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平成25年地区懇談会概要・宮崎会場(PDF:37KB)

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平成25年地区懇談会概要・宮崎会場(PDF:37KB)
みやざきの文化を考える地区懇談会(宮崎会場)
○日
時
平成25年7月17日(水)午後6時から午後7時30分まで
○会
場
県庁附属棟302会議室
○参加者
5名
【主な意見】
○
事前に文化振興ビジョン(冊子)が送られてきたが、こういう計画があるのを初めて
知った。策定から2年経つが、その後の検証等のデータはあるのか。
また、こういう計画は何でもありといったものになりがちだが、芸術文化といっても
非常に幅が広い。どこに重点を置くのか明確にすべき。
宮崎県では「活性化」ということばを多用するが、要は商業が優先され、文化事業は
人寄せの手段に成り下がっている。「ストリート音楽祭」や「えれこっちゃみやざき」
も、当初はそれぞれ特色があったが、いろんな要素を盛り込んだ結果、個性が失われ、
平凡なイベントになった。
ストリート音楽祭については、クラシックとジャズに限定するなど、特色を出すべき。
人が呼べるかどうか、ではないと思う。
○
文化のバックボーンは平和であることではないか。口蹄疫や鳥インフルエンザの際は
行事も軒並み自粛となった。平時に自由にイベントを行うことこそが文化であるとすれ
ば、国民文化祭については「何でもあり」でもよいのでは。
東九州自動車道も開通の目処が付き、大分方面からの流入が期待できる中、とにかく
人を呼び込むことで何かのきっかけにはなるのではないか。
○
国際音楽祭は、スタート当初は「室内楽」音楽祭だった。当時は国内に室内楽でこれ
ほどの規模のものはなく、期待を持って見ていたが、オーケストラに変わってしまった。
今では大分県のアルゲリッチ音楽祭のほうがネームバリューがあるのではないか。音楽
祭でのアンケートをきちんと分析すれば進むべき方向性も見えてくると思う。
○
食文化でいえば、例えば国富町の白玉だんごとか高岡町の長まんじゅうなど、県内に
はまだまだ埋もれた財産があり、決して都会にも引けをとらない。そうしたものを引き
出せればと思う。
○
売り込みが下手な県民性ではあるが、商品を手にとってもらいたい気持ちはある。要
はどうやって現地まで足を運んでもらうか。わかりやすい標識の設置やインターネット
での情報提供など、側面的な支援はいろいろあると思う。
○
店舗のたたずまいも魅力ではないか。物産展などでまとめて展示するよりも実際に店
に来てもらう方がよっぽど価値がある。
- 1 -
また、県庁のホームページだが、観光関連サイトが別にあると思うがわかりにくい。
県外の方はまず県庁ホームページを見ると思う。もっと工夫ができないか。観光立県を
標榜しながら、これではもったいない。
○
文化振興ビジョンの「文化をはぐくむ」について。
自ら文化に親しんでいる県民の割合が10%とは少なすぎる。美術館の例だが、県立
美術館では来館者数が1日20名未満のときもあると聞く。海外の有名な美術館は常設
展は無料で、憩いの場となっており、非常に賑やかである。美術館にミニコンサートの
企画を持ち込んでやらせてもらったこともあるが、県内では活動の場が少ない。コンサ
ートということで観客席を用意したりと、形から入るから長続きしないように思う。ロ
ビーとか、ちょっとした空間で日頃から演奏を披露する機会を与えてくれれば、学生な
ども気軽に演奏できる。そうした日常の活動が文化の底力につながるのであり、音楽祭
など一過性のイベントではそうした力は育たない。
以前の国際音楽祭ではスターン氏のレッスンが無料であり、これこそが音楽祭の目玉
だと思ったが、スターン氏が退いたあと、無料レッスンがなくなった。有料プログラム
が復活し、参加してみたが他に参加者はなかった。大分のアルゲリッチ音楽祭では今で
も無料レッスンを続けており、こうしたことが「はぐくむ」ことにつながる。
県庁前でコンサートや神楽が催されたこともあったが、ライトアップしたりベンチを
用意するなど準備に手をかけており、これでは頻繁に開催することもできないと思う。
海外では地面に座って演奏を聴いていたりする。形を整えなくても、繰り返し開催する
ことが大切ではないか。
○
ストリート音楽祭は、派手にすればよいというものではない。大音響で演奏するから、
子ども達はスピーカーの前を耳をふさいで通り過ぎるし、観客も遠巻きに見ているだけ。
音も混ざってしまう。あちこちで小規模な演奏をやれば、観客との距離も近づくし、物
販スペースを設けなくても、近くにある店に入るので既存の店も潤うのではないか。
○
行政のイベントでは、異動の問題もあると思う。2∼3年で動くので、また最初から、
となる。せめて担当リーダークラスはもう少し長いスパンで育成すべきではないか。担
当者は専門的な知識も少ないし、主催者としてお金を出している割には業者にまともに
意見もできない。
○
過去の懇談会の意見が施策にどのように結びついているのかが見えない。また、文化
振興ビジョンによって県民に具体的な将来像を示す、という点で、県民にどのように理
解してもらうのか。計画を作るだけではなく、その後が重要であるが、県の取組みに勢
いが感じられない。
○
自分が考える文化とは、もともと人の中にある受容体のようなもの、コミュニケーシ
ョンの道具であって、生まれたときから世界に存在し、成長に合わせて周囲の環境に影
響されながら育っていくものだと思う。その表現の手段として音楽や演劇、美術といっ
- 2 -
た指向性があるが、根本として、そうしたものを育てるための取組みが重要。記紀編さ
ん1300年事業の一環で各種事業を展開するという計画のようだが、逆に、文化とか
け離れたものと抱き合わせて推進することが効果的と思っている。
自ら文化に親しむ県民の割合が10%とのことだが、音楽や伝統文化など、一部の興
味を持っている人だけだと思う。汗水たらして働く多くの人に対して文化がどういう風
に力になれるのか、まずはわかりやすい言葉で表現し、理解してもらう必要がある。そ
うした伝える努力をしなければ、県央部の県民はともかく、遠方から公演に足を運ぼう
という気持ちにはなってもらえない。
○
文化に親しむ市民とは、ある程度経済的な余裕がある層という印象がある。例えば綾
町には著名な陶芸家が在住しているが、宮崎では儲からないから個展を開かないと聞い
たこともある。鑑賞する側と提供する側の双方がメリットを感じないため鑑賞の機会が
だんだん減少する、という悪循環にあるように思われるが、何らかの形で負の連鎖を止
めることができればと思っている。
○
政治は百年の計といわれるが、短期間で国民文化祭を成功させるためにはわかりやす
い設計図が必要。
○
文化振興ビジョンのパブリックコメントでも、具体例が欲しいという意見が多い。
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