...

人権ナビゲーションマガジン Vol.4 -大阪市を「人権が尊重されるまち」

by user

on
Category: Documents
11

views

Report

Comments

Transcript

人権ナビゲーションマガジン Vol.4 -大阪市を「人権が尊重されるまち」
人権ナビゲーションマガジン
―大阪市を「人権が尊重されるまち」へ-
Vol.4
市 民 局 人 権 室 発 行
平成25(2013)年3月29日
大阪市では、市民の皆様が「人権が尊重されるまち」になったと実感できる、住んでよかっ
たと誇りを持って語れる「国際人権都市大阪」をめざして、平成21(2009)年2月に
「大阪市人権行政推進計画~人権ナビゲーション~」を策定し、人権行政を市民の皆様ととも
に推進しています。
この人権ナビゲーションマガジンでは、本市における人権行政の取組みを皆様に紹介してい
きます。
作成しました!
「人権が尊重されるまち」指標(平成24年度版)
本市が「人権が尊重されるまち」に近づいていると市民の皆様に実感していただけるための
取組みとして、このたび「人権が尊重されるまち」指標(平成 24 年度版)を作成しました。
「女性」、
「こども」、
「高齢者」、
「障がいのある人」などをめぐる各課題に対し、本市が進め
ている施策・事業等について、人権尊重のまちの実現に深く関わるものを指標項目として掲げ、
その進捗状況をデータ等でお示ししています。
平成 24 年度版では、これまで掲げていた基本指標に加え、各課題の施策・事業等のアウ
トカムとなる市民意識を把握し、新たに各課題の基本指標として掲げました。
ここでは、基本指標の15項目を紹介します。
Ⅰ
基本理念(2項目)
状況の推移または現況数値
Ⅱ
様々な人権課題への取組み
(1)女性
-女性が仕事に家庭・地域生活にいきいきと暮らせるまち-
(2)こども
-こどもたちの笑顔と個性が輝く子育てしたいまち-
(3)高齢者
-生きがいをもって安心して暮らせるまち-
(4)障がいのある人
(5)同和問題
(6)外国籍住民
-障がいのある人と障がいのない人がともに暮らし活動するまち-
-差別のないまち-
-多文化共生のまち-
(7)個人情報の保護
-まもって活かすために-
(8)犯罪被害者等への支援
(9)ホームレス
-私たちにできること-
-地域社会の中で再び自立した生活が営めるまち-
今後、この指標により、これらの具体的な取組みが「人権尊重のまちづくり」に密接に連携
していることを市民の皆様に実感していただけるよう、活用を図ってまいります。
この指標について、さらに詳しくお知りになりたい方は、「人権が尊重されるまち」指標
(詳細版)をご覧ください。
http://www.city.osaka.lg.jp/shimin/page/0000139537.html
~人権の視点からの情報発信の手引き~
大阪市では、この間、区長公募論文や市民アンケートをはじめ、さまざまな情報を市民に公
表する(ホームページ等)際に、差別を助長する表現や個人情報保護の観点から不適切な表現
がそのまま掲載される問題が起こりました。
行政が情報を発信する際には、中立性、公平性に加え、特に、人権の視点からのチェック、
配慮が必要です。
一方で、情報公開、広報の観点からは、正確で適切な情報をわかりやすくスピーディーに、
情報が得にくい市民にも伝わるよう工夫するとともに、市民の市政への参加・参画を促進し理
解と信頼を確保するため、情報をガラス張りにする必要があります。
そこで、平成 24 年 10 月 31 日に大阪市人権行政推進本部「人権の視点からの情報発信の
あり方検討プロジェクトチーム」を設置し、人権の視点からの情報発信のチェック体制のあり
方、日頃から情報発信の際に利用できる手引きの作成や、人権の視点からの情報発信の研修に
ついて検討を重ね、人権問題や情報発信に精通した方々にも意見聴取し、平成 25 年 3 月に
「人権の視点からの情報発信の手引き」を作成しました。
今後、この「人権の視点からの情報発信の手引き」を活用して、すべての職員が人権課題に
ついての理解を深め、偏見や差別を助長するような事象を二度と引き起こさないように、取り
組みます。
「人権の視点からの情報発信の手引き」は、手引きを作成した経緯、人権の視点からの情報
発信、その重要性をはじめ、人権の視点からの基本的な情報発信のあり方と具体例、さまざま
な人権課題の現況、情報発信のあり方と具体例のほか、簡易版チェックリストや関係資料から
構成されています。
ここでは、情報発信の際の簡易版チェックリストを紹介いたします。
・・・・・・・・・・簡易版チェックリスト・・・・・・・・・・
①
□
□
□
□
□
文章等の作成時
役所の中でしか通用しない言葉や法律用語などをそのまま使っていないか。
一般的でない外国語・カタカナ語を使っていないか。
人を不快にさせるおそれのある表現を使っていないか。
情報媒体が偏っていないか。
デザイン性を不必要に重視していないか
□ 受け手によって解釈が異なるような表現はないか。
□ 公開できる情報をもれなく公開しているか。
□ 公開してはいけない情報が含まれていないか。
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
男性または女性のどちらかに偏った表現はないか。
性別によるイメージを固定化した表現はないか。
こどもを蔑称で呼ぶ表現はないか。
こどもへの体罰を容認する内容につながっていないか。
高齢者を否定的なイメージでとらえた表現を使っていないか。
高齢者のイメージを固定化した表現を使っていないか。
障がいなどを否定的なイメージでとらえた表現を使っていないか。
身体的な比喩表現・慣用句を使っていないか。
同和問題に関する誤解、偏見につながる表現はないか。
民族、国、外国籍住民を固定的なイメージで描いた表現はないか。
□
□
□
□
□
□
□
民族、国、地域、外国籍住民などに対する差別的表現はないか。
犯罪被害者等へのマイナスイメージとなる表現はないか。
犯罪被害者等へ不用意に意見を述べていないか。
ホームレスに関する誤解、偏見につながる表現を使っていないか。
疾患に対する誤解や偏見につながる表現を使っていないか。
性的少数者に対する配慮のない表現を使っていないか。
肖像権・プライバシーを侵害していないか。
②
発信時
□ どのような立場の人が見ても(聞いても)、不快感、疎外感のない表現になっているか。
□ 再度、複数の人間でチェックしたか。
□ 情報発信ガイドラインに沿って、再度チェックしたか。
③
迷ったときの対処
□ 職場内で、十分に議論したか。
(関係課・関係機関に問い合わせる前に、まず職場内で考える。)
□ 関係課・関係機関などの意見を聴いたか。
今後、この「人権の視点からの情報発信の手引き」を活用して、すべての職員が人権課題に
ついての理解を深め、偏見や差別を助長するような事象を二度と引き起こさないように、取り
組みます。
★人権ナビゲーションマガジンからのお知らせ★
次回も、人権ナビゲーションに基づく取組み等を紹介しますので、ぜひご覧ください。
お問い合わせ先:市民局人権室企画調整課
電 話:06-6208-7611
ファックス:06-6202-7073
メール:[email protected]
Fly UP