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Kobe University Repository: Kernel
Kobe University Repository : Kernel Title ラット新生仔一過性低酸素虚血負荷が線条体局所血流と プリン体代謝に与える効果に関する研究(Effects of Hypoxica/Isehcmia and Reperfusion on Regional Cerebral Blood Flow : Extracellular Levels of Adenosine and Purine Metabolited in Neonatal Rat Striatum) Author(s) 三宅, 理 / 米谷, 昌彦 Citation 神戸大学医学部紀要=Medical journal of Kobe University,60(2/3/4):209-217 Issue date 2000-03 Resource Type Departmental Bulletin Paper / 紀要論文 Resource Version publisher DOI URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/00042547 Create Date: 2017-03-31 8 9 ブツト新生仔一過性低酸素虚血負荷が線条体局所血流と プリン体代謝に与える効果に関する研究 二宅 理,米谷昌彦 神戸大学医学部小児科学講座 (指導:中村肇教捜) 連絡先:米谷 神戸大学低学部小児科 千6 5 0 0 0 1 7 神岡市中央区楠町 1ι1 内線:6 0 9 0,FAX:0 7 83 8 26 0 9 9 “ 崎 (平成 1 2年 2月1 6日受付) 要 約 締 C a d e n o s i n e ) は脳の血流調節物質や神 新生児の治療管理方法が日進月歩していく中で,神 経伝達物質のーっとして歳血後再瀧流による神経細胞 経学的予後の改害事は未だ大きな課題である。出生時に 障害の発症に関与するといわれている。今回の研究で 合併した仮死に発症する低酸素性虚血性脳症 は , ラット新生仔一過性低酸素虚血モデルを作成して, C h y p o x i c / i s c h e m i ce n c e p h a l o p a t h y: H I E )は , 線条体での局所血流の変化と,細胞外液中のアデノシ 古くから多くの研究者遣によってその棲雑な病態が明 ンとその代謝産物であるプリン体の動態について検討 らかにされつつあるが,未だに解明されない点も山積 こは,左総顕動脈のクリッ した。問一過性低酸紫虚血負荷 i している。最近の研究では,低酸素虚血のストレスそ 8%酸素の股入を行ったのち 6 0分後にクリッ のものでなく,その後の再灘流あるいは再酸素化が障 アデノシン ピングと ピングと低酸素負荷を共に解除する方法を用いた。線 害の発生に大きく寄与することが指摘されている 条体局所血流量は低酸素虚血負荷により負荷前の 4 8士 蘇生により脳組織が再瀧流されると同時に,白血球の 22%まで減少するが,負荷終了後には速やかに前傾ま 0 分後には 7 6: t25%まで漸減した。 で回復し,さらに 6 遊走浸潤が起こりへその傷害組織からは活性酸素が 線条体細胞外アデノシン濃度は,負荷により徐々に増 ことが明らかになってきた。 。 1.2) 発生する 4.5) など,再瀧流時に神経傷害の増悪を招く 90%をピ…クとして負荷終了後6 加し,負荷前の平均 7 くから,再濯流に関わる血流調節悶子のーっとし 0 分ではほぼ前値まで彼した。アヂノシンの代謝産物 てアデノシン であるイノシン, ヒポキサンチン,キサンチンの濃度 後の冠動脈再瀧流に関与することは古くから知られて は,負荷開始後, 3 0 分ごろより増加し始め,それぞれ 5 0 . 6 倍 , 3 7 . 2倍まで増加した。 いる九アデノシンはプリンヌクレオシドの代謝産物 C A d e n o s i n e ) が挙げられ,心筋虚印 6 . 2倍 , 負荷前の平均 1 の分解過租で生成され,血管拡張因子と として ATP キサンチンは負荷終了後には速やかに減少したのに対 しての作用を持っている。 B e r n eら7)は脳内でもアデ ヒポキサンチンは終了後6 0 分でも高備が持続して ノシンは分泌され脳血管に対して血管拡強作用を荷し いた。細胞外アデノシン濃度は低酸素産血と再瀧流時 ていることを示した。アデノシンアンタゴニストであ に荷意な増加を認め,アデノシンが再瀧流時の血流維 るテオフィリンを用いた間接的な証明も多数あ 持に関与する可能性が示唆された。一方,再瀧流時に 9 , 1 0,へまた同じく血管拡張作用を持つとされる り8, し , とボネサンチン濃度の高傭が持続することは,活性酸 酸化窓業とも相作用のあることが報告されている九 こ関わる可能性があ 素の発生源となり再瀧流陣帯発痕 l 最近ではアデノシンはプレシナプスに存在するアデノ ると考えられた。 シンセブターを介し,神経細胞への過剰なカルシウム イオンの流入を阻止することにより脳保護に働く可能 性が指摘されているが,その一方で,その代謝過程に おいて活性酸素の発生が助長されることにより,組織 キーワ…ド:低酸紫性虚雌性脳症, 局所脳血流,アデノシン, ( 2 0 9 ) ヒポキサンチン,キサンチン 9 0 法 傷害を引き起こす可能性も示唆されているヘ 方 活性酸素の発生にはいくつかの代謝経路が知られ そのひとつがキサンチン酸化還元酵素 Sprague-Dawley ラット 7日齢 (n=7) を対象 ( x a n t h i n e o x i d o r e d u c t a s e ;X OR) を 介 す る キ サ として,一過性HIモデルを作成した 14,15,16)。ウレタン XORが脳内の毛 C e t h y lcarbamate; 東京化成,東京)を 1.8g/kgを 細血管内皮細胞に富んでいることを示している ω。ア 皮下投与により麻酔した。麻酔後ラットの左頚部に デノシンはその代謝経路の上流に位置しており, イノシ 5mmの皮膚切聞を施し,軟部組織を剥離して左総頚 ンCin o s i n e )を経てヒポキサンチン ( h y p o x a n t h i n e ) 動脈を同定し,絹糸を懸けた。さらに頭皮を正中にて ており, e t zらは, ンチン代謝経路がある。 B からキサンチン ( x a n t h i n e ) さらに尿酸へと代謝さ 切開し左頭蓋にドリルで直径 2ミリの穴を開けた後, が NA れる。その過程において,平穏状態では XOR ラットの頭部を固定装置に固定した。左線条体へ向け Dを 還 元 剤 と す る キ サ ン チ ン ・ ハ イ ド ロ ゲ ナ ー ゼ て,プレ夕、、マ Cbregma (xanthine-hydrogenase) を主体とするのに対し, り,鼻側へ 1.Omm ,外側へ2.5mm,深さ 5.0mmの位 低酸素虚血・再濯流時には,酸素を還元剤とするハ サンチン・オキシダーゼ C x a n t h i n e o x i d a s e ) が優 ヒトの大泉門に相当)よ 置 に Laser Doppler血 流 計 C PF319, Perimed, Stockholm) のマイクロプロープとマイクロダイア i o a n a l y t i c a lSystems, リシス・プローブ CCUPll,B 勢となり, この代謝過干呈において活性酸素が発生す る15 16) (図1)。 東京)を合わせて留置した。マイクロダイアリシス・ 今回,我々はラット新生仔を用いて一過性低酸素虚 フ。ローブは人工脳脊髄液にて還流した。処置後,装置 , 血 ( hypoxia/isckemia: HDモデルを作成し,低 と組織の安定を図るために 2時間の安定期を置いた。 酸素虚血開始前から終了後の再濯流に至るまで,経時 体温は,保温マット CCMA150,B i o a n a l y t i c a l Sys 的に線条体における脳血流をモニタリングながら,マ tems,東京)を用いて 3 7 . 0Cに設定した。 0 イクロダイアリシス法を用いて経時的に採取した濯流 一過性の HI 負荷は,予め絹糸を懸けておいた左総 液よりアデノシンとその代謝産物であるプリン体の濃 頚動脈を脳外科用動脈癌クリップ C S u g i t a Mini 度を測定することにより,それらの動態を明らかにす Aneurysm C l i p ; Mizuho,東京)でクリッピング した後,ラットを設置したチャンパー内を直ちに 8 ることを目的とした。 Adenosine三一一 AMP守 一 ADP三一-ATP Xanthine dehydrogenase Xanthine U r i ca c i d 図1.プリン体の代謝および活性酸素の発生経路 ( 2 1 0 ) Xanthine oxidase 9 1 %酸素で満たし, 6 0 分後にクリッピングも解除すると ほぽ負荷前値にまで復帰した(図 3)。 0 分前より負荷終 同時に低酸素負荷も中止した。負荷3 イノシン, ヒポキサンチン,キサンチンの濃度は, 了後 6 0分までの 1 5 0分間にわたり, LaserDoppler血 負荷開始後 3 0分頃より増加し始め,それぞれ,最高, 流計による線条体局血流量のモニタリングを行い,同 6 . 2倍 , 5 0 . 6倍 , 3 7 . 2倍 ま で 増 加 し た 負荷前の平均 1 0 分毎に採取された 時にマイクロダイアリシスにより 1 ( 図4 ,5 ,6 )。キサンチンは負荷終了後には速やかに減 濯流液から。アデノシンとプリン体代謝産物,すなわ 少したのに対し, ちイノシン, 0分後でも高値を持続していた。 し続け, 6 ヒボキサンチン,キサンチンの各々の濃 ヒポキサンチンは負荷終了後も増加 度を, HPLCと蛍光検出器 (CMA,B i o a n a l y t i c a l Systems,東京)を用いて測定した的。なお,データ 考 察 nstruments, の処理解析には MacLab/4e (AD I 名古屋)を用いた。統計学的検定には one-way AN アデノシンは心臓 18, ぺ 腎 臓 20)等 の 組 織 濯 流 の 維 持 OVAとFisher-PLSD法を用いて, p<O, 0 5を有意差 に関与することが指摘され,新生児遷延性肺高血圧症 ありと判定とした。 に対しアデノシンの全身投与で有効であった刊という 報告も見られる。アデノシンは暗乳動物の中枢神経系 結 果 において神経伝達物質としても重要な因子である 22)な ど,古くからその潜在的な役割は注目されていたが, 虚血の程度を評価するために, L aser Doppler血 全身的に普遍的に存在するためその動態を追うことが 流計による線条体局所血流量のモニタリングを行った。 困難であった。近年, HPLCを 用 い た 分 析 な ど で 評 8: t2 2 低酸素虚血負荷により線条体血流量は負荷前の 4 価が可能となり,また,マイクロダイアリシス法の応 %まで減少し,負荷終了後は速やかにほぼ前値まで 用により,経時的の脳局所での変化を追跡することが 6土 25%に漸減した 回復したが,さらに 1時間後には 7 可能となった。 ( 図 2)。この結果より,我々の用いた HIモデルでは 今回,我々はラット新生仔を用いて一過性の脳 HI 約 50%の虚血がなされていることが示された。 モデルを作成し,アデノシンとその代謝産物であるプ 次にラット線条体間質における各プリン体濃度の変 リン体の,虚血低酸素負荷と再濯流時の細胞外濃度の 化を示す。アデノシンの濃度は,負荷により徐々に増 動態について明らかにした。ラット新生仔を用いた 0分にてピークを迎えた。負荷前 加し,再瀧流開始後 1 HIモデルは,片側頚動脈の結主主離断と 8 %酸 素 を 負 の 7 . 9倍をピークとして漸減し,負荷終了 6 0分後には iceら23)の方法が,それ以降の多くの研究者ら 荷する R eE4E4E nununu a守 司 4nu Reperfusion 一 - i ・ ・ ・ ・ ・ 柿 ・ ・ “ * { 室 田 gShoav}言。E B。一国首﹄昔話ω HypoxiaIlschemia ー ・ ー ・ 車 揖 * * * 80 材料材料一****** * * 60 40 20 0 ・30 2 0 -10 o 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 Time(min) 図2 . 一過性低酸素虚血負荷に対するラット脳線条体血流量の変化 数値は平均値±標準偏差にて示した口負荷前の基準値を 1 00%として比較した。 < 0 . 0 5を **はp < O . 0 1を示す。 *はp ( 2 11 ) 9 2 。 唱 雪6525霊gS喜ag奪還 Reperfusion 8642 HypoxlaIlschemia o o -20 唱 0 10 20 30 40 50 60 T 1m e(min) 70 80 90 唱00 o 唱 唱20 図3 . 低酸素虚血負荷に対する線条体細胞外アデノシン濃度の変化 数値は平均値±標準偏差にて示した。負荷開始時を基準値として 比較した。 < O . 0 5を示す。 *はp 40 HypoxlaIlschemla o -20 ・ 唱 o 0 o 唱 20 30 40 50 Tlme(min) Reperfuslon 60 70 80 90 唱00 唱10 唱20 図4 . 低酸素虚血負荷に対する線条体細胞外イノシン濃度の変化 数値は平均値±標準偏差にて示した。負荷開始時を基準値として 比較した。 < O . 0 5を,川 p < O . O lを示す。 *はp 30 司i a HypoxlaIlschen Reperfuslon E i ! 5 。 -20 ・10 0 10 20 30 40 50 Time(min) 60 70 80 90 唱00 官官 o 120 図5 . 低酸素虚血負荷に対する線条体細胞外ヒポキサンチン濃度の変化 数値は平均値±標準偏差にて示した。負荷開始時を基準値として 比較した。 *はp < O . 0 5を , * * p < O . 0 1を示す。 ( 2 1 2 ) 9 3 60 Edwa nunwnwnwnu ra0505援護側 Mg援者出 H y p o x i aI l s c h e m i a R e p e r f u s i o n 暗唱咽内届噌, o 制 20 ・10 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 120 前m e(min) 図6 . 低酸素虚血負荷に対する線条体細胞外キサンチン濃度の変化 数備は平均値士標準偏まにで示した。負荷開始時を慕準備として 比較した。 本はpく0 . 0 5を.pく0 . 0 1を示す。 ラット新生仔を 酸紫 E 盤血時に徐々に増加を示し,負荷後半での血流量 低酸撲に嘆すのみではその後の神経傷害を引き組こす 増加に関与していることをうかがわせ,再灘流がなさ ことはできないことが病理学的に示されており 26) 我々 れてから徐々に減少に転じており,アデノシンが再瀧 の以前の検討でも,低酸素だけではむしろうット脳血 流へ向けての血流維持に関与している可能性が示唆さ 流は増加することを報告している 2九 低 酸 素 に 虚 血 を れた。アデノシンは血流調節悶子としてだ、けではなく, によって用いられている仇ヘ一方, iceら 加えることが重要であるものの,虚血方法が R 棄物質のーっとして虚血低酸素負荷に対して神 神経伝i のような恒久的結殺では,再瀧流させることができな 経保護的に働くのか,それとも傷害増悪に働くのか, いため,我々は,今回,頚動脈の一過性クリッピング 議論のあるところである。アデノシンには興奮性神経 という新しい方法を開発した。ラットは左右大脳半球 伝達物質であるグルタミン酸の神経終末からの放出を 聞の血管短絡路が存在し,左頚動脈の片側クリッピン 抑制する作用があり,内因性のアデノシンは脳保護に グのみでは有意な慮血にはならなし仰。しかし,我々 働くとの報告があるヘ Iモデルでは,そこに低酸素負荷を加えることで, のH 一方,アデノシンの代謝産物であるプリン体類の虚 負荷側において約 50%まで脳血流量を減少させること 血負荷における動態についての報告は,心筋や大脳皮 aserDoppler1 血流計により確認 ができることが. L 質では既にみられている 17.34)。両者とも,我々の結果 された。また,再謹流により速やかに負荷前のレベル 同様に,成血によりアデノシン,イノシン, 0分以内に再度漸減することが観 まで回復し,その後 6 ンチン,キサンチン全ての増加を認めている。ヒポキ 察された。重度の嘩血後には障害組織において,血管 サンチン,キサンチンは,虚血を伴わない低酸業負荷 内皮細胞の傷害や腫脹,血管内凝固,遊走した頼粒球 刷 。 しか のみでも増加が見られるという報告もある 35, の微細塞栓などが起こるため.再濯流の防げが起こ し,我々のモデルのように. h 盤血低酸諜さらにその後 る 1)。麻酔及び使襲による影響も考慮すべきことで の肖瀧流時まで含めて,幼弱な脳内での動き長追跡 ヒボキサ あるが,我々のモデルに見られる再灘流時の血流盤の 0我々の検討では, した報告は未だみられていなし ' 低下にもこれらの因子が反映されているのかもしれな 瀧流時には線条体において,アデノシン,イノシン, い。虚血を伴わない低酸素下では,新生豚の脳でアデ ヒポキサンチンは壊やか ι減少したのに対し, ノシンが低酸素下の血流維持に関与すると報告されて 0 分後でも高傾告維持し続けてい サンチンのみはその 6 3 0 )。低血糖時に脳血流が増加する機序にもアデ いる 29, た。再瀧流時にヒポキサンチンの濃度の高値が持続す ヒポキ ノシンが関与する 3,1 32)ことが示されており,様々な状 ることは,傷害組織内の血管内皮におけるキサンチン・ 況下で,アデノシンは血管拡張という役割を果たとて オキシダーゼの活性化に伴い,ハイドロキシルラジカ いると考えられている。我々の H Iモデルで見たラッ ルやスーパーオキサイドなど活性酸素の発生源となる ト新生仔線条体細胞外のアデノシン濃度の変化は,低 可能性が十分に考えられる。 Lubecら川ま,酸素投与 ( 2 1 3 ) 9 4 6) Berne,R.M.,B1ackmon, J . R ., Gardner, T . H . : Hypoxiaand coronary blood f l o w . J .C l i n .I n v e st .3 6:1 1 0 1 1 1 0 6,1 9 5 7 . 7) Berne,R.M.,Rubio,R.,Curnish,R . R . : R e l e a s eo fadenosinefromi s c h e m i cb r a i n . を受けた新生児ではよく多くの活性酸素の発生が見ら れると報告している。再瀧流後 l こヒポキサンチン濃度 の高備が線条体にて遷延することは,再び酸素が供給 されることと相まって,活性酸素による神経障害の発 るのかもしれない。 外でのアデノシン濃度の上昇は,問所血流維持や神経 E f f e c tonc e r e b r a lv a s c u l a rr e s i s t a n c e and i n c o r p o r a t i o n i n t o c e r e b r a l a d e n i n e 興奮抑制を通じて傷害発生に保護的に作用することが n u c l e o t i d e s .C i r c .R e s .3 5:2 6 2 ω 2 7 1,1 9 7 4 . 期待できるが,その代謝過程で産生されるプリン体の .日 , J r ., Raymond, R.M.: 8) 日merson, T 濃度が再瀧流時に高値を保っていたことは,活性酸素 l n v o l v e m e n t o f a d e n o s i n e i n c e r e b r a l による傷害の惹起につながるおそれがある。キサンチ hypoxic hyperemia i nt h ed o g . Am. J . Physiol .2 4 1:H134-H138,1 9 81 . 虚血低酸業負荷に対する新生仔ラットの線条体細胞 ンオキシダーゼ阻害剤などによるプリン体の産生抑制 .,Ngai,A.L.,Ko,K.R.,Winn, 9) Morii,S H.R.: Roleo f adenosine i nr e g u l a t i o no f c e r e b r a l blood f l o w e f f e c t theophyl 1i n e during normoxia and h y p o x i a . Am. J . .2 5 3:H165H175,1 9 8 7 . Physiol が,成血低酸素による脳障害の抑制に有効かどうか, 今後, このモデルを用いて,さらに検討したいと考え ている。 謝 静 ゅ 1 0 ) Pinard,E . , P uiroud,S .,S e y l a , ぉ J.:Roleof adenosine i nc e r e b r a 1 hypoxic hyperemia i nt h eu n a n e s t h e t i z e dr a b b i t . BrainR e s .4 8 1:1 2 41 3 0,1 9 8 9 . 今回の研究に対して,御指導,御助言いただき,本 論文の御校閲をいただいた中村議教授に深謝いたしま す 。 削 1 1 )H a l l e r, C ., Kuschinsky, W . : Moderate 文 献 hypoxia r e a c t i v i t yo fp i a la r t e r i e s and 1 ) Fellman,V.,R a i v i o, K . O . : R e p e r f u s i o n l o c a l e f f e c t o f theophyl l i n e . J . Appl . i n j u r ya st h emechanismo fb r a i ndamage .R e s .4 1: a f t e rp e r i n a t a la s p h y x i a .P e d i a tr 5 9 9 6 0 6,1 9 9 7 . 2) Vannucci,R . C . : 日xperimentalb i o l o g yo f c e r e b r a l hypoxia-ischemia r e 1 a t i o nt o .R e s .2 7: p e r i n a t a lb r a i ndamage.P e d i a tr 3 1 7 3 2 6 . 1 9 9 0 . Physiol .6 3:2 2 0 8 2 2 1 5,1 9 8 7 . .,Palmer,C .,Roberts,R.L., 3) Hudome,S Mauger,D.,Housman,C .,Towfighi,J . : Ther o 1 eo fn e u t r o p h i 1 si nt h ep r o d u c t i o n o fh y p o x i c i s c h e m i cb r a i ni n j u r yi nt h e 1 2 ) Dirnagl, U., Niwa, K., Lindauer, U., V i l l r i n g e r .A . : Couplingo fc e r e b r a lblood f l o w t o neuronal a c t i v a t i o n r o 1 e o f a d e n o s i n e and n i t r i c o x i d e . Am. J . Physiol .2 6 7:H296-H301,1 9 9 4 . 1 3 )N i c h o l l s,D.G. 神経伝達物質モノアミンとプリ ン,神経情報伝達のメカニズム,青島均訳, シュ プリンガー・フェアラーク, P 1 8 2 2 0 1, 1 9 9 7 . 1 4 )B e t z,A . L . :I d e n t i f i c a t i o no f hypoxanthine n e o n a t a lr at .P e d i a tr . R e s .4 1 6 0 7 6 1 6 1 9 9 7 . t r a n s p o r tandx a n t h i n eo x i d a s ea c t i v i t yi n b r a i nc a p i l l a r i e s .J .Neurochem. 4 4 5 7 4 - . A . : Zhang,J . :M i t o c h o n d r i a l 4) P i a n t a d o s i,C g e n e r a t i o no fr e a c t i v eoxygen 東京, 5 7 9,1 9 8 5 . a f t e r 1 5 )B a t t e l l i, M. G., C o r t e, D .E . , S t r i p e, F . : b r a i nischemiai nt h er a t .S t r o k e2 7:3 2 7 3 3 2, 1 9 9 6 . Xanthineo x i d a s et y p eD Cdehydrogenase) 5) Zweier,J . L .,Kuppysamy,P .,L u t t y,C . A . : Measurement o f e n d o t h e l i a l c e l l f r e e r a d i c a lg e n e r a t i o n :e v i d e n c ef o rac e n t r a l mechanism o f f r e e r a d i c a l i n j u r y i n p o s t i s c h e m i ct i s s u e s . P r o c . Natl . Acad. S c i . USA8 5:4 0 4 6 4 0 5 0 .1 9 8 8 . i nt h ei n t e s t i n e and o t h e r organs o ft h e r at . Biochem.J .1 2 6 :7 4 7 7 4 9,1 9 7 2 . 1 6 ) Lindsay,S .,Liu,T.H.,Xu,J .,Marshal 1 , P . . K., Parks, D. A., A., Thompson, J Freeman,B .A.,Hsu,C .Y.,Beckman,J .S . : Ro1e o f x a n t h i n e dehydrogenase and o x i d a s ei nf o c a 1c e r e b r a li s c h e m i ci n j u r y ( 2 1 4 ) 9 5 t o r at .Am.J.Physiol . 2 6 1 H2051H2057, 1 9 91 . 1 7 ) Mei,D.A.,Gross,G . J .,Nithipatikom,K . : Simultaneousd e t e r m i n a t i o no fa d e n o s i n e, 2 6 ) Mujsce,D . J .,C h r i s t e n s e n,M.A.,Vannucci, R . C . :C e r e b r a l blood f l o w and edema i n p e r i n a t a lhypoxic叩 chemicb r a i ndamage. P e d i a t r .R e s . 2 7 :4 5 0 4 5 3,1 9 9 0 . i n o s i n e,h y p o x a n t h i n e,x a n t h i n e, and u r i c .,Yonetani,M.,Nakamura,H . : 2 7 )I o r o i,T a c i di nm i c r o d i a l y s i ss a m p l e su s i n gm i c r o b o r e column high-performance l i q u i d c h r o E f f e c to f hypoxia and r e o x y g e n a t i o n on n i t r i co x i d ep r o d u c t i o nandc e r e b r a lblood f l o wi nd e v e l o p i n gr a ts t r i a t u m .P e d i a t r . R e s .4 3:7 3 3 ω 7 3 7,1 9 9 8 . 2 8 ) Vannucci,R.C.,Lyons,D . T .,Vasta,F . ' Regional c e r e b r a l blood f l o w during hypoxia-ischemia i n immature r a t s . S t r o k e1 9:2 4 5 ω 2 5 0,1 9 8 8 . 2 9 ) Ruth,V . J .,Park,T . S .,Gonzales,E.R., Gidday, J . M . : Adenosine and hyperemia during c e r e b r o v a s c u l a r i n s u l i ni n d u c e dhypoglycemia i n newborn p i g l e t .Am.J . Physiol .2 6 5:H1762命 日1 7 6 8, 畑 開 matographyw i t ha d i o d e array d e t e c t or . Anal .Biochem.2 3 8:3 4 3 9,1 9 9 6 . 1 8 ) VanWylen,D.G.L.,Schmit,T . J .,L a s l e y, R.D., G i n g e l l, R.L., Mentzer, R.M.: Cardiacm i c r o d i a l y s i si ni s o l a t e dr a th e a r t s:i n t e r s t i t i a lp u r i n em e t a b o l i t e sd u r i n g i s c h e m i a . Am. J . Physiol .2 6 2 H1934H 1 9 3 8,1 9 9 2 . 1 9 ) Delyani, J . A ., Van Wylen, D . G . 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L ., Werck, M.C., N e h l i g,ん, Vasconcelos,P . :Q u a n t i t a t i v ea u t o r a d i o g r a p h i c s t u d y o f t h e p o s t n a t a l d e v e lopment o fa d e n o s i n e Al r e c e p t o r s and Berne,R.M.: I n c r e a s e db r a i ni n t e r s t i t i a l f l u i d a d e n o s i n e c o n c e n t r a t i o n d u r i n g hypoxiai nnewbornp i g l el .J .C e r e b .Blood FlowMetab. 7:1 7 81 8 3,1 9 8 7 31 ) Park, T . S ., Gidday J . M . : E f f e c t o f dipyridamole on c e r e b r a l e x t r a c e l l u l a r a d e n o s i n el e v e li nv i v o .J .C e r e b . Blood FlowMetab.1 0:4 2 4 4 2 7,1 9 9 0 . 3 2 ) Kim,Y.B.,Gidday,J .M.,Gonzales, 日. R ., Shah, A.R., Park, T . S . : 日f f e c t o f hypoglycemia on p o s t i s c h e m i c c o r t i c a l blood f l o w, h y p e r c a p n i c r e a c t i v i t y, and i n t e r s t i t i a l a d e n o s i n e c o n c e n t r a t i o n . J . t h e i rc o u p l i n gG p r o t e i n si nt h er a tb r a i n . 5 1,1 9 91 . Ne u r o s c i e n c e4 0:8 4 18 2 3 )R i c e,J .E . , V annucci,日 . C .,B r i e r l e y,J . B . : The i n f l u e n c eo f immaturity on h y p o x i c i s c h m i cb r a i n damage i nt h er at . Ann. Neurol .9:1 3 1 1 4 1,1 9 81 . 2 4 ) Vannucci,R . C . : Experimental models o f p e r i n a t a lh y p o x i c i s c h e m i cb r a i ndamage. APMIS1 0 1( S u p p l4 9 ) :8 99 5,1 9 9 3 . 2 5 ) Hagberg, H., Bona, E ., G i l l a n d,日., Puka-Sundvall, M . : Hypoxiaischaemia modeli nt h e7 d a y o l dr a t p o s s i b i l i t i e s and s h o r t c o m i n g s .A c t a .P d i a tr . Suppl . 9 9 4 . Neurosurg.8 1:8 7 7 8 8 4,1 3 3 ) Gidday, J.M., F i t z g i b b o n s, J . C ., Shah, A.R., K r a u j a l i s M.J., Park, T . S . : Reduction i nc e r e b r a li s c h e m i ci n j u r yi n t h e newborn r a t by p o t e n t i a t i o n o f endogenousa d e n o s i n e .P e d i a tr .R e s .3 8:3 0 6 3 1 1,1 9 9 5 . 3 4 ) Slarphedinsson. J . O ., Sandberg, M., Hagberg, H., Carlsson, S ., Thor, P . : R e l a t i v ec e r e b r a lischemiai nSHRdue t o h y p o t e n s i v e hemorrhage c e r e b r a lf u n c t i o n,blood f l o w and e x t r a c e l l u l a rl e v e l s o fl a c t a t eandp u r i n ec a t a b o l i t e s .J .C e r e b . BloodFlowMetab.9:3 6 4 3 7 2,1 9 8 9 . 泊 削 愉 “ 司 副 4 2 2:8 5 8 8,1 9 9 7 . 榊 ( 2 1 5 ) 9 6 3 5 ) Laudignon,N.,Farri,Beharry,K.,Rex,J ., Aranda,J .V . :I n f luence o f adenosine on c e r e b r a l blood flow during hypoxic hypoxia i nt h e newborn p i g l et .J . App1 . Physiol .6 8:1 5 3 4 1 5 4 1,1 9 9 0 . 3 6 ) Kjellmer, , . 1 Andin, P ., Hagberg, H., T h i r i n g e r,K . : E x t r a c e l l u l a ri n c r e a s eo f hypoxanthine and xanthine i nt h ec o r t e x and basal ganglia o ff e t a l lambs during hypoxia-ischemia.BrainReserch4 7 8:2 4 1 2 4 7,1 9 8 9 . 3 7 ) Lubec, G., Widness, J . A ., Hayde, M., Menzel,D.,Pollak,A . : Hydroxyl r a d i c a l g e n e r a t i o n i n o x y g e n t r e a t e d i n f a n t s . 9 9 7 . P e d i a t r i c s1 0 0:7 0 0 7 0 4,1 ( 2 1 6 ) 9 7 E f f e c t so fHypoxica/Isehcmia and Reperfusion on Regional Cerebral Blood F l o w . E x t r a c e l lularL e v e l so fAdenosine and Purine M e t a b o l i t e si nNeonatal Rat Striatum OsamuMiyake,Masahiko Yo n e t a n i Departmento fP e d i a t r i c s,KobeU n i v e r s i t yS c h o o lo fM e d i c i n e C D i r e c t o r HajimeNakamura) ABSTRACT Weexaminedt h ee f f e c t so ft r a n s i e n th y p o x i a / i s c h e m i a (HI ) ands u b s e q u e n tr e o x y g e n a t i o n / r e p e r f u s i o nont h ea1 te r a t i o n so ft h er e g i o n a 1c e r e b r a 1b 1 0 0 df l o w(rCBF) andt h ee x t r a c e l l u 1 a r a d e n o s i n eandp u r i n em e t a b o l i t e si nn e o n a t a 1r a ts t r i a t u m . Ther a t sweres u b j e c t e dt oHIby o r6 0 c l i p p i n g1 e f t common c a r o t i da r t e r yu s i n gam i c r o c l i p and i n h a 1 a t i o no f 8% 02 f m i n u t e s .S u b s e q u e n t6 0 m i n u t er e p e r f u s i o n was i n t r o d u c e d by unclamping t h ea r t e r y and e x p o s u r et o2 1% 02・rCBFi nt h ei p s i 1 a t e r a 1s t r i a t u md e c r e a s e d4 8: t22% of b a s e l i n ed u r i n g e c o v e r e dt ot h eb a s e l i n e1 e v e 1 immediate1y a f t e rr e p e r f u s i o n . Then, i td e c r e a s e d HI,and r g r a d u a l l yt o7 6: t25%ofb a s e l i n ed u r i n gr e p e r f u s i o n .E x t r a c e l l u l a ra d e n o s i n el e v e li n c r e a s e dup t o790% o fb a s e l i n ed u r i n gHIandr e p e r f u s i o n, andd e c r e a s e dg r a d u a l l yt ot h eb a s e 1 i n e1 e v e 1 s a f t e r6 0 m i n u t e so fr e p e r f u s i o n . The l e v e l so fi n o s i n e, h y p o x a n t h i n e and x a n t h i n eg r a d u a l l y i n c r e a s e da f t e rt h ei n i t i a t i o no fHI,andr e a c h e dupt o 1, 621%,5, 059%,3, 718% o fb a s e l i n e, r e s p e c t i v e l y . Although x a n t h i n ed e c r e a s e dr a p i d l ya tt h er e p e r f u s i o np e r i o d,h y p o x a n t h i n e s u s t a i n e dh i g hl e v e ld u r i n g6 0 m i no fr e p e r f u s i o n .I n c r e a s e di n t e r s t i t i a 1a d e n o s i n e1 e v e 1i n n e o n a t a 1s t r i a t u md u r i n g HI and r e p e r f u s i o n might b ee f f e c t i v et o maintain rCBF and p r o t e c t i v et ob r a i nl l l ] U r y . However,p r o 1 o n g e di n c r e a s ei nh y p o x a n t h i n ed u r i n gr e p e r f u s i o n p e r i o dmayg e n e r a t er e a c t i v e oxygens p e c i e sande x a c e r b a t ep o s t i s c h e m i cr e p e r f u s i o nc e r e b r a 1 l l l ] U r y . ( 2 1 7 )