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(月) 大分上野丘高校SGH推進部 今回は、11/11(水)に実施された、EU
NO.20 (月) 大分上野丘高校SGH推進部 今回は、11/11(水)に実施された、EU(欧州連合)による講演会の紹介号です。 皆さんにお伝えしたいと思います。 11 月 11 日(水) 、1 年生・教職員を対象に、EU(欧州 連合)による講演会を開催しました。これは、 「EUが あなたの学校にやってくる」という駐日欧州連合主催 の企画に、本校が応募して実現したものです。SGH の取り組みの一環として、昨年から 2 年連続で講師の 派遣をいただいています。ミヨー氏からは、スライド によるわかりやすいEUの説明や、現在EUが抱える 諸問題とその解決策、また母国であるフランスから見 た日本についての興味深い話がありました。生徒たち は、 「クリティカルシンキングシート」に記入しながら、 真剣に講義を聴いていました。公演後は、シートを元に 4 名の生徒が質問を行い、ミヨー氏からの丁寧な応答を頂き、充実した時間を過ごしました。最後に 生徒代表謝辞を、1 年 7 組の池脇泰征くんが、ミヨー氏の母語であるフランス語で行い、講演会に花 を添えました。 ~ 講演会後の生徒の感想 ~ EUが、あらゆる方法で暮らしを向上させるために、何ヶ国もの間で、支え合っていることを、 改めて認識した。今までアメリカが中心となって、世界平和を維持しているイメージがあったが、 EUの大規模な活動を数多く行っていることを意外に思った。ヨーロッパは、様々な国が 1 つの 大陸を共有している。日本のような島国よりも、他国とのつながりや影響を受けやすい分、かの 世界大戦や、他には見られない独自の組織、つまりEUができ上がったのだろうと思った。グロ ーバルな視点、身近に世界を感じられる環境が、ヨーロッパにはより多くあるのではないかと感 じた。ヨーロッパの国々は、戦争からおおくの反省を、決意を得たという話があったが、日本も 同じように、普天間基地問題など「平和主義」が揺るぎかねない問題が多々ある。これからの日 本、世界に何が必要であるかを考えていけたらと思った。世界中の国々と良きパートナーになる ためにどうすればよいか、自分たちで考え導きたい。 (F・H) 「クリティカルシンキングシート」を活用し、メモをとる生徒たち (^^)/続く・・・ ~ 講演会後の生徒の感想 ~ EUはこれまで遠いところでの国々の結びつきで、身近に考えることがなかったが、今年になってSGH 研究をするようになり、見方が変わった。今回はとても楽しみにしていた講演で、たくさんのメモをとれ た。歴史や概要だけでなく、加盟国になるためのモットーなど、これまで知らなかったことを知れて、とて も充実した時間になった。ユーロには問題もあると思う。ギリシャの財政破綻もユーロを取り入れていたせ いで自分たちが発行できず、なった結果だと思う。19 ヵ国しか取り入れていないのは、そういう理由だと 思う。イギリスなどは安定していると思う。でもそのような取り組みが世界で評価されて、ノーベル平和賞 を受賞したのは、事実だからいいと思う。 「多様性の中の統合」というフレーズに感動した。中国やロシア、 その他の地域にもこの言葉を受け入れ、考えて欲しいと思う。いつまでも文化や宗教、民族や言語に縛られ るのはいけないと思う。(K・S) EUの中では今、「移民」が大きな話題を呼んでいますが、そういうところでも国力の差によって、受け 入れる人数や支援は、国によって差が出てしまうと思います。私は、これまでEUは、立場の弱い国を、権 力を持った国が支援するための連合だと思っていたのですが、お話の中から、そういう側面とともに、国家 間の行き来を自由にしたり、通貨を統一したりと「格差をなくす」というのが目的で、ヨーロッパを組織と みて活動をしているのかなと思いました。ニュースなどで、ギリシャの経済破綻も取り上げられていました が、そういうときにも、他国が協力して支援するという体制が、できあがっているのだろうと思います。そ の点日本は、周囲の韓国や中国とは、領土問題や歴史上の問題から、色々な摩擦が生じており、東アジアと いう 1 地域としての連結が、できていないと思います。通貨の統一や貿易の自由化などもそうですが、国々 の間でそういった対立がないというのは、困ったときには支えてくれる、他の国がSOSを出せば手を貸す という、お互いの信頼ができあがっているからだと思います。日本もEUの姿勢を見習って、周囲の国との 関係改善を進めていくべきだと思いました。(F・R) 「クリティカルシンキングシート」を元にミヨー氏に質問をする生徒たち 2 年生SGHコース生徒は、12 月 2 日(水)に行われる、立命館アジア太平洋大学(APU)でのフィ ールドワーク(FW)に参加します。内容は、文系SGH、理系SGHの 2 グループに分かれ、それぞれ 70 分の課題研究レポートのプレゼンを行い、APUの先生より指導していただきます。さらに国際学生と レポートに関するFWを英語で行います。