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開催結果 - 帯広市
帯広市立小中学校の適正規模及び適正配置に関する基本方針(案) 地区説明会 質疑内容 地区名:西 帯 広 地 区 会 場:開西小学校 体育館 日 時:平成18年6月22日(木)午後7時∼9時15分 出席者数:47名 〔主な質疑の内容〕 □ 学校を設置する際に、帯広市は通学距離の基準をどのように設定しているのか。国と同じ基準にして いれば、現在のように小規模化を招くことはなかったのではないか。 ● 新たに学校を設置する際の通学区域の設定は、まずは一定の学校の規模(児童生徒数)が確保できる ように設定しており、通学区域を優先して線引きしているものではありません。特に、西帯広地区のよ うに新興住宅地では、急激な児童生徒数の増加により密度が高いため、必然的に通学区域は狭くなって います。 □ 通学区域の基準は、半径か、それとも実際に歩く通学距離で定めているのか。 ● 通学距離の基準は、実際に歩く距離で、小学校では概ね2km以内、中学校では概ね4km以内と定 めています。 □ 適正配置計画は、1クラス35人で計算しているが、国が30人学級を実施した場合はこの計画を変 更する考えはあるのか。また、推計と異なり、子どもたちが増えた場合はどうか。 ● 基本方針にもあるとおり、国の制度変更や児童生徒数の推移などで計画に大きな影響を与えるような 変更が生じた場合は、計画を見直すこともあります。しかし、お話の1学級当りの人数については、現 状の1学級当り平均人数が既に30人から35人の範囲内にあるため、すぐに基本方針に大きな影響を 与えるとは考えづらいですが、制度変更による影響を十分検討のうえ、基本方針変更の必要性について 判断します。 □ 開西小学校は平成25年度実施を目途に見直すとあるが、どのような形で見直しが行われるのか。 ● 適正配置計画の対象校の考え方は、学校規模の適正化を図る対象となる学校を示したもので、その学 校を廃校にすると決定したものではありません。周辺校を含めて、通学区域の見直しと統廃合という二 つの方法により、学校規模の適正化を検討するもので、具体的内容は今後策定される実施計画で決定し ます。 したがって、開西小学校の場合も、具体的な適正配置の内容は実施計画でお示しし、保護者や地域の 方々と協議のうえ決定します。 □ 第二中学校と緑園中学校は平成27年度を目途に見直すとあるが、どちらに統合するのか。その際に、 通学の安全性はどのように確保されるのか。 ● 開西小学校の場合と同様に、具体的内容は実施計画でお示しします。 【補足説明】通学路の安全確保は適正配置を進めるうえで前提となる問題であり、危険な通学路を放置し たままで子どもたちを通学させることはできません。通学路の設定に当たっては、交通と防犯の両面か ら安全性を十分考慮するとともに、必要に応じて信号機や横断歩道などの設置を促進します。 - 1 - □ 家を建てるときに、そばに学校があるかどうかは大きな判断材料になる。実施計画の協議が5年前、 3年前に始まるが、もっと早い段階で示すことはできないか。 ● 実施計画協議を開始する目途となる「5年前、3年前」の考え方は、地域との協議に要する期間のほ か、施設建設や統合準備協議会の期間も含んでいます。実施時期は目途であり、実際には今後の児童生 徒数の推移を十分に見極めるための期間も必要なことから、あまり早い段階で実施計画を示すことは好 ましくないと考えておりますが、市民生活への影響も考慮し、できるだけ早い段階でお示しできるよう 努力します。 □ 児童生徒の減少を前提とした適正配置計画は、市の政策として、今後、帯広市の人口を増やさないと いうことを示したものか。 【補足説明】帯広市の総合計画では、将来的に 20 万人都市を目指したまちづくりを進めています。しかし ながら、現実としては年々少子化が進んでいます。したがって、一方では人口誘導政策やその受け皿作 りとしての都市基盤整備、さらには少子化対策などの人口増加策を進めると同時に、教育の分野では、 少子化という現実を前提として、そうした環境の中でも充実した教育を子どもたちに提供する方策を建 てていかなければなりません。この基本方針は、そうした少子化時代に対応した教育環境の整備を行い、 教育内容の充実を図ることを目的とするものです。 □ 学校の統廃合により通学距離が遠くなるが、歩道整備の計画など、その際の安全性を確保する具体的 内容が明示されないまま統廃合を先に提案するのはおかしい。道路整備には、国・道との協議を始め膨 大な経費が係るが、予算のことを考えずに計画を作っているのか。 ● 統廃合や通学区域の見直しと同時に、通学時の安全確保を図ることは最優先課題です。したがって、 帯広市教育委員会としてはこれまでも安全な通学路の設定や信号機・横断歩道の整備などを促進すると ともに、学校と地域が一体となった子どもの見守り活動を支援してきました。今後も、実施計画で通学 区域見直しの具体的内容がはっきりした段階で、計画に応じた通学時の安全対策を講じます。また、必 要な経費についても、毎年の予算編成の中で最大限確保できるよう努めます。 □ 計画内容の詳細が示されておらず、また、適正配置実施年の対象校の児童数が示されていないなど、 計画の資料が不足している。 ● 本日お示ししている概要版では、計画内容の詳細にまで触れておりませんが、別に用意している基本 方針(案)の本編をご覧いただきたいと思います。また、資料については、計画策定に当たって作成し たものの中から、説明に必要なものを選りすぐって掲載したものです。 □ 学校の統廃合は、どちらかの校舎を使うばかりでなく、通学区域の中で距離的にも最適な位置に学校 を設置することも検討すべき。 ● お話の趣旨は理解しますが、新たな学校を建設するには2∼3haの敷地が必要となり、既存市街地 の中では用地の確保が難しい状況にあります。 □ 学校は地域活動とも密接に結びついており、地域との連携という観点からも配慮すべきだ。 ● 学校教育と地域との結びつきは、今後ますます重要になってきます。今後、学校の適正配置を進める にあたっては、通学区域の設定では地域コミュニティとの整合性を図るとともに、地域住民とも十分協 議を行い、理解を得ながら進めます。 □ 小規模校だから学力が劣るとか教育環境が悪いとは思わない。統廃合による規模拡大ではなく、現状 の学校数を維持する前提で、他の施策を検討すべきではないか。 ● 必ずしも小規模校では教育環境が悪く、学力が劣るというものではありません。密接な人間関係の形 - 2 - 成や個々の子どもに十分目が行き届くなど、小規模校には小規模校なりの良さがあります。 しかしながら、全体的に見て、学校という集団を前提として教育を行なう場では、小規模校では一定 の制約が生じてしまいます。逆に、適正規模の学校では、日常的な一斉学習のほかに、グループ別学習 や個々の学習の進み具合に応じた習熟度別学習など、少人数のよさを活かした学習を取り入れることも 可能となります。 帯広市教育委員会では、このような多様な教育を提供するためには一定の学校規模を確保することが 必要であると考え、学校の適正配置を進めることとしたものです。 □ 学校の規模だけが教育環境ではなく、小中一貫校などもっと多様な教育施策を検討すべき。 ● 学校規模の適正化によって、様々な学習形態の展開や多様な人とのふれあいを通じた学習面の充実や 人間性・社会性の育成、さらには活力・体力の育成など直接的な効果が期待できます。また、間接的な 効果として、教員の配置体制が充実することにより教師の質の向上や、内部・外部評価などによる学校 教育の質の保障、さらにはこうした取り組みを基盤として小規模特認校や小中連携教育など新たな教育 施策の展開を進めることができると考えています。 □ 統廃合する場合には、歴史のある学校を残してほしい。 【補足意見】いずれの学校を残すにしても、統廃合によって廃止された学校の歴史を残し、引き継いでい くことは、現在の学校の成立の過程を教育の一環として教える上でも、また、廃校となった学校の卒業 生の記録を残す上でも必要なことと考えています。統合準備協議会等の場を通じ、対応方法について、 保護者等と協議しながら検討します。 □ 開西小学校は緊急避難場所に指定されているが、廃校によりなくなった場合にはどこに避難すればよ いのか。 ● 緊急避難場所は収容人数や距離、地理的条件などを考慮して学校やコミセンなどの公共施設を指定し ています。各学校のグラウンドなど避難場所の面積は広く、収容能力に余裕があるので、他の学校を含 めた公共施設に避難場所の指定を変更することとなります。 - 3 -