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~野生生物保護の取組~
~野生生物保護の取組~ 新潟県 長岡市立中野俣小学校 1 はじめに 中野俣小学校は、新潟県長岡市の中心部から約 20km、標高 1573mの守門 岳のすそに位置しています。近くに全国名水百選「杜々の森」があります。また、 ブナ林も多く残っていて、緑豊かな自然に囲まれています。 私たちは、大好きな中野俣地域の自然を守っていきたいという願いのもと、 「愛鳥活動」と「カワセミの池の保全・保護活動」を行っています。 2 愛鳥活動 方法・活動の過程、等 ①探鳥会 自然豊かな中野俣 杜々の森名水公園 (全国名水百選) ブナ林 結果 地域の方と 最近見られなくなった鳥 ホトトギス(1999 年~) チゴモズ(1997 年~) ブッポウソウ(1987 年~) 平成28年5月10日(金) 探鳥会で確認した鳥 サシバ (職員撮影) 探鳥会で観察できた鳥 (昭和39年~平成28年の記録) 52年間 カルガモ キジバト アオサギ ツツドリ サシバ アカショウビン サンショウクイ カケス ハシボソガラス ハシブトガラス ヤマガラ シジュウカラ ツバメ ヒヨドリ ウグイス メジロ オオヨシキリ ムクドリ キビタキ スズメ カワラヒワ イカル ホオジロ 計23種 最近見られるようになった鳥 オオヨシキリ(2005 年~) オオヨシキリ 野鳥カレンダー 結果 ②毎日の野鳥観察 野鳥図鑑より ・季節ごとにどんな鳥がいるのか一目 でわかるようにしています。 オオルリ ・ハシボソガラスがムクドリのひなを (職員撮影) くわえてとんでいくのを目撃しまし た。自然のきびしさを知った瞬間で レコーダーで鳴き声を録音 学校の廊下に双眼鏡やスコープを設置 春 夏 秋 鳴き声リーダーで確認 冬 した。 5・6 年生を中心にして、見た鳥 ・ 「野鳥新聞」を作成して、鳥のことを は野鳥カレンダーへ記録 多くの人に知らせています。 3 カワセミの池保全・保護活動 方法・活動の過程、等 ① 「カワセミの池」清掃 ~学校裏の天然ビオトープ「カワセミの池」の環境づくり~ ・中越地震で荒れ放題だった池を再びカワセミが来る池にしよう!→老人会との協力 ・毎年 6 月に全校児童で清掃。(老人会や栃尾高校のみなさんと協力) カワセミ池の清掃、環境づくり 落ち葉や水草をとりのぞく ハシボソガラス 4~7 月は月 10 回以上観察 ★7月上旬(池清掃後)はほぼ毎日 ムクドリ 桟橋やとまり木の設置 ヘドロとなる落ち葉をとりのぞくことで水質 がよくなる。→えさとなる生き物がふえる。 清掃後は水の中が見えやすい 清掃前は水草がいっぱい 結果 結果:ヌカエビやモツゴなどのえさをとりやすくなる。→ 予想:カワセミがえさをとりやすくなるかもしれ ない。すみやすくなるかもしれない。 ②「カワセミの池」水生生物調査 ・毎年、9月に全校児童で水生生物調査。池の生き物の 種類や数を調べて記録し、きれいな環境が維持できて いるかを確認するために行っています。 ・寺泊水族館の先生に分類の仕方を教えていただき、調 査しました。 ・外来生物はいなく、きれいな環境が維持されています。 水生生物調査 準絶滅危惧 種 絶滅危惧種 ゲンゴロウ 4 豊かな自然を知ってもらう(情報発信) 中野俣生き物マップ カワセミの池水族館 カワセミがえさをもとめてやってくるようになった。 落ち葉や水草をとりのぞく コオイムシ 鳥の絵や特徴 結果 見分け方・鳴き声 5 まとめ 私たちが今、活動できるのは、これまで先輩方が継続してきた活動の成果や、地域の方のご協力のおかげです。私たちは、他の地域では見られない鳥 や生物を見ることができます。そして、自然保護の活動を通して、鳥や魚たちは一生懸命生きていることが分かります。 様々な生物が生息する大好きな中野俣の自然を守るために、これからも生物について調査した結果を、校外へ発信していきたいです。私たちは、いつ までも大切な自然を守るため、地域の方と一緒に活動を続けていきたいです。