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平成28年度学校努力点推進計画 1 主 題 言葉に親しみ豊かに表現する
平成28年度学校努力点推進計画 1 主 題 - 2 言葉に親しみ豊かに表現する児童の育成 国語科での学習内容を他の教育活動に生かして - 研究のねらい 平成27年度の実践では、言葉に親しみ豊かに表現する児童の育成を目標に、各部会 が中心となり、授業、言語環境、漢字検定制度の改善について取り組んだ。 しかし、国語科で学習した内容や漢字などの語彙を生活の中で活用しようとする児童 は依然として少ない。また、本を児童の身近な場所に多く置くことで読書量は増えたが、 学年の発達段階に合わない簡単な本を読む児童が多く、言葉を理解したり、言葉から想 像したりする力が十分に育っているとは言えない。平成27年度末の学力調査の結果で は、「書く」の能力に改善が見られた。しかし、依然として「話す・聞く」「読む」の能 力や、言語事項(漢字、語彙など)の定着について課題があることが明らかになった。 そこで、引き続き学年に合わせた内容の本に親しむ機会を意図的に設定したり、考え たことを記述させる場面を生活場面の中に多く取り入れたりして、「書く」能力の定着 を確実なものにする。さらに、「話す・聞く」「読む」「言語事項」などの能力を伸ばす ために、国語科の学習内容を生かした言語活動を他教科で展開したり、読書の機会を増 やしたり、言葉に親しみながら語彙を増やす取り組みを考えたりしていきたい。 3 育てたい子ども像 (1) 進んで語彙を獲得しようとする児童 (2) 進んで読書する児童 (3) 豊かな言葉で表現する児童 4 研究の重点 (1) 児童が、言葉に親しみながら語彙を獲得することができるような「ことばの広場 (仮)」の在り方を模索する。 【平成27年度の成果物の例】 壁新聞、ポスター、折句、本の帯、おすすめ本紹介カードなど ※ 言葉遊びのスペースを設け、利用者を増やしたい。 (2) 学級図書や学校図書(国語の教科書に出てくる作者の本、調べ学習で使う本など) を充実させたり、読書タイムを設けたりして、自ら学年に合った本に手を伸ばす児童 が増えるよう引き続き環境を整備する。 (3) 国語科の学習内容(漢字を含む)で豊かな言葉で表現する児童を育成し、他教科や 生活の中で生かせるようにする。 【平成27年度の実践例】(4年生) ① 国語の授業 「新聞を作ろう」 新聞の目的と特徴を知り、興味のある事柄について新聞を作ることを通して、 調べたことを整理して文章を書くことができるようにする。 ② 社会見学(図書室での調べ学習を含む) パンフレットなどの資料集め・インタビュー・写真撮影 ③ 総合的な学習の時間 社会科で調べたことを、国語科で学習したこと(調べたことを整理して文章 を書く)を生かして新聞にまとめる。 ※ 平成27年度は①の部分を公開したが、平成28年度は③の部分を公開する。 【低学年】 ・ 楽しんで読書しようとする態度を育てる。 ・ 順序を整理し、簡単な構成を考えて文や文章を書く能力を身に付けさせる とともに、進んで書こうとする態度を育てる。 【中学年】 ・ 幅広く読書しようとする態度を育てる。 ・ 相手や目的に応じ、調べたことが伝わるように、段落相互の関係などに注 意して文章を書く能力を身に付けさせるとともに、工夫をしながら書こうと する態度を育てる。 【高学年】 ・ 読書を通して考えを広げたり深めたりしようとする態度を育てる。 ・ 目的や意図に応じ、考えたことなどを文章全体の構成の効果を考えて文章 に書く能力を身に付けさせるとともに、適切に書こうとする態度を育てる。 5 研究の進め方 (1) 教員一人一人が子どもたちの実態に合わせて実践に取り組む。 (2) 授業部・環境部・日常実践部に分かれて取り組む。 (3) 授業部は、協力して細案を作成し、1学期中に公開授業(授業の型を提案)を行う。 それを基に、一人一実践を行う。国語科で学習した内容を生かして、他教科で公開授 業を行う。(総合的な学習の時間・各教科教育課程の言語活動) (4) 環境部は、授業(国語だけでなく、他教科も含む)に必要な図書(物語、絵本、辞 書、図鑑を含む)を調べ、そろえる。また、「ことばの広場(仮)」に掲示する成果物 を各学年から集め、掲示したり、言葉遊びスペースを整備する。 (5) 日常実践部は、語彙定着のための実践を考える。児童の生活に生きるような朝学習 の企画、宿題の出し方を検討したり、如意漢字検定を実施したりする。 (6) 授業実践する際は、学年部会で事前、事後検討を行い情報の共有化を図る。 (7) 実践のまとめと報告は、10月の中間報告会と、2月の最終報告会で行う。 (8) 保護者や地域の理解や協力が得られるように、「学校だより」・「学年だより」・学校 ホームページや授業参観・学級懇談会などの場を利用して、努力点の取り組みについ て伝える。成果物は保護者に分かるように「ことばの広場(仮)」や教室等に掲示する。 6 研究推進組織 【推進委員会】 ・教務 ・校務 ・推進委員 ◇各部会間の連絡・調整 ◇全体会の実施計画 など 授業部 ◇公開授業に向けての準備 ・学習指導案の作成 ・授業の手立てや流れの協議 など 環境部 ◇授業に必要な図書の準備 ◇「ことばの広場(仮)」の整備 計画 など 【全 体 会】 ・全員 ◇研究主題についての共通理解 ◇代表授業についての研究協議 日常実践部 ◇朝学習(読書タイム)の企画 ◇漢字定着のための取り組み (如 意漢字検定など) ◇宿題の出し方の検討 など