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もう一度確認して!歩き方と登山靴 寒さの試練 携帯電話を過信しないで!
もう一度確認して!歩き方と登山靴 レンジャー福田の ちょっとつべこべ 今年は雪が多いですね。高尾山でも、未だに多くの雪が残っています。日当たりの悪い場所は雪や氷が残ってツルツル、日当たりの良い場所は ぬかるんでヌルヌル… どちらも足場が悪く、歩きにくい季節です。こんな時期、なにより大切なのが登山靴です。 ○登山靴は「道具」 「登山で一番大切だと思う用具は何?」と聞かれたら、私は迷わず「登山靴!」と答えます。登山靴は単に足を保護する「履き物」ではありません。 あなたと山をつなぐ接点であり、一番大切な登山用具なのです。選ぶ際にはデザインも気になるところですが、大きさやフィット感、地面への グリップ力など、道具としての機能にこそ、注目して選んでいただきたいと思います。 自分に合った登山靴であれば、疲れ方もずいぶんと違いますよ。 ○歩き方は? 滑って転ぶ方を見ていると、共通点があります。それは「靴底をしっかり地面と密着 させていない」「後ろの足を離すタイミングが早い」。登山靴の底には、たくさんの突起が ついています。滑りやすい路面では、そこをがっちり地面に食い込ませてこそ、登山靴は その真価を発揮できるのです。また、グリップを確保してから後ろの足を離さなければ、 両足とも不安定な状態になってしまいます。前の足にしっかり体重をかけ、歩幅を小さく し、一歩一歩確実に歩きましょう。そして、「下り坂では、体重をすこし前気味にかける」 。 自分の体重を使って、靴底を地面に押さえつける感じと言えば良いでしょうか。体重が 後ろに逃げた姿勢、へっぴり腰にならないように、気をつけましょう。 ○メンテナンスは? 他の用具類と違い、登山靴の予備というのは持ち歩きませんし、他の方と貸し借りもできません。山へ行く前には、必ず登山靴のチェックを してください。古くなった登山靴では接着剤が劣化し、登山中に靴底がはがれてしまうことがあります。また、予備の靴ひもを忘れずに持って ください。 携帯電話を過信しないで! レンジャー小澤の 安全登山のススメ 道に迷ったり、日が暮れて動けなくなった登山者が携帯電話で警察署や消防署に救助を 要請し、助かったという話をよく聞きます。 携帯電話を持っていれば何かあっても大丈夫、と過信しないでください。 通話区域は通信会社や機種によって異なりますのでご注意ください。同時に、通信会社 の通話可能区域は、山では当てにならないことを知っておきましょう。尾根に出れば通話 できると言われていますが、集落の近くに限られているようです。しかし、このような 場所でも確実につながるわけではありません。また、電波が入らない場所では電池の 消耗が激しく、バッテリー切れになる場合があります。 1月に檜原村の数馬から入山した単独行の男性(70 歳代)が行方不明になっています。 携帯電話は持っていましたが、この地域では通話範囲が限られる通信会社のものでした。 寒さの試練 レンジャー中原の 自然公園の生き物たち 1月下旬から2月中旬にかけて、東京は寒さに見舞われました。 高尾山周辺でも、一番深いところでは 40cm 近くも雪が積もりました。 そんな中で、動物たちの中には死んでしまうものもいます。凍えて しまうもの、餌を捕れずに行き倒れてしまうもの・・・かわいそうと 思われるかもしれませんが、 「強いものを選び取って生き残らせる」 厳しい自然の摂理のひとつなのです。 *もしも、山で死んでいる野生生物に出遭ったら・・・ ヒミズ ノスリ ビジターセンターでは山の中で死んでいる動物や鳥の情報を 盆掘林道 1 月 22 日 高尾山 2 月 16 日 集めています。見つけた時は最寄のビジターセンターまで 寒い道に出てきて凍えて 餌がとれずに行き倒れてしまったのだろうか? お知らせください。 しまったのだろうか? 体重が通常の3分の2ほどしかなかった。 また、見つけたときには不用意に死骸に触らないで下さい。 本紙についての問い合わせは 東京都高尾自然公園管理センター 042−664−7872 過去のレンジャーニュースは東京都環境局自然公園のホームページから見ることができます http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/sizen/kouen/ranger/r_news.htm