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日本人と人形
今回のどきどきは… 「人形」 深ーいつきあい!日本人と人形 およそ1300年前、都のあった奈良(なら)市で見つかった板。人の形、 「ヒトガタ」とよばれています。 何のためのものでしょう? 紙の人形(ひとがた)は奈良市の神社で、 今も行事に使われています。人の災(わざわ) いや苦しみがのりうつるとされます。 人形は水に流されます。人の身代わりに災いや 苦しみを持ち去ってもらおうというのです。 和歌山(わかやま)県の淡嶋(あわしま)神社。手放すことになった人たちから人形がよせられることで知られています。 「神社におさめ、きちんと感謝(かんしゃ) してお別(わか)れしたい。」まるで家族 に対するかのような、人形への思いです。 人形たちを船にのせ、 海に送り出す儀式もつづいています。 大分(おおいた)県日田(ひた)市。3月になると、いたる所に「ひな人形」が飾られます。 全国からよせられた物、そして、地元で受けつがれてきたもの…。 日田独特(どくとく)のひな人形が 「おきあげ雛(びな)」。板に布(ぬの)をはった もので、裏(うら)はごらんの通り。 豪華(ごうか)な人形はむりでも、きちん とひな祭りを祝(いわ)いたいという 気持ちで、長年大切に受けつがれて きました。