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切削加工〔思考力の育成 (教育資料)〕
高等学校 工業科の 工業科の事例 設定した言語活動を通して育てたい力 ○ 旋盤による 旋盤による切削加工 観察することで, 加工条件にあった切 による切削加工後 切削加工後の切り屑を観察することで することで,加工条件にあった にあった切 削条件を 削条件を導き出すことができる。 ことができる。 機械工作 第2学年 単元名 切削加工 本時の目標 切り屑を観察し,加工内容に合った適切な切削条件(切削速度,送り量及び切込み等)を導き出す ことができる。 学習の流れ(1時間目/全2時間) ◇ 科目 ◇ 学年 ◇ ◇ ◇ 思考力の 思考力の育成 学習活動 1 前時を振り返る。 2 本時の目標を確認にする。 指導上の留意事項(◇) 評価規準〔観点〕 (◆「努力を要する」状況と判断した生徒への指導の手立て) (評価方法) ◇前時の学習をノートを基に想起させる。 仕上げ面・切り屑の違いについて考察し,適切な切 削速度を求め,工夫改善しよう! 3 いくつかの切り屑のサン ◇切り屑のサンプルを配布して,切削条件が適切か不適 プルを比較し,適切な切削条 切かを判断させ,ワークシートに記入させる。 件を導き出し,発表する。 ◆記入できていない生徒には,判断しやすいサンプルで 確認させ,ヒントを与える。 4 適切な切削条件で加工す ることの必要性を理解し,切 削速度の求め方の説明を基 にして,例題を解く。 5 切削速度と送り量による 仕上げ面について学習する。 ◇切削速度,送り量・切込みの関係について考察させる。 ◇公式を用いるので単位を確認させる。 ◇解説をしながら解かせる。 ◇切削速度が速ければよいというものではなく,工具の 種類や加工状況を考え,適切な切削速度を選定するこ とが必要であることを理解させる。 6 切削速度を求める例題を ◇机間指導を行い,学習状況を把握する。 解き,その解答を導いた過程 ◆例題が解けても,なぜその解が適切なのかが十分説明 を説明する。 できない生徒には,これまでの学習を振り返えらせる ○ 資料から加工時における 切削速度を判断する。 ○ 判断に至った過程を,説明 する。 7 本時の学習を振り返り,自 分で考えたことを整理して, まとめる。 8 次時の学習内容を確認す る。 とともに,教科書を用いて補足説明をする。 自分の考えを整理 させ,分かりやす く表現させよう。 ★切削速度,送り量及 び切り込みなどそれ ぞれの問題点を整理 させ,グループワーク において,意見交換さ せることで,共通理解 を図ることができま す。 実験や実習を通じ て理解した事象に ついて,図を使っ て説明できるよう にしよう。 ★図面を読み取る力 や自分の意見を整理 して表現することが できます。 ◇実際に切削加工で出た切り屑と,切り屑の形状の図と ・加工条件に合っ た切削速度,送 を比較し,切削条件が加工精度にどのような影響を与 り量及び切込み えるのかを考えさせる。 等の切削条件を ◇切削条件が不適切であるとどのようなことが起こる 考察している。 のかを視覚的に捉え,分析する力を身に付けさせる。 〔思考・判断〕 (観察法,作品法) ◇本時の学習内容を振り返らせる。 ◇次時は,送り量の選定や切込みについて学習すること を伝える。