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質疑応答 (PDF:206KB)
2013 年度第 1 四半期決算説明会 質疑応答 【開催日】 2013 年 8 月 2 日(金)16:00~16:55 【出席者】 常務執行役員 CFO:内野 州馬 執行役員 主計部長:増 一行 IR 部長:岡久 靖 【質疑応答】 ① 2013 年度第 1 四半期の実績と通期見通し Q. 第 1 四半期の一過性損益の内訳と、予算に織り込んでいたものか教えて欲しい。 A. 第 1 四半期の一過性損益は約 190 億円のプラス。太宗が株式売却益(上場、非上場含 む)で約 170 億円、その他約 20 億円という内訳。株式売却益のうち約 120~130 億円 がエネルギー事業グループ。何れも予算に織込んでいたもの。 Q. 第 2 四半期以降、どの程度の株式売却益を予算に織り込んでいるのか伺いたい。 A. 金額は言えないが、引き続き資産の入れ替えを進めていくので、今後も上場株式の売 却等があるものとお考えいただきたい。 Q. 一過性損益を除いた本業の収益トレンドと、アジア新興国の景況感について伺いたい。 またどの程度の円安による利益押し上げ効果があったのか教えて欲しい。 A. 原料炭をはじめとする商品市況の低迷やアジア新興国および欧州経済の減速は昨年よ り続いており、今期の予算策定時にある程度織り込んでいる。足元では予算策定時よ りも為替が円安に動いており、また国内、米国の景気が上向いていることと、中国を はじめとする新興国での減速を相討ちした形で、今期 4,000 億円は達成できると見て いる。 当社の場合、対米ドル為替が 1 円円安になると約 25 億円の利益押し上げとなり、足元 の為替環境のまま推移すれば、年間 120~130 億円程度の円安効果が見込める。 Q. 円安によるセグメント別の利益押し上げ効果を教えて欲しい。 A. 国内外で多様な事業を行う総合商社にとっては大変難しい質問。円安によるポジティ ブな影響は、まず海外事業会社の持分損益の為替換算効果に現れる。たとえば生活産 業の場合、円安になると米国の穀物トレーディング事業会社の利益はプラスになるが、 日本への輸入事業では仕入れ価格が増加し、バリューチェーンで繋がる次の会社では さらに負担が重くなる。円安といっても、事業毎に損益両面で出てくるとお考えいた だきたい。 (追加 Q)機械グループの場合は、円安はポジティブに効いているか? (A. )ご理解の通り。 1 Q. 今期、減損が懸念される案件などがあれば教えて欲しい。 A. 現時点では減損を懸念している材料はない。 Q. 第 1 四半期の資産売却 1,400 億円の内訳と過去の資産売却額、また資産入替の進捗を 教えて欲しい。 A. 資産売却 1,400 億円の内訳は、有形固定資産、上場株を含む投資、融資で、それぞれ 約 1/3 ずつある。昨年度の資産売却等は年間通じて 1,400 億円ほど。この第 1 四半期 では、昨年度の年間に近い数字が出ている。 「経営戦略 2015」で打ち出した資産の入 れ替えに対して、全社を挙げて積極的に取り組んでいるとお考えいただきたい。 Q. 第 1 四半期のフリーキャッシュフローはプラスになったが、今後は新規投資が資産入 替を上回るのでマイナスになるという理解でよいか? A. 「経営戦略 2015」の公表時に、フリーキャッシュフローは 3 年間の経営計画期間を通 じてブレークイーブンにもっていきたいとご説明した。今年度は、前中期経営計画の 期間中に意思決定した投資案件のキャッシュアウトが出て来るので、昨年に引き続き フリーキャッシュフローは赤字が続く。ただし、並行的に進めている資産入替を積極 化させるので、前年度、前々年度に比べてフリーキャッシュフローの赤字幅は改善す る予定。 ② Q. 個別案件 原料炭の市況下落が続き、今後販売価格が下がってくる場合には、MDP の業績は第 2 四半期以降下がってくるのか? A. MDP の第 1 四半期実績は好調であったが、ご指摘の市況動向も考慮に入れると、この まま同じような勢いで推移するとは考えておらず、従い年間の業績見通しも変えてい ない。 Q. 第 2 四半期以降の BMA の生産数量見通し及びコスト削減がさらに進むのか教えて欲 しい。 A. 生産数量が順調に回復している事は事実だが、今後懸念材料があるとすれば雨季の影 響。コスト削減ははっきりしたことは申し上げられないが、引き続きコストの削減を 目指して注力していく。 Q. 銅価格が低下する中でもエスコンディダは利益が出ているが、第 2 四半期以降の銅事 業の見通しについて伺いたい。 A. 昨年度と比較して銅価格が低いが、エスコンディダは生産量が上がっていることもあ り増益となっている。先行きは銅価格の市況が弱含んでいることもあり様子を見てい る状況。 2 Q. エネルギー事業グループは業績上振れが期待できると思われるが、一方で減損等が懸 念されるような資産があれば教えて欲しい。 A. エネルギー事業グループの業績は、ご説明の通り一過性の要因もあり第 1 四半期は予 算比好調に推移しているが、第 2 四半期以降も上振れていくとは考えていないので、 通期見通しも変更していない。また、現時点では減損等が懸念されるような資産はな い。 Q. エネルギー事業グループの前年同期比▲118 億円の減益要因を教えて欲しい。 A. 一番大きな要因としては前年同期に入っていた配当が、当期はなかったため。また、 探鉱開発関連費用とシェールガスの減価償却コストが少し出ている。尚シェールガス 開発は、会計上の減価償却処理方法によって、期中で多少の歪みが出て来る可能性は ある。 Q. カナダのカットバンクで進めるシェールガス開発は、足元のガス価格環境であれば、 当初のスケジュール通りに進めるという理解でよいか? A. ご理解の通り、計画通りに進める予定。 Q. アジア自動車事業を中心に好調な機械グループの、通期見通しの方向感を伺いたい。 第 1 四半期でプラスの貯金があると考えればよいか? A. アジア自動車事業については、主にタイで昨年末に終了した税制優遇のバックオーダ ーが残っていたため、第 1 四半期実績が好調であったもの。しかしながら、今後は販 売台数の減少を想定しており、グループ全体の通期見通しに変更はない。 Q. 三菱自動車の優先株処理について議論されているが、三菱商事で今期に減損が発生す るようなリスクは想定しているか? A. 従来から三菱自動車と株主 3 社で協議を進めているが、現時点で決まっているものは なく、今後の状況を見守っていく。現時点で当社が保有している優先株の減損等は考 えていない。 Q. 化学品市況に回復基調は未だ見受けられないが、サウディ石油化学を含めて化学品の 業績に改善傾向が見られる。今後の見通しを教えて欲しい。 A. サウディ石油化学の第 1 四半期業績は、市況要因もあるが、生産面でも良かったと聞 いている。市況は上昇したものと下落したものがあり、全体的に当面は上値が重い状 況が続くと見ている。 以 3 上