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平成28年産米の生産数量目標の設定方法について
平成28年産米の生産数量目標の設定方法について 1 平成28年産米の生産数量目標の配分の流れ 1)国は、主食用米にかかる需要見通しを算出する。その後、国から県、県から市 町、市町から地域協議会へと需要量に関する情報(=生産数量目標等)が提示(配 分)される。《イメージ図 ①》 2)地域協議会は、生産数量目標の設定にかかるルールを決定し、認定方針作成者 (JA等)ごとの生産数量目標を配分する。地域協議会から認定方針作成者への 配分に当たっては、需給調整に取り組みやすくするため、面積換算値を併せて配 分する。《イメージ図 ②》 3)認定方針作成者は、地域協議会から示された生産数量目標の範囲内で、自らの 生産数量目標及び面積換算値を決定するとともに、地域協議会で設定された配分 ルールに則して、方針参加農業者別の生産数量目標を決定し、方針参加農業者に 通知する。《イメージ図 ③》 4)3)の通知に際しては、ブロックローテーション計画等による集落全体での取 組みを推進することから、集落の農家組合長(需給調整推進員)に対し、一括し て、集落の米の生産数量目標(面積換算値含む)を配分する。 米の生産数量目標の配分を受けた農家組合長は、集落内の農業者間の調整を行 った上で、農業者ごとの生産数量目標を確定する。 ≪イメージ図≫ 国 県 743 万トン 〔11/30〕 124,124 トン ① 市 生産数量目標の 設定ルールの決定 地 域 協 〔12/10〕 26,602 トン 〔12/15〕 議 会 ② 〔1 月上旬予定〕 認定方針作成者(JA等) ③ 方針参加農業者(各農業者) 2 米の生産数量目標設定の考え方(ルール)について 『米生産力 ※』の割合に応じて米の生産数量目標を配分する。 ※米生産力 : 生産調整に関係なく全水田面積で米を作った場合に生産される米の量 米生産力 = ①水田面積 × ②配分基準単収 集落の生産数量目標 = 市の生産数量目標 ×( 集落の米生産力 ÷ 市の米生産力 ) ①水田面積の取扱い ・水田面積は市で整備する水田台帳面積を用いる。 ・平成 27 年 9 月 30 日以前のかい廃 ※面積は水田面積から除く。 ※かい廃 : 宅地、道路などに転換し農地ではなくなった水田。 ②配分基準単収の取扱い 配分基準単収の設定に当たっては、地域的特徴から生じる収量格差に対応するた め、農業共済組合が定める集落ごとの水稲共済単収を基本の単収に用いる。 なお、作柄表示地帯別の平均収量に整合させる観点から、水稲共済単収を下記の とおり補正する。(「生産調整方針の運用に関する要領」) 1)水稲共済の収穫量基準となる「ふるい目」が 1.8mm であることから、北陸 農政局が公表するふるい目幅別重量の分布状況に基づき、一般的な飯用米 の基準(1.7mm)に単収を補正する。 A ′と北陸農政局が公表する統計単収 ○ C との整合を図 2)1)で求めた単収 ○ C ÷○ A ′により算出される係数(共済補正係数)を集落ごとの水 るため、○ 稲共済単収に乗じる。 3)無農薬・無化学肥料栽培(有機栽培)又は直播栽培の減収を伴う栽培を行 う場合には、それぞれ 16%又は 8%の減収を勘案する。 ≪配分基準単収の算出例≫ A 水稲共済単収(市全体) : 500 ㎏/10a ○ B F集落の水稲共済単収 : 489 ㎏/10a ○ ふるい目幅別重量分布 : 1.7mm 以上~1.8mm 未満 2.2% 1.8mm 以上 97.8% C 統計単収 ○ : 533 ㎏/10a 直播栽培面積のシェア率 : 水稲作付面積 10,000 ㎡の 20% A 500kg×{100÷(100-2.2)}= ○ A ′511 ㎏/10a 1)○ B 489kg×{100÷(100-2.2)}= ○ B ′499 ㎏/10a ○ E A A E A B ′499kg×(○ C 533 ㎏÷○ A ′511 ㎏)= ○ B ″520 ㎏/10a 2)○ 3)F集落の配分基準単収 B ″520kg× [10,000 ㎡ ÷{8,000 ㎡ +(2,000 ㎡×0.92)}] = ○ = 528kg/10a