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校内研究について - 山形市立第一小学校

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校内研究について - 山形市立第一小学校
平成22年度
校内研究について
山形市立第一小学校
1.研究テーマ
自分の学びを創造する子どもを求めて
~人とかかわる・人とつながる・人と響きあう~
(4年次)
2.研究主題設定の理由
(1)本校教育目標から
本 校 で は 「 感 動 ・ 感 謝 ・ 信 頼 に あ ふ れ た 学 校 」 を 今 年 度 の 重 点 と し 、「 と も に 磨
き あ い 、『 よ り 正 し く 豊 か に 美 し く 」 を 求 め る 子 ど も 」 と い う め ざ す 子 ど も
像をかかげている。そこで校内研究においてその実現を図っていく。
(2)本校の特長をふまえて
6つの通常学級、4つの特別支援学級、ことばの教室が存在する。個に応じた多岐
にわたる教育実践がなされる本校において、どの学級でも共通して取り組める研究テ
ーマとする。
また、教師も上記テーマに迫るという共通理解のもと、個人で窓口を決め研究を進
める個人研究方式がふさわしい。教員版「かがやき研究」とでも言おう。
(3)子ども達の実態から
本校の子ども達は、上級生は下級生を思いやり、下級生は上級生にあこがれを持ち
手本としている。また、特別支援学級の子も通常学級の子もお互いのよさを発揮しあ
いながら自然なかかわりあいができる「みんなが仲のよい」子ども達である。
また、素直でおだやかな子が多く、これまでの伝統や取り組みを継続したり、決め
られたことや指示されたことに真摯に取り組んだりできる。しかし、さらによいもの
を求め創意工夫したり、新しいことに挑戦したりするたくましさがほしい。
そんな子どもたちの実態をふまえて「自ら課題を見つけ、課題解決に向けて、他と
『かかわり、つながり、響きあい』ながら主体的に学び、立ち向かっていこうとするた
くましさ」を育てていきたいと考える。
3.昨年度の成果や課題
◎
昨 年 度 は 「 か か わ る 」「 つ な が る 」「 響 き あ う 」 の 具 体 的 な 姿 を イ メ ー ジ す る こ と
に取り組んだ。さらに「授業作りのポイント」の中に「かかわる・つながる・響きあ
う場の設定」という項目を盛り込んで、教師側が学びの場を工夫し、かかわり・つな
がり・響きあう中で、子どもの変容を見取ることを意識して取り組んできた。
◎
教師一人一人が「自ら学びを創造する子ども」に迫るために、教科・総合・自立活
動・言語等窓口を決め、仮説検証方式で個人研究を進めてきた。授業研究では実践グ
ル ー プ で の 話 し 合 い が 持 た れ 、お 互 い に 学 び あ う 姿 が 見 ら れ た 。そ の 話 し 合 い は 、
「メ
リーちゃん」というお便りになり全職員に配布され、授業を見ていない教師も実践の
内容や成果と課題を知ることができた。
◎
子どもたちの実態や思いに寄り添った実践が多く、授業後の子どもの変容がよい方
向に向かっている。また、事後研で出された反省点を先生方がきちんと受け止め、そ
の後の実践に生かしている、それは一昨年度の反省に基づいたものであり、先生方の
努力が良かった。
△
授業作りのポイントを見直しての実践だったが、事後研ではポイントが焦点化され
ないまま話し合いが進むこともあった。教師の手立てと子どもの様子から話し合われ
ることが多いが、授業作りのポイントと教師の手立てがリンクされる必要がある。
※事後研、授業作りのポイントのさらなる見直し
△
インフルエンザの影響で当初の計画通りの授業研究ができずに単元変更等の苦労が
あった。
4.今年度の重点
☆
研究テーマにある「自分の学びを創造する子ども」を育てるために、全ての学
習 に お い て 「 習 得 」 → 「 活 用 」 → 「 探 求 ( へ の 意 欲 )」 の 学 び の 過 程 を 重 視 す る 。
「 習 得 → 活 用 → 探 求 (へ の 意 欲 )」 = 「 学 び を 創 造 す る 」 と い う こ と 。
☆
「 自 ら の 学 び の 創 造 す る 子 ど も 」 と い う 目 的 達 成 の た め に 、「 か か わ る ・ つ な が
る・響きあう」ことを手段として考え、実践していく。
知識や知恵、技能、思いや考え、手や心…などが「かかわり・つながり・響きあ
う 」。 そ の と き 、 言 葉 や 文 字 に よ る 言 語 活 動 や 身 振 り や 表 情 な ど の 表 現 が 重 要 な
役割を果たす。
☆
学 習 形 態 「 個 人 で 、 グ ル ー プ で 、 全 体 で 」「 T T の あ り 方 、 少 人 数 指 導 」 の 工 夫
と、授業作りと一体となった評価(教師の見取りや教師間の連携)の向上を図る。
☆
授業作りのポイントの見直しと事後研の話し合いとの共通化を図る。
◇平成22年度「授業作りのポイント」◇
(1)研究テーマ実現のための手立て
・「 習 得 → 活 用 → 探 求 」 の 位 置 付 け
・「 か か わ る ・ つ な が る ・ 響 き あ う 」 場 の 設 定
(2)個に応じた支援のあり方について
・学習形態の工夫(個・グループ・一斉等の指導形態、少人数学習・TTの工夫、
学習プリントの工夫
等)
(3)授業作りと一体となった評価
・ふり返り
・自己評価、相互評価する力
・教師の見取りと教師間の連携
・課題の共有化と評価とのつなぎ
◇平成22年度「校内研究構図」◇
感動・思い
表現する意志
多様なやりとり
表現への応答・やりとり
思いや意志の広がりや深まり
表現
「かかわろうとする意志」 「互いの意志がかかわりあう」
人とかかわる
人とつながる
「つながりが集まり、学びが深まる」
人と響きあう
自分の学びを創造する子ども
習 得
探 求
言語活動・身ぶり・表情
活 用
効果的な「かかわり・つながり・響きあい」を生む学習形態・少人数指導
5.研究の方法
(1)全体の研究テーマをもとに、個人研究の窓口(教科、総合 他)を決め、めざす子
ど も 像 を 具 現 化 し 、「 個 人 研 究 計 画 書 」 を 作 成 し 、 1 年 間 追 究 す る 。
(2)その一環として担外を含む全員が 提案授業を公開する。事後研究会では3つの「授
業 作 り の ポ イ ン ト 」( 前 述 ) に 沿 っ て 子 ど も の 姿 か ら 仮 説 の 有 効 性 を 話 し 合 う 。 外 部 か
ら 講 師 を 招 聘 し 、 意 見 を い た だ く 。( 全 体 研 : 3 授 業 、 こ と ば の 教 室 授 業 実 践 グ ル ー
プは隔年、あとは各授業実践グループ毎に研修するが、どの先生も時間の許すかぎり
参 観 し あ う よ う に し 、 そ の 授 業 の 感 想 を 授 業 者 に 手 渡 し す る 。)
※授業実践グループ→通常の教科グループ、通常の生活・総合・英語グループ、
特別支援学級グループ、ことばの教室グループ の4グループ
(3)全ての先生方と提案授業の内容・成果・課題等を共有するために…。
①授業提案2~3日前… どの先生も参観しやすいように、授業者・単元名・日時・
場 所 ・ 授 業 の 見 所 な ど を か ん た ん に 紹 介 す る「 メ リ ー ち ゃ ん 」
を配る。
②事後研終了後…
研究だより「メリーちゃん」を授業実践グループ内で分担して発
行し、お互いの情報の交流を図る。特に、その授業での成果と課題
を明らかにし、次につなげていくようにする。
「メリーちゃん」について
・質疑応答、助言などを列記するのではなく、成果と課題とを焦点化し、
A 4 サ イ ズ 1 枚 に ま と め る 。( 最 大 裏 表 )
・「 文 責 」 を 明 記 す る 。
(4)子どもの姿から自分達の実践を振り返り、成果と課題を捉え、次年度へ生かす。実
践をその都度または振り返りながら、個人研究ファイル等に記録として綴っておく。
6.今後の校内研究の流れ
4月中旬
授業実践グループ編成、推進委員会
4/26
研 究 全 体 会( 研 究 の 方 向 性 の 確 認 、今 年 度 の 重 点 、授 業 作 り の ポ イ ン ト 等 )
5/11
6月~2月
研究全体会(個人研究計画書作成→情報交換、提案授業の年間計画、
指導案形式提案)
授業研究会
8月
研究全体会「ことばの先生方との研修会」?
2月
2、3月
今年度の反省
次 年 度 へ の 展 望 、 個 人 研 究 の ま と め ( 各 自 )、 研 究 集 録 作 成
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