IEMIの脅威と実践的対応

２０１６年１０月号／No.59
EMP
IEMIの脅威と実践的対応
William Turner
Senior Design Engineer
MPE Ltd
特定の市場分野のニーズに対応して種々の
取り組みが実施され、新規格の検討が始
まっている。
しかし、保護を実施するには、他の電
磁保護規格と比較・対照して、何に対して
どのような保護がなされているのか理解
ス
することから始める必要がある。図１は、
マートグリッドから自 動 運 転
さまざまな電磁的脅威の周波数および
ま で、現 代 の 生 活 で は 制 御
比較可能な大きさを示している。ここで
用 電 子 機 器 の 使 用 が 多くの
の EMI とは、例えばラジオやテレビの放
局 面 で 増 加して おり、 意 図 的 電 磁 妨
送、レーダー、マイクロ波、ネットワーク、
害（IEMI: Intentional Electromagnetic
GPS システムなど、害のない用途で経験
Interference）は大きな脅威となっている。 できる一般的な EMI バックグランドを意
大きさ ［任意の単位］
Hyperband
（周波数に依存）
Hypoband
（周波数に依存）
HIRF/ レーダ
ジャマー
（妨害波発生器）
（周波数に依存）
周波数
図 1．さまざま電磁的脅威の周波数と大きさを比較
30 2016.10 INTERFERENCE TECHNOLOGY日本版