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だいず通信 第1号

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だいず通信 第1号
~豆一俵物語・・反一俵の大豆の増収で会津を元気にしましょう!~
だいず通信
第1号(通算6号)
(平成22年4月28日)
発行:会津農林事務所農業振興普及部(TEL 0242-29-5308)
あ い づ 農 業 協 同 組 合(TEL 0242-37-2304)
1
増収を目指す
~豆1俵物語・・反1俵の大豆の増収で会津を元気にしましょう!~
昨年の10a当たり収量は管内平均で3俵(180kg)でした。平成22年は戸別所得補償制度の導入に
伴う助成金の変更や新品種「あやこがね」の導入など、大豆作りの環境に種々の変化がありますが、
努力すれば単収が向上し所得も増える作物ですので、さらに1俵の増収を目指し頑張りましょう。
2
多収のための基本技術
(1)健全な種子の確保
(2)堆肥や鶏ふんなどの有機物の施用や緑肥栽培による地力窒素の増強
(3)水田転換畑の弾丸暗渠実施や明渠の設置による排水対策
(4)適量の施肥、石灰施用
(5)砕土率(2cm以下の土塊の割合)80%の確保と的確な除草剤散布による出芽苗立向上と初
期雑草抑制
(6)大豆300A技術(耕うん同時畝立て栽培、狭畦密植栽培、有芯部分耕播種等)の導入
(7)中耕培土の実施
3
当面の技術対策
(1)種子の準備
① 購入した種子は、は種直前まで冷暗所に保管し、過乾燥を防止します。
② 6月上旬播きまでの標準的なは種量は、10a当たりで大粒が5~7kg、中粒4~6kg、小粒が1.5~
2.5kg(いずれも枕地を播種する場合)となります。
③ 種子粉衣:は種直前に、キヒゲンR-2フロアブルを乾燥種子1kgあたり原液20mlを塗沫処理
し、紫斑粒と鳥害を防止します。
(2)ほ場の準備
① 排水対策:暗きょ排水が施工されているほ場では、暗きょ管が効いているか確認を行い、目詰
まり等あれば清掃等行い、さらに額縁明渠の設置を行います。暗渠が施工されてい
ないほ場では、サブソイラ等での補助暗渠の施工を行うとともに、額縁明渠を設置
します。
② 土づくり:土づくりのために1t/10a前後の堆肥施用または、鶏ふん30kg/10a前後の施用に
よる地力の増強を図りましょう。また、pHの矯正とカルシウムの補給のため石灰
を80~100kg/10a散布しましょう。
③ 基
肥:10a当たりでチッソ2~3kg、リン酸8~12kg、カリ8~12kgが標準施用量になります。
大豆一発233(N22-P13-K13)を基肥に使用する場合は、標準として30kg/10aを現物
量にしますが、倒伏しやすいコスズや地力の高いほ場では、現物量で25kg/10a程度
に減肥します。
④ 耕耘整地:砕土の目標は砕土率(2cm以下の土塊の割合)80%以上で、その良否が出芽率や除草
剤の効果発現に大きく左右します。砕土後、は種まで降雨があるとほ場が乾きにく
くなるため、耕耘・整地作業はできるだけは種当日に行います。逆転ロータリーを
用いた耕耘同時畝立て播種では、一行程で耕耘-整地-は種が可能となります。
(3)播種及び除草剤散布
① は 種:は種機使用前にロールやブラシや覆土板などの点検を行い、また消耗品等事前準備し
ます。は種時の覆土深は3cm程度とし、5cm以上の深播きになっていないか確認します。
また、施肥同時播種では肥料と種子の位置が5cm以上の間隔を開けた側条施肥を行いま
す。降雨時のは種作業は、出芽不良となるため、天候の回復を待っては種します。
② 栽植密度:6月上旬までのは種では畦間60~75cm、株間15~20cmのは種作業を行い、十分な苗
立ち数を確保します。
表1 大豆の標準的な栽植密度
区分
播種期
畦間×株間
栽植本数
播種量(kg/10a)
(cm×cm)
(本/10a) 大粒
中粒
極小粒
標播 5月下旬~
60~75×15~20
13,300
5~7
4~6
1.5~2.5
6月上旬
~22,200
晩播 6月中旬~
60~70×10~15
19,000
7~12
6~10
2~4
6月下旬
~33,300
③
除 草 剤:土壌処理剤は播種後発芽前まで可能ですが、雑草の発生後では効果が劣るためは種
後なるべく早く、土壌処理剤を散布します。
播種
(0日)
出 芽
(+7 日)
●
●
●
大豆 3~4葉
(+25 ~30日)
▲
中耕・培土
土壌処理剤
●
大豆 5~6葉
(+40 ~50日)
収穫 50日前
●
▲
中耕・培土
茎葉処理剤・1回散布
生育期畦間処理・2回以内
注意
土壌処理剤は出芽前に処理を終わること。茎葉処理剤は使用時期に注意するとともに
周囲のイネ科作物にかからないようにすること。
図1
4
大豆の除草体系
平成22年度水田転作の大豆栽培に係る助成について
戸別所得補償制度導入に伴う、平成22年度の大豆栽培に関する助成については、国・県、市町等
における助成措置は下記のとおりです。
事業等
助成金額
(円)
要件等
5
国
水田利活用自給力向上事業
基本統一
激変緩和措置
(全国統一)
県段階調整
35,000
販売を目的に作
付けすること
5,000
平成21年度産地確
立交付金助成者
で、平成21年度水
田経営所得安定対
策加入者
水田経営所得安定対策
固定払い
成績払い
地域段階
調整
(検討
15,000~
中)
20,000
9,576
県事業・JA
中央会事業
5,000
生産者によ 単収210kg、 水田経営所
り異なる
検査等級2 得安定対策
等の場合
加入者(※
自己所有地
を除く)
市町助成
会津若松市
3,000
猪苗代町
2,000
団地要件等
市町により
異なる
大豆300A技術の導入
猪苗代町烏帽子地区において、農機メーカーによる有芯部分耕栽培の実証ほ場を設置する他、
各地で、大豆300A技術等の新技術を導入する計画があります。今後、実演会の予定や経過について、
情報提供します。
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