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江戸川五丁目付近地区 まちづくりガイドライン
~江戸川五丁目付近地区 地区計画~ まち づく り ガイ ドラ イン 平成 26 年3月 江戸川区 江戸川五 丁目付近 地区のま ちづくり 江戸川五丁目付近地区は、古川親水公園や新川が流 れ、水と緑に恵まれた落ち着きのある住環境を有した 地区です。しかし、地区内の一部では狭隘道路に面し て狭小宅地が連担するなど、防災上の課題を抱えてい ます。また、都市計画道路補助第 289 号線の整備に より周辺の土地利用が大きく変化することが想定され ます。 そのため、平成 21 年 5 月に、地域の町会、公募の 方々に参加いただいたまちづくり懇談会を設立し、 「安 まちづくり懇談会の様子 全・安心で 暮らしやすい緑豊かな ゆとりあるまち」 を目指して、地区計画によるまちづくりの検討を進め てきました。約 3 年半の活動を経て地区計画の素案を とりまとめました。 区では、この素案をもとに、説明会を開催するなど さらに多くの方々の意見を伺い、平成 26 年 3 月に「江 戸川五丁目付近地区地区計画」を決定しました。 この「まちづくりガイドライン」は、江戸川五丁目 付近地区地区計画の内容をお知らせし、地区の皆様と 地区計画説明会の様子 共に住みよいまちづくりを進めていくために作成した ものです。 江戸川五 丁目付近 地区地区 計画の概 要 地区計画とは、みなさんがいつまでも安全に、そして快適に住み続けられるまちを実現する ために、その地区独自に定めたまちづくりのためのルールです。 1.地区計画の目標 地区特性を活かしたまちづくりを進めるため、江戸川五丁目付近地区の地区計画の目標を定め ます。 ① 安全・安心住みよいまちをつくる ② 落ち着きのある住環境を保つ ③うるおいある緑豊かな環境をつくる 1 2.まちづくりの方針 土地利用方針 地区特性に応じて江戸川五丁目付近地区を 9 つの街区に分けて土地利用の方針を定めました。 詳細は地区計画書にてご確認ください。 街区名 土地利用の方針 住居街区 A 今後も住宅系の土地利用を誘導し、低層の戸建住宅と低中層の共同住宅が調和し たゆとりある住宅地の形成をする。 住居街区 B 低層の戸建住宅、中層の共同住宅、店舗・事務所が調和したゆとりある住宅地の 形成をする。 準幹線道路沿道街区 後背住宅地の環境に配慮し、準幹線道路沿道にふさわしい店舗・事務所等と住宅 が立地する市街地の形成をする。 幹線道路沿道街区 後背住宅地の環境に配慮し、都市計画道路の整備に併せて幹線道路沿道にふさわ しい店舗・事務所等と住宅が立地する市街地の形成をする。 環状七号線沿道街区 後背住宅地の環境に配慮し、広域幹線道路沿道にふさわしい店舗・事務所等と住 宅が立地する複合市街地の形成をする。 景観街区 C 景観街区 D 環状七号線沿道は、古川親水公園の水と緑豊かな景観への配慮とともに、親水公 園の玄関口として、空の広がりが感じられる良好なまち並みの保全及び形成をす る。 古川親水公園や周辺の緑化空間を軸に、低層建物を中心とした良好な沿線景観を 維持・保全し、沿道緑化による緑豊かな歩行空間を確保した上で寺社等の歴史的 環境資源を活かした落ち着きと風格のあるまち並み景観の形成をする。 景観街区 E 古川親水公園と旧江戸川をつなぐ、連続性を持たせた緑化空間の形成に向けたま ち並み景観の形成をする。 緑地 将来の土地利用動向や河川改修計画を踏まえた緑地のあり方を検討していく。 2 地区施設の整備方針(道路・公園/広場) 建築物の建て替えなどにあわせて、区画道路を整備していきます。 既存の公園・広場等を維持保全するとともに、一時避難場所、緑化空間の確保のため公園等 の拡充に努めます。 3 3.まちづくりの整備計画 安全で快適なまちの将来像を実現するためのルールを策定しました。 地区の皆様が建築物を建てる時に守っていただく 6 つのルールをご紹介します。 ① 建築物等の用途のルール 地区の環境を悪化させる恐れのある建築物の用途を制限して、 健全で良好な住宅地としての環境を守っていきましょう。 ~建築物の用途を定めました~ 例えば・・・ ○自動車の交通量を大幅に増加させ、住宅地の環境に影響を与える大規模施設・大店舗など ○青少年の健全な育成に悪影響を与える可能性のある風俗施設など ※地区計画では、都市計画法で既に定められている制限に加え、その地区の特性に応じて さらに細かい制限を加えます。 住居街区A 景観街区D 幹線道路沿道街区 住居街区B 景観街区E ○性風俗営業施設 ○性風俗営業施設 ○ホテル、旅館 ○運動施設(ボーリング場等) ○荷貨物集配所 ○床面積 500 ㎡超の店舗、 飲食店等 ○床面積 200 ㎡超の倉庫 環状七号線沿道街区 景観街区C ○性風俗営業施設 ○デートクラブ ○遊技施設(ぱちんこ屋、 ゲームセンター等) ○性風俗営業施設 ○ホテル、旅館 ○運動施設(ボーリング場等) 準幹線道路沿道街区 ○性風俗営業施設 ○荷貨物集配所 ○床面積 500 ㎡超の店舗、飲 食店等 ○床面積 200 ㎡超の倉庫 ② 敷地面積のルール 建築物の敷地に余裕を持たせ、ゆとりある空間を確保していきましょう。 ~敷地の細分化を防ぐため、敷地を分割する際の面積の最低限度を定めました~ ■■ 全 街 区 100 ㎡ ■ ■ ※ただし、平成 16 年 6 月 23 日以前より 70 ㎡未満の敷地、 平成 26 年 3 月 6 日以前より 70 ㎡以上 100 ㎡未満の敷地 に関しては、新たに分割しない限り建築が可能です。 分割 そのまま使用 100m2 100m2 200m2 60 ㎡ 60 ㎡ 分割 分割 120m2 80m2 4 30 ㎡ 30 ㎡ ③ 建築物の高さのルール 良好な住環境を守っていくために、建築物の高さは周辺環境 と調和するように配慮しましょう。 ~街区ごとに高さの最高限度を定めました~ 街区名 住居街区 A 住居街区B 準幹線道路沿道街区 幹線道路沿道街区 建築物の高さ の最高限度 13m (4階程度) 16m (5階程度) 環状七号線沿道街区 31m (10階程度) ※景観街区(古川親水公園沿線)に関しては、以下のルールが適用されます。 景観地区境界 道路境界 20m 道路境界 7.5m 7.5m 1 1 2 景観街区 C 25m以下 (8階程度) 景観地区境界 20m 建物を建てること が出来る範囲 公園及び沿道 の空間 2 建物を建てること が出来る範囲 10m以下 (3階程度) 壁面後退 景観地区境界 道路境界 壁面後退 道路境界 景観地区境界 20m 20m 6m 景観街区 D 2 公園及び沿道 の空間 1 13m以下 (4階程度) 建物を建てること が出来る範囲 10m以下 (3階程度) 壁面後退 景観街区 E 16m以下 (5階程度) 20m 道路境界 建物を建てること が出来る範囲 2 1 建物を建てること が出来る範囲 景観地区境界 6m 壁面後退 道路境界 公園から連続 する道路の空間 壁面後退 20m 景観地区境界 建物を建てること が出来る範囲 壁面後退 ※建築基準法第 59 条の 2 第 1 項(総合設計制度)による許可を受けても最高限度を超えること は出来ません。 ※高さ制限を超えた既存建築物の建替えは、制限を超えている各部分の高さの範囲内とします。 5 ④ 壁面の位置のルール 建物の壁面による圧迫感を軽減し、ゆとりある歩行空間の確保、まちの安全性の向上及び 見通しのよい交差点の確保のため「沿道」と「角敷地」にルールを定めます。 ~道路沿いと角敷地に壁面のルールを定めました~ 沿道のルール 建築物の外壁や柱は、以下図に示すとおり、壁面を後退させ、壁面間の距離を 5m 確保します。 区画道路等の境界 線 5m 空間をあける(50cm 以上) 角敷地のルール 角敷地は、敷地の隅を頂点とする二等辺三角形の底辺の長さ 2m となる線から後退して 建築物を建てます。見通し空間の確保のために、この空間は道路状等とします。 建築物を建てて よい範囲 50 ㎝以上 2m 50 ㎝以上 見通し空間 約1.4m 6 約 1.4m ⑤ 建築物の形態・意匠・色彩のルール 落ち着きのあるまち並み、古川親水公園と調和した魅力ある都市景観をつくり出すた め、建築物の形態や色彩は周囲の環境と調和したものにしましょう。 ~建築物の形態や色彩の制限を定めました~ ※江戸川区では「江戸川区景観計画」で色彩のルールを定めています。 届出対象となる規模の建物の場合は、詳細を江戸川区景観計画でご確認ください。 色彩のルール 建築物の外壁等の色彩は、街区特性に相応しい周辺環境に調和したものとします。 具体的には、マンセル値※により、色彩規制を定めます。 住居街区 A・B 幹線道路沿道街区 準幹線道路沿道街区 街区名 景観街区 C・D・E 暖色系 7 以下 色彩の制限 (彩度) 暖色系 4 以下 暖色系 5 以下 寒色系 3 以下 寒色系 2 以下 ※マンセル値とは、JIS(日本工業規格)で採用されている基準で、色彩を色相、明度、彩度で示します。 ※近隣商業街区、環状七号線沿道街区は、小規模建築物の色彩の制限は定めません。 【マンセル表】 景観街区 CDE・使用可能な範囲 住居街区他・使用可能な範囲 10R 明 9 ↑ 8 /1 /2 /3 /4 /6 /8 /10 /12 /14 彩度 →鮮やか 5Y 明 9 ↑ 8 7 7 明 6 明 6 度 5 度 5 4 4 ↓ 暗 /1 /2 /3 /4 /6 /8 /10 /12 /14 彩度 →鮮やか 3 ↓ 3 2 暗 2 5G 9 ↑ 8 7 明 6 度 5 4 ↓ 3 暗 2 明 /1 /2 /3 /4 /6 /8 /10 /12 /14 彩度 →鮮やか マンセル値 マンセル値 マンセル値 マンセル値 (使用可◎) (使用不可×) (使用可◎) (使用不可×) 景観街区 C・D・E において 高さ 10m以上又は延べ床面積 300 ㎡以上の建築物、または土地を3分割以上に分割する戸建 て住宅の場合は、壁と屋根に明度と彩度の制限が別途あります。 (古川親水公園沿線景観地区の内容を参照) 7 ⑤ 建築物の形態・意匠・色彩のルール 屋根の形状のルール 景観街区(古川親水公園沿線)のみ 屋根の形態は、勾配のついた屋根とし、周囲と 調和した景観をつくりましょう。 ※ただし、勾配のついた屋根にできない場合は、屋上緑化や建築物の形状等を景観に配慮した場合も認められます。 付属設備のルール ゴミ置き場等の建物付属施設は、目立たない ように配置するなど、景観に配慮しましょう。 ゴミ置き場や駐輪場、エアコンの室外機などが目立たないようにデザインされた例 屋外広告物のルール 建築物全体が広告に覆われているような印象に ならないよう、広告物の設置に配慮しましょう。 S2 S4 総面積 =S1+S2+ S3+S4 S1 S3 高さ 広告物の高さを抑える 景観街区D・E → 5m以下 景観街区 C → 10m以下 広告物の総面積を抑える 景観街区D・E → 10㎡以下 景観街区 C → 20 ㎡以下 ⑥ 垣又はさくのルール 道路に面する部分は生垣等で緑化し、みどりが連続した街並みを つくり出しましょう。 道路に面する部分に垣又はさくを設ける場合は、 生け垣又はネットフェンス等に緑化したものとします。 8 江戸川五丁目付近地区の区域内で ご自宅などの建築をお考えの方は… 地区計画の内容に適合する計画にする必要があります。 ○地区計画には様々な内容があり、みなさんの個別の条件に合わせて考える必要があります。 ○具体的な建築物の設計を始める前に、地区計画の内容について事前に区にご相談ください。 地区計画の区域 江戸川五丁目付近地区 (約 52.8ha) 地区計画区域 次のような場合、区の景観・地区計画窓口にご相談ください。 ○敷地の分割 ○建築物の新築・増築・改築 ○建築物などの用途を変更 ○建築物などの形やデザインの変更など 地区計画やまちづくりガイドラインについての お問い合わせやご相談はこちらまで! 江戸川区 都市開発部 都市計画課 景観・地区計画係 〒132-8501 江戸川区中央 1-4-1 電話 03-5662-0695(直通) FAX 03-5607-2267 http://www.city.edogawa.tokyo.jp/kankyo/toshikeikaku/ruletokyogi/keikakunaiyo/index.html 9