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パブリックコメント募集の結果について

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パブリックコメント募集の結果について
「航空運送事業の用に供する航空機の耐空証明の有効期間の設定について」等
の一部改正に関するパブリックコメントの意見募集の結果について
平 成 2 6 年 4 月 4 日
< 問 い 合 わ せ 先 >
航空局安全部航空機安全課
航空機技術基準企画室
(内線50246)
TEL:03-5253-8111(代表)
国土交通省は、平成26年2月26日から平成26年3月27日まで、認定事業場の一
般指針について、通達の制定に関する意見募集を行いました。その結果、以下
の意見をお寄せ頂きました。
皆様方のご協力に深くお礼申し上げるとともに、今後とも航空の安全確保に
ご尽力頂きますようよろしくお願い申し上げます。
ご意見
回答
1. NHF飛行試験の必要性について(要
望)
NHF飛行試験は原則的に含むべき(a)
∼(l)の12項目がサーキュラーに定め
られています。しかし、ICAの一部で
あるMRBRでは、これらの要求はありま
せん。航空機の各システムの経年劣化
対策がその要求根拠とされています
が、ICAではこれらも考慮されており、
その上で型式証明(TC)がなされてい
るものと理解しています。このことか
ら、ICAでNHFを含む飛行試験を要求し
ていない航空機に対し、耐空証明検査
でNHF飛行試験を要求することは矛盾
していると考えられます。NHF飛行試
験を本邦独自の不可要件として課す
根拠、理由をご説明願います。
NHF飛行試験の見直しは、諸外国の状
況を踏まえつつ、航空会社の見解も聞
きながら技術的検討を行うという「安
全に関する技術規制のあり方検討会」
での報告内容を踏まえ、学識経験者や
連続式耐空証明書の交付を受けた航
空機を運航する航空運送事業者を含
めた検討委員会及びワーキンググル
ープを設置し、航空機の型式毎、NHF
飛行試験項目毎に個別に地上におけ
る試験や通常運航での確認による代
替可能性などに関して技術的に検討
を進めてきたものです。
その結果、NHF関連システムについて、
システム全体としてはNHFであるもの
の、個々の構成要素が全て通常運航で
使用されているもの又は地上の整備
1
要目で定期的に点検されているもの
であれば、飛行試験によってその機能
を確認しなくても、システムの機能を
継続的に監視し、航空運送事業者の信
頼性管理方式の下でその信頼性を管
理することが可能であると考えられ、
原則としてNHF飛行試験制度は維持す
るものの、一定の要件を満たす場合に
は、NHF飛行試験を実施しなくてもよ
い、との方向性が示されたものです。
委員会で示された当該方向性に基づ
き、今般の「航空運送事業の用に供す
る航空機の耐空証明の有効期間の設
定について」の改正を行うこととして
おります。
2. 技術資料の提出について(要望)
改正案では、『飛行試験の各確認項目
に係るNHF関連システムの全ての構成
要素が、飛行試験を行わなくても機能
の信頼性を確認することが可能であ
ることを示した技術検討資料を提出
する』ことが要求されています。信頼
性も含む設計の妥当性とその耐空性
の維持のために飛行試験が必要かど
うかは製造会社が技術検討をし、当局
の審査を経てTCを得ているものと理
解しています。航空機の使用者(事業
者)自らがNHF飛行試験の要否を立証
して示す根拠についてご説明願いま
す。
前記のとおり、NHF飛行試験の見直し
は、諸外国の状況を踏まえつつ、航空
会社の見解も聞きながら技術的検討
を行うという「安全に関する技術規制
のあり方検討会」での報告内容を踏ま
え、学識経験者や連続式耐空証明書の
交付を受けた航空機を運航する航空
運送事業者を含めた検討委員会及び
ワーキンググループを設置し、航空機
の型式毎、NHF飛行試験項目毎に個別
に地上における試験や通常運航での
確認による代替可能性などに関して
技術的に検討を進めてきたものです。
その結果、飛行試験の各確認項目に係
るNHF関連システムの全ての構成要素
が、飛行試験を行わなくても機能の信
頼性を確認することが可能であるこ
とが示された型式機については、当該
システムに係る信頼性管理の手順・体
制を整備規程又はその附属書に定め
ることにより、飛行試験を実施しなく
2
てもよいとしております。
したがって、当該飛行試験の要否の立
証は、NHF飛行試験によらないNHF関連
システムに係る信頼性管理方式を採
用したい航空運送事業者が、自らの整
備規程又はその附属書の変更を申請
する際に行うことが妥当であると考
えます。
3.単年度式耐空証明機へのNHFを含
む飛行試験について(要望)
NHF飛行試験に関る今回の見直しは、
連続式耐空証明を有する航空機のみ
を対象としていますが、NHF関連シス
テムは耐空証明の有効期限ではなく、
あくまでもそれぞれの航空機の型式
に依存するものと考えます。このこと
から、連続式のみならず、単年式であ
っても本サーキュラー改正の対象と
することが妥当であると考えられま
すが、今回、連続式に限定した根拠を
ご説明願います。
なお、前記1から3項のNHF飛行試験に
関する事項に加え、航空法第10条に基
づく単年式の耐空証明検査で
Production Flight Test Procedure
(PFTP)に従った飛行試験が要求さ
れ、エアバスA320型機に対してはTCI
として定められています。
当社A320の製造会社エアバスに耐空
証明検査へのPFTPの適用について照
会したところ「PFTPは最終組立ライン
で新造機のみに適用されるもので、認
定されたエアバス搭乗員のみが実施
出来る。また、PFTPは外部に開示され
るものではない。耐空証明検査での飛
行試験はISATFM(In-Service Aircraft
今回の検討は、「安全に関する技術規
制のあり方検討会」における航空会社
からの要望を受け、連続式耐空証明の
交付要件であるNHF飛行試験について
見直しを行っているものです。ご要望
の内容は、今回の通達改正に直接関係
するものではありませんが、ご意見と
して承ります。
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Test Flight Manual) を 使 用 す る こ
と。」との見解を得ています。以上の
ことから、更新耐空証明検査にPFTPを
準用する根拠、およびエアバスが外部
に開示しない検査手順の最新性の維
持管理をどのようにおこなっている
のかについて、ご説明願います。
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