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地域主体の再生可能エネルギーの拡大と 低エネルギー社会実現のため
地域主体の再生可能エネルギーの拡大と 低エネルギー社会実現のための政策・活動パッケージ 地域主体の再生可能エネルギーの拡大と低エネルギー社会実現のための政策・活動パッケージは、エネルギー分野における 自治体政策と住民活動をより進めるために参考になる具体的な取り組み(モジュール)を集めたものです。このパッケージは、 自治体の実情に応じて、地域主体の再生可能エネルギーの拡大と低エネルギー社会実現のための実践計画策定および実践のサ ポートツールとして活用できるものです。 このパッケージは施策や活動の参考事例集にとどまるものではありません。地域の特性に応じて、エネルギー政策活動パッ ケージのモジュールを選択し、大きな成果を上げられるように、総合的かつ構造的に施策や活動を組み立て、実践に移すため のガイドとなります。 パッケージの使い方 地域特性や政策・活動の目的や目標、期待する効果などに応じ、さまざまな角度からモジュールを選択、パッケージとして 組み立てます。パッケージは次の 5 つの群から構成されるモジュールで構成されています。これらのモジュールは今後も順次 追加していく予定です。 地域力の基盤整備政策・活動モジュール群 ● 総合計画・環境基本計画 低エネルギー社会実現ソフト( ) 学習・地域活動等 政策・活動モジュール群 生活スタイル・ ● 協働の基盤及び推進住民力エンパワーメント ● 職員力エンパワーメント 生活スタイル ● ● 総合的な政策推進システム 学習・教育 ● ● 地域活動 ● 自治体率先 条例・計画策定モジュール群 ● 条例 ● 計画 低エネルギー社会構築( ) 政策・ 住宅・産業等 活動モジュール群 都市計画・交通・ 地域主体の再生可能エネルギーの開発と 普及政策・活動モジュール群 ● 太陽光 ● 太陽熱 ● 風力 ● 小水力 バイオマス ● 都市計画 ● ● 水資源 ● 地熱 ● 交通 ● エネルギー自立都市 地域協議会 ● 住宅・公共施設 ● 産業・雇用 環境首都創造 NGO 全国ネットワーク 〒604-0934 京都市中京区麩屋町通二条下る尾張町 225 番地 第二ふや町ビル 405 号室 認定特定非営利活動法人 環境市民内 TEL:075-211-3521 FAX:075-211-3531 E-mail:[email protected] 本パンフレットは、独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金からの助成により作成しました。 このパンフレットは 自然エネルギーで 印刷しています。 自治体政策と住民・市民活動とのパッケージ化 に役立つ情報満載! モジュールの表示画面(例) おすすめします! 小さな町のチャレンジを 応援します 鳥取県北栄町 住民生活課 生活環境室長 藤江 純子 取 り 組 み の 内 容、手 順、ポ イントをわかりやすく解説。 取り組みにより期待される 効 果 を 9 つ の 指 標 で 明 示。 企画書作成に役立ちます。 実施主体は行政だけでなく、 住 民・事 業 者 な ど 多 様。そ の関与割合が一目でわかり ます。 パートナーシップにより可 能 と な る 効 果 を 明 示。パ ー トナーシップが必要な理由 の庁内での説明、パートナー の選定にも役立ちます。 モジュールのモデルとなっ た 先 進 事 例 情 報 を 掲 載。よ り詳しい情報をお望みなら、 直接問い合わせることが可 能です。 関連するモジュールがある 場 合 は、モ ジ ュ ー ル 間 の 関 係 性 を 図 示。パ ッ ケ ー ジ の 構成を考えるヒントを提供 します。 環境施策の立案から実践まで、ゼロからスター トするには時間もコストもかかります。そうし たことが障壁となって、新しい施策にチャレン ジすることを踏みとどまってしまう自治体が少 なからずあろうかと思います。 もし自治体の目標や地域の特性にあった施策 を自由に組み立てられるツールがあれば……本 町のように小さな自治体でも、思い切った施策 にチャレンジするきっかけになります。 また、このパッケージがいわゆる先進事例集と 違うところは、他の自治体の真似をしても同じよ うな効果が得られない場合でも、このパッケージ を使えば、自治体の目標や期待する効果に合わせ て、様々なモジュールを選択し組み合わせること によって、地域の実情に合った新たな施策として 実践に移すことができるところです。 新 し い 施 策 と し て 実 践 し た 結 果 を さ ら に モ ジュールに追加したり、変更したりすることに より、常に使える政策・活動パッケージへと進 化していくことが期待できます。 自立を目指す自治体・団体への 推進力に 京丹後市 農林水産環境部 環境バイオマス推進課 係長 中村 孝幸 近年は、持続可能な社会の実現が全ての自治体 共通の目標となる一方で、地域は自主性及び自立 性を高めることが求められており、各自治体は自 らの判断と責任において地域課題と向き合い、解 決に向けてそれぞれに努力を続けています。 そのような中、従来の先進事例は、成功した 自治体を「できあがった静的な対象」と捉え、 それを手本として、そのまま自分たちの自治体 に持ち込もうとしがちであるため、地域にあっ たものができなかったり、やっても成果に繋が らなかったりすることがあります。しかし本パッ ケージの場合、その中の様々なモジュールを地 域特性に応じた形に解釈し、また組み合わせる ことによって地域にあった施策を実現でき、更 にはその成果と課題をモジュールに加えること で、次に繋ぐこともできる、いわば「作り上げ ていく動的な体験」であると言えます。 社会が要請するニーズは多様化し、地域を取 り巻く状況が異なる中、このパッケージが新た な道を歩み続ける自治体や団体へのエールとな り、持続可能な社会の実現に向けての推進力の ひとつとなることを期待します。