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第3回桑名市いじめ問題専門委員会(概要)

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第3回桑名市いじめ問題専門委員会(概要)
第3回桑名市いじめ問題専門委員会(概要)
平成27年7月21日
13:30~15:15
桑名市役所2F教育委員室
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あいさつ
桑名市教育委員会
教育長
近藤 久郎
出席確認
委員長
水谷 明弘 (学校心理士 認定ガイダンスカウンセラー 前県立四日市高等学校長)
副委員長 赤木 邦男 (弁護士 楠井法律事務所)
委員
委員
瀬戸 美奈子(三重大学教育学部 学校教育講座 教授)
中川 祥子 (鈴鹿医療科学大学 学生相談室 スクールソーシャルワーカー)
3 協議事項
(1)桑名市におけるいじめの防止等に関わる現状の確認
○ 平成26年度のいじめの現状【一部非公開】
○ 平成27年度(4月~6月)のいじめの現状
○ 平成26年度児童生徒のいじめに関する意識調査について
○ 平成26年度のいじめ防止等の取組のまとめ
<事務局より>
・いじめの認知件数については、昨年度に比べ、小学校が少し増加し、中学校が半分以下
に激減した。
・学年別認知件数をみると、小学4年生から6年生の3年間で、全体の約半数を占める。
・意識調査では、小学4年生から5年生にかけて、いじめがあると知った時、止めよう・
守ろうとするという回答が減少し始め、中学1年生から2年生にかけて、何かしようと
思うが、何もできないという回答が急増する。
・2月に保護者、教職員を対象に「いじめ問題を考える学習会」を開催し、参加者からは
立場のちがう者で意見交換ができ、大変有意義であった等の意見をいただいた。
・3月の教育委員会だよりでは、いじめの問題を特集し、市内全戸配布した。
・桑名市では、いじめ防止基本方針の策定のほか、本専門委員会やいじめ問題連絡協議会を
設置するとともに、各小中学校でも基本方針を策定するなど、いじめ防止等のための体制
を整えた。
・くわなっ子育成方針の重点項目に「いじめの根絶」をかかげ、児童生徒による取組の充実
を図ってきた。市としても白河市・行田市との3市中学生サミットにおいて、いじめ問題
を取り上げ、中学生が意見交流をすすめた。
<協議>
・いじめ自体に焦点を当てても、いじめはなくならない。子どもの良い面を伸ばすことにエ
ネルギーを注ぐことで、いじめがなくなっていくのではないか。
・いじめは、謝ったら解決したということにはならない。いじめられた経験をもつ大学生に
話を聞くと、どうしてそうなったのか、どうすればよかったのかということが解決されて
いない。
・子どもは「言わない」のではなく、
「言えない」のではないか。先生を信頼できない場合と
報復を恐れる場合とがある。
・子ども達には、いじめを乗り越えてつながったという実感がない。
(2)教育委員会からの諮問事項について
* 答申の方向性について
示された(1)~(5)の項目をふまえながら(6)優先して取り組むべき課題は何かを
議論し、まとめていく。
<協議>
・ いじめの認知はしていても、担任1人で抱え込んでしまうなど、対応する体制が整って
いないなら、緊急に管理職を集めて、もう一度研修会を開き、指導を徹底しなければな
らない。いじめの防止等のための体制の確立については、答申でふれるべきである。
組織は作ったということだが、実際に会議等が定期的に開催されているかを教育委員会
として把握する必要がある。
・ いじめの早期発見およびいじめの対処のための方策についてもしっかり考えたい。
・ 警察との相談体制は整っているか。
(←警察と教育委員会との連携はできている。
)
・ 重大事態に関わって、保護者等の理解は充分であるか。30日休んだら重大事態として
扱うというだけでは、本筋の理解にはならない。
・ 学校に第三者が入ることは有効である。
スクールカウンセラーは当事者との面接だけでなく、学校全体のメンタルヘルスが行え
る。もっとスクールカウンセラーを活用したい。
・ 学校の雰囲気をどうのように充実させるかが重要である。雰囲気の悪い学校からは、情
報は上がってこない。
実は、先生の持っている情報量は多い。第三者の視点は、それらを引き出すことになる。
・ 自殺に対するサインがどういうものか、現場の先生が知っておく必要がある。
「死ぬ」と
言う子どもほど死なないという認識ではいけない。子どものダメージの判断基準を学ば
なくてはいけない。
・ いじめの調査だけでなく、メンタルヘルスやストレスチェックなど、様々な方法から学
校や生徒の雰囲気、実態を知ることが大切である。
・ うまくSOSを伝えられない子どもの実態がある。それを受け止められないのは、一人
の先生の問題ではなく、体制の問題である。
・ 命の重みについて、子どもも先生も、今一度確認してほしい。
ただし、いじめに特化した中で、命や人権を大切にとはせず、いろいろな場面から命を
考えられるようにしたい。
・ インターネットのやりとりが増える中、人間的な表情がなくなっている。感覚が固定さ
れていく。しかも、低年齢化している。これをほぐしていかなければならない。
・ 学校の動きが悪い場合、教育委員会が素早く関わっていかなければならない。
教育委員会として、動かない学校が悪いということにならず、枠を作った後、学校を動
かすための方策こそが必要である。
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