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職業・学問体験プログラム 医療系「地域医療の現状を知ろう」

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職業・学問体験プログラム 医療系「地域医療の現状を知ろう」
職業・学問体験プログラム
医療系「地域医療の現状を知ろう」
【日時】 平成28年6月27日(月)
【内容】 講演「地域医療に携わる医師としての心構え」
座談会「地域医療について」
【講師】 岐阜市民病院副院長 杉山保幸 様
薬剤師 堀 晃代 様
研修医 石原宏政 様
作業療法士 山下紗代 様
【日程】 15:50~16:30 講演
16:30~17:00 職種別座談会
岐阜市民病院より講師として、医師のお二人、薬剤師、作業療法士のそれぞれお一人にお越し
いただき、地域医療に従事する専門職の立場から、また岐阜高校の卒業生の立場からお話をいた
だきました。受講者は3年生の希望者、53人でした。

医師について
杉山副院長からは、ご自身のご経験をもとに、医師としての心構えや、医師に求められる能力な
どについて話していただきました。なかでも、「勉強はできてあたりまえで、その上で医師としては、
社会人としての常識があることが大切」とのお言葉は、大変印象的でした。また、診断することは医
師だけに認められており大きな責任があることと、治療方法は日々進歩しており、様々な症状を訴
える患者さんは「生きた教科書」であり、生涯にわたり勉強を欠かすことはできないという事でした。
さらに、医師国家試験の作問を担当された経験からも、医学部への進学についてのアドバイスと、
医師国家試験が審査しようとしている能力や適性についても教えていただきました。
石原先生からは、岐阜大学医学部での生活や、初期臨床研修で研修医として勤めて感じている
ことなどを、写真を交えて紹介していただきました。大学での課外活動の内容や、現在の充実した
研修医制度について教えていただきました。毎月のように異なる診療科を回り研修を積む毎日は、
多忙でもじっくりと専門科を決めることができる制度で、専門科の決定に不安を感じている高校生に
もあせる必要がないことが伝わったと思います。研修医に限らず医師という職業は、患者さんの容
態の変化によっては真夜中に呼び出されることもよくあり、体力も必要だと教えていただきました。

薬剤師について
堀先生からは、薬剤師についてお話ししていただきました。薬剤師の業務は過去に比べて大きく
変化しており、高度な知識を必要とするため大学の薬学教育が6年制に変わりました。現在の医療
現場では、多くの専門職が高い専門性をいかすチーム医療に取り組んでおり、薬剤師は薬剤の専
門家として医師への助言や患者さんへの服薬指導など、コミュニケーション能力を必要とする場面
が増えていると教えていただきました。新しい薬剤や、治療方法はどんどん登場しているので、日々
の勉強は欠かせず、岐阜市民病院でも化学療法を取り入れた外来の開設など、薬剤師の活躍の
場が広がっているのだと感じられました。

リハビリテーション専門職について
山下先生からは、作業療法士としてリハビリテーションに関わる専門職についてお話ししていただ
きました。リハビリの専門職としては、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の3職種があり、その
違いについて説明していただきました。リハビリの専門職は、様々な要因で身体の機能に障がいを
持つ患者さんに対し、それぞれに異なる障がいに合わせて治療を進め、回復を促したり、復帰の手
助けをしたりしています。「昨日できなかったことが、今日できる。」ということを手助けできる、素晴ら
しい職業だと教えていただきました。

座談会
座談会では、各職種に分かれ、より専門的な内容のお話を頂きました。生徒から様々な質問が
出ましたが、一つ一つの質問に丁寧にお答えいただきました。終了後も数人の生徒が質問に並び
ましたが、どの先生も最後まで丁寧に対応していただけました。
・杉山副院長の講義
・堀薬剤師の講義
・石原研修医の講義
・座談会(薬剤師)
・座談会(リハビリ)
・座談会(医師)
◆生徒の感想より
チーム医療についてお話しされており、患者さんを中心に医療従事者が専門の立場で意
見を出し合って治療方針を決めていることが分かりました。
(医師志望・女子)
お話しを聞く中で、自分の進路選択として、なぜ医師になりたいのかを再考する機会とな
った。その結果、自分の将来像を具体的に描くことが出来た。
(医師志望・女子)
外科医になりたいと思っているが、仕事を甘く見ることを強く批判されており、当然のこと
ながら、気持ちが引き締まりました。
(医師志望・男子)
医師には臨床医だけでなく、研究医などとしても人の命を助ける道があり、医師といっても
その中でたくさんの選択肢があることが分かった。
(医師志望・男子)
薬剤師には調剤以外の仕事が増えていて、チーム医療を行う上での薬剤師の役割につい
て知ることが出来た。他の職種の話も聞けてよかった。
(薬剤師志望・男子)
薬剤師以外の医療職の仕事内容も聞けて、チーム医療の一員として病院で患者さんの治
療にあたりたいと思った。
(薬剤師志望・男子)
患者さんに薬の説明をするためにも、チーム医療で他の職種の同僚ともしっかり情報交換
するためにもコミュニケーション能力が大切なのだと分かりました。
(薬剤師志望・女子)
新しい薬がどんどんと出てくるので、勉強にゴールはなく、就職してからも毎日勉強するこ
とが必要だということが分かりました。
(薬剤師志望・女子)
理学療法士の仕事は病院で働くだけだと思っていたが、スポーツ選手や高齢者の支援も
あることが分かりました。
(理学療法士志望・女子)
実際に医療現場で働いている先生のお話を聞き、これまで分からなかったことも聞けたの
で良かった。先生の話を聞いて、作業療法士にも興味がわいた。(言語聴覚士志望・女子)
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