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HESD教育の新展開: 実践型科目の推進と国際化
立命館大学理工学部環境システム工学科 立命館大学理工学部 佐藤 圭輔,中島 淳,横山 隆明,浅井 静代 HESDに関わる教育のはじまり 環境・デザイン・インスティテュート設置 (理工学部・経済学部・経営学部) 琵琶湖で学ぶMOTTAINAI共生学 (文科省 現代GP) 実施 琵琶湖で学ぶMOTTAINAI共生学 (ポストGP) 実施 学部・学科教育へプログラム科目を定着 MOTTAINAIプログラムの目標 「MOTTAINAI」は有限な資源を無駄にせず大切に使 う、感謝する心を教える言葉。 資源を持続的に管理する3Rの概念と一致し、資源 を奪い合うことのない平和な世界の実現にもつなが ります。 「誰にとって MOTTAINAIのか?」 「それは本当に MOTTAINAIのか?」 我々の取るべき行動 を的確に判断できる 人材を育成 目標の達成に向けて カリキュラム 修了証の発行:24名(2013) 23名(2012) 文理両分野 に卒業要件 実践科目・国際科目の単位化 エンジニアリング・デザイン教育の推進 エンジニアリング・デザインとは? 数学, 基礎科学, エンジニアリング・サイエンスおよび人文社会科学等の 学習成果を集約し, 経済的, 環境的, 社会的, 倫理的, 健康と安全, 製造可能 性, 持続可能性などの現実的な条件の範囲内で, ニーズに合ったシステム, エレメント(コンポーネント), 方法を開発する創造的で, たびたび反復的 で, オープンエンドなプロセスである. 評価項目と認定基準 2. 問題解決策についての学習体験 3. 以下のような能力が育成される課題の提示 (2) 大学で学ぶ複数の知識を応用できる (3) コミュニケション力・チームワーク力 (4) 創造性 (5) コスト等の制約条件や評価尺度を考慮可能 (6) 自然や社会への影響について考察できる (以上,一部の抜粋) 取組みの継承 【正課】海外環境スタディ → 理工学部科目へ継承 ①学生の強い興味 ②学部教員による指導と現地引率 【正課】琵琶湖環境学入門 → 内容を学科小集団科目へ継承 学生90%以上の支持が続くHESD導入科目 【課外】APU連携セミナー → ③奨学金制度 船上実習から文化・生活まで 学内特別予算にて実施 北九州/先端環境施設を見学し,英語にてディスカッションする刺激的企画 【課外】エコプロダクツ展出展 → 学内特別予算により実施 大学からの支援は限定されても,学生自身の自主的かつ主体的な企画へ発展 現在の取り組み内容:海外環境スタディ1 • • • • • カナダとマレーシアの2か国 15-20名学生+2名学科教員/各国 10日間程度の短期留学 事前講義4-5回+α,事後講義2回 参加費:カナダ 32万円 (うち16万円支援) マレーシア 20万円 (うち10万円支援) • 環境システム工学科1-4回生対象 • 希望多数につき選考 • その後長期留学へ進む学生も 現在の取り組み内容:海外環境スタディ2 マレーシア・シンガポールプログラム 現在の取り組み内容:海外環境スタディ3 マレーシア・シンガポールプログラム 現在の取り組み内容:海外環境スタディ4 マレーシア・シンガポールプログラム 現在の取り組み内容:琵琶湖環境学入門 現在の取り組み内容:APU連携セミナー • 北九州と大分で4日間 • 10名学生+3名学科教員 • 参加費:交通費+宿泊費 (半額補助) • 本学学生とAPU学生とで グループワーク • ディベートや成果発表会 (英語) 現在の取り組み内容:エコプロダクツ展1 毎年12月の3日間 現在の取り組み内容:エコプロダクツ展2 環境システム工学科の出展を行って・・ 学生のレポートより抜粋 ・様々な年代の人に来場いただくことができ、逆に来場者に教わることも多かった。 ・一般の方々に対し、自分が学習していることを簡潔に紹介することは、自分自身 の頭の中が整理され、今後学習を進めていく上で大切な基盤になったと思う。 ・子供との交流を通じて、分かりやすく伝えることの難しさをあらためて認識した。 他の出展を見学して・・ ・大手企業などの見学でき、今後の自分の進路・方向性が見えてきた。 ・企業ブースを見て回った結果、環境への意識の高い企業が多くあることを知っ た。 ・普段の授業内容が企業技術に直結していることを確かめられた。 ・カーボンオフセットやグリーンカーテンなどの今まで知らなかった概念に触れるこ とが、今後自分もその取り組みを行っていきたいと感じた。 ・NPOの方々と新たなつながりを作ることができたので,新たな環境活動に取り組 んでいきたい。 国際化をキーとしたHESD教育の新展開 取り組みの成果と課題 • 学生と教員との距離が近づき,共同学習による 充実した学びを伝えることができた. • GP支援の終了にあっても,有用な取り組みは 継続して実施し,新たな可能性を見出した. • プログラムや予算だけあっても,あるいは人だ け配置しても充実した学習は実現しない. • 人的・時間的・金銭的資源の制約を乗り越え, 教育(教員)の思い(魂)と主体的学びの重要性 を伝えること.(HESDには限らない) ご静聴(成長)ありがとうございました.