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平成 27 年3月 宇 城 市 1.計画策定の趣旨 この実施計画は『第 3 次宇城市行政改革大綱』に示された重点事項の 方向性により、具体的な取り組みによる実施項目及び目標年度の設定を 行い、着実かつ計画的に事務事業を推進するため策定しました。 2.実施計画期間 実施計画の期間は、平成27 年度から 31年度の5年間としています が、今後の社会経済情勢、市民ニーズ及び財政状況等により、宇城市行 政改革審議会に諮り、毎年見直しを行います。 3.実施計画の進捗管理 実施計画の進捗管理は、宇城市行政改革推進本部で行い、その進捗状 況は、宇城市行政改革審議会に適宜報告し、広報紙・ホームページ等に より市民に公表します。 第3次宇城市行政改革実施計画 (平成27年度~平成31年度) 重点項目 実施項目 概要 効果等 担当・関係課 取組事例 〔1〕 効果的な組織・機構の編成 ①組織機構の 体制整備とス リム化 行政課題に 対応していく 組織の再編成 新しい行政課題や市民 ニーズへ対応するために、 スクラップ&ビルドを原則 に、常に時代に適した組織 機構とする。 組織機構の見直しや、限られた人 ●総務課 的資源を有効に活用することによ り、迅速な対応が可能となる。 課・係の再編 外部委託を 活用した組織 新たな外部委託を活用し た組織体制により人員のス リム化を図る。 可能な限り、民間に事務を委託す ●全庁 ることにより、人員の削減や他部署 〔2〕③ への新たな配置転換が可能となる。 業務の一部 の外部委託 など(窓口 業務や発送 業務) 連携システ ムの確立 多様な市民ニーズに迅速 に対応するため、部・課を 超えた横断的な連携システ ムの構築を推進する。 さまざまな行政問題に応じたプロ ジェクトの立ち上げ・運営をスムー ●総務課 ズに行う仕組みづくりの確立によ ●全庁 り、迅速かつ効率的な事務推進が図 られる。 マイナン バー等の 新たな政 策への対 応など 〔2〕 効率的な事務事業の推進 ①市行政の守 備範囲の見直 し イベントの 再編と運営方 法の見直し 効率的なイベントを行う ため再編を行うとともに、 団体主導型への運営移行を 図る。 イベント 従来のイベントを個別に検証する ●商工観光 の再編や ことで、共同開催や地域主導など、 課 開催形態 効率的運用や行政任せからの脱却が ●関係課 の再考な 図られる。 ど 申請書・届 出手続き及び 納付方法の簡 素化 申請書・届出書・添付書 類の簡素化を図るととも に、手続要件の緩和と審査 期間の短縮を図る。また、 税や各種使用料の納付につ いては、コンビニをはじめ 新たな納付機関や納付方法 を取り入れる。 市民がよく利用する申請・届出書 等の簡素化と手続要件を緩和するこ とで、待ち時間の短縮と窓口業務の 軽減が図られる。 また、税の納付や使用料の支払い ●全庁 にコンビニや他の機関等、新たな方 法(ペイジー納付等:PC、 ATM、 携帯での支払い)を検討することで サービスが拡充される。 新たな手 法や機関 による手 続きの簡 素化など 窓口交付以 外での証明書 等の交付 時間外や休日でも対応で きるように、住民票や印鑑 証明書等を交付する自動交 付機や他の機関での交付を 検討する。 身近な場所や時間外での証明書発 行により、夜間や休日対応が拡充さ ●市民課 れる。また、申請書の記載がなくな り、窓口サービスに繋がる。 他の機関 や業務時 間外での 証明書発 行対応な ど 保育園等の 統合と民営化 将来的な人口動態を鑑 み、適切な園児数の確保と 保育環境の整備を図るた め、市立保育園(児童館) の統合、民間移譲を推進す る。 待機児童や、定員割れ問題が解決 ●こども福祉 できるとともに、民営化推進は市の 課 財政健全化に効果があると期待され ●教育総務 課 る。 施設の統 廃合、民 間移譲な ど 給食施設の 再編と民間委 託 施設の老朽化度を踏ま え、地域のまとまりを考慮 し、統合するとともに運用 形態の見直しを図り、民営 化の推進を行う。 将来にわたり安全安心な給食サー ビス提供するための基本計画を作成 し、老朽化している施設の統廃合を 行うことや運営を民間委託すること により、財政効果が期待できる。 ②窓口サービ ス等の向上 ③民間委託等 の推進 学校給食 施設再編 ●学校給食課 や運営方 法の見直 しなど ③民間委託等 第3次宇城市行政改革実施計画 の推進 重点項目 ④業務のIC T化による利 便性・効率 化・行政サー ビスの向上 実施項目 概要 (平成27年度~平成31年度) 効果等 担当・関係課 取組事例 指定管理導 入の推進 既存の施設等について指 定管理等を導入し、より効 率的な運用を行う。 現在、指定管理を導入した施設は 19施設である。他の施設にも指定 ●全庁 管理を拡充することにより、効率的 な運用が図られる。 ICTを活 用した業務の 見直しを行う とともに、情 報システムの 最適化を進め る 導入されたシステムの検 討を行い、業務時間の短縮 や事務改善を行う。また、 今後導入されるマイナン バーの活用についても検討 する。 情報発信源として、HP の充実化を図るとともに、 新たなシステムについて は、充分な検討協議を行 い、既存のシステムととも に経費の節減と効率的な運 用を目指す。 利用者の利便性の向上に繋がると 便性や効 ともに、管理事務の簡素化・効率化 率化のた が図られる。 ●情報統計 めのシス テム導入 また、普及しているスマートフォ 課 ●全庁 既存シス ンなど携帯端末のサイト構築によ テムの改 り、幅広い年齢層への利便性や情報 修など の発信が図られる。 学区再編の 推進と学校統 廃合の検討 義務教育水準の維持向上 のため、適正な学校規模と 通学距離、地域性等を勘案 して、学区再編を推進す る。 児童が減少する学校の活性化を図 学校区の ●教育総務 再編検討 るとともに、将来の児童減少に伴う 課 など 効果的な学校整備が図られる。 既存施設の 運営及び効果 的な施設運営 旧町単位にある図書館・ 公民館・資料館等及び廃校 になった学校やスペースが 余っている支所等につい て、公共施設見直し方針に 基づき、施設の統廃合、民 間への貸し出し及び譲渡処 分を行う。 施設の縮減や施設を再利用するこ とで、効率的な運営や地域の活性化 が期待される。また、維持管理費の 削減と新たな財源確保が図られる。 ⑤効率的な施 設運営 指定管理 施設の拡 充など 業務の利 ●財政課 ●行政改革 施設統廃 課 合 ●関係課 施設活用 〔3〕 定数管理など人件費の適正化 職員定数の 適正化計画 職員定数削減の数値目標 を掲げた定員管理計画に 沿って、専門的な知識経験 をもつ職員や再任用職員を 活用し、効率的な人員配置 を行う。 人件費の縮減と職員定数の適正化 が図られ、計画的な組織機構や職員 の適性配置に取り組める。また、再 ●総務課 任用職員を適時配置することで、行 政運営の効率化が図られる。 職員数の 適正管理 新たな人事 制度の導入 職員の能力・得意分野登 録制による人材配置、意欲 や能力を有する職員及び女 性職員の積極的な登用、ス ペシャリストの育成などの 新たな人事管理制度を導入 する。 若手職員や女性職員の能力開発と 資質向上が図られ勤労意欲の向上に ●総務課 結びつくとともに、高度な行政課題 への対応が可能となる。 専門職・ 技術職の 確保や適 正配置な ど 勤務成績の 給与への反映 国の公務員制度改革の動 向を踏まえ、人事評価制度 の本格的な運用を開始し、 能力・職責・勤務成績を給 与に反映することで、地域 の実態に沿った給与水準の 適正化を図る。 公平で適正な給与体系の確立が図 られるとともに、職員の一体感を醸 成させる。 ●総務課 また、意識改革が図られ業務の質 向上も図られる。 人事評価 制度への 取組 ①人事・定数 管理の適正化 ②勤務成績を 反映した給与 制度 第3次宇城市行政改革実施計画 (平成27年度~平成31年度) 重点項目 実施項目 概要 効果等 担当・関係課 取組事例 〔4〕 財政の健全化 市有資産の 活用促進 ①自主財源の 確保 ②経常経費の 抑制 ③負担金・補 助金等の適正 化 ④受益者負担 の適正化 ⑤企業会計・ 特別会計の改 革 市有財産について、利活 用の状況や見直しを踏ま え、売却や有償貸付、基金 運用等の活用を図る。 市が保有する未利用資産の売却に よる財源化のほか、出先機関や公共 施設等の行政財産を含めて、活用・ 処分の在り方について検討・整理を ●財政課 行うことで、土地・建物等の保有資 ●関係課 産全体としての最適化が図られる。 基金等の運用によって、歳入の増 加が見込まれる。 利用しな いの不動 産の売却 や貸付な ど 広報紙等へ の有料広告掲 載 広報紙等市発行物に市内 事業所等の広告などを有料 で掲載したり、ネーミング ライツ等の導入により市有 財産を有効に使う。 広告による収入が期待できる。 滞納対策強 化による収納 率の向上 市税の収納率向上に向け て、催告、差押の強化及び 公売の促進を行う。 徴収業務のある関係各課 が連携し、効率的な徴収の ため情報共有と実効性のあ る徴収体制の確立を目指 す。 税収の確保。 税負担の公平性が図られるととも ●収納課 に、情報を共有することで徴収効率 ●関係課 が上がる。 市税、そ の他料金 の効率的 な徴収へ の取組 予算要求の あり方の見直 し(各部局予 算のスリム 化) 義務的経費を除く経費全 般について、事務事業評 価、市長サマーレビュー等 を通じ、各部局が市政にお ける重要課題に重点的かつ 効率的に対応できる施策を 組み立て予算要求を行う。 部局の裁量性に基づき、歳入に見 合った歳出予算の更なる重点化・効 率化を図ることで、地方行財政の大 ●財政課 きな構造変化に対応できるようにな ●全 庁 り、真に必要な行財政サービスを確 保できるようになる。 予算要求 制度の見 直しなど 負担金・補 助金等の見直 し 使用料・手 数料の見直し 法的・法非 適企業会計経 営の総点検 市が加盟する各種団体へ の加入義務及び加入の意 義・効果等を検証し、その 存廃について見直す。 また、補助金等について も交付団体の検証を行い適 正化に努める。 ●情報統計 有料広告 課 の拡充な ●財政課 ど ●全庁 行政の責任分野を明確化し、税負 ●財政課 担の適性化が図られる。 ●全 庁 公共施設の使用料や、行 政手続の手数料について、 基本方針を策定し適正化を 図る。 すべての使用料・手数料について 3年サイクルを原則として見直すこ とにより、適正な収入の確保に繋が ●全 庁 るとともに施設間使用料の公平性が 図られる。 地方公営企業の経営の総 点検を行い、将来運営・投 資について採算性を検討 し、民間的経営手法の導入 促進及び計画性・透明性の 高い企業経営の推進に努め る。 企業会計等の経営の健全化するこ ●水道課 ●下水道課 とで、一般会計繰出金等が適性化 ●市民病院 し、税負担の公平性が保たれる。 負担金・ 補助金の 基準の見 直しなど 基本方針 の策定や 料金の改 正 経営改善 に向けた 取組など 第3次宇城市行政改革実施計画 (平成27年度~平成31年度) 重点項目 ⑥外郭団体の 改革 実施項目 概要 効果等 第3セク ター経営の総 点検 経営状況により経営検討 委員会(仮称)の設置及び 改革プランを策定する。 現在、損失補てん等の財政援助を している第3セクターは無いが、経 営が悪化するおそれがある第3セク ターに対する経営状況等の評価を行 うことで、存廃も含めた抜本的な経 営改革策を行うことができる。 公共事業の 見直し 公共事業で、未着工の事 業について凍結を含め縮減 を図るとともに、適用期間 が限られた合併特例債の効 率的活用を行う。 県下でも高水準にある実質公債費 比率・将来負担比率を抑制すること ●全庁 ができる。 公共事業 再評価の 取組など 持続可能な 財政を見通し た施設整備 新たに必要となる施設や 建て替えを要する施設建設 については、費用対効果を 検証するとともに、持続可 能な財政計画に基づく整備 計画を構築する。 費用対効果の検証や財源の確保に ●財政課 基づく計画により、安定した持続可 ●関係課 能な財政運営が図られる。 新たな施 設整備時 の計画協 議など 目指すべき職員像を明確にした上 で、計画的に研修を実施することに より、職員一人ひとりの自己啓発の ●総務課 推進と能力、意欲の向上が図られ る。 職員研修 制度など ⑦公共事業の 徹底した優先 度のしゅん 別・重点化 担当・関係課 取組事例 第3セク ターへの ●商工観光課 指導・助 言などの 取組 〔5〕 職員の能力開発等の強化 人材育成実 施計画の策定 ①自己研鑽意 識及び目的意 識の確立 職員提案制 度の充実 人材育成基本方針に基づ き長期視点から職員の能力 開発や勤労意欲の向上を図 り、職場の活性化を促すた めに具体的な実施計画を策 定する。 職員自らのアイデアを提 案し政策形成能力が培われ るよう職員提案制度を継続 し実施する。 市民サービスの向上、事務の効率 化など様々な分野で職員の意欲的な 提案が実施されることで職員のやる 気の醸成、活性化に繋がる。 ●行政改革課 職員提案 制度の取 組 事務事業評 価の徹底 業務に対する費用対効果 を検証するため、事務事業 評価制度等を活用してい く。 また、職員に対し財政状 況の研修を行っていく。 事務事業の費用対効果、事業の見 直し、検証をより効果的に行え、コ スト意識が定着する。 職員間にお ける情報共有 環境の整備 職員間の情報共有の環境 を整えるため、部内会議、 課内会議の実施、庁内パブ リックコメントを活用して いく。 職務に関する共通認識ができ、職 員一人ひとりが市の現況や方向性を ●総務課 理解した上で業務に取り組むことが ●全庁 できる。また、市民への正確な情報 伝達が期待できる。 情報共有 のための 取組 市民と行政が相互の役割と責務の うえでともにまちづくりを行うこと で、一体感のあるまちづくりを行う ●企画課 ことができるとともに、市民参画の 機運を高めることができる。 行政と地 域をつな げる事業 の取組な ど ②経営感覚・ コスト意識の 確立 ●行政改革 行政経営 課 管理業務 ●財政課 の取組 ●全庁 〔6〕 市民と協働した行政経営の推進 ①市民の参画 と協働の推進 協働指針の 推進によるま ちづくりへの 住民参加の推 進 協働指針に基づき住民参 加を促し、市民と行政が パートナーシップのもとに 連携・協力できる体制整備 と職員の地域行事への積極 的な参加によりまちづくり を推進する。 第3次宇城市行政改革実施計画 (平成27年度~平成31年度) ①市民の参画 重点項目 と協働の推進 ②自主自治組 織の推進 実施項目 概要 効果等 担当・関係課 市長と市民が直接懇談を行うこと で、市民の市政への参画の機会を拡 ●企画課 充できる。 取組事例 市長との直 接対話のため の市長談話の 設置 市長と市民が、直接まち づくりについて意見交換を 行う市長談話を開設する。 地域住民自 治組織の育成 協働によるまちづくりの 推進を目的に重要な活動主 体となる住民自治組織を育 成するため地域職員サポー ター制度を導入する。 地域の自主性が向上し、地域の課 ●企画課 題解決や振興等の推進ができる。 行政区の サポート 制度への 取組 行政区域を 見直し、適切 な行政区の統 合、分割を支 援する。 行政区が178地区あ り、適正な規模での統合及 び分割を図り、市民の融和 と自主組織への育成を支援 する。 適正な規模での統合及び分割を 図り、地域住民のコスト意識の醸成 ●総務課 と自主組織の育成が図られる。 行政区再 編への取 組 市長談話 の取組 用語解説 スキルアップ :仕事で必要な技能や技術を身につけたり、レベルアップしたりすること スクラップ&ビルド :組織の新設に当たっては,それに相当する組織を廃止することにより,組織全体の肥大化を抑制しようとする手法 アウトソーシング :業務を外部の専門業者などに委託すること ICT :Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロ ジー)の略である。日本語では一般に”情報通信技術”と訳される 公債費 :地方自治体が借り入れた地方債の元利償還費と一時借入れ金の利息の合計 扶助費 :社会保障制度の一環として、生活困窮者、高齢者、児童、心身障害者等に対して行っている様々な支援に要する経 費 第3セクター :国や地方公共団体と民間の共同出資による事業体 インフラ ペイジー納付 :公共の福祉のための施設であり、民間事業として成立しにくいため、公共機関が確保建設、管理を行う経済成長のた めの基盤 :税金や公共料金、各種料金などの支払いを、金融機関の窓口やコンビニのレジに並ぶことなく、パソコンやスマート フォン・携帯電話、ATMから支払うことができるサービス ネーミングライツ :スタジアムやアリーナ等のスポーツ施設に、スポンサー企業の社名やブランド名を名称として付与する権利で、「命 名権」とも呼ばれる サマーレビュー :予算の新年度編成に向けて、夏に事業の見通しや予算の洗い直しを行うこと パブリックコメント :行政が政策、制度等を決定する際に、公衆(国民、都道府県民、市町村民など)の意見を聞いて、それを考慮しな がら最終決定を行う仕組みのこと パートナーシップ : 協力関係、協同、提携