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論文を読む(PDF) - 日本カイロプラクティック徒手医学会 JSCC

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論文を読む(PDF) - 日本カイロプラクティック徒手医学会 JSCC
一般講演◎臨床論文
トリガーポイントに対するアプローチ≠
-アジヤストメントとストレッチの比較一
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辻本善光*‘
YoshimitsuTSUJIMOTO
抄録
トリガーポイントの発生機序は種々の原因で起こる筋肉疲労が引き金となり、癌痛から筋スパズム、筋膜症候群へと至ると考えられ
ている。トリガーポイントはアジャストメン卜及びストレッチ・テクニックによって緩解されるが、その治効理論と有効性について、ペインス
ケールと圧痛計を用いて検証した。対象は国際カイロプラクティックカレッジ(ICC)の在校生を被検者とした。
キーワード:トリガーポイント、圧痛、筋トーヌス
Abstract
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K2γ‘,"ぬ:乃極ど'”"”正"”'"“,ハiuscleto"",
1.はじめに
多くのカイロプラクターは、筋の短縮とそれに伴
うトリガーポイントの存在を臨床現場において発見
してきた。今回はアジャストメン卜とストレッチ・テ
クニックによる痩痛緩和への有効性と、その機序に
ついて検証してみた。
・内臓疾患
・その他
②上記の原因が引き金となった筋肉疲労が痩痛を
引き起こす
③嬉痛は筋スパズム→血管収縮/虚Illl→代謝物の
貯留/浮腫(炎症)→痩痛と悪循環を生み出す。
④この結果、筋膜症候群が発症し、トリガーポイン
2.トリガーポイント発生の機序
トを生み出す。
筋膜周期"(Ill)よりトリガーポイント発生機序
をまとめると次のようになる。
①筋肉疲労を起こす原因として以下が考えられる
2-1関節機能障害による発生
まず、関節機能障害が起こると起始一停止が近づ
・慢性の姿勢性ストレス
くことにより。a求心性線維からの入力が欠imする。
・筋の反復使用
それによりα運動ニューロンからの出力が低下し、
・精神的緊張
γ運動ニューロンの増進の結果、錘内筋トーヌスが
・物理的外傷
充進すると思われる。')伺川6卜か帥9肌'0’
・構造不適合
原稿受付◎2007年5月25日*日本カイロプラクテイツク徒手医学会第8回学術大会(平成18年9月)にて−部発表
*1国際カイロプラクティックカレッジ(〒578-0921大阪府東大阪市水走1-17-6)
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トリガーポイントに対するアブローチ
ーアジャストメントとストレッチの比較一
……………辻本善光
程度を判定する。ペインスケールではトリガーポイ
筋膜周期
ントを圧迫した時の痛みの程度を口頭で0∼10段階
の数値で示してもらい、圧痛計では圧痛部に対し直
角に押圧し、痛みの出た時点での付加を数値化した。
アジャストメン卜は、トリガーポイントの存在する
筋の支配分節を主にモーションパルペーションを行
い、サブラクセーションを検出し、それに対して行う≦
腰部は側臥位、胸部・頚部は仰臥位でアジャストメン
〆率
代謝物の停留
浮腫(炎症)
卜を行った後、ペインスケールと圧痛計を用いて再
評filllを行った。
また、日を改め7日後に、同一被,験者に対して同様
、….ノ
…
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い
“
“
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の計測を行い、ストレッチ・テクニック2)(筋エネルギ
−テクニック等の筋弛緩操作)の効果についても検
証を行った。この日の計測において6名の学生が、体
調不良等の理由により欠席したため、1回目の計測時
と被検者数が異なった。
4.結果
ICC在学生25名において下記の結果が得られた≦
アジャストメン卜
図1筋膜周期';
ストレッチ'テクニッイ
イィぺ
11‐1
23名
改善
亜イト
〃し,’し
2名
8
名
変化なし
0
名
0名
表1ペインスケールでの評価
2-2筋障害による発生
アジャストメン卜
虚血または、筋小胞体が破壊されることで、貯蔵
ストレッチ・テクニッ‘
改善
22名
7
名
Caが放出し、筋の持続的収縮または、筋スパズムの
悪
イ
ヒ
1名
1
名
発生が起こると、関節フィクセーションを起こし、関
変化なし
2
名
節機能障害による発生機序を助長するものと考えら
1
1
斗
表2圧痛計での評価
れる。
5.考察
3.方法
結果の概略として、ストレッチ・テクニックに比べ
ICC学生(25名)を被‘験者(19∼30歳の男性22名女
てアジャストメン卜の方が、主観的なペインスケー
性3名)とし、まず、トリガーポイントを触診による硬
ルによる評価、客観的な圧痛計による評価、共に優れ
結と圧痛により多裂筋、腰方形筋、僧I帽筋、肩甲挙筋
ているようである。ストレッチ・テクニックについて
などで確認した。ペインスケールと圧痛計より、その
は、その有効性は暖昧である。
日本カイロプラクティック徒手医学会誌”
一般講演◎臨床論文
アジヤストメントによる急激な筋の伸展は、。a群
ある。痛みの伝達経路、特にその情報を伝達する受容
を発火させる31事により、低下した興奮性を取り戻させ、
器や求心性神経に対して刺激を与える必要を感ずる。
筋トーヌスを正常化させたものと考えられる。
学年別で見た場合、1年生(2006年4月入学)男性4
名女性1名と臨床研究生男性1名では両操作で改善が
見られたo2-3年生男性17名女性2名では、ストレッチ
テクニックにおいて悪化が多くなった。これは、トリ
ガーポイントの発生原因に関係するものと思われる”
つまり実習などで頻繁にm節への刺激が加わっていて、
筋緊張が防御反応として現れているのではないかと
いうことである。そのため、筋操作によって緊張を取
り除くと関節に不安定性が現れ、痛みが増加したの
参考文献
DT.F.Bergmann他:カイロプラクティック・テクニック総覧,エンタプライ
ズ
,
1
9
9
5
.
1
5
(
1
3
1
2)M.I.Gatterman:カイロプラクティック・マネージメント,1996,299,エンタ
プライズ
3)大地│雛リ}:生理学テキスト第4版,2003,89,文光堂
4)aneero:「仕方なく考えるキ!│1締学」.12006.4.29].
http://sncs.cside2.com/step/therapist/study2.htm
5)「8.感覚受容器」.[2()()6.4.29]
http://www.tmd.ac.ip/med/phyl/ptext/receptor.html
6)「23.感党受容器」.[2006.4.29"
ではないかと考えられる。
http://www.tmd.ac.ip/med/pliyl/ptext/somat3.html
7)「操体法とPNFi.[2006.5.1]
施術前(kg)
1
0
2.3年生0)
結果
施術後'kg
1
2
1,号
1.二+
1
17
1?
11
411
イー
’
410
11
2
5.Z
2.3
2.8
2
2
1年生及び
臨床研究生a
結芽
2.7
2.2
2
3.2
3
ハロ
3
6
4
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表3学年別のストレッチ・テクニックの結果
6。まとめ
関節操作、筋操作共に
関節操作、筋操作共にトリガーポイントの改善は
みられる。効果的にトリガーポイントを解消するた
めには、その発生機序と発症部位を確認する必要か
68
8)「体性・内臓感覚」.[2006.5.2]
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http://www32.ocn.ne.Jp/ tmdimpant/sotaipnf/pnfsotai・html
9)船戸利弥:「館2章.体性(知覚)の求心路」.[2006.5.24]
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10)船戸叩II弥:「第5草.小脳」[2006.5.21]
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