー 小寺良尚
造血細胞移植登録一元管理委員会
日本造血細胞移植学会(成人領域)
坂巻 壽 (委員長)
田中 淳司
廣川 誠
一戸 辰夫
日本小児血液・がん学会
矢部 普正
足立 壮一
菊地 陽
井上 雅美
日本さい帯血バンクネットワーク
長村 登紀子
加藤 剛二 (副委員長)
加藤 俊一
松本 加代子
骨髄移植推進財団
河 敬世
森島 泰雄
森 慎一郎
澤田 明久
名古屋大学 YLP講座
浜島信之
日本小児血液・がん学会 小児事務局
気賀沢寿人
名古屋大学 造血細胞移植情報管理・
生物統計学
鈴木律朗
日本造血細胞移植学会
WG責任者、メンバーのみなさま
日本造血細胞移植学会データセンター
黒川哲二
坪井秀樹
山田智史
浅野充洋
伊藤千佳
大西睦子
酒井孝子
和田祥恵
倉田美穂
柳澤昌実
骨髄移植推進財団
小瀧美加
市川香織
全国の登録施設
(敬称略)
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