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サ レスト アンモア スゥル! デス ナ ベンウェル ケセ! 少しずつ出てきた

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サ レスト アンモア スゥル! デス ナ ベンウェル ケセ! 少しずつ出てきた
平成27年12月2日
サ
レスト
セネガル通信 第43号
石動 徳子
アンモア スゥル! デス ナ ベンウェル ケセ!
(今年も残すところあと 1 ヶ月!)
昨日 12 月 1 日は「マガル」というイスラム教の行事がありました。セネ
ガルのイスラム教にはムーリッド派・ティジャンヌ派という2大宗派があり
ます。
「マガル」は、その一つムーリッド派のお祭りの日です。この日、聖地
であるトゥーバという町にたくさんのムーリッド派の人たちが集まります。
私はこれまで全員行くのかと思っていましたが、どうやら行かない人もいる
ようです。その人たちは、自宅で友達や近所の人たちを招き、ごちそうを振
る舞っていました。
(セネガルでは、結婚式や命名式、イスラム教のお祭りな
ど
ど、当人がお世話になっている人たちをもてなすのが一般的です。
)私も呼んでいただき、昼食や夕食、
数々のフルーツにジュースと、たくさんいただきました。話を聞くと、ムーリッド派は「必要分より多
く分け与える」
、ティジャンヌ派は「その人にとって必要な分だけ分け与える」と少し違いがあるそう
です。今日の「マガル」では、ムーリッド派の人たちがティジャンヌ派の人たちにふるまっていました
が、日頃からイスラム教のもと「分かち合う」精神が根づいているセネガル。今、世界では悲しい出来
事が続いていますが、こんな国もあるのだということを知ってもらえたらと思います。なお、12月下
旬にはティジャンヌ派のお祭り「ガモウ」が行われます。
少しずつ出てきた?!小さな芽
ただいま養成校は教育実習期間。実習校を回って授業見学やアドバイスをさせてもらってい
ます。同時に、小学校や幼稚園の3校におじゃまをし、先生たちと一緒に音楽や図工の授業を
させてもらっています。
カオラック市のおとなり、
ギンギネオ市にて
その一つの学校の先生からある日、
「今度、
音楽の授業をしたいのだけど、一緒にやらない?」
と声をかけてもらいました。
「先生の方から提案してくれた!」と嬉しさ半分、でも心配も半分。
というのも、その先生に以前同じように声をかけてもらったものの、実際には私に任せて途中
で教室から出て行き休憩をされていたという経緯があったからです。ですので「OK!やりま
しょう。」と言ったものの、その日どうやったら先生に加わってもらおうか、もっと言えば先生
中心に教えてもらうためにどうしようか…と作戦を練って学校に向かいました。ところが実際
に授業を始めると、先生の方から「歌詞を黒板に書くね。」と動き、子供たちにも「こうやって
歌うのよ。
」と指導されたり、グループごとに歌うなど飽きないように工夫して反復練習をされ
たりしていました。私は鍵盤ハーモニカで音を取ったぐらいです。これには驚き!(感激のあ
まり、せっかくの写真を撮り忘れてしまった…!)
また、昨年度は子供たちが作業している間座って休憩されていた先生が、一人ずつ確認し、
うまくできない子には手を取って一緒にするなど努力をされていました。歌が苦手だと言って
いた先生が、以前提供した指導書を見て口ずさんだり「私のクラスでも一緒に音楽をやりまし
ょうよ。」と声をかけてくれたりするようになりました。
この先生たちの変化は、何が直接的な理由になっているのか正直私には分かりません。ただ、
今まで「自分ができることはとりあえずやってみる」「先生たちと良いことも悪いことも、また
養成校に掲示した
何でもないようなことも一緒に時間を共有する」ことが少しずつつながってきたのでしょうか。
図工や体育の授業紹介
親切な先生たちだから、もしかしたら私に合わせてくれているだけなのかもしれません。私が
帰国したら元に戻ってしまうかもしれません。それでも、この一見小さな変化は私にとって大
きな変化であり、とてもうれしい出来事です。
セネガル服を作りましょう
こちらセネガルで服は「買う」ものではなく「作る」のが一般的で
す。まず生地屋さんで好きな生地を選びます。種類によって値段は様々
ですが、ふだん着に使われる WAX(ワックス)という生地だと1m
600~1000フラン(120~200 円)で購入できます。最新の
生地だと少し値段が高くなります。上または下のみなら 2m、上下そ
ろえてなら 4m買えば十分です。私がよく買い物に行くカオラックの
マルシェ(市場)には、この生地屋さんがたくさん!しかもきれいな
生地が多い!買うつもりでなくても、その生地通りを歩くとついつい
生地、糸やリボンなどを
買ってしまいます。
生地を買った後は、テーラー(仕立て屋さん)に
売っているお店
レッツゴー!自分の好みのデザインを、絵に描いたり写真を見せたり
して伝えます。お店に服の雑誌も置いてあるので、その中から選ぶこと
もできます。私の経験では、絵を描くとテーラーによって少しイメージ
の仕方が違って「ん?」となる仕上がりもあるので、セネガル女性がふ
だん着ているセネガル服で「これ、すてき!」と思ったときに写真を撮
らせてもらい、それを見せるのが一番です。
次に、採寸。代金は前払いすることもあるし、出来てから支払いでも
OK な場合もあります。こちらも生地の種類、服のデザインによって代
金は様々。値段交渉して支払います。なお、セネガルのテーラーは男性
アイロンは、中に炭を
入れて使います。
が多いです。…出来上がり予定日(より数日後に行く方が確実)に、服
を取りに行くときがいつもとても楽しみです。
♪セネガルおつまみ♪
セネガルでは落花生(現地語で「ゲルテ」)がよく植えられています。特
にカオラック市は名産地。至る所で煎ったゲルテが売られています。少し前
になりますが 10 月は刈取りの時期。この時期には生ゲルテも売られていま
す。食感は落花生というよりも栗に近いです。また、砂糖をまぶしながら煎
っておやつ代わりにも食べられています。どれもおいしいですよ!小腹が空
いたとき、おつまみが欲しいときに最適です。
…それではみなさん、今日も
ボン・ジョルネ!ニュ
エンドゥ アックジャム!(よい一日を!)
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