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「今 こそ、外形標準課税の導入を!」に対する反論
地方自治確立対策協議会パンフレット「今こそ、外形標準課税の導入を!」 に対する反論について 平成 14 年 6 月 日本商工会議所 <1>「外形標準課税導入の必要性」についての説明に対する反論 ∼どうする税の空洞化∼ ● 今や約7割の法人が、各地域で行政サービスを受けながら、法人事業税を負担していませ ん。 《反論》 (1)法人企業はすでに所得の有無にかかわらず、行政サービスの対価として法人住民税均 等割り、固定資産税、事業所税等の外形基準による税を負担している。赤字企業であっ ても、こうした税を年間4.5兆円も負担しているばかりか、従業員の雇用維持・創出 および従業員の給与所得からの税収等を通じて、地域経済に大きく貢献している。むし ろ、都道府県と市町村との間の法人課税配分に問題があるのではないか。 ① わが国の赤字法人比率は、国際的に見ていつも高い訳ではない。赤字法人に関する 国際比較を行った唯一のデータとしては、 OECDが 1994 年に発刊した “Taxation & Small Businesses”があるが、これによれば、赤字法人比率は、主要先進国では各国 とも 40%を超えているほか、最も赤字法人比率が高い米国では、90 年時点で 77.3% に達している。 ② また、赤字法人比率は景気情勢と密接に連動。 ③ 「多くの中小企業は税を逃れるため、意図的に赤字法人化しているのではないか」 との声も一部聞かれるが、東京都主税局の調査によれば、5期以上連続赤字の企業は、 全体のわずか5.5%となっており、通常の企業で長期にわたり赤字を継続するのは、 現実的に困難。 (2)そもそも、政府・地方公共団体の公共サービスの対価は、受益者負担の原則では徴収 することができないから、国家権力により強制的に租税として徴収しているのである。 徴収にあたっては、受益の程度も考慮に入れながら、基本的には担税力に重きをおいた 課税(応能課税)とならざるをえないのが租税である。したがって、経営難に陥ってい る赤字企業に対して、応益を理由に黒字企業と同様に課税をするのは問題である。不況 で納税者の所得が減ったために、税収減となったからといって、まず地方自治体の安定 財源ありきという考え方から、赤字企業に対し課税をするのは容認できない。前述のよ うに、赤字企業であっても、行政サービスの対価として法人住民税均等割り、固定資産 税、事業所税等を4.5兆円(黒字赤字企業あわせて6.4兆円)も負担している。し たがって、むしろ都道府県と市町村の間の法人課税の税源配分の偏(かたよ)りに問題 があるのではないか。都道府県と市町村の、さらには国と地方の税源配分を変えるなど、 国・地方を通じた税体系を見直すことが先決である。われわれ納税者は、これが国税で、 これが県税でこれが市税、ということを意識して税を納めているわけではない。この配 分については、あくまでも徴税側の都合であり、まず税源配分の見直しなどの改革を行 うことこそが、まさに構造改革ではないか。 都道府県の安定的な行政サービス∼地方分権の確立 ● 都道府県は、地域の産業振興に重要な役割を果たしており、その支出は年々増加していま す。 ● 市町村税に比べ、景気に左右されやすい都道府県税の安定化が急務です。 《反論》 (1)都道府県が支出する商工費の絶対額が増加してきたのは確かだが、それも平成10年 度をピークに減少が見られる。決して他の支出を上回る伸び率で増え続けているわけで はない。また、そもそも都道府県歳出全体に占める商工費の割合は極めて小さく、平成 元年度をベースとする指数で見ると、増加率が大きくなるのは当然。それでも、12年 度の歳出額全体に占める商工費の割合は、わずか6.6%にとどまっており、しかも、 商工費はそのほとんどが金融対策としての都道府県の制度融資の貸付金(商工費の 81.2%(平成12年度))であり、税金を真水として使い切る補助金・行政費はわず かである。一方、農業については、個人農業者は個人事業税が非課税、農事組合法人も 法人事業税が非課税となっているにもかかわらず、都道府県が支出する農林水産業費は、 常に商工費を上回る金額が支出されている(12年度の歳出額全体に占める農林水産業 費の割合は8.6%) 。そのうえ、その内訳を見ると、支出額のほとんどが真水として使 い切る補助金・行政費となっており、明らかに不公平。 (別紙1、2、3参照) (2) 「教育・福祉、警察・防災行政などの行政サービスが企業活動を支えています」と説明 しているが、そうした行政サービスは企業活動だけを支えているわけではなく、住民全 体としての地域社会向けサービスである。逆に、企業活動は、地方自治体財政や、雇用 維持・創出の面で地域経済に貢献するとともに、雇用の安定を通じて地域社会の治安の 確保に寄与しているほか、従業員へ支払う給与がさらに税を生み出すなど、間接的な財 政上の貢献も大きい。 (3)政府税制調査会等では「地方公共団体の行政サービスから受益を受けている法人が、 薄く広く税負担を分担する仕組みに改革することが、税負担の公平の観点からも重要」 としているが、この主張は、単に「取りやすい法人だけから取る」ということであり、 到底「薄く広く」とは考えられない。法人に対してのみ新たな負担を求めるのではなく、 法人、個人事業者、さらには地域住民をも通じた、公平な税制とすべきである。 (4)国税収入はバブル期以降、減少傾向であるのに対し、地方税収入は、国税収入と比較 すると、景気の変動に影響されにくく、バブル期以降、地方税収は安定的に推移してい る。特に、法人に係る地方税収の推移を見ると、平成9年度の地方消費税導入後は、地 方税収の安定化傾向が顕著であり、 「都道府県税の安定化のために外形標準課税の導入 が不可欠である」との説明は間違っている。 (別紙4、5参照) 1 <2>「外形標準課税・5つの懸念へのお答え」に対する再反論 第一の懸念:増税を目的としているのではないか。 税収中立であり、増税ではありません。 また、中小法人全体・大法人全体の税負担が変わらない仕組みであり、大法人の税負担 を中小法人が肩代わりするようなこともありません。 《再反論》 (1) 「税収中立(増税目的ではない) 」と言いながら、現在の税収 3.8 兆円を 4.1 兆円にし たいとし、3,000 億円もの大増税になっている。また、そもそも、 「税収中立」という考 え方自体が徴税側の論理であり、実際に税負担の変動が生じる個々の納税者に対して全 く無責任である。納税者の立場に立って、税負担がどのように変動するかをきちんと認 識・説明すべきである。 (2)資本金1億円超の大法人全体については税負担がほとんど変わらないのに対し、中小 法人全体で 3,000 億円の増税、9割以上の中小法人が増税となる。すなわち、黒字の中 小法人でも大幅な負担増になるように、外形標準課税は中小法人への増税となる性格が 極めて強い。 (3)何よりも、赤字中小法人に対して 6,000 億円の増税。特に、資本金 1,000 万円から 1 億円の層の赤字法人では、1社あたり数十万円から数百万円の負担増となる。赤字法人 でもキャッシュフローがまわっていれば会社の存続は可能だが、外形標準課税は、特に 赤字法人からそのキャッシュフローを奪い取り、企業存続を困難に追い込むものである ことから、断じて容認できない。 第二の懸念:雇用に悪影響を及ぼすのではないか。 報酬給与額だけを税の対象にしている訳ではなく、報酬給与額に損益やその他の構成要 素を加えたものを課税対象にしているため、報酬給与額が減ればその分損益が増えますし、 報酬給与額が増えればその分損益が減ることとなります。したがって、トータルでは税の 対象となる額は変わらないという仕組みを採用しているため、雇用に対して中立的である と考えています。 《再反論》 (1)そもそも、 「報酬給与額が減ればその分損益が増える」という考え方自体が、中小企業 の経営実態を全く知らない思考方法である。余剰人員を抱えている企業であれば、人員 削減・リストラ効果が損益に反映する、というのは事実だが、中小企業には過剰な労働 力を抱えている実態はない。中小企業は、精一杯の効率化とコストダウンにより経営を 何とか継続させており、企業の人件費に課税すれば、雇用の圧縮を招き、その結果、企 業活動が縮小して利益が減少するのが普通である。したがって、人件費への課税は雇用 および企業経営に悪影響を及ぼすことになる。 (2)外形基準部分の課税標準の2/3が付加価値割となっており、そのうちの7割が報酬 給与額であることから、外形基準部分の課税標準の約5割がいわゆる「人頭税」である ことには変わりがない。 (3)賃金への課税は、優秀な人材を育成するという将来への人的投資を妨げることになる。 また、企業の雇用維持・創出にさらに負担を強い、雇用を抑制するとともに、現在の「正 規雇用」が請負契約、業務委託契約等にシフトし、雇用形態を歪めるおそれがある。 2 (4)わが国の賃金水準は世界的に見て最高水準であり、こうした賃金への課税は企業にと って極めて負担が大きい。 第三の懸念:わが国企業の国際競争力の低下を招くのではないか。 外形標準課税の導入により、所得に係る負担は大幅に緩和され、 「努力して成果を上げた 企業が報われる」税制となります。 これにより、人材、設備、研究開発等への投資原資となる内部留保の蓄積が図られやす くなり、国際競争力の強化につながることが期待されます。 《再反論》 (1)ごく一部の高収益企業が、外形標準課税導入でますます競争力を強めることは確かか もしれないが、わが国経済の太宗を占めるその他の企業は競争力が弱まり、日本経済全 体を衰退に向かわせることになる。 (2)さらに、外形標準課税の導入によって中小法人の9割以上が増税、黒字中小法人でも 大半は負担増になり、これで「報われる」税制だとは言えない。9割以上の中小法人に おいても、この厳しい経済環境の中、必至に経営を維持し、雇用の維持・創出に努力し ている。外形標準課税導入により、こうした企業を潰してしまってよいのか。 (3) 「人材、設備、研究開発等への投資原資となる内部留保の蓄積が図られやすくなる」と あるが、資本金等が課税対象となっており、制度の整合性が図られていない。また、資 本金等への課税は、既に法人住民税に資本金等の金額による均等割があり、二重課税と 言わざるを得ない。 (4)経済のグローバル化の一層の進展によって生じる世界的な大競争時代に対応するため には、 「雇用と投資」を拡大させる税制が必要。賃金等を課税標準に採用する外形標準課 税は、企業の雇用や投資に抑制的に作用し、企業に固定費負担が重くのしかかるため、 経済活力を大きく削ぐことになる。こうしたことから、外国でも「雇用や競争力に悪影 響」として、相次いで廃止の方向。 ① ドイツ(営業税) 、フランス(職業税) 、米国・ミシガン州(単一事業税)は、既に 外形標準課税を廃止。 ・ドイツ:「賃金課税」を廃止(1980 年) 、 「資産課税」を廃止(1998 年) ・フランス: 「賃金課税」の廃止を決定(1999 年) ・米国ミシガン州:「単一事業税」の廃止を決定(1999 年) ② 近年、イタリアで外形標準課税(IRAP<地方生産活動税>)が導入されたと説明 されているが、これは、そもそも控除法による付加価値税(日本の消費税に近い形) であり、しかも、 「経済財政計画書 2002 年∼2006 年」 (2001 年 7 月 16 日閣議決定) で廃止することとされている。 (5)世界的な大競争時代に突入し、特にコストの安い中国等との競争を余儀なくされてい るが、こうした状況において、外形標準課税導入による増税分は、WTO(世界貿易機 関)協定により、間接税である消費税のような輸出時の還付が受けられず、そのまま輸 出先での価格競争にさらされなければならない。また、国内で輸入品と競争している企 業については、消費税のような間接税であれば輸入品に課税できるが、外形標準課税は 輸入品に課されないため、外形標準課税導入により増税となる分、価格競争で競争力が 低下することになる。こうした結果、生産拠点の海外移転などわが国産業の空洞化を一 層促進させることになる。それは、内外の企業にとって活動しやすい事業環境の整備を 図ろうとする法人課税改革のあるべき方向性と矛盾する。 3 第四の懸念:小規模法人・ベンチャー企業にとって過重な負担となるのではないか。 小規模企業・ベンチャー企業に対して、 ① 小規模法人に対する課税の特例(資本金1千万円未満の法人については、外形標準課 税に代えて、定額年4.8万円(簡易外形税額)を選択可能。 ) ② 創業期のベンチャー企業等に対する最大6年間の徴収猶予制度の創設 などの配慮を行うこととしており、過重な負担にはなりません。 《再反論》 (1) 「小規模法人(資本金 1,000 万円未満)は年間 4.8 万円の簡易外形税額を設けているか ら、中小企業には十分配慮している」との説明だが、そもそも株式会社は資本金が 1,000 万円以上なので、この簡易外形税額の対象外となっているほか、資本金 1,000 万円未満 の赤字法人であっても、法人住民税(道府県税)均等割り(現行 2 万円)の 2.4 倍もの 税が新たにかかってくることになるなど、 「配慮」になっていない。 (2)資本金 1,000 万円未満の有限会社等の黒字法人にとっては、現行の所得基準による税 額の1/2プラス 4.8 万円(簡易外形税額)で済むということで、外形標準課税導入の 方が有利であるとの議論がある。国税庁統計によれば、この資本金 1,000 万円未満の階 層の赤字法人比率は、全法人での比率より高い 75%で、黒字法人比率は 25%しかない (平成 12 年分「会社標本調査結果報告」 ) 。この黒字法人の一部は、確かに減税になる としても、導入時の 4.8 万円という簡易外形税額制度が未来永劫続く訳ではない。現に、 消費税における簡易課税制度等について、消費税導入後、制度が縮小されてきているこ とを想起する必要がある。特に、少ない資本金で所得の多い企業については、こうした 特例がいつまでも続くとは考えられず、 「資本金 1,000 万円以上の層と比べて不公平だ」 という声が高まり、例えば、資本金 1,000 万円未満でも黒字法人は簡易外形税額制度の 適用が、将来、除外される可能性は否定できない。 (3)創業期へのベンチャー企業等への「配慮」といっても、これは、最長6年間、徴収が 猶予されるだけであって、免除されるわけではない。もともと、創業後数年間は黒字転 換が難しい。猶予期間終了後に、猶予されていた税額に、原則、延滞金をつけて(場合 によっては減免されることがあるかもしれないが)納めなければならず、とても「配慮」 とは言い難い。 第五の懸念:このような厳しい経済状況で導入は問題ではないか。 現下の厳しい景気の状況等に配慮し、外形基準の導入割合を実施当初3年間は4分の1 とする経過措置を設け、段階的に導入を図ることとしています。 さらに、中小法人については、大法人から2年遅れて実施することとしています。 《再反論》 (1)現下の厳しい景気の状況の中で、今、あえて導入を決める必要があるのか、全く理解 できない。 (2)また、外形標準課税は基本的に、雇用、投資や競争力等に悪影響を及ぼすという、本 質的に重大な問題を抱えた税制であり、到底、経過措置が設けられれば済むものではな い。 (3)そもそも、地方財政の問題は、景気回復が確実となった段階での税の自然増収や市町 村合併等を含めた行財政改革による経費削減効果を踏まえたうえで、わが国税制の中長 期的課題である直間比率の見直しなど、国・地方を通じた税・財政改革全体について議 4 論することにより解決すべきである。 「賃金課税」 という本質的な問題を抱える外形標準 課税のつまみ食い的な導入は、断じて認められない。 <3>その他の懸念 ◎外形標準課税に対して我々が抱いている懸念は、これら5項目だけではない。以下の点につ いても懸念を提起しているが、何ら説明がない。 第六の懸念:外形標準課税導入にともなう徴税・納税コストが増加するのではないか。特に、 法人税とほぼ同一の課税標準である現行法人事業税であれば、法人税のデータを もとに課税すれば済むが、外形標準課税が導入されれば、報酬給与額など独自の課 税標準が複数発生するために、徴税側の是認調査事務等の事務負担が増加するう え、赤字法人を含めた全法人が毎年、徴税対象となる。現在の都道府県庁における 税務職員は約2万人(平成13年 4 月 1 日現在)いるが、こうした徴税事務の激増 に対応できるのか(もしも対応できるのであれば、現在の人員数が過剰であり、都 道府県庁のリストラ努力が足りないと言える) 。 第七の懸念:そもそも、地方財政の問題は、まず地方自治体サイドが、市町村合併等を含めた 行財政改革による経費削減を徹底することが解決の大前提であるが、実際の削減 実績等はどうなっているのか。 以 上 5 別紙1 都道府県・目的別歳出額(平成12年度決算ベース)<地方財政白書より> ※歳出合計額:53.4兆円 その他 議会費 総務費 0.2% 6.1% 6.9% 公債費 11.7% 民生費 7.7% 衛生費 3.1% 議会費 労働費 0.6% 総務費 農林水産業費 8.6% 衛生費 民生費 労働費 農林水産業費 商工費 商工費 6.6% 教育費 22.6% 土木費 消防費 警察費 教育費 公債費 土木費 19.1% 警察費 6.4% 消防費 0.4% 6 その他 別紙2 都道府県・商工費の内訳(平成12年度決算ベース) <地方財政白書より> ※商工費合計額: 3.5兆円 人件費 3.6% 普通建設事業費 3.6% 補助費等 7.8% その他 3.8% 貸付金 補助費等 普通建設事業費 人件費 その他 貸付金 81.2% 7 別紙3 都道府県における目的別歳出決算額の状況(地方財政白書より) 100% 90% 80% 70% 歳 出 の 内 訳 その他 教育費 土木費 商工費 農林水産業費 衛生費 民生費 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 1 2 3 4 5 6 7 8 年度(平成)<決算ベース> 8 9 10 11 12 別紙4 国・地方の歳出・税収の推移 ○ 歳出総額は、国・地方ともに増加傾向にあったが、平成12年度以降は減少傾向。 ○ 国税収入は、バブル期以降、減少傾向(平成14年度の税収見込みは、昭和62年度と同水準。)。 ○ 地方税収入は、国税収入と比較すると、景気の変動に影響されにくく、バブル期以降、地方税収は安定的に推 移(平成14年度の税収見込みは、昭和62年度の約1.3倍。)。 (兆円) 120 100 (兆円) 地方税収計 市町村税 税収 90 89.0 歳出総額 89.3 80 75.1 69.3 70 70.5 73.6 75.9 78.8 道府県税 86.4 84.4 100 81.2 78.5 89.6 70.5 65.9 50.6 51.5 53.0 60.1 54.9 46.8 40 59.8 54.4 63.2 54.1 51.0 50.8 51.9 52.1 53.9 49.4 47.2 60 50.7 49.6 46.8 66.4 58.7 52.3 53.9 56.3 41.9 地方税収計 38.2 34.9 30 87.6 歳出総額 72.7 53.6 50 97.6 89.3 93.8 78.5 80 57.7 60 93.1 83.8 61.5 101.6 99.0 97.7 100.2 98.9 歳出総額 40 32.4 20 20 20.0 21.5 23.3 24.6 27.2 30.1 31.8 33.5 35.1 34.6 33.6 32.6 33.7 35.1 36.2 35.9 35.1 35.6 35.6 34.3 市町村税 10 道府県税 0 昭58 59 60 61 62 63 平元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 (年度) 0 昭58 59 60 61 62 63 平元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 (年度) 〔出典〕政府税調資料 〔出典〕総務省「地方税に関する参考計数資料」 (注)12年度までは決算額、13年度は補正後予算額、 (注)12年度までは決算額、13、14年度は地方財政計画額による。 14年度は予算額による。 9 別紙5 地方税収安定化の要因 ○ 法人に係る地方税収の推移をみると、平成8年度以降減少しているが、近年は安定的に推移。 ○ 特に、平成9年度の地方消費税導入により、地方税収は安定的に推移。 (兆 円 ) 18 地 方 税 合 計 + 地 方 消 費 税 (道 府 県 税 + 市 町 村 税 ) 16 14 12 地 方 税 合 計 (道 府 県 税 + 市 町 村 税 ) 10 市 町 村 税 8 6 道 府 県 税 + 地 方 消 費 税 4 道 府 県 税 2 0 昭58 59 60 61 62 63 平 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 1 4 (年 度 ) 〔出典〕総務省「地方税に関する参考計数資料」、財務省「財政金融統計月報」 等 (注1)法人に係る道府県税:道府県民税法人均等割、固定資産税(特例分)、道府県民税法人税割、法人事業税 法人に係る市町村税:市町村民税法人均等割、固定資産税(土地、家屋、償却資産)、事業所税、都市計画税、市町村民税法人税割 (注2)12年度までは決算額、13、14年度は地方財政計画額による。 10