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ストレッチを考える

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ストレッチを考える
2007年12月
豆知識
ストレッチを考える
●ストロークと筋肉の伸展(ストレッチ)
筋肉は収縮(緊張)と伸展(ストレッチ)を繰り返すことによって、円滑な血流をもたらし、グリコーゲンの補給や
乳酸の除去を促します。では、腕の後ろの筋肉、上腕三頭筋の収縮(緊張)と伸展(ストレッチ)をバタフライの
ストロークを例に簡単に考えて見ましょう。
図Ⅰ:エントリーからキャッチにかけては特段の負荷が掛かるわけではありませんが、上腕三
頭筋は収縮しています。
図Ⅱ:キャッチからプッシュまでの肘曲げ(ハイエルボー)によって上腕三頭筋はストレッチ(伸
展)されます。
図Ⅲ:ハイエルボーでの肘上げでストレッチ(伸展)された上腕三頭筋は、その後のフィニッシュ
で強力な収縮につながります。 ★上腕三頭筋を伸展(ストレッチ)させる際、筋肉の一部が肩甲骨に付着している為、腰の位置で肘を曲げる
よりも、腕を頭上にあげ、肩甲骨を動かして肘を曲げた時の方が、筋肉は伸展
(ストレッチ)されます。(図Ⅳ)
肩甲骨は腕の動きと密接に関係しています。特に肩
を中心としたスポーツでは、肩甲骨の動きが大変重
要になります。図Ⅴは、肩甲骨から上腕骨に付着
する筋肉群で、ローテーターカフと呼ばれ、腕を安定
して動かせるようにしています。この筋肉群がこり固
まってしまうと肩甲骨の可動域は狭まり、腕の動きも
鈍くなってしまいます。意識的に肩甲骨を動かし、こ
【ローテーターカフ】
棘上筋、棘下筋、小円筋、
の筋肉群を伸展(ストレッチ)させる事により、可動域
そして肩甲下筋の総称。
も広がり、スムーズかつダイナミックな腕の動きが可
能になります。
●肩甲骨周りのトレーニングとバタフライのドリル●
【肩甲骨周りのトレーニング】
【片手バタフライ】
・ゆっくりとした反動を使わない動きで大きな動きが出せるように 片手だけでバタフライを行い、もう一方の腕は前方へ
心がけましょう。肩甲骨自体を動かせたら、上腕を回すドリルを 伸ばします。ゆっくりと大きく動かし、ストロークの中で
おこなってみましょう。
肩甲骨はどう動いているか、筋肉はどのように収縮と
伸展を繰り返しているかを確かめながら泳ぎましょう
左右の肩甲骨同士を近づけたり、離したりするトレーニ
ングです。近づける時は腕を外回しに、離すときは腕を
内回しにしましょう。10回を2セットほどおこなってみま
しょう。
※呼吸は、プル動作に合わせて横向きで行ないましょう。
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