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総合理工学研究科
フォトニクス分析の新たなブレークスルー
情報理工学コース
研究テーマ 電子ペーパーの研究
サブタイトル 読みやすい電子メディアをめざす
キーワード :ディスプレイ、紙、本、電子教科書
主研究担当者 :面谷 信(教授)
共同研究者 :前田秀一(教授)
どのような研究課題に取り組むのか
Background and Motivation
電子ディスプレイ技術は高画質・大画面等を達成
しつつある一方で、文書の読みやすさや疲労等の点
では印刷物に及ばない現状がある。すなわち「読む」
という我々の基本行動に対し、ディスプレイ表示は不
満足なものと認識されている。電子ペーパーは上記
現状に対し、紙の見やすさを電子装置上に実現しよ
うとするものであり、紙の持つ人間への親和性と、デ
ィスプレイ表示の汎用性やデジタル情報親和性を両
立した理想表示媒体をめざすものである。
印刷物の利点
・見やすく疲れない
・取り扱い容易
・電源不要
ディスプレイの利点
・情報と媒体の分離
・デジタル情報に適合
・省資源
電子ペーパー
電子ペーパーのコンセプト
どのような点が新しいか
Originality
本研究は、電子ペーパーの新表示原理の探索や
読みやすさの追求等の基礎研究から、電子ペーパ
ーを用いた教科書や学会予稿集の試作や実証実験
まで、電子ペーパーの普及による快適で効率的な情
報ハンドリング、および省資源への貢献を目指し幅
広く守備範囲をもって進めている。単なるハードウェ
アの研究ではなく、人間工学的な側面を重視してい
る点に特徴を持つ。
電子ペーパーが普及すると・・・
カバンが軽くなる(中身は充実)
欲しい小説・雑誌・新聞 すぐ入手
書棚すっきり(泣く泣く処分なし)
研究展望とインパクト
Impact and Perspective
古新聞の山解消(記事検索は容易)
ケータイが大画面で読める
活版印刷術の発明以来の紙文明に革命的変革を
もたらそうとする電子ペーパーは揺籃期にあるもの、
アマゾン社の電子書籍端末が急速な普及を見せる
米国等に較べ日本は出遅れ状態にあり、利用方法
を含めた応用研究が急務と考えられる。本研究は紙
に劣らぬ高い視認性と利便性を備える電子ペーパー
の実現により、紙の浪費を抑制し、特に紙の大量消
費源である書籍や新聞の電子化を現実解とすること
で、地球規模での省資源に貢献しようとする。
出版社・新聞社の経営は楽に
研究グループからの論文
1) J. Imai, M. Omodani; “Reasons why we prefer reading on paper rather than
displays: studies for seeking paper-like readability on electronic paper”, Journal
of Imaging Science and Technology,52(5) ,051002-051002-5 (2008).
pp. 90-94(2007).
2) R. Ishikawa, M Omodani: “Estimation of Rotation Behavior of Balls for a
Twisting Ball Display by Mobility measurement”, Journal of Imaging Science
and Technology vol.50,No.2(2006)
◆電子メール:omodani※keyaki.cc.u-tokai.ac.jp(※印を@へ変更して下さい)
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