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ループ型熱音響エンジンの高効率化と車両搭載に向けた研究
勝田正文・納富信・谷洋平 平澤顕・三好誠之 早稲田大学環境・エネルギー研究科 勝田研究室 ループ型熱音響エンジンの高効率化と車両搭載に向けた研究 −質量流の遮断と発電ユニットの搭載− 研究の目的・概要 z自動車から出る排熱を回収し、電気エネルギーとして利用するために熱音響エンジン を用いた排熱回収システムの構築を目指した。そのために、ループ型熱音響エンジンに おける質量流の遮断を検討すると共に,発電ユニットを搭載し評価した. 200 P5 200 200 P6 P7 P8 Membrane P9 Ø60.5 T1 T3 2 700 P4 P10 P3 Gasket P2 P1 P12 P11 Fig. Membrane 200 479 1233 36 53.5 40 129.5 1 T2 300 •実験装置概要 全長4.2m、のSUSパイプで構成され ている。ループ周長には圧力センサ (12点)、熱電対(3点)を設置し、各種 データを取得した。高温熱交換器は 銅ブロックにシーズヒータを巻きつけ たもの、スタック部には平織りのワイ ヤーメッシュを積層させたものを用い た。またループ型熱音響エンジン特 有の質量流を遮断するためにゴム膜, 及びPhase Adjusterを設置した。 36 78 3 Membrane PA Hot Heat Exchanger Wire Mesh Fig. Phase Adjuster Fig. Schematic View of Experimental Apparatus Ch1-2 Membrane Fig. Position of Liner Alternator 15 Power Output W ① ② 10 ③ with Membrane 5 with PA 0.4MPa 0 0 5 10 Sound Intensity W(Ch1-2) Fig. Sound Intensity vs Power Output 15 •質量流遮断 管内にゴム膜,PAを挿入することで,質量流を 遮断でき,エネルギーの損失が減少し熱から音へ のエネルギー変換が活発になった.加えてPAに ついては,圧力振幅と流速振幅の位相差の減少 により音響強度が増加することを確認した. •発電ユニットの搭載 管内の圧力変動波をピストンで受け磁石を往復 運動させ発電するフリーピストン型のリニア発電 機を搭載することで,音響エネルギーを電力とし て取り出すシステムを構築し,11Wの出力を得た. 結果・考察 1. ゴム膜,PAの挿入により,質量流遮断の効果を明らかにすると共に,管内音波 へ与える影響を明らかにした. 2. ループ型熱音響エンジンにリニア発電ユニットを搭載することで,発生した音波 のエネルギーを電力として得るシステムを構築した. 早稲田大学 勝田研究室 http://www.f.waseda.jp/katsuta/