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新しい年に・・・
ウトナイ湖野生鳥獣保護センター 発行
新年は
1 月 6 日(木)から
開館です。
新しい年に・・・
あけましておめでとうございます。今年はウトナイ湖が日本
で 4 番目のラムサール条約湿地となってから、ちょうど 20 年と
なる記念すべき年。つまり 1991 年に誕生した赤ちゃんが成人
式を迎えるのと同じ月日が経過したということです。
ラムサール条約は正式名称を「特に水鳥の生息地として国際
的に重要な湿地に関する条約」といい、現在、日本では 37 ヶ所
がリストに登録されていますが、近年は水鳥の生息地のみなら
1991 年当時のウトナイ湖(センター内の展示)
ず、サンゴ礁や地下水系など様々なタイプの湿地が含まれるのが特徴です。
そして条約の理念に掲げられているのが「ワイズユース(賢明な利用)」。湿地を壊すことなく賢く
利用しようとするもので、漁業などがその好例といえますが、野生鳥獣保護センターの役割としては
むしろ、湿地の保全等に関する情報交換、普及啓発活動を展開する場としての「利用」を今後も考え
たいと思います。
なお、20 周年にあわせた新たな動きがあれば、その都度この紙面でもご紹介します。当センター
では新しい年もたくさんの楽しい企画で皆さんをお待ちしています。ぜひご活用ください。本年もど
うぞよろしくお願いいたします。
いぜん山野に冬鳥は少ないものの、ツグミは比較的よく見られ、ベ
ニヒワが混じるマヒワの小群も確認されています。水辺の鳥では、冬
を越すかと思われたマガンは 12 月 18 日を最後に湖から姿を消しまし
た。新ひだか町などの北海道内、
もしくは本州の越冬地に移動した
と思われます。一方で 12 月下旬
に本来は夏鳥であるカワセミやキ
湖上にできた氷紋(2010 年 12 月 22 日)
ジバトが確認され、こちらは越冬の可能性があります。
ほとんど結氷した湖では、氷がつくりだす模様を楽しむのもオ
ススメです。また、わずかに残った水面に集まるオオハクチョウ
残された水面に集まる
オオハクチョウとオナガガモ
(2010 年 1 月 16 日)
やカモ類を観察してみましょう。
【自然観察路情報】
2010 年 12 月 9 日(木)10:00~11:30
観察された生きもの
≪野鳥≫
ハクセキレイ
マユミ
ハクセキレイ、ヒヨドリ、ハシブトガラ
≪植物≫
ニシキギ、マユミ、キハダ、ツルウメモドキ、チョウセンゴミシ、カラコギカエデ
ケヤマウコギ、イボタノキ(以上、実)、フッキソウ、ナニワズ(以上、つぼみ)
≪その他≫
ツルウメモドキ
シロザケ(死体/ホッチャレ)、キイロスズメバチの古巣、小鳥の古巣、霜柱
【水鳥カウント調査結果】
2010 年 12 月 16 日(木)15:00~16:00
観察された水鳥及びワシ・タカ類
オナガガモ
マガモ
*( )内は羽数、+は「以上」の意味
カイツブリ(3)、ダイサギ(6)、ヒシクイ(1)、コブハクチョウ(8)、オオハクチョウ(69)
マガモ(720+)、カルガモ(2)、コガモ(5)、ヨシガモ(10+)、ヒドリガモ(42+)
オナガガモ(220+)、ホシハジロ(10)、キンクロハジロ(20+)、ホオジロガモ(8)
ミコアイサ(8)、カワアイサ(10)、ハイイロチュウヒ(1)
ミコアイサ
【(エゾ)ユキウサギ 】
日本では北海道のみに分布する野生のウサ
ギ。残念ながら日中に姿を見ることはあまりな
く、雪上に残った足跡や植物を食べた痕跡で存
在を知ることができます。冬になると耳の先端
を除き、からだ全体がまっ白に変化します。ウト
*ウトナイ湖に関するクイズ。
あなたもウトナイ博士になれる?かも。
うさぎ
Q.2011 年の干支は兎。さて、ウトナイ
湖周辺にも生息するエゾユキウサギの
湖周辺にも生息するエゾユキウサギの
足跡は、次のうちどれでしょう。
足跡は、次のうちどれでしょう。
ナイ湖周辺の林にも生息しているため、運がよ
ければこの美しい冬毛の姿に出会うこともある
(あ)
でしょう。
(い)
(う)
答えは最後のページにあるよ。
自然案内ボランティア入門
~水鳥のことを伝えよう~
2010 年 11 月 20 日(土)、11 月 21 日(日)
いずれも 10:00~14:00
参加者は各日 3 名と 7 名。水鳥をテーマとした
ウトナイこども自然クラブ
~葉っぱや木の実でクラフトを楽しもう~
2010 年 12 月 19 日(日)10:00~14:00
参加者は 13 名。木の実をめぐる生きものたち
のつながりを知ってもらおうと、午前中は絵本の
自然解説(案内)の目的や方法を知り、その意義
読み聞かせをした後、エゾリスが隠したという設
や楽しさに気づくというねらいで行いました。午前
定でドングリを探しました。また、実や葉っぱを集
中は「水鳥のことを知る」ためのレクチャーと実際
め、昼食後に室内でそれらを使ったクラフトを楽し
の観察、午後は
みました。
「水鳥のことを伝え
る」館内での来館者
対応や紙芝居の上
演に挑戦いただき
ました。
館内で来館者への案内を体験
かくされたドングリをさがす
完成したクラフトのひとつ
第 2 回傷病鳥獣救護ボランティア養成講座
スタンプラリー開催中!
現在、当センターでは「全国自然いきものめぐ
りスタンプラリー」(主催:環境省・スタンプラリー
実行委員会)を開催しています。これは全国 84 ヶ
所の国立公園・ビジターセンターをまわり、スタン
プやシールを集めるとステキな記念品がもらえ
るというもの。スタンプは各施設に設置してあ
り、シールは自然体験プログラムに参加するとゲ
ットできます。スタンプ、シールともに各施設オリ
日
時:2011 年 1 月 22 日(土)10:00~16:00
参加費:無料
対
象:どなたでも(小学生は保護者同伴)
定
員:申込み先着 20 名
申込み:電話または直接来館で(1 月 6 日から受付)
持ち物:筆記用具、飲み物、昼食など。
服
装:多少汚れてもよい服装。
内
容:傷病鳥獣の救護に重要な初期ケアやリハビリ
方法を学ぶための講習会です。
ジナルのデザインです。
2013 年 3 月までと開催期間が長く、道内には
対象施設がウトナイ湖を含め 20 ヶ所もあります。
皆さんも気長に、気軽にどうぞご参加ください。
2階市民ギャラリー
写真展「野鳥に魅せられて」
日
時 :1 月 6 日(木)~1 月 30 日(日)
展
示 :新谷幸嗣さん
◆ウトナイ湖◆
周囲約 9km、面積約 275ha、水深約 0.6m の淡水湖です。
鳥類はこれまでに 260 種以上が確認され、ガン・カモ・ハクチョウなどの渡り鳥にとって重要な中継地、越冬
地となっています。このためウトナイ湖は、国指定鳥獣保護区特別保護地区、ラムサール条約登録湿地、東
アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワークに指定、登録されています。
◆ウトナイ湖野生鳥獣保護センター◆
環境省が「野生鳥獣との共生環境整備事業」により建設し、苫小牧市と共同管理する施設です。
また、苫小牧市からの受託により、業務の一部を(財)日本野鳥の会が行っています。
【利用案内】
〒059-1365 苫小牧市植苗 156-26
TEL.0144-58-2231 FAX.0144-51-8600
入館無料
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)及び年末年始
開館時間:午前9時~午後5時
アクセス:(車)苫小牧市街から約25分、苫小牧西港から約20分
札幌市から約90分、新千歳空港から約15分
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