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用・保守業者と、テスト項目、役割分担

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用・保守業者と、テスト項目、役割分担
用・保守業者と、テスト項目、役割分担、及びスケジュールを調整の上、疎通
確認及び接続テストを行うこと。
イ. 地方厚生局LANシステムのネットワーク機器の運用・保守業者の作業
A. 次期NWシステムと地方厚生局LANシステムとの接続仕様を規定した「接続
仕様書」に基づき、地方厚生局LANシステムの設計及び機器設定を行う。
B. 担当職員立会いのもと、次期NWシステムの受注者と、テスト項目、役割分担、
及びスケジュールを調整し、疎通確認及び接続テストを行う。
C. 地方厚生局LANシステムに接続する、次期NWシステムで調達するクライア
ントPCの設置スペース、ネットワーク接続ポート、及び電源を確保する。
(3) その他
地方厚生局LANシステムの運用・保守業者に、接続に必要な機器の追加、設計作業、
機器の設定作業、及び接続テスト等を求める場合には、受注者の責任と負担において、
対応すること。
4.3.3 統合ネットワークとの責任分界点
(1) 責任分界点
本調達における責任範囲を図4-3に示す。また、以下にその責任分界点を示す。
統合ネットワークのWAN環境への接続においては、NWシステムデータセンタに設
置する統合ネットワーク機器(利用機関設置用)の接続ポートのケーブルまでとする。
責任分界点
受注者が対応する範囲
5号館
統合ネットワークで対応する範囲
NWシステムデータセンタ
NWシステム
NWシステム
統合ネットワーク機器
(利用機関設置用)
情報系ネットワーク
統合ネットワーク機器
(利用機関設置用)
業務系ネットワーク
図 4-3 統合ネットワークとの責任分界点
(2) 次期NWシステム及び統合ネットワークシステム更改時の作業内容
ア. 本調達における受注者の作業
A. 次期NWシステムと統合ネットワークとの接続仕様を規定した「接続仕様書」
を作成し、それに基づいて必要なネットワーク設計及び機器設定を行うこと。
B. 責任分界点において、次期NWシステムと統合ネットワークのネットワーク機
器を接続するケーブルについては、受注者の負担において、準備し、統合ネッ
トワーク機器に接続すること。
C. 担当職員立会いのもと、統合ネットワークの運用・保守業者と、テスト項目、
- 32 -
役割分担、及びスケジュールを調整の上、疎通確認及び接続テストを行うこと。
D. 現行NWシステムは、5号館と統合ネットワークを接続(2008 年(平成 20 年)
4月予定)している。次期NWシステムの更改に当たり、次期NWシステムデ
ータセンタと統合ネットワークとの接続に変更するため、必要な移設作業、回
線の増強、及び機器・ケーブルの準備等については、受注者の責任と負担にお
いて、実施すること。
E. 統合ネットワークは 2012 年(平成 24 年)4 月に更改される予定のため、担当
職員立会いのもと、次期統合ネットワークの運用・保守業者と、接続仕様、テ
スト項目、役割分担、及びスケジュールを調整の上、統合ネットワーク機器の
接続変更、疎通確認、及び接続テストを行うこと。
イ. 統合ネットワークの運用・保守業者の作業
A. 次期NWシステムと統合ネットワークとの接続仕様を規定した「接続仕様書」
に基づき、統合ネットワークの設計及び機器設定を行う。
B. 担当職員立会いのもと、次期NWシステムの受注者と、テスト項目、役割分担、
及びスケジュールを調整の上、疎通確認及び接続テストを行う。ただし、接続
作業及び接続テストに関わる統合ネットワークの費用ついては、受注者が負担
することとする。
(3) その他
統合ネットワークの運用・保守業者に、接続に必要な機器の追加、設計作業、機器の
設定作業、及び接続テスト等を求める場合には、受注者の責任と負担において、対応す
ること。
4.3.4 個別システムとの責任分界点
(1) 責任分界点
本調達における責任範囲は、図 4-4 に示すとおり、利用者に対する次期NWシステム
の基本システムのサービスの提供までとする。
NWシステム
個別システム
各種アプリケーション
受注者が
対応する範囲
電子メール、電子掲示板等
責任分界点
Webブラウザ
ミドルウェア
OS
OS
統合ネットワーク
ハードウェア
ネットワーク
ハードウェア
ネットワーク
ネットワーク
図 4-4 個別システムとの責任分界点
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個別システムで
対応する範囲
(2) 次期NWシステム更改時及び運用期間中の作業内容
ア. 本調達における受注者の作業
A. クライアントPC、ケーブル、及びWebブラウザ等のハードウェア及びソフ
トウェアの提供は行わず、電子メール及び掲示板等のNWシステムのサービス
を提供すること。
B. 担当職員立会いのもと、個別システムの運用・保守業者と、テスト項目、役割
分担、及びスケジュールを調整し、接続テストを行うこと。
C. 個別システムの運用・保守業者からの問合せをヘルプデスクで受付け、必要な
対応を実施すること。
D. 2009 年(平成 21 年)1 月に、官庁会計システム(ADAMSⅡ)が更改される予
定のため、担当職員立会いのもと、官庁会計システム(ADAMSⅡ)の運用・保
守業者と、接続仕様、テスト項目、役割分担、及びスケジュールを調整の上、
接続テストを行うこと。また、官庁会計システム(ADAMSⅡ)とNWシステム
のクライアントPCとの接続試験の際は、当省からの要求に応じ、当該試験の
支援を行うこと。
イ. 個別システムの運用・保守業者の作業
A. クライアントPC、ケーブル、及びWebブラウザ等のハードウェア並びにソ
フトウェアを準備する。
B. 担当職員立会いのもと、次期NWシステムの受注者と、テスト項目、役割分担、
及びスケジュールを調整の上、接続テストを行う。
C. 個別システムの相談窓口が、障害発生及び個別システムの利用者からの問合せ
に対する一次窓口となり、個別システム側の原因か、NWシステム側の原因か
の一次切り分けを行う。また、その結果、NWシステム側の原因であった場合
には、NWシステムのヘルプデスクに問合せを行う。
- 34 -
4.4 導入範囲
4.4.1 組織(場所)
ア. 5号館 : 対象職員 3,971 人
イ. 中央労働委員会会館: 対象職員 140 人
ウ. 上石神井庁舎: 対象職員 160 人
エ. 国会連絡室(参議院別館内): 対象職員 13 人
オ. 看護研修研究センター: 対象職員 16 人
カ. 地方厚生局: 対象職員 1,700 人
キ. 都道府県労働局:
対象職員 9,739 人
※上記「イ」~「キ」の組織所在地については、「参考資料2
5 号館外組織所
在地一覧」を参照のこと。
ただし、上記「ア」~「キ」に記載の職員数については、平成19年度の数値であり、平
成20年度以降において、多少、変動するものであることに留意のこと。
特に、上記「イ」~「キ」においては、地理的に遠隔の庁舎であるため、システムの提
案に当たっては、十分に配慮すること。
また、上記「キ」については、クライアントPC・プリンタ等の機器は、別途、調達さ
れる予定のため、基本サービス及び共有基盤系サービスのみを提供すること。(提供する
機能の詳細については、図15-1及び図16-1を参照のこと。)
なお、上記「カ」のうち1,000人は、クライアントPC・プリンタ等の機器の調達方法
が未定であるが、今後、別途、調達されることになった場合は、上記「キ」の場合のよう
に、基本サービス及び共有基盤系サービスのみを提供すること。
4.4.2 執務室
執務室は、5号館内では4階から22階を中心とし、その他館内に点在する当省が指定す
る執務室(1階管理室、2階情報公開文書室、3階各診療室、他)も含むものとする。
また、外部庁舎として、中央労働委員会会館、上石神井庁舎、国会連絡室、看護研修研
究センター、及び地方厚生局についても含むものとする。
4.4.3 情報処理機器室(マシン室)
5号館内にある情報処理機器室を使用する。詳細は、「参考資料3
取り図」を参照のこと。
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情報処理機器室見
4.5 契約条件
ア. 契約は、落札後すみやかに行うこと。
イ. 受注者は、本要求仕様及び提案に関わる費用一切を含むものを賃貸料として契
約すること。
ウ. 当省の要求による借入期間の延長には応じることとし、借入期間の延長の場合、
担当職員と協議の上、同等のサービスを同額以下で提供すること。
4.6 導入・運用等の期間
4.6.1 設計~導入期間
契約日~2009年(平成21年)6月末日
4.6.2 借入(運用)期間
2009年(平成21年)7月1日~2013年(平成25年)3月末日
4.6.3 支払期間
2009年(平成21年)7月1日~2013年(平成25年)3月末日
4.7 成果物
4.7.1 共通事項
ア. 受注者は、機器等の納入時に指定の成果物を紙及び磁気媒体等(DVD-R、CD-R、
または、CD-RW 等でも可)により日本語で提供すること。
イ. 紙のサイズは、日本工業規格 A 列 4 番を原則とする。図表については、必要に
応じて、A 列 3 番縦書き、横書きを使用することができる。また、バージョン
アップ時等には差し替えが可能なようにバインダー方式とする。
ウ. 磁気媒体等に保存する形式は、PDF あるいは、Microsoft Office2003 で扱える形
式とする。ただし、当省が別に形式を定めて提出を求めた場合はこの限りでな
い。
エ. 紙及び磁気媒体等について、2 部ずつ用意すること。
4.7.2 「業務・システム最適化指針(ガイドライン)
」に関する成果物
最適化計画の実施は、
「今後の行政改革の方針(2004年(平成16年)12月24日閣議決定)」
に基づき作成された「業務・システム最適化指針(ガイドライン)
(2006年(平成18年)3
月31日各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定)」に沿って取り組むことが定めら
れている。そのため、
「業務・システム最適化指針(ガイドライン)」に示されている成果
物のうち、当省が指定するものについて、作成等の作業(インプット情報の調査・提示、
ドラフト版の作成等)を行うこと。
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4.7.3 成果物の修正等
成果物に修正等がある場合、紙については、更新履歴と修正ページ、磁気媒体等につい
ては、修正後の全編を速やかに提出すること。
4.7.4 プロジェクト推進に関する成果物
受注者は、落札後2週間以内に、プロジェクト全体をマネジメントするための基礎的、
かつ統合的計画を定める成果物として、以下に示す事項を定めるプロジェクト計画書を担
当職員に提出し、承認を得ること。
「6.全体管理業務」等の内容に基づき、プロジェクトの途中段階で修正及び見直しが必
要となる場合、速やかに提出し、担当職員と協議の上、承認を得ること。
(1) スケジュール
個別システム管理責任者、NWシステム運営主体等の関係者と作業計画及び進捗状況
を共有するため、各成果物と関連付けた作業スケジュール、作業内容、作業担当者、レ
ビュー実施計画、マイルストーン、及び開始・終了条件等を定義する WBS(Work
Breakdown Structure)に基づき、プロジェクトの作業工程を明確に示すドキュメント
(2) 作業体制
プロジェクトの各作業スケジュールにおける実施体制及び役割分担を明確に示すド
キュメント(ドキュメントには、個別システム管理責任者及びNWシステム運営主体等
の関係者を含めること。
)
(3) プロジェクト管理要領
以下に示す事項を定義するドキュメント
ア. 進捗管理
イ. コスト管理
ウ. 品質管理
エ. 人的資源管理
オ. コミュニケーション管理
カ. 課題管理
キ. 構成・変更管理
ク. リスク管理
ケ. セキュリティ管理
コ. SLA 管理
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4.7.5 設計・構築に関する成果物
調達対象となる個別サービスの設計・構築は、本仕様書、提案内容、及び担当職員に対
する要件確認の結果に基づき、要件定義書を作成した上で、各種設計書を作成すること。
再構築が必要となる共有基盤系サービス及び移行に伴って一部機能が変更になる一般国
民/関連機関/省内職員向け情報提供系サービス等については、必要に応じて、以下のド
キュメントを、作業の進捗状況と並行して提出すること。
(1) 実施計画書
設計・構築業務における作業項目、工程、及び実施体制を示したドキュメント
(2) 要件定義書
個別サービスにおける当省の要求事項を整理し、個別サービスの開発要件を定めたド
キュメント
(3) システム仕様書
ハードウェア構成図及びソフトウェア構成図等、システムの基本構成を示したドキュ
メント
(4) システム基本設計書及び詳細設計書
システム機能設計書、コード設計書、入力帳票設計書、出力帳票設計書、画面設計書、
画面遷移図、データ設計書(データモデル、論理データ設計書、ファイル定義書、物理
データベース設計書を含む。)、ジョブ設計書(ジョブフロー)、障害対策設計書、接続
設計書、セキュリティ対策設計書、完成図書(機能説明書、プログラム説明書、運用説
明書)、及びプログラムリスト等、他業者がこれを基にして同一システムを構築できる
レベルの設計書
(5) インターフェース仕様書
インターフェース一覧、インターフェース関連表、及びインターフェース定義書等、
システムのインターフェースを定義するドキュメント
(6) 開発したプログラムのソースコード
新たに開発あるいは、変更を加えたシステムの全ソースコード
(7) テスト計画書及びテスト結果報告書(単体テスト、結合テスト、及び総合的テスト等)
各テストの実施スケジュール、実施内容、進捗の予定及び実績、障害対応、実施結果、
残課題、品質指標(バグ密度及びテスト密度等)、及び次工程開始の見通し等、テスト
の計画及び結果を報告するドキュメント
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(8) テスト実施要領(単体テスト、結合テスト、及び総合的テスト等)
各テストの開始・終了条件、テスト管理方法、テスト環境、テストデータ、及びテス
ト運営方法等、テストの具体的な実施要領を示すドキュメント
4.7.6 移行・導入に関する成果物
システムの移行、データの移行、及び業務の移行が必要な個別サービス全般については、
以下のドキュメントを作業の進捗状況と並行して提出すること。また、連携システムのネ
ットワーク接続環境が変更になる等の作業も発生するため、連携システムも含めた移行を
計画し、成果物に反映すること。
(1) 移行実施計画書
移行スケジュール(移行計画の策定から特別運用体制の維持、現行NWシステムの停
止及び撤去までにわたる日程計画、イベントスケジュール、役割分担、及びチェックリ
スト等)
、移行時連絡方法、カットオーバクライテリア、リスク・コンティンジェンシ
ープラン、本稼働可否の協議及びそのタイミング等、システムを安全、かつ円滑に移行
するために必要な移行方針を定義したドキュメント
(2) 移行設計書
新旧データ関連図、移行データフロー図、及び移行プログラム詳細設計書等、移行前
後でのデータの所在を確認することができるドキュメント
(3) 業務移行計画書
運用業務一覧、運用業務説明書、及び業務引継ぎスケジュール等、移行前後での運用
業務の責任の所在を確認することができるドキュメント
(4) 移行結果報告書
事前準備作業結果、移行処理実施結果、及び移行検証結果等、移行作業の結果を報告
するドキュメント
(5) 開発した移行プログラムのソースコード
新たに開発あるいは、変更を加えた移行プログラムの全ソースコード
4.7.7 運用・保守に関する成果物
以下の成果物を作業の進捗状況と並行して提出すること。
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(1) 運用計画書
NWシステムの運用体制、各種フロー及び手順等を定めたドキュメント
(2) 運用マニュアル
機器利用及び障害発生時等におけるNWシステムの運用に関わる担当者の作業手順
等を定めたドキュメント
(3) 個別サービス責任者及び個別システム管理責任者用マニュアル
個別サービス責任者及び個別システム管理責任者向けに、NWシステムを利用するた
めに必要な各種設定、操作方法及び申請方法等を示したドキュメント
(4) 構成管理書
NWシステムを構成する各ネットワーク機器及び設定に関するドキュメント
(5) NWシステムの運用に係るセキュリティポリシー
NWシステムを運用する上で、遵守すべきセキュリティポリシーを定めたドキュメン
ト
(6) NWシステム運用報告書
NWシステムの運用・保守業務における、システム監視状況及びサービス品質目標と
なる数値のモニタリング状況、ヘルプデスクの運用状況、インシデント対応状況、問題
対応状況、及び変更・リリース作業状況等の結果を報告するドキュメント
(7) SLA 管理計画書、SLA 管理規約書、及び SLA 管理運用手順書
NWシステムのサービス品質確保のために SLA 運用の範囲、SLA 評価項目、及び SLA
運用手順を定めたドキュメント
4.7.8 その他の成果物
その他、担当職員と協議の上、必要と判断された成果物は、別途提出すること。
4.8 成果物の納入場所
担当職員が指示する場所(原則、厚生労働省とする。)とする。
4.9 検収
当省において、担当職員が受注者立会の上、テスト運用後に検収を実施する。ただし、検
収後、瑕疵等が認められた場合、借入(運用)期間中は、
「4.10 責任の所在」に示すとおり、
受注者の責任と負担において、修正を行うこととする。
- 40 -
なお、担当職員の負荷を極力抑え、かつ必要十分な範囲の検証を、計画的に、かつ確実に
実施するための方法について、担当職員と協議の上、検収実施計画案として提示すること。
4.10 責任の所在
ア. 検収後、2013 年(平成 25 年)3 月末日までの間(「4.5 契約条件」に示すとお
り、当省の要求により延長が生じた場合の、延長期間も含む。)、NWシステ
ムを正常に使用した状態で不具合が発見された場合には、受注者の責任と負担
において、迅速に修理、修復、または、交換を行うこと。
イ. 納入した物品等の稼働・保守については、物品の製造会社の如何に関わらず、
受注者が最終責任を負うこととし、自社製品以外の場合もこれを受注者と製造
者間の契約等により担保すること。なお、製造者からのサポートが確実に受け
られる体制を構築すること。
ウ. NWシステムに関する技術的問題点、機器のバグ、パッチ、及びバージョンア
ップ等に関する情報を速やかに提供すること。また、パッチ、バージョンアッ
プ等の適用を実施する場合は、スケジュールを提示して担当職員の承認を受け
た上で、実施すること。
4.11 著作権等
ア. 本件に係り作成・変更・更新されるドキュメント類及びプログラムの著作権(著
作権法第 21 条から第 28 条に定めるすべての権利を含む。)は、受注者が本調
達のシステム構築の従前より権利を保有していた等の明確な理由により、あら
かじめ提案書にて権利譲渡不可能と示されたもの以外、当省が所有する等現有
資産を移行等して発生した権利を含めてすべて当省に帰属するものとする。
イ. 本件に係り発生した権利については、受注者は著作者人格権を行使しないもの
とする。
ウ. 本件に係り発生した権利については、今後、二次的著作物が作成された場合等
であっても、受注者は原著作物の著作権者としての権利を行使しないものとす
る。
エ. 本件に係り作成・変更・修正されるドキュメント類及びプログラム等に第三者
が権利を有する著作物が含まれる場合、受注者は当該著作物の使用に必要な費
用負担や使用許諾契約に係る一切の手続きを行うこと。この場合は、事前に当
省へ報告し、承認を得ること。
オ. 本件に係り第三者が有する知的所有権を利用する場合は、受注者の責任におい
て解決すること。
4.12 機密保持
ア. 本仕様書に基づく作業の実施中はもとより、作業の実施後も、本仕様書から作
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成するNWシステムの構成及び機器に関する技術、知識及びその他本契約を履
行する上で、知り得た当省に係る情報を第三者に開示、または、漏洩しないこ
と。また、そのために必要な措置を講ずること。
イ. 当省が提供する資料は、原則として貸し出しによるものとし、本契約終了時ま
でに、担当職員の指示に従い、当省、または、資料提供元に返却すること。ま
た、当該資料の複写及び第三者への提供はしないこと。
ウ. 当省が提供した情報を第三者に開示することが必要である場合は、事前に担当
職員と協議の上、承認を得ること。
4.13 撤去
4.13.1 機器の撤去
(1) 撤去・搬出作業
ア. 本契約終了後、次々期システムが正常に稼働することが確認できた後に、担当
職員の指示に従い、撤去作業を行うこと。
イ. 受注者は、不要となる機器(以下「不要機器」という。)を事前に把握するため
に現地調査を実施し、不要機器の設置場所及び機器の一覧を作成し、「4.4.1 組
織(場所)」の各組織に確認を行い、担当職員から承認を得ること。
ウ. 受注者は、機器設置を行った当省施設より、不要機器を撤去・搬出すること。
その際、各機器を接続している配線(本調達にて設置及び配線を行ったものに
限る。)についても撤去すること。
ただし、配線については、担当職員と協議の上、撤去をしなくても良いとす
る場合もあり得る。
エ. 不要機器の撤去によって、撤去後の環境を当省が利用することに問題が発生す
る場合には、必要な対応を実施すること。
オ. 撤去・搬出・廃棄のために必要なすべての経費(養生品、機材、及び車両等を
含む。)は、すべて受注者の負担とすること。
カ. 担当職員の指示に従い、撤去・搬出日時及び回数についての工程表を作成し、
作業を実施すること。また、撤去・搬出時は、エレベータ内及び搬出経路等必
要な場所に養生を実施し、撤去・搬出後は不要となった養生品の撤去を速やか
に実施すること。
(2) データ消去作業
ア. データ消去作業に係る調整等は、担当職員から承認を得た上で、すべて受注者
が行うこと。
イ. 不要機器の撤去・搬出後、第三者がデータ復元ソフトウェア等を利用してもデ
ータが復元されないように完全にデータを消去すること。データ消去作業に必
要な場所及び消去に必要な機器については、受注者の負担で用意すること。
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ウ. 受注者は、不要機器の撤去・搬出からデータが消去されるまで、不要機器から
情報が漏洩しないよう、厳重にセキュリティ管理をすること。
エ. データ消去作業終了後、受注者は、データの消去完了を明記した証明書を担当
職員に提出すること。
4.13.2 廃棄作業
ア. 受注者は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、その他の関連法令を遵守し、
データ消去が完了した不要機器を適法、かつ安全、確実に廃棄すること。万一、
受注者が関連法令に基づく業務執行上の許認可(不要機器に係る指定・認定制
度の適用も含む。)を得ていない場合には、受注者は、当該許認可を得ている
業者(以下「廃棄作業受注者」という。)に廃棄作業の一部、または、全部を
委託することが出来る。ただし、担当職員に作業を委託することを事前に通知
し、産業廃棄物処理委託契約書等の写しを担当職員に提出し、承認を得ること。
イ. 廃棄作業完了後、受注者は、廃棄作業が適法に完了したことを示す廃棄完了証
明書を担当職員に提出すること。受注者が委託により廃棄作業受注者に廃棄作
業の一部、または、全部を委託した場合には、廃棄作業受注者が適法に委託作
業を完了したことを示す作業完了証明書を、受注者が廃棄作業受注者に提出さ
せ、その写しをとりまとめ、担当職員に提出すること。なお、不要機器を破壊
する場合以外については、データ消去作業の委託は認めない。
ウ. 担当職員は、不要機器の撤去・搬出、データ消去、及び廃棄に係る作業に関連
した業者(受注者、廃棄作業受注者等)の作業内容を検査できるものとし、受
注者は、廃棄作業受注者に当省が検査をすることができるよう必要な措置を講
ずること。
エ. 不要機器に対しての適切なデータ消去処理等により、情報漏洩等のリスクがな
いと確認された場合、中古品として再利用することも可とする。ただし、再資
源化、再利用の実施に当たっては、事前に担当職員の承認を得ること。
なお、サーバ、ストレージ等、情報漏洩の危険性がある機器及び媒体につい
ては、物理的な破壊を行った上で、廃棄すること。
4.14 特記事項
4.14.1 政府・省庁規定への準拠
ア. 電子政府推進計画等の政府方針に従うこと。また、今後、出される政府方針等
については、原則、入札した金額内で従うこととするが、新たな相応の費用追
加がある場合は当省の指示に従うこと。
イ. 機器、ソフトウェア、システム等の納入に際しては、2004 年(平成 16 年)8
月に公開された「ISO/IEC15408 を活用した調達のガイドブック Ver2.0」に基
づき、ITセキュリティ評価及び認証制度を積極的に活用すること。
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ウ. 厚生労働省情報セキュリティポリシー及びシステム毎に定められた情報セキ
ュリティ実施手順等、当省内で定められた規定等を本件受注決定後より遵守す
ること。また、これらの規定が変更になった場合には、担当職員と協議の上、
変更に伴い、NWシステムで必要になる対応を実施すること。
なお、厚生労働省情報セキュリティポリシーは非公表であるが、統一基準に
準拠しているため、必要に応じ、参照すること。
エ. 当省内で定められた業務継続計画方針については、担当職員と協議の上、必要
に応じて対策を検討、実施すること。
4.14.2 管理・調整・作業依頼
ア. 受注者は、担当職員の指示に従い、作業の進捗状況及び予定を文書によって説
明することとし、その都度、担当職員の承認を得て作業を進めること。
イ. 設計・構築、移行・導入、及び運用・保守のすべての作業工程にわたり、個別
システム管理責任者あるいは、個別サービスの担当職員との調整を図り、個別
システムあるいは、個別サービスが稼働する上で、必要なサービスを提供する
こと。
ウ. 本仕様書に記載なき事項であって、本調達の遂行、NWシステムの安定稼働、
及び関係するシステム・ネットワークとの接続に必要と認められるNWシステ
ム側の対応については、担当職員と受注者との協議・検討の上、受注者の責任
と負担により実施すること。
エ. 担当職員から、本調達に係る技術的な助言を求められた際は、速やかに対応し、
書面、または、電子メールによる回答を行うこと。また、受注者は、本調達に
係るNWシステム構築に必要な技術動向及び製品動向等の情報を積極的に提供
すること。
4.14.3 法律・規格への準拠
ア. 導入するハードウェア及びソフトウェア等の構成要素は、オープンシステム環
境の整備を可能とするため、ITU-T(国際電気通信連合)、ISO(国際標準化機
構)等が規定、または、推奨する各種国際標準及び装置の製造・データ処理に
関して、IEEE(米国電気電子技術者協会)等が規定、または、推奨する各種デ
ファクトスタンダードに準拠していること。また、これらと必要十分なインタ
ーフェースを有すること。
イ. 民法、刑法、著作権法、不正アクセス行為の禁止等に関する法律、行政機関の
保有する個人情報の保護に関する法律、及び個人情報の保護に関する法律等の
関連法規を遵守すること。
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4.14.4 共通フレームとの対応
ア. 本調達は、ソフトウェア開発を目的としたものではないが、当省と受注者の認
識の齟齬をなくす目的で、本調達にて求める役務と共通フレームとの対応関係
を「参考資料4
本調達にて求める役務・成果物と共通フレームとの対応関係」
に整理したので、参考にすること。
イ. 本調達にて求める成果物について、共通フレームとの対応関係を「参考資料4
本調達にて求める役務・成果物と共通フレームとの対応関係」に整理したので、
参考にすること。
4.14.5 入札制限、制約条件等
(1) 応札条件
ア. 予算決算及び会計令(昭和 22 年勅令第 165 号)第 70 条の規定に該当しない者
であること。なお、未成年者、被保佐人又は被補助人であって、契約締結のた
めに必要な同意を得ている者は、同条中、特別な理由がある場合に該当する。
イ. 予算決算及び会計令第71条の規定に該当しない者であること。
ウ. 平成 19・20・21 年度厚生労働省競争参加資格(全省庁統一資格)において、
「役務の提供等」で A の等級に格付けされ、関東・甲信越の競争参加資格を有
する者であること。
エ. 契約担当官等から指名停止を受けている期間でないこと。
オ. 品質管理体制について ISO9001:2000 の認証を取得している者であること。
カ. プライバシーマーク付与認定、JISQ27001、及び ISO/IEC27001 のいずれかを取
得していること。
キ. ネットワークや電源の工事等の作業が生じる可能性があるため、受注者は、電
気通信工事業及び電気工事業のいずれかの資格を保有していること。
ク. 情報システムの調達の公平性を確保するため、参加者は、以下に上げる事業者
及びこの事業者の「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭
和 38 年大蔵省令第 59 号)第 8 条に規定する親会社及び子会社、同一の親会社
を持つ会社並びに委託先事業者等の緊密な利害関係を有する受注者でないこと。
A. 厚生労働省 CIO 補佐官及びその支援スタッフ等(常時勤務を要しない官職を
占める職員、「一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する法律」(平成
12 年 11 月 27 日法律第 125 号)に規定する任期付職員及び「国と民間企業との
間の人事交流に関する法律」(平成 11 年 12 月 22 日法律第 224 号)に基づき交
流採用された職員を除く。)が現に属する、または、過去 2 年間に属していた事
業者
B. 厚生労働省 CIO 補佐官等が本調達の調達計画書及び調達仕様書の妥当性確認
並びに入札事業者の審査に関する業務を行った場合には、当該厚生労働省 CIO
補佐官等がその職を辞職した後に所属する事業者(辞職後の期間が 2 年に満た
- 45 -
ない場合に限る。)
C. NW システムの調達仕様書の作成に直接関与した事業者
D. NW システムの設計・構築工程管理支援事業者
ケ. 大規模のグループウェア(利用者数 2 万人以上)を構築・運用した実績を有す
ること。
コ. 全国に点在する拠点にクライアントPC(計 5,000 台以上)を 3 ヶ月間以内に
導入し、運用した実績を有すること。
サ. 大規模システム基盤(サーバ 150 台以上)を 3 ヶ月間以内に新システム基盤に
移行した実績を有すること。
シ. 複数のシステム運用担当業者が利用するネットワークを構築・運用した実績を
有すること。
ス. 原則、本調達仕様書に示すソフトウェア・ハードウェアの要件に基づいてNW
システムを構築し、NWシステム全体の運用・保守等の役務業務を担う体制を
講ずることのできる事業者のみ、本調達の入札に参加できるものとする。ただ
し、他の事業者との協業により、当該入札制限を満たすことも可能とする。
(2) 再委託
受注者は、受注業務の全部または主要部分を第三者に再委託することはできない。受
注業務の一部を再委託する場合は、事前に再委託する業務、再委託先等を担当職員に報
告し、承認を受けること。受注者は、機密保持、知的財産権等に関して本仕様書が定め
る受注者の債務を再委託先業者も負うよう、必要な処置を実施し、担当職員に報告し、
承認を得ること。なお、第三者に再委託する場合は、その最終的な責任を受注者が負う
こと。
(3) 制約条件等
パソコン及びグループウェア機能等、NWシステムにて提供するサービスは、利用者
の日常業務の中核を担うものであること及び現行NWシステムの予定利用期間(2009
年(平成 21 年)6 月まで)の延長ができないことから、NWシステムの整備の遅れは
当省にとって甚大な影響を与えることになる。
そのため、NWシステムの運用は平成 21 年 7 月から開始することを必須とする。
(4) その他
本調達とは別に、「業務・システム最適化指針(ガイドライン)」(2006 年 3 月 31 日
各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議決定)に基づいたNWシステムの設計・構築
工程管理支援業務を当省より委託することとする。
4.14.6 連絡先
本仕様に関する連絡先は、以下のとおりである。
- 46 -
担当
厚生労働省大臣官房統計情報部企画課電子計算機室管理第一係
TEL 03-5253-1111(内線:7434)
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5. 施設・設備要件
5.1 執務室
クライアントPC及び周辺機器を執務室に設置するに当たっては、以下の事項について、
留意すること。
ア. 執務室に設置可能な省電力設計及び静音設計がなされていること。
イ. 利用者に対する配慮(電磁波による健康障害等を考慮した機器の選定)がなさ
れていること。
5.2 情報処理機器室
次期NWシステムを設置するための情報処理機器室は、設置スペース、電源容量、及び冷
却能力(空調)が不足している状況であり、特に、現行NWシステムと次期NWシステムが
同時に電源等を利用する移行・導入時は、電源容量が絶対的に不足することが想定される。
一方で、将来的にNWシステムの利用者数の拡大を想定しているため、サーバ等の機器につ
いても追加が必要になる可能性がある。
そのため、本調達においては、次期NWシステムへの円滑な移行条件を確保し、次々期N
Wシステムの拡張性のために、できるだけ多くの機器を、受注者が提供するNWシステムデ
ータセンタに配置することを期待する。
現状の情報処理機器室の設備状況を「参考資料5
情報処理機器室電源容量及び冷却能
力」に示す。
5.2.1 電源条件
ア. 限られた電源容量の情報処理機器室に設置するため、総じて省電力設計である
とともに、電源を効率よく活用できる構成とすること。なお、情報処理機器室
内の機器の消費電力量は、「参考資料5
情報処理機器室電源容量及び冷却能
力」に示す 許容電力量を上回らないこと。
イ. 導入する機器については、電源電圧が 100V(±10%)、または、200V(±10%)
(標準周波数 50Hz 及び 60Hz)の範囲で誤作動を起こさないこと。
ウ. 導入する機器については、一時的な停電が発生した場合でもサービスが継続的
に提供でき、停電が続く場合には、すべての機器を安全に終了させられるよう、
必要な無停電電源装置等を整備すること。
5.2.2 空調条件
ア. 主要な機器については、周辺温度が 15~30℃の範囲で誤作動を起こさない諸元
を装備すること。
イ. 主要な機器については、相対湿度が 45~70%の範囲で誤作動を起こさない諸元
を装備すること。
ウ. 情報処理機器室内の機器の発熱量は、「参考資料5
- 48 -
情報処理機器室電源容量
及び冷却能力」に示す許容発熱量を上回らないこと。
5.2.3 設置条件
ア. 現行NWシステムの占有状況を踏まえて、空きスペースに設置できること。
イ. システム標準構成における設置場所の条件として、床荷重は 500 ㎏/㎡を上回
らない諸元を装備すること。ただし、装置自体の荷重がこれを上回る場合は、
架台の設置面の調整等で満たすことも可とする。
ウ. 耐震性については、震度 6 強での倒壊防止の耐震構造を装備すること。
5.2.4 収容計画
ア. 情報処理機器室における機器設置スペースは、省スペースを考慮し、機器を収
容するラック及び保守用スペースを含め、幅 2100mm×奥行 3400mm 以内とす
ること。ただし、設置機器構成によりこれを超える場合には、事前に担当職員
と協議の上、承認を得ること。また、設置する機器の収容構成及び以下の項目
に関しても、図面上に明記すること。
A. 機器外形寸法
B. 機器重量
C. 機器発熱量
D. 設置スペース(保守スペースを含む。)のサイズ
E. 配線
F. 温度・湿度
G. 電源・電力
H. 必要な床の強度
I. 耐震対策
J. 防塵対策
K. 防磁対策
L. その他(搬入路の必要サイズ等)
イ. 機器は鍵付きの 19 インチラックに収容、設置し、耐震対策(工事を含む。)
を講ずること。
5.3 NWシステムデータセンタ及び運用センタ
NWシステムの機器を、NWシステムデータセンタあるいは、運用センタに設置する場合
は、以下の要件を満たすこと。なお、アプリケーション・サービス・プロバイダーを使用す
る場合においても、同様の要件を満たすこと。
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5.3.1 物理要件
業者が保有する通信設備収容の建築物及び設備施設に対して、建築基準法準拠による十
分な耐震性能を確保すると同時に、停電対策を満たすことにより、地震等の自然災害に備
えていること。具体的には、以下の基準を満たすこと。
(1) 設計基準
ア. 建物は、震度 6 強に対して倒壊及び崩壊しないことを保証すること。
イ. サーバ等の機器を収納するラックについても、最大搭載重量時に震度 6 強の地
震に対して倒壊しないことを保証すること。
(2) 電源対策
ア. 通常の商用電源に対し、「非常用発電機供給」、「バッテリー供給」、及び「移
動電源車供給」等により二重以上のバックアップ構成を有すること。
イ. 運用センタが設置される建物は、落雷の被害を受けない対策がなされているこ
と。
ウ. 電源系統の事故、または、電気設備自体の障害により、電源の瞬断、瞬間的な
電圧低下、電圧変動、周波数変動、及び停電となった場合でも、無停電で良質
な電力を供給でき、NWシステムの運用に影響がないよう、十分な電源対策が
なされていること。
5.3.2 運用要件
ア. NWシステムデータセンタ及び運用センタを複数設置する等、大規模災害に対
し、業務継続性を確保するための対策を講ずること。
イ. すべてのNWシステムデータセンタ及び運用センタは、国内に設置すること。
ウ. 24 時間 365 日、NWシステムデータセンタ及び運用センタ内に常駐体制が取れ
ること。
エ. 障害等緊急時に、24 時間 365 日の連絡・対応体制が取れること。
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5.3.3 セキュリティ要件
ア. 設備は、安全対策基準に準拠した、あるいは、ISMS 認証を取得している設備
であること。
イ. NWシステムデータセンタ及び運用センタ内部で、部外者の侵入や自然災害の
発生等を原因とする情報セキュリティの侵害に対して、施設及び環境面から対
策が講じられている区域(以下「安全区域」という。)に立ち入る者の本人認
証を行うための措置を講ずること。
ウ. 安全区域から退出する者の本人認証を行うための措置を講ずること。
エ. 本人認証を経ていない者の安全区域への立入り及び安全区域からの退出を防
ぐ措置を講ずること。
オ. 安全区域へ継続的に立ち入る者を承認する手続を整備すること。また、その者
の氏名、所属、立入承認日、立入期間、及び承認事由を含む事項を記載するた
めの文書を整備すること。
カ. 安全区域へ立入りが承認された者に関する個人情報等の変更がある場合には、
当該変更の内容を上記「オ」の文書へ反映させること。また、当該変更の記録
を保管すること。
キ. 安全区域へのすべての者の立入り及び当該区域からの退出を記録・監視するた
めの措置を講ずること。
ク. 安全区域への訪問者がある場合には、①訪問者の氏名、所属、及び訪問目的、
②訪問相手の氏名及び所属、③訪問日、立入り時刻、及び退出時刻の各項目を
記録するための措置を講ずること。
ケ. 安全区域への訪問者がある場合には、訪問相手の受注者(当省が別途契約する
受注者とは別会社の作業者を含む。)が、安全区域への立入りについて、審査
するための手続を整備すること。
コ. 訪問者の立ち入る区域を制限するための措置を講ずること。
サ. 安全区域内において、訪問相手の受注者が、訪問者に付き添うための措置を講
ずること。
シ. 訪問者と継続的に立入りが許可された者を外見上判断できる措置を講ずるこ
と。
ス. 受渡し業者と物品の受渡しを行う場合には、安全区域外で受渡しを行うこと。
セ. 受渡し業者が安全区域へ立ち入る場合は、当該業者が安全区域内のサーバ及び
ネットワーク機器等に触れることができない場所に限定し、受注者がこれに立
ち会うこと。
ソ. 要保護情報(「厚生労働省情報セキュリティポリシー」にて定義される「要機
密情報、要保全情報、及び要安定情報」)を取り扱う個別サービスについては、
サーバ及びネットワーク機器等を他の個別サービスから物理的に隔離し、安全
区域を共用しないこと。
- 51 -
タ. 要保護情報を取り扱う個別サービスについては、設置・利用場所が確定してい
るネットワーク機器の盗難及び当該場所からの不正な持出しを防止するための
措置を講ずること。
チ. 受注者が離席時にサーバ及びネットワーク機器等を不正操作から保護するた
めの措置を講ずること。
ツ. 要機密情報(「厚生労働省情報セキュリティポリシー」にて定義される「機密
性 2 情報及び機密性 3 情報」)を取り扱う個別サービスについては、サーバ及
びネットワーク機器等に関する表示用デバイスを盗み見から保護するための措
置を講ずること。
テ. 要保護情報を取り扱う個別サービスについては、個別サービスで利用する電源
ケーブル及び通信ケーブルを含む配線を、損傷及び盗聴を含む脅威から保護す
るための措置を講ずること。
ト. 要機密情報を取り扱う個別サービスについては、電磁波による情報漏洩対策の
措置を講ずること。
ナ. 受注者は、担当職員の承認を得た上で、要保護情報を取り扱う個別サービスに
関連する機器の安全区域への持込み、また、安全区域からの持出しを行うこと。
ニ. 要保護情報を取り扱う個別サービスに関連する機器の安全区域への持込み、ま
た、安全区域からの持出しに係る記録を取得すること。
ヌ. 要機密情報を取り扱う個別サービスについては、個別サービスに関連しないサ
ーバ機器、ネットワーク機器、電磁的記録媒体及び記録装置(音声、映像及び
画像を記録するものを含む。)の安全区域への持込みについて、制限すること。
ネ. 安全区域内での作業を監視するための措置を講ずること。
ノ. 要安定情報(「厚生労働省情報セキュリティポリシー」にて定義される「可用
性 2 情報」)を取り扱う個別サービスについては、自然災害及び人為的災害か
ら、サーバ及びネットワーク機器等を保護するための物理的な対策を講ずるこ
と。
ハ. 要安定情報を取り扱う個別サービスについては、安全区域内において、災害又
は障害が発生している場合には、作業する者の安全性を確保した上で、必要な
場合にサーバ及びネットワーク機器等の電源を遮断できる措置を講ずること。
5.3.4 資産管理要件
ア. サーバ等は、他組織との共有をせず、当省占有のものを使用すること。
イ. 当省の資産を有するサーバ、ラック等へは、当省が承認した者のみがアクセス
できるような環境とすること。
5.4 グリーンコンピューティング(グリーンIT)への対応
IT技術の利用拡大に伴って急増している電力消費が、環境保護の観点から大きな問題と
- 52 -
なっていることを受け、当省においても、クライアントPC、サーバ、及びNWシステムデ
ータセンタ等の機器・設備におけるライフサイクル全般での環境負荷の削減を目指す。
ア. NWシステムを構成する機器等については、「国等による環境物品等の調達推
進等に関する法律(グリーン購入法)」に基づいた製品を可能な限り導入する
こと。
イ. 「12.4 サーバ」に示すブレードサーバ及び仮想化技術を採用し、情報処理機器
室、NWシステムデータセンタ及び運用センタに設置する機器の総消費電力量
及び総発熱量を、原則、40%以上削減すること(現行NWシステムの総消費電
力量については、「参考資料5
情報処理機器室電源容量及び冷却能力」を参
照のこと。)。ただし、いかなる技術を採用しても実現が困難であることが実
検証等により明らかになった場合には、担当職員の承認を得た上で、実現可能
な最小総消費電力量及び最小総発熱量にて対応すること。
ウ. 情報処理機器室、NWシステムデータセンタ、及び運用センタに設置する機器
について、電力管理ソフトウェア等により消費電力量を把握して、必要な省エ
ネ対策を適宜実施すること。
エ. 情報処理機器室、NWシステムデータセンタ、及び運用センタの熱だまり状況
等を把握し、効率化のための最適化策を実施すること。
オ. 受注者が活用するNWシステムデータセンタ及び運用センタにおいては、グリ
ーン電力の活用及び省電力化の設備導入等、環境保護に配慮した対策を積極的
に採用すること。
カ. 受注者は、企業全体としての CSR(Corporate Social Responsibility: 企業の社会
的責任)活動を通して、環境保護に積極的に取り組んでいること。
- 53 -
6. 全体管理業務
6.1 全体管理業務の基本方針
前述の背景を踏まえ、以下の要件を満たすこと。
ア. 「業務・システム最適化指針(ガイドライン)」、「厚生労働省ネットワーク
(共通システム)最適化計画」、及びNWシステムと関係する各個別システム
の最適化計画の内容を理解した上で、全体管理業務を遂行すること。
イ. 全体管理業務の遂行に当たり、PMBOK(Project Management Body Of Knowledge)、
または、これに類するプロジェクト管理体系に準拠したプロジェクト管理を行
うこと。
ウ. 担当職員、厚生労働省全体管理組織(PMO)、及び工程管理支援業者等を支援
する業者等から指導・助言等を受けた際には、速やかに対応すること。
エ. NWシステム等の効率的な運用及び適正な管理を図るために、担当職員及び工
程管理支援業者が各種管理規程類を作成する場合には、その作成を支援(イン
プット情報の調査・提示、ドラフト版の作成等)すること。
オ. PDCAサイクルに基づき、各作業プロセスを 6 ヶ月毎に見直し、その結果を
担当職員に報告すること。また、見直しの結果、改善が必要と判断した作業プ
ロセスについては、その改善策を提示し、担当職員の承認を得た上で、実施す
ること(図 6-1 参照)。
計画プロセス群
立上げ
プロセス群
終結
プロセス群
実行プロセス群
管理コントロール・プロセス群
図 6-1 PDCAサイクルに基づく全体管理作業プロセス
6.2 調達する全体管理業務の範囲
本調達における全体管理業務要件の範囲を以下に示す。
ア. 調達する業務範囲は、本調達に関する全契約期間にわたるすべての作業工程に
おける管理業務全般とする。
イ. 本仕様書に示す以外で、全体管理業務を円滑に行うために必要となる作業があ
れば受注者が行うこと。
- 54 -
6.3 作業体制
本契約を遂行するに当たり、図 6-2 に示す作業体制での実施を想定している。
【厚生労働省全体管理組織(PMO)】
•厚生労働省における業務・
システム最適化の統括
等
調整等
【NWシステム運営主体】
大臣官房統計情報部企画課
情報企画室・電子計算機室
【個別管理組織】
支援等
設計・構築工程管理
設計・構築工程管理
支援事業者
支援事業者
担当職員
担当職員
•工程管理の支援
•各種成果物のレビュー
等
•業務の統括
•意思決定・最終承認
•各種管理規定類の作成
•業者間調整時の立会い
等
【個別システム関係部局】
作業依頼・承認等
報告・調整・支援・承認依頼等
連絡・調整等
受注者
受注者
•全体管理業務の実施
•設計・構築、移行・導入、運用・保守業務の実施
•各種成果物の作成
等
個別システム
個別システム
管理責任者
管理責任者
•個別システムの全体管理
•利用形態Bの利用者からの
問い合わせの一次対応
等
•NWシステムの維持管理・運用、個別システム管理責任者等との連絡調整
等
図 6-2 次期NWシステムのプロジェクト体制案
また、以下に示す責任者及び管理者を、それぞれ専任で 1 名配置すること。
6.3.1 プロジェクト全体管理責任者
本プロジェクト全体の管理を行う責任者は、以下の要件を満たすこと。
ア. 大規模システム開発におけるプロジェクト全体管理責任者の実績を有するこ
と。
イ. PMBOK 及び EVM に精通し、プロジェクトを PMBOK に準拠した管理手法に
より、管理した実績を有すること。
ウ. 以下のいずれかに該当すること。
A. 経済産業省(旧通商産業省)情報処理技術者試験のプロジェクトマネージャ試
験の合格者
B. 特定非営利活動法人ITコーディネータ協会が認定するITコーディネータ
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の資格保有者
C. プロジェクトマネジメント協会(PMI)が認定するプロジェクトマネジメント
プロフェッショナル(PMP) の資格保有者
D. 上記の A~C のいずれかの試験合格者・資格保有者等と同様の能力を有するこ
とが、経歴等において、明らかな者
6.3.2 設計・構築業務管理者
本プロジェクトの設計・構築業務の管理を行う管理者は、以下の要件を満たすこと。
ア. 大規模システム開発におけるプロジェクトの設計及び構築等の管理実績を有
すること。
イ. 以下のいずれかに該当すること。
A. 経済産業省(旧通商産業省)情報処理技術者試験のアプリケーションエンジニ
ア(AE)の合格者
B. 経済産業省(旧通商産業省)情報処理技術者試験のテクニカルエンジニア試験
(ネットワーク(NW)、データベース(DB)、または、情報セキュリティ(SV)
のいずれか)の合格者
C. 上記の A~B の試験合格者・資格保有者等と同様の能力を有することが、経歴
等において、明らかな者
6.3.3 移行・導入業務管理者
本プロジェクトの移行・導入業務の管理を行う管理者は、以下の要件を満たすこと。
ア. 大規模システムにおける、データセンタへの移行、クライアントPCの展開導
入等の管理実績を有すること。
イ. 以下のいずれかに該当すること。
A. 経済産業省(旧通商産業省)情報処理技術者試験のアプリケーションエンジニ
ア(AE)の合格者
B. 経済産業省(旧通商産業省)情報処理技術者試験のテクニカルエンジニア試験
(ネットワーク(NW)、データベース(DB)、または、情報セキュリティ(SV)
のいずれか)の合格者
C. 上記の A~B の試験合格者・資格保有者等と同様の能力を有することが、経歴
等において、明らかな者
6.3.4 運用・保守業務管理者
本プロジェクトの運用・保守業務の管理を行う管理者は、以下の要件を満たすこと。
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