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『天気を予想するだけ』の仕事ではダメ 天気が生活にどう影響するのかを
8 気象予報士 「天気予報、聞いているよ」 と言われると、 とてもうれしいですね! 『天気を予想するだけ』の仕事ではダメ 天気が生活にどう影響するのかを伝えます どんなお仕事ですか? 放送局の気象予報士として、 また記者としても働いています。気象予報士としては、テレビ のニュース、 ラジオ番組での天気予報を担当しています。天気は地形や風向きなどで変わ ります。これらを考えながら、県内各地の地点のくわしい予報を作っています。視聴者の皆 さんが気象現象に対してどんな対策が必要なのか、アドバイスをできるような予報を心がけ ています。 なぜこの仕事を選びましたか? ほし の まこと 星野 誠 さん プロフィール 宮城県仙台市生まれ。宮城教育大学附属中学校を経て、 宮城県仙台第二高等学校を卒業後、東北大学理学部に 進み、気象学を専攻。大学生時代から天気予報のアルバイ トをしていたこともあり、現在の放送局に入社。現在気象予 報士と記者を兼務する。 勤務地/仙台市太白区 小学生のころから天気に興味があり、大学に入学したころは気象についての研究者にあ こがれを持っていました。 しかし、放送局の気象予報士のもとでアルバイトをした経験から、 「表現する」 「伝える」仕事に興味を持つようになり、 この仕事を選んだというわけです。た だ、 1年目は気象予報士としての仕事はやらせてもらえず、記者専門できたえられました。 実際にこの仕事をしてみての感想は? 天気予報の仕事で感じるのは、 「天気を予報するだけ」ではダメということです。天気が私 たちの生活にどう影響し、 どんな対策が必要なのかを伝えることが、予報士には求められる と考えています。また、記者の仕事にはコミュニケーション能力はもちろん、表現力、構成 力、 とっさの判断力そして体力と、様々な能力が必要で、 7年経験した今でも難しい仕事だ と感じます。 どんな中学生でしたか? テレビで天気予報を分かりやすく伝えるために、 いろいろな 手作りの道具を準備しています 08 しごと発見ノート あまり目立つタイプではありませんでした。絵を描くのが好きで、部活は美術部に入っていま した。また、天文にも興味があり、高校受験の前には、放課後に友人を集めて、太陽系の 惑星や星の動きなどを教える通称「星野ゼミ」 を開いていました。最も印象深かったのは、 3 年生の合唱祭でソロパートに抜てきされて、緊張のあまりヒザのふるえが止まらなかったこ とですね。